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第1章 幼児期
第11話 小さな生き物と契約!
しおりを挟む「兄様早く!」
「だから、ちょっと待てって……え、」
「…わぁ」
「すご…何だこれ…」
「おおちい…」
「うん…」
ルナティアナ達の前には透き通る程綺麗なエメラルドグリーン色をした湖が木々に囲まれて広がっていた
「綺麗!お城にこんな湖あったんだ!」
「木の間から入る木漏れ日が凄く幻想的…」
「…あれ?何か飛んでない?」
「「…ほんとだ!」」
(え、まじだ…なにが飛んでるの…?)
「人間さんだぁー!」
「ほんとだぁー!小さい子は久しぶりに見たなぁー」
(うえあああ!?なんじゃありゃ!)
「あれー?なんか僕らの方見てなーい?」
「えー?気の所為でしょー。最近僕らの事が見える子全くいないしー」
「そーかなぁー」
「…見えてるよ」
「「え?」」
「…空耳かなぁー?なんか見えてるよって聞こえた気が…」
「だから、見えてるよ」
「…え?嘘でしょ??」
「…見えてるの?」
「うん」
そう聞いた小さな人型の生き物は、目をきらきらさせながらルナティアナに自己紹介をした
「僕は水の精霊王ミルヴェだよ!」
「俺は時の精霊王ロクーレムだ!」
「るなちあなよ!」
「僕はレオルード」
「僕はルーフェルトだ」
「ユアリアスだよ!」
「なぁ、僕らと契約する気は無い?」
「契約って…え、え!?精…霊王と…?」
「うん。僕らの事が見える子なんて久しぶりだし、皆心綺麗だし、4人くらいなら普通に契約できるし」
「そうだな」
「契約…!したい!」
「僕も!」
ルーフェルトとユアリアスがそう答える
「そちらの2人もどうだ?」
「…したい」
「あい!したいれす!」
「りょーかい…あれ、ルナティアナ…だっけ?なんか聖獣の気配が…」
「あ、らじぇ!」
「ラジェ?」
『お呼びか?』
「え!?聖獣の気配がするとは思ったけどほんとに居たぁ!」
「うぉ!?まじだ!」
「しかもラジェリイトじゃん!久しぶり!」
『ああ。確か100年ぶりくらいだよな』
「あーもうやっと契約者見つけたんだねー。良かった良かった!」
「俺らお前があと少しで穢れに覆われて、魔獣になりそうだったからめっちゃ心配したんだぞ!」
『そうだったのか…心配をかけてすまない』
「今ちゃんと元気だから許す!」
(軽…。てか3人とも知り合いとかまじかよ…びっくりだわ)
「まぁ、また今度ちゃんと話するから、この話は置いといて、契約しちゃおう!」
「だな。めんどくさいから全員一気にやっちまうか」
「それやるんならみんなの魔力量が多くないと。えーと…うん、大丈夫そう。皆かなりある。これなら僕らが一気に契約しても大丈夫そう」
「ほんとか?じゃあ早くやっちゃおうぜ!」
「よし、じゃあちょっと一気に魔力持ってかれてびっくりするかもしれないけどあまり心配はしなくていいからね」
「「「「はーい」」」」
「よし。じゃあ…」
〖我、時の精霊王ロクーレムの名において、汝らルーフェルト、ユアリアス、レオルード、ルナティアナとの契約を結ぶ〗
〖我、水の精霊王ミルヴェの名において、汝らルーフェルト、ユアリアス、レオルード、ルナティアナとの契約を結ぶ〗
2人の精霊王が契約の呪文を唱えた時、魔法陣がまとまっていた4人の足元に広がって全身が淡く光り、その場所だけ物凄く神々しくなっていた
(…ラジェの時も密かに思ったけど、なんか厨二病みたいだわ)
今回も数秒で光はやんだ
「契約完了だ。」
「契約なんて久しぶりだから少し緊張しちゃったよ!」
「お前でも緊張すんのか」
「酷い!?僕だってそれくらいするよ!それよりラジェリイトは?」
「え?…ほんとだ居ねぇ。まぁあいつの事だし帰ったんじゃね?」
(まじだ。いつの間に居ない…。)
「あの…契約したのは良いんだけど、どうやって力使うのか分からない…」
レオルードが不安げに言う
「ん?それなら俺達が直々に教えるから心配しなくていいぞ」
「え、精霊王直々って…そんな事あるんだね…」
「いや?普通は無い。まず精霊王が契約する事自体が少ないし」
「え、じゃあなんで…」
「君たちは特別だよ。それと、せっかく心が綺麗なのに、変な使い方して、力を使えなくて、心がねじ曲がって歪むよりちゃんと教えて使えて綺麗なままの方がいいし」
「てことで、明日から特訓だ!」
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