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第1章 幼児期
第2話 兄との戯れ
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次に目覚めたのはお昼で私は母の腕の中に居た
「あ、おかーさま!ルナ起きた!」
「あ、ほんとね。」
「あう!」
「元気いっぱいね。アリナこの子お腹空いているだろうから乳母を呼んでちょうだい」
「かしこまりました」
(アリナって言う人はお母さんの専属侍女かなんかかな?栗色の髪にペリドットの目をしてて美人…)
コンコン
「奥様。ミレナを連れてまいりました」
「入ってどうぞ」
「失礼します」
(やっぱ母乳だよね……前世の年齢のせいでちょっと抵抗あるけど、今は0歳だから仕方ないよね……というか乳母も美人さん。この屋敷って顔面偏差値高いの?)
そんな事を考えていると授乳する準備が整ったらしい。乳母が胸を向けてきた。
「はい。ルナティアナ様ご飯ですよ」
(ここは腹をわろう!それ!)
「あむ…んく…んく…」
(あれ、意外と平気…?もしかしてこういう所とかって今の年齢に引っ張られるのかな?)
「んく…んく…ぷぁ」
「お粗末さまでした」
そう言って乳母はルナティアナにげっぷをさせようと背中をトントンと軽く叩く
「げぷっ」
げっぷを済ませたらルナティアナはエレーミアの腕の中に渡された
「ルナちゃん偉い偉い」
「んあぅ」
「はわっ…ルナティアナ様が可愛い!」
「ほんとよね…この家に仕えてて良かったわ…」
「もうこの子はエルヴァルト家の天使ねぇ。レオもそうは思わない?」
「思います…!あの、おかーさま。ルナを膝に乗せてみてもいいですか?」
「ええ、いいわよ。でも首がまだ座ってはいないから首はちゃんと支えていてね」
「はい!」
「あーう」
「えっと、首を支えて…こうかな…」
「そうそう、レオ、上手よ」
「ほんと!」
「えぇ」
そう言われたレオルードは物凄く嬉しそうな顔をした
(お兄ちゃん可愛いな…抱きついてみよ)
「んあぅ」
「わっわっ!お、おかーさま!ルナが抱きついて来てくれた!」
「あらあら」
「可愛いっ」
(いやいや、お兄ちゃんの方が可愛いですよー)
「うー」
「あ、そうだ!レオ、ルナと遊んでみたら?」
「え!いいの?」
「ええ。」
「やった!じゃあルナにご本読んであげるの!」
「それはいい考えね。沢山読んであげなさい」
「うん!」
そう言ってレオルードはエレーミアにルナティアナを渡して本を取りに行った。
*********************
「んしょ、んしょ、…よっと。ふぅー」
(…ほんとに沢山持ってきた……本でマンション出来てるよ…。ジャンルも見た感じ結構あるよねこれ。どんな内容の本持ってきたんだろ。)
「レオ、どんな本を持ってきたの?」
(お母さんナイスタイミングでの質問!グッチョブ)
「んとねー、冒険のお話とか、お姫様のお話とか、あと勇者が魔王倒すのとか!」
「面白そうな本を沢山持ってきてくれたのね」
「早速ルナにご本読むの!」
そう言ってレオルードはルナティアナに読み聞かせをした
ルナティアナは心地いい兄の声で睡魔に襲われ、いつの間にか眠りに落ちていた。
(…眠さに勝てん…赤ちゃん恐るべし。)
*******************
「ん、んぅー…」
あれ、ここは…
「あ、ルナ。起きた?」
(うっ……寝起きの美形顔面ドアップやめて欲しい…心臓に悪いから。というかここお兄ちゃんの腕の中か。……なるほど、あのまま寝たのか。まぁそれは置いといて、今はとりあえず…)
「たーう。あーう。」
ルナティアナは言葉にならない声を出してレオルードの胸をぺちぺち叩いて攻撃する
「ん?どうしたのルナ?」
「あぅー」
「おかーさまならいまはいないよー?」
(いや、今はお母さんに用はないよ。あなたに用があるんだよ!寝起き顔面ドアップやめい!心臓死ぬわ!仕返しにウザイくらいに叩いたるわ!)
ぎゅっ
「ルナかわいい…」
「んあう?」
「可愛い…」
(………兄よ、語彙力大丈夫か…)
「あ、おかーさま!ルナ起きた!」
「あ、ほんとね。」
「あう!」
「元気いっぱいね。アリナこの子お腹空いているだろうから乳母を呼んでちょうだい」
「かしこまりました」
(アリナって言う人はお母さんの専属侍女かなんかかな?栗色の髪にペリドットの目をしてて美人…)
コンコン
「奥様。ミレナを連れてまいりました」
「入ってどうぞ」
「失礼します」
(やっぱ母乳だよね……前世の年齢のせいでちょっと抵抗あるけど、今は0歳だから仕方ないよね……というか乳母も美人さん。この屋敷って顔面偏差値高いの?)
そんな事を考えていると授乳する準備が整ったらしい。乳母が胸を向けてきた。
「はい。ルナティアナ様ご飯ですよ」
(ここは腹をわろう!それ!)
「あむ…んく…んく…」
(あれ、意外と平気…?もしかしてこういう所とかって今の年齢に引っ張られるのかな?)
「んく…んく…ぷぁ」
「お粗末さまでした」
そう言って乳母はルナティアナにげっぷをさせようと背中をトントンと軽く叩く
「げぷっ」
げっぷを済ませたらルナティアナはエレーミアの腕の中に渡された
「ルナちゃん偉い偉い」
「んあぅ」
「はわっ…ルナティアナ様が可愛い!」
「ほんとよね…この家に仕えてて良かったわ…」
「もうこの子はエルヴァルト家の天使ねぇ。レオもそうは思わない?」
「思います…!あの、おかーさま。ルナを膝に乗せてみてもいいですか?」
「ええ、いいわよ。でも首がまだ座ってはいないから首はちゃんと支えていてね」
「はい!」
「あーう」
「えっと、首を支えて…こうかな…」
「そうそう、レオ、上手よ」
「ほんと!」
「えぇ」
そう言われたレオルードは物凄く嬉しそうな顔をした
(お兄ちゃん可愛いな…抱きついてみよ)
「んあぅ」
「わっわっ!お、おかーさま!ルナが抱きついて来てくれた!」
「あらあら」
「可愛いっ」
(いやいや、お兄ちゃんの方が可愛いですよー)
「うー」
「あ、そうだ!レオ、ルナと遊んでみたら?」
「え!いいの?」
「ええ。」
「やった!じゃあルナにご本読んであげるの!」
「それはいい考えね。沢山読んであげなさい」
「うん!」
そう言ってレオルードはエレーミアにルナティアナを渡して本を取りに行った。
*********************
「んしょ、んしょ、…よっと。ふぅー」
(…ほんとに沢山持ってきた……本でマンション出来てるよ…。ジャンルも見た感じ結構あるよねこれ。どんな内容の本持ってきたんだろ。)
「レオ、どんな本を持ってきたの?」
(お母さんナイスタイミングでの質問!グッチョブ)
「んとねー、冒険のお話とか、お姫様のお話とか、あと勇者が魔王倒すのとか!」
「面白そうな本を沢山持ってきてくれたのね」
「早速ルナにご本読むの!」
そう言ってレオルードはルナティアナに読み聞かせをした
ルナティアナは心地いい兄の声で睡魔に襲われ、いつの間にか眠りに落ちていた。
(…眠さに勝てん…赤ちゃん恐るべし。)
*******************
「ん、んぅー…」
あれ、ここは…
「あ、ルナ。起きた?」
(うっ……寝起きの美形顔面ドアップやめて欲しい…心臓に悪いから。というかここお兄ちゃんの腕の中か。……なるほど、あのまま寝たのか。まぁそれは置いといて、今はとりあえず…)
「たーう。あーう。」
ルナティアナは言葉にならない声を出してレオルードの胸をぺちぺち叩いて攻撃する
「ん?どうしたのルナ?」
「あぅー」
「おかーさまならいまはいないよー?」
(いや、今はお母さんに用はないよ。あなたに用があるんだよ!寝起き顔面ドアップやめい!心臓死ぬわ!仕返しにウザイくらいに叩いたるわ!)
ぎゅっ
「ルナかわいい…」
「んあう?」
「可愛い…」
(………兄よ、語彙力大丈夫か…)
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