保健室 三年生

下野 みかも

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三年生 クリスマスイブ ケーキのおなか

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「先生、先生。 寝ちゃダメ。 まだ早いよぅ」
「ううん……。 眠い。 夕陽、一緒に、寝ましょ」
 ぎゅっとして甘えても、だめ! まだ、したいこと、全然してないよ。 せっかくのクリスマスなのに……。
「えっち、し足りないよ。 ねえ。 起きてよぅ」
 ゆさゆさしても、もう、寝そう。 揺さぶっても、先生はうふふ、と笑うばかり。
「ねえ、お風呂で、おもちゃで遊ぼうよ」
「いやよ……。 おしっこ出ちゃうもの。 あんなの見たがるなんて、夕陽は、ヘンタイね……」
「変態だよ。 先生が、変態にしたんでしょ。 ねえ、起きて」
 せっかく、クリスマスなのに! 私の願いもむなしく、先生はそのまま夢の世界へと行ってしまった。
 しばらく、きれいな寝顔を眺めてたけど。 私だってお腹いっぱいで、だんだん、とろとろ眠くなる。 先生の胸に顔を擦り付けて、猫の親子みたいに、丸くなる……。


 気持ちいい。 
 知ってるよ、これは夢……。
 だって、見て。 夕陽が先生の身体になって、先生が夕陽の身体になって、お互いのそこ、舐め合ってるの。
 えっちね。 大好きよ。 あふれて、たまらないわって。 私の口から、先生のことば、出てきてる。 私は先生の姿になったのが嬉しくて、長い舌で、私のあそこをたっぷり、湿らせてあげている……。


「あ……おはよ」
 下着のまま、でも上半身にはお布団がかけられてる。 下半身はお布団がまくられていて、そこには先生の頭があった。
 時計を見ると、夜中の二時。 先生、すぐ寝て、すぐ起きちゃったのかな。 私も、寝てしまった。
「おはよう。 お風呂、入らないで寝ちゃったから。 きれいにしてたところ」
「ベロで……? ばっちいよ」
「大丈夫、腿の付け根しか舐めてないから」
 ほんとだ。 太腿ギリギリの内側に、キスマークと、よだれ。 何が大丈夫なのかよく分かんないけど、まあ、先生が言うんなら。
 私は、唇をとがらかす。
「先生、寝ちゃうんだもん。 せっかく、今日はいっぱいセックスしていい日なのに」
 先生は、私の頭の方に座り直す。 とんがった私の唇に、ちゅっとする。
「それは、ごめんなさい。 悪かったわ。 また、しましょ」
「えへ……  ゆるす。 あのね、したかった事、あるの」
「まあ。 何かしら。 楽しみね」


「じゃーん。 これこれ。 先生、なめて!」
 二人ともシャワーして、お風呂場でちょっと触りっこ。 いい感じにあったまったから、部屋に戻って、またしよう!
「おばかさんね! したかった事って、それ?」
 えへへ。 先にベッドで待っていた先生に、見てもらう。 ちくびにホイップクリームをくっ付けた、ケーキの私を。 先生、めちゃめちゃ笑ってる。
「何でよう。 これ、セクシーでしょ」
「ちっともセクシーじゃないわよ。 ふふ、でも、可愛いから舐めてあげる」
 れろん、と長い舌で、まずは左のおっぱいを。 そのまま、ちゅ、ちゅ、と強く吸ってくれる。
「あ……。 きもちい」
 最近、先生のおっぱい、なめてばっかりだったから。 忘れてた。 私にも、気持ちいいちくび、付いてるんだった……。
「あん……  いいよぅ」
 先生の髪の毛を、触る。 ふわっと柔らかくて、茶色っぽくて、いい匂いの髪。 髪に触れる私の指も、なんだか気持ちいい。
「あ……あ、あわわ、先生、逆、逆も」
「えっ」
 まだ舐められてない方、右のおっぱいに乗せたクリームが、溶けてどろどろに垂れてる!
「ぎゃー! クリーム、シーツに着いちゃった」
「体温で、溶けちゃったのね。 早く乗せすぎたんだわ。 朝になったら、洗いましょう。 とりあえず、身体をきれいにしましょうか」
 そう言って、先生はクリームが溶けたところをぺろぺろ舐める。
 胸。 お腹。 さらに、その下のほう。
「あ……  くすぐったいよ」
 お腹、おへその下のあたりを舐められる。 ほんとは、くすぐったいだけじゃない。 おへその下の、皮膚の向こう、私のなかがよろこんでいる。
「おりえちゃん。 くすぐったい、ったら」
「くすぐったいだけ? このあたり、変な感じかしら」
 おへその下のあたりを、やさしく撫でられる。 そこ、すごく、変。
「あ、あ、そうなの……  なんで? お腹の下の方、気持ちいい……」
 先生は、ちょっと圧をかけながらさわさわ撫でるのを、繰り返す。
「大丈夫。 変じゃないわ。 ここ、外から触ってあげると、気持ち良くなれるの」
「そうなの……? えへへ……」
「夕陽みたいに上手にいける子は、ここも、気持ちよくなれるはずよ」
 やさしい時の先生、ほんと、きれいで、聖母。
 そして、すごくえっち。
「お利口、お利口、気持ちいいわね」
 やばい。 耳から、やらしい毒が入ってくるみたい。 触ってない、なかの方まで、気持ちいい。
「せ、先生、なか、指いれて。 いきたい。 早く、いかせてよ」
「だめよ。 お腹の外から、いくの。 ちゃんといけるまで、ずーっとなでなでしてあげますからね……」
「え、あ、ああっ、だめ、だめぇ……」
 気持ちいいのが、広がる。 おへその下のあたり、たぶん、子宮とか、そういうところなのかな……。 そこがじくじく、疼くように気持ちいい。 こんなの、おもちゃでいくより、ずっと変態っぽいよ……。


 信じられない。 私はおへその下、皮膚の上からすりすり、なでなでされただけで、とうとういってしまった。 それはとっても気持ちがよくて、気持ちいいのが長くて、やらしい事って、ほんとに奥が深いし、先生は物知りだなぁ……って、満足げな長い睫毛の横顔を見ながら、思った。 
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