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愛斗
へんか
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すんすんと鼻を鳴らしながらしばらく神野に抱きついたままでいる。
(体温高い)
その温度が心地よい。
「…落ち着きました?」
「…うん」
コクリと頷く。
「じゃあ…戻りましょうか」
「…うん」
リビングに戻ると山下さんに猛烈に謝られた。
曰く、神野を手伝いたかったのと俺の昨日の状態が心配過ぎて焦ってしまったのだと。
「本っ当に不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした!!」
ガバっと頭を下げる山下さんに慌てる。
「いや…そんな…」
「…ねぇすず??」
俺の隣で神野が呼びかける。
「はい!」
「俺にさフラッシュバックの対処法教えてくれない?」
神野の意図をはかりかねたようにパチパチと山下さんはその長い睫毛に覆われた大きな目を瞬かせた。
「いや~毎回すずを呼ぶ訳にはいかないじゃん?自分らでもどーにかしたいから教えて?」
苦笑いしながら神野がそういう。
「お、俺も知りたい!」
神野に同意して俺もそう言うと、山下さんはいくつか対処法を教えてくれた。
俺はそれを全てノートし目に付きそうなところに置いておく。
「なにかあったら気軽にココに電話してください…いつでも駆けつけます!では私はこれで…」
俺に個人の電話番号を書いた名刺を渡して山下さんは帰っていった。
「神野…」
「はい…勝手なことしてすみませんでし…」
「ありがとな」
「へ?」
俺の突然の感謝の言葉に目を丸くする神野。
え、そんな驚く??w
「だって俺を思ってのことだったんだろ?精神的にアレだったとはいえ、怒鳴ったり八つ当たりしたりしてごめんな…?」
「いや…そうですけど…でも…」
「ほんとありがと。気にかけてくれて、過呼吸とかの対処法も聞いてくれて…その…嬉しかった」
そう言うと神野は目をきらっきら耀かせてた。
ぶんぶん振られているシッポが見える…神野犬…
「まだ不安定だしこれからもどうなるかわからないからまた迷惑かけるかもしれないけど…」
「俺のことは大丈夫です!これからも側に居させてください!」
「おま…そういうのは女に言えよ…」
なんとなく顔が見れなくてぷいっと顔を背けた。
■■■■■
ところで。
俺がぶっ倒れてから大きく変化したことが1つ。
「あっつい!」
俺に纏わりついていた神野の腕を引っ剥がす。
「俺は抱きまくらか!」
「んんぅ…」
神野が眠りながら不満気に声を上げた。
「なんでこんなに広いのにくっついて来るんだ…」
3人用のやたらデカいベットの上を四つん這いで移動し端っこの方で丸くなる。
そう、神野と俺は同じベットで寝ることになったのだ。
それにあたり導入されたのがこのクソデカベット。
もちろん俺の部屋(?)は愚か、神野の部屋にも今のままじゃ入らないため、大規模な部屋の模様替えをした。
3つあった部屋割が今まで
俺(倉庫)→?→神野 だったのが
俺(倉庫)→神野→寝室 に変わったのだ。
俺が悪夢を見たり寝ている間にラフッシュバックを起こしたときにすぐどうにかできるように、ということらしい。
もちろん最初俺はこの提案を拒否した。
が、神野お得意の犬耳&尻尾(幻覚)ときらっきらのお目々に耐えきれなかったのだ…。
でもくっつくのはやめていただきたい…
というかお前ハグ、好きだな??
この数日で何回ハグしてきた??
あと、最近神野がすごい過保護?になった気がする。
朝、彼が起きた時に俺がベットにいないと「愛斗さん?」と眠そうに言いながら俺を探しに来る。
可愛いけど…申し訳ないから寝ててくれ…可愛いけど
(結局、前日の夜に朝ごはんの用意をできるだけやっておいて俺が起きる時間をなるべく遅くすることにした)
それに、どうやら神野はリモートワークを申請してきたらしく週4で家に居ることになった。
ただ、俺の1ヶ月の有給の期限が刻1刻と迫ってきている。
───神野宅に来てから3週間が過ぎていた。
「なあ、お前これからずーっとリモートなのか?俺、来週あたり1旦会社復帰するけど…」
夕飯時に神野に聞いてみた。
因みに今日はデミグラスソースのオムライスだ。
神野のにはプラスでハンバーグが乗っかっている。
「いや。2週間だけです…そんだけしかもぎ取れませんでした…おいひい…」
ハンバーグをつつきながら残念そうに神野は言った。
「いや、2週間”も”もぎ取れただけで十分すごいからな?まあ、お前の会社の空気感とかはよくわからんがな?とはいえそれ以上は流石に迷惑になるだろ…」
神野の過保護っぷりに頭を抱える。
ここ数日は物件探しも買い物も神野の休憩時間に彼とともに行く流れができていた。
俺…30歳なんですけど…。
どこぞの箱入り息子か?生娘か??
「心配なんですよ…愛斗さんが…また苦しい思いしてないか、辛くないかって………」
「いやまぁ…うん。まぁ…実際何回かフラッシュバック起きてるし…ありがたいけど…ちょっとやり過ぎ…」
そういうと神野はむくれながら
「あなたが嫌なら…外まで付いてくのはやめます」
と言ってくれた。
ほんとどうしちゃったんだお前…
気になるのはこれだけじゃない。
部屋替えをしたあとの神野の部屋に入ったのだが、いくつか歴代だか現役だかの恋人たちの痕跡を見つけたのだ。
(山下さんが泊まりに来たとき用かな…)
あの時─俺が「山下さんがお前の彼女か」的なことをと言ったとき、神野ははっきりと否定しなかった。
だとしたら俺のせいで彼女向けの部屋を潰してしまったことになる。
(申し訳ないな…)
色々なもやもやが溜まり俺はこめかみを押さえた。
(体温高い)
その温度が心地よい。
「…落ち着きました?」
「…うん」
コクリと頷く。
「じゃあ…戻りましょうか」
「…うん」
リビングに戻ると山下さんに猛烈に謝られた。
曰く、神野を手伝いたかったのと俺の昨日の状態が心配過ぎて焦ってしまったのだと。
「本っ当に不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした!!」
ガバっと頭を下げる山下さんに慌てる。
「いや…そんな…」
「…ねぇすず??」
俺の隣で神野が呼びかける。
「はい!」
「俺にさフラッシュバックの対処法教えてくれない?」
神野の意図をはかりかねたようにパチパチと山下さんはその長い睫毛に覆われた大きな目を瞬かせた。
「いや~毎回すずを呼ぶ訳にはいかないじゃん?自分らでもどーにかしたいから教えて?」
苦笑いしながら神野がそういう。
「お、俺も知りたい!」
神野に同意して俺もそう言うと、山下さんはいくつか対処法を教えてくれた。
俺はそれを全てノートし目に付きそうなところに置いておく。
「なにかあったら気軽にココに電話してください…いつでも駆けつけます!では私はこれで…」
俺に個人の電話番号を書いた名刺を渡して山下さんは帰っていった。
「神野…」
「はい…勝手なことしてすみませんでし…」
「ありがとな」
「へ?」
俺の突然の感謝の言葉に目を丸くする神野。
え、そんな驚く??w
「だって俺を思ってのことだったんだろ?精神的にアレだったとはいえ、怒鳴ったり八つ当たりしたりしてごめんな…?」
「いや…そうですけど…でも…」
「ほんとありがと。気にかけてくれて、過呼吸とかの対処法も聞いてくれて…その…嬉しかった」
そう言うと神野は目をきらっきら耀かせてた。
ぶんぶん振られているシッポが見える…神野犬…
「まだ不安定だしこれからもどうなるかわからないからまた迷惑かけるかもしれないけど…」
「俺のことは大丈夫です!これからも側に居させてください!」
「おま…そういうのは女に言えよ…」
なんとなく顔が見れなくてぷいっと顔を背けた。
■■■■■
ところで。
俺がぶっ倒れてから大きく変化したことが1つ。
「あっつい!」
俺に纏わりついていた神野の腕を引っ剥がす。
「俺は抱きまくらか!」
「んんぅ…」
神野が眠りながら不満気に声を上げた。
「なんでこんなに広いのにくっついて来るんだ…」
3人用のやたらデカいベットの上を四つん這いで移動し端っこの方で丸くなる。
そう、神野と俺は同じベットで寝ることになったのだ。
それにあたり導入されたのがこのクソデカベット。
もちろん俺の部屋(?)は愚か、神野の部屋にも今のままじゃ入らないため、大規模な部屋の模様替えをした。
3つあった部屋割が今まで
俺(倉庫)→?→神野 だったのが
俺(倉庫)→神野→寝室 に変わったのだ。
俺が悪夢を見たり寝ている間にラフッシュバックを起こしたときにすぐどうにかできるように、ということらしい。
もちろん最初俺はこの提案を拒否した。
が、神野お得意の犬耳&尻尾(幻覚)ときらっきらのお目々に耐えきれなかったのだ…。
でもくっつくのはやめていただきたい…
というかお前ハグ、好きだな??
この数日で何回ハグしてきた??
あと、最近神野がすごい過保護?になった気がする。
朝、彼が起きた時に俺がベットにいないと「愛斗さん?」と眠そうに言いながら俺を探しに来る。
可愛いけど…申し訳ないから寝ててくれ…可愛いけど
(結局、前日の夜に朝ごはんの用意をできるだけやっておいて俺が起きる時間をなるべく遅くすることにした)
それに、どうやら神野はリモートワークを申請してきたらしく週4で家に居ることになった。
ただ、俺の1ヶ月の有給の期限が刻1刻と迫ってきている。
───神野宅に来てから3週間が過ぎていた。
「なあ、お前これからずーっとリモートなのか?俺、来週あたり1旦会社復帰するけど…」
夕飯時に神野に聞いてみた。
因みに今日はデミグラスソースのオムライスだ。
神野のにはプラスでハンバーグが乗っかっている。
「いや。2週間だけです…そんだけしかもぎ取れませんでした…おいひい…」
ハンバーグをつつきながら残念そうに神野は言った。
「いや、2週間”も”もぎ取れただけで十分すごいからな?まあ、お前の会社の空気感とかはよくわからんがな?とはいえそれ以上は流石に迷惑になるだろ…」
神野の過保護っぷりに頭を抱える。
ここ数日は物件探しも買い物も神野の休憩時間に彼とともに行く流れができていた。
俺…30歳なんですけど…。
どこぞの箱入り息子か?生娘か??
「心配なんですよ…愛斗さんが…また苦しい思いしてないか、辛くないかって………」
「いやまぁ…うん。まぁ…実際何回かフラッシュバック起きてるし…ありがたいけど…ちょっとやり過ぎ…」
そういうと神野はむくれながら
「あなたが嫌なら…外まで付いてくのはやめます」
と言ってくれた。
ほんとどうしちゃったんだお前…
気になるのはこれだけじゃない。
部屋替えをしたあとの神野の部屋に入ったのだが、いくつか歴代だか現役だかの恋人たちの痕跡を見つけたのだ。
(山下さんが泊まりに来たとき用かな…)
あの時─俺が「山下さんがお前の彼女か」的なことをと言ったとき、神野ははっきりと否定しなかった。
だとしたら俺のせいで彼女向けの部屋を潰してしまったことになる。
(申し訳ないな…)
色々なもやもやが溜まり俺はこめかみを押さえた。
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