【R18G】門地旅館

黄泉坂羅刹

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序章 門地旅館篇

拷問獄門

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二人の姿が見えない事、それが原因で先生達が必死に周囲を探していることは、既に児童達の間で噂になっていた。
普段、大人しい子、明るく元気な子、共に接点が無かっただけに誰もが首を傾げていた。
一番困惑していたのは、それぞれの子達の班員達だろう。
友達が心配で、それぞれの班の子達が言いつけを破って部屋をこっそりと出ていた。
なぜ言いつけを破ったか、それはとある噂が原因だった。

『24時に欠けた子供、欠けた仲間は、地獄に導かれる。
地獄に導かれたら最期、苦痛の後に殺される。』

地獄とはこの旅館の地下のことだと若女将である双子の少女達から聞いていた。
だから、地下を探そうと班員の子達は先生たちが出払っている隙に部屋を出たのだった。

「やっぱりまずいよ、帰ろうよ~」
「こんな禍々しい所に居るかもしれないんだよ?」
「でも、先生に見付かったら……」
「きっと迷子になってるだけだよ」

一足先に訪れた4人は、既に地獄の門の前に立っていて、扉を開けるかどうか迷っていた。
しかし、折角此処まで来たのに、何の成果も無く帰ってしまっては意味が無い。
その結果、自ら地獄の門の扉を開け、同時に後ろから現れた小鬼に突如抱え上げられ地獄の門の中へと連れ込まれる。
地獄の門と言うが、本物ではなく、今はまだこの世界のもの。
少女達はそれぞれの場所に拘束されて行く。

一人は台座、両手両足を縄締めされて真っ直ぐに手を伸ばされて、手を真上に、足を真下に縄で引き延ばされる。
一人は拘束椅子、両手両足を鎖に繋がれ、椅子から立ち上がれないようにされる。
一人は磔、X字に拘束され、その両手両足を鎖で固定される。
一人は地べた、簀巻きにされて出ているのは顔と素足だけだった。
そして全員目隠しをされ、その口には布を詰め込まれていた。

その状態で彼女達は状況を耳だけで察しなければならない。
最初に聞こえた音は、パチパチと何かがはじける音。
次に聞こえるのは、断末魔の様な友達の叫び声。
微かに感じる熱気、それと焼けた臭い、それだけで友達が拘束された状態で生きたまま焼かれていることが分かった。
少女は左右に転がるが、火の回りが早く、けれども紐が焼ききれずに火炙りにされていく。
小鬼の笑い声、少女は全身が焼ける痛みに哭き声すらも上げられない。
徐々に焦げて行き、少女の顔と足先以外原型が無くなると、白目を向いて息絶えた。
一人友達が死んだ、そう分かるのは彼女の声が弱弱しくなり、最期に聞こえなくなったからだった。

次に聞こえたのはミシミシと言う縄の音。
最初は嫌々首を振っている様な声だったが、徐々にその声が大きくなり、その声が再び断末魔に変わる。
少女の手首と足首が黒くなっており、そのまま更に両手と両足が引かれ続けていた。
引かれる痛み、遂に脱臼した痛みも、断末魔の大きさは既に変わらなかった。
肩が外れたまま更に引かれる痛みに、失禁してしまう。
それでも更に引かれ続け、突如血肉が飛び散った。
両腕が抜けて千切れたのである。
拘束が解かれて転がると、台座から少女は落ちる。
そのまままた友達が死んだと思ったが、今度はまさか、そのまま彼女は放置されていた。
彼女の泣き叫ぶ声が残ったまま、今後は別の場所から哭き声が上がる。

小鬼の手により旅館着の股下から手を入れられた。
そして、彼女のに何かが入れられると、突如身体の中に何かが入り込んできていた。
それを目視出来ない少女は、何が自分の中に入れられているのか恐怖でしかない。
徐々に張って来るお腹に、止めて欲しいとせがむ事すら出来ずにいた。
それから何分も腹痛が続き、トイレを我慢している状態が続く。
微かに太腿を擦り合わせようとするが、両足の校則がそれを拒んでいた。
このままいけばどうなるか、それが分かるからこそ必死に出そうと踏ん張っている。
けれども小鬼はそのまま更に奥に突き上げると、大きく膨れ上がった腹部は体内で破裂する。
それでも更に入れ続けて張ったお腹から、突如水風船が割れたかのように大分薄まった血の水溜りが飛び散った。
恐怖に哭いていた少女の声は、先程の少女の声にかき消される。

そして最後の少女は突如目隠しを外されると、眼前の光景に恐怖し、悲しんだ。
真っ黒に焼け焦げた友人、腹部が破裂した友人、両腕を失くして尚叫び続ける友人。
その友人の頭部には、小鬼がハンマーを打ち付けて、脳天を潰す。
なぜ自分がこの光景を見せられるのか分からない。
分からないけれども、次は自分だと言うことは分かる。
それと同時に、突如全身に音も無く激痛が走り抜ける。
無意識に開く手足の指、彼女は自身に電気が流されていることが分からなかった。
立ち上がれない、拘束されて逃れられない、けれども身体に激痛が走る状況に、絶望しか感じない。
失禁し、椅子の下に尿の水溜りが出来上がる。
けれどもそれが原因で更なる電気が自身に激痛を与えるとは予想しなかっただろう。
白目を向いて天を仰ぎ見るが、激痛は未だに彼女を覚醒させ意識を失わせてくれない。

それが何分続いたか分からない、けれども彼女もまた、いつの間にか心臓の音を止めていた。
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