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第2章
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翌朝、なんとなく話しかけづらく沈黙していたルシアに、セフィンが元気に挨拶してきた。
《おはようございます、ルシアさん》
曇りのない笑顔だった。
やはりセフィンは大人だった。ルシアは胸にわだかまっていたもやもやが晴れるのを感じると同時に、いつまでも陰鬱な気持ちでいた自分を恥ずかしく思った。
(おはよう、セフィン)
ルシアが挨拶を返すと、セフィンが嬉しそうに微笑んだ。
《ようやくルシアさんが普通にお話してくれるようになって、すごく嬉しいです》
(そ、それは……)
ルシアは顔を真っ赤にして俯いた。意地になっていた自分を思い出して恥ずかしくなったからだ。
セフィンといると、何かと自分の子供の部分を思い知らされる。
もちろん、ルシアはそれをマイナスに考える娘ではないので、恥ずかしく思うことはあっても、相手を疎むことはない。
朝ご飯の準備をするセフィンに、ルシアは気楽な口調で尋ねてみた。
(ねえ、セフィン。もし良かったら、そろそろセフィンの目的を教えてくれないかなぁ)
セフィンは一度手を止め、何事もなかったように再び準備に取りかかった。
《忘れ物です》
(忘れ物? 洗濯物でも取り込み忘れたのか?)
ルシアの発想に、セフィンは楽しそうに笑った。
《洗濯物ではないですけれど……とても大切なものですね》
(そっか……)
ルシアは、それが何であるかは聞かなかった。
言わなかったということは、まだ言いたくないのだろう。
今は、少しだけでも話してくれたことを「前進」と受け止めることにした。少し前のルシアでは考えられないことだ。
(まだあるといいな)
《はい……》
寂しそうに、セフィンは頷いた。
そう、それが見つかったら、セフィンはルシアから出て行く約束をしている。
セフィンは70年前の少女だ。出て行くとき、それがすなわち永遠の別れになるだろう。
ルシアの胸に痛みが走った。
別れを選んで身体を取り戻すか、身体を捨ててセフィンと共存するか。
残酷な選択だ。それでも、決めなければならない。
無言で悩んでいると、セフィンが悲しそうな顔をしたまま明るい声を上げた。
《ルシアさん。出会いがあれば必ず別れもあります。いつか訪れる別れを考えるより、一緒にいられる現在を大切にしましょう》
心を見透かされて、ルシアは驚きに目を開いた。同時に、目の前の少女に、その言葉に、心から尊敬の念を抱いた。
セフィンは17歳だと言っていた。後1年で今の彼女の歳になるが、自分はこれほどの大人になっていられるだろうか。
(あたしも、セフィンみたいになりたい……)
少しだけ悔しそうに呟くと、セフィンはそんなルシアの髪を優しく撫でて微笑んだ。
《ルシアさんにはルシアさんの、私にはないいいところがたくさんあります。だから、あなたはあなたのまま、自分のペースで大人になっていけばいいんですよ》
もはやそれは、17歳の少女の言う台詞ではなかった。これが王女というものなのだろうか。それとも、彼女の生には70年分の重みがあるのだろうか。
ルシアは呆然となったが、元気に笑って頷いた。
(ありがとう、セフィン。なんだか勇気が湧いてきた)
セフィンは娘の成長を見る母親のように笑った。その笑顔は、やはりエリシアのそれに似ていた。本当にルシアを愛している者の優しい眼差しだ。
それから二人は談笑しながら食事を摂った。
そして、そろそろ旅立とうと思った折、
「セフィン……」
不意に背後から声をかけられて振り返った。
「ヨキ……」
そこに立っていたのは、昨日セフィンに強大な魔法を放って見せた藍色の髪の青年だった。
「どうしたんですか? あれから街はどうなりました?」
昨日自分を殺そうとした男だというのに、セフィンはまるで気にした素振りも見せずに、明るく尋ねた。
ルシアは「やはりこの人はすごい」と感心したが、話の邪魔にならないよう黙っていた。
ヨキはしばらくじっとセフィンを見つめていたが、ふと目を閉じて頭を下げた。
「まず謝らせて欲しい。昨日のこと、本当にすまなかった」
セフィンはそっと青年の肩に手を乗せた。
「気にしないでください。私には咎めるつもりも、そんな権利もありません。あなたに申し訳なく思う気持ちがあるのなら、次に活かすようにしてください」
ヨキは顔を上げて眩しそうに少女を見た。
「やはりあなたは王女だ。僕は、自分たちの王女に手を上げてしまったことを恥ずかしく思います」
話し方を正してヨキが明るく言った。
セフィンは少し恥ずかしそうにした。
「あなたはあの話を信じてくれるのですね。でも、私が王女として権威を持っていたのも70年前の話です。今は確かにルシアという少女の身体を借りてここにいるけれど、だからと言って王女であることを誇示する気もないですし、あなたも畏まらなくていいですよ」
ヨキは大きく息を吐いた。堅苦しいのは苦手だったのだろう。
「ありがとう、セフィン。ああ、街のことだけど、今は争いは起きていない。みんなで力を合わせて復旧活動しているよ」
「そうですか。では、後はあの将軍次第ですね」
「ゲインか……。あまり期待していないが、直接セフィンに助けられたんだ。多少は変わってくれるかも知れないな」
セフィンは曖昧に笑った。
「それで、一体何の用でしたか? まさか謝りに来ただけではないでしょう」
その言葉に、ヨキは真面目な顔つきになった。
「君の話を聞きたくて。なんで70年前の王女がここにいるのかと、あとはその剣だ。『黄宝剣』だよな? 君がそれを持っているのは、何かの因縁としか思えない」
(因縁?)
心の中で、思わずルシアは呟いた。
セフィンはやはり複雑な顔で笑って言った。
「あなたは本当に歴史に詳しいのですね」
「魔法使いは、みんな親からその歴史を学ぶものだ」
「そう……。それなら、ルシアにも色々知って欲しいし、少し昔話をしましょう」
セフィンは既に旅立ちの準備を終えていた身体を、再び地面に戻した。
「ルシア? その身体の持ち主か?」
ヨキが同じように腰を下ろして尋ねる。
セフィンは嬉しそうに答えた。
「そうです。私の大切なお友達です。肉体は確かに私が借りていますが、胸の中で彼女とはずっと一緒にいるんですよ」
「なるほどな……」
ヨキが曖昧な相槌を打つ。
セフィンは一度深く息を吐くと、何かを思い出すような瞳で空を見上げた。
「それではまず、ルシアが気になっているみたいだから、さっき出た『因縁』について話しましょう。ヨキには退屈な話かも知れないけれど……」
《おはようございます、ルシアさん》
曇りのない笑顔だった。
やはりセフィンは大人だった。ルシアは胸にわだかまっていたもやもやが晴れるのを感じると同時に、いつまでも陰鬱な気持ちでいた自分を恥ずかしく思った。
(おはよう、セフィン)
ルシアが挨拶を返すと、セフィンが嬉しそうに微笑んだ。
《ようやくルシアさんが普通にお話してくれるようになって、すごく嬉しいです》
(そ、それは……)
ルシアは顔を真っ赤にして俯いた。意地になっていた自分を思い出して恥ずかしくなったからだ。
セフィンといると、何かと自分の子供の部分を思い知らされる。
もちろん、ルシアはそれをマイナスに考える娘ではないので、恥ずかしく思うことはあっても、相手を疎むことはない。
朝ご飯の準備をするセフィンに、ルシアは気楽な口調で尋ねてみた。
(ねえ、セフィン。もし良かったら、そろそろセフィンの目的を教えてくれないかなぁ)
セフィンは一度手を止め、何事もなかったように再び準備に取りかかった。
《忘れ物です》
(忘れ物? 洗濯物でも取り込み忘れたのか?)
ルシアの発想に、セフィンは楽しそうに笑った。
《洗濯物ではないですけれど……とても大切なものですね》
(そっか……)
ルシアは、それが何であるかは聞かなかった。
言わなかったということは、まだ言いたくないのだろう。
今は、少しだけでも話してくれたことを「前進」と受け止めることにした。少し前のルシアでは考えられないことだ。
(まだあるといいな)
《はい……》
寂しそうに、セフィンは頷いた。
そう、それが見つかったら、セフィンはルシアから出て行く約束をしている。
セフィンは70年前の少女だ。出て行くとき、それがすなわち永遠の別れになるだろう。
ルシアの胸に痛みが走った。
別れを選んで身体を取り戻すか、身体を捨ててセフィンと共存するか。
残酷な選択だ。それでも、決めなければならない。
無言で悩んでいると、セフィンが悲しそうな顔をしたまま明るい声を上げた。
《ルシアさん。出会いがあれば必ず別れもあります。いつか訪れる別れを考えるより、一緒にいられる現在を大切にしましょう》
心を見透かされて、ルシアは驚きに目を開いた。同時に、目の前の少女に、その言葉に、心から尊敬の念を抱いた。
セフィンは17歳だと言っていた。後1年で今の彼女の歳になるが、自分はこれほどの大人になっていられるだろうか。
(あたしも、セフィンみたいになりたい……)
少しだけ悔しそうに呟くと、セフィンはそんなルシアの髪を優しく撫でて微笑んだ。
《ルシアさんにはルシアさんの、私にはないいいところがたくさんあります。だから、あなたはあなたのまま、自分のペースで大人になっていけばいいんですよ》
もはやそれは、17歳の少女の言う台詞ではなかった。これが王女というものなのだろうか。それとも、彼女の生には70年分の重みがあるのだろうか。
ルシアは呆然となったが、元気に笑って頷いた。
(ありがとう、セフィン。なんだか勇気が湧いてきた)
セフィンは娘の成長を見る母親のように笑った。その笑顔は、やはりエリシアのそれに似ていた。本当にルシアを愛している者の優しい眼差しだ。
それから二人は談笑しながら食事を摂った。
そして、そろそろ旅立とうと思った折、
「セフィン……」
不意に背後から声をかけられて振り返った。
「ヨキ……」
そこに立っていたのは、昨日セフィンに強大な魔法を放って見せた藍色の髪の青年だった。
「どうしたんですか? あれから街はどうなりました?」
昨日自分を殺そうとした男だというのに、セフィンはまるで気にした素振りも見せずに、明るく尋ねた。
ルシアは「やはりこの人はすごい」と感心したが、話の邪魔にならないよう黙っていた。
ヨキはしばらくじっとセフィンを見つめていたが、ふと目を閉じて頭を下げた。
「まず謝らせて欲しい。昨日のこと、本当にすまなかった」
セフィンはそっと青年の肩に手を乗せた。
「気にしないでください。私には咎めるつもりも、そんな権利もありません。あなたに申し訳なく思う気持ちがあるのなら、次に活かすようにしてください」
ヨキは顔を上げて眩しそうに少女を見た。
「やはりあなたは王女だ。僕は、自分たちの王女に手を上げてしまったことを恥ずかしく思います」
話し方を正してヨキが明るく言った。
セフィンは少し恥ずかしそうにした。
「あなたはあの話を信じてくれるのですね。でも、私が王女として権威を持っていたのも70年前の話です。今は確かにルシアという少女の身体を借りてここにいるけれど、だからと言って王女であることを誇示する気もないですし、あなたも畏まらなくていいですよ」
ヨキは大きく息を吐いた。堅苦しいのは苦手だったのだろう。
「ありがとう、セフィン。ああ、街のことだけど、今は争いは起きていない。みんなで力を合わせて復旧活動しているよ」
「そうですか。では、後はあの将軍次第ですね」
「ゲインか……。あまり期待していないが、直接セフィンに助けられたんだ。多少は変わってくれるかも知れないな」
セフィンは曖昧に笑った。
「それで、一体何の用でしたか? まさか謝りに来ただけではないでしょう」
その言葉に、ヨキは真面目な顔つきになった。
「君の話を聞きたくて。なんで70年前の王女がここにいるのかと、あとはその剣だ。『黄宝剣』だよな? 君がそれを持っているのは、何かの因縁としか思えない」
(因縁?)
心の中で、思わずルシアは呟いた。
セフィンはやはり複雑な顔で笑って言った。
「あなたは本当に歴史に詳しいのですね」
「魔法使いは、みんな親からその歴史を学ぶものだ」
「そう……。それなら、ルシアにも色々知って欲しいし、少し昔話をしましょう」
セフィンは既に旅立ちの準備を終えていた身体を、再び地面に戻した。
「ルシア? その身体の持ち主か?」
ヨキが同じように腰を下ろして尋ねる。
セフィンは嬉しそうに答えた。
「そうです。私の大切なお友達です。肉体は確かに私が借りていますが、胸の中で彼女とはずっと一緒にいるんですよ」
「なるほどな……」
ヨキが曖昧な相槌を打つ。
セフィンは一度深く息を吐くと、何かを思い出すような瞳で空を見上げた。
「それではまず、ルシアが気になっているみたいだから、さっき出た『因縁』について話しましょう。ヨキには退屈な話かも知れないけれど……」
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