66 / 103
66.神器が来る
しおりを挟む
淡々と告げるフルードの言葉に、ラモスとディモスが期待に満ちた眼差しになった。
『父親と一緒に主を散々貶めて来た輩だ。骨と皮だけになるほど厳しい追求を受ければいい』
『大神官様、ミハロの罪は重くなるのでしょうか?』
「ええ、おそらく。神器の管理を怠ることは、それを下賜した神への冒涜です。しかも、暴走を意図的に隠蔽しようとしたわけですから。最終的な処分を決めるのはテスオラ王国の神官府ですが、相当な厳罰になるかと。その後は、二度と日の当たる場所には出て来させません」
それを聞いた聖獣たちは、二匹で絡まり合って歓喜の舞を踊り始めた。フレイムとラミルファ、従神たちが肩を震わせて笑う。
「こ、こら、ラモス、ディモス!」
慌てて制止するアマーリエの横では、動じないフルードがミハロに続きを告げている。
「捜査官が来るまでそのまま動かず待機しなさい。逃亡や自害あるいは神官府にとって望ましくない言動は一律で禁じます」
『は、はい……はい』
ミハロがうわ言のように追従の返事を繰り返す。聖威を発動させた命令に、人間は逆らうことはできない。
「暴走したという神器は、抑え込んだ状態のままテスオラ王国の王都にある神官府に提出しなさい。規模の大きな神官府には、今回のような事態を想定し、神器を鎮め元の状態に戻すための神器というものが設置されています」
過去の聖威師が天の神に請うて賜った、神器を鎮めるための神器。いくつか授かったそれは、世界各国の神官府に配られている。その神器を使えば、事態を打開できるはずだった。
「高位の霊威師が在籍していなくとも、専用の神器があれば、暴走している神器の鎮静化と正常化に対応できるでしょう。正常化が完了するまでは、決して抑えを解いてはいけませんよ」
『い、いえ、それは……無理かと……』
もごもごとミハロが言う。フルードが僅かに眉を上げた。決して逆らえないはずの、聖威を含めて放った命令に反撥されたからだ。
「何故です。何か不都合がありますか」
『う、あの……神器はもう抑えられませんので、今の指示には従うことが不可能なんです』
「…………」
斎場に沈黙が流れた。一瞬後、アマーリエは反射的に割り込んでいた。
「ど、どういうことですか? きちんと抑え込んだと言っていたでしょう?」
『抑えている神器も限界が来ちまって、もう壊れかけてるんだ……後いくらも保たない』
「えぇ!?」
『そんでこっちも絶体絶命になってよ、こうなったら今すぐダライの次女に何とかしてもらうしかないと思って、通信霊具で連絡したんだ。なのに急に切れちまって』
ラミルファの神威が場を制圧したため、霊威の通信が遮断されてしまったためだ。ミハロがしどろもどろで言葉を継ぐ。
『どうしようと焦ってたらまた通じるようになったから……これはチャンスと思ってよ、つい今しがた、転送霊具に暴走した神器を詰めて起動させちまった』
ひゅるるー、と斎場に生温い風が吹き抜ける。アマーリエは絶句した。あまりに身勝手な独断に声も出ない。
『ダライの通信霊具を到着地点の座標に指定したから、もうすぐ、暴走した神器が抑えなしでダライの通信具がある場所に転送される』
「嘘でしょう!? そんな勝手なこと……大体、神官府には結界が張ってあります! 結界に危険物と判断されたものは、強制的に送り主に返送される設定になっているんです! それでも送りたいなら、神官府に事前申請して正規の手続きを踏んでいただかないと!」
冷静に話そうとしても、声が高ぶってしまう。それにつられたように、ミハロも口調を荒らげた。
『そんなこと知るかよ! いいか、お前の父親は……ダライはな、神器のことはサード家に任せとけって明言して請け合ったんだ! だったらサード家の奴が何とかすんのが筋だ、お前だって能無しでもサード家の一員だろが!』
ラモスとディモスがグルルと唸り、ラミルファがクスクス笑う。
『愚かな身内を持つと他の家族に皺寄せがいく。これはまさにその典型だ』
ラミルファの従神たちがウンウンと頷き、フレイムは据わった目で通信霊具の向こうを睨んでいる。
『ミハロとかいうクソ野郎、灰も残さず焼き尽くしてやろうか。つーかあのバカ親父なんざ助けなきゃ良かったぜ……今からでも浄化の火を消してやりたい気分だ』
その物騒な言葉を止める余裕もなく、アマーリエは半泣きで言い返す。
「う、うちの力で神器をどうにかできるはずがないでしょう!」
『サード家の奴らは神官なんだろ! 鎮静化も正常化も、神官の初期教育で習う基本技能だから大丈夫だって、ダライは言ってたぜ!? 次女が聖威師か云々は置いといても、神官なら何とかできるってことだろ!』
「それは格安量産型の簡易霊具が対象の場合です! 暴走した神器を元に戻すなんて離れ技、対神器用の専用神器を使っても最高難度に決まっているでしょう! 神器は天の御稜威を宿す神具なんですよ!?」
おそらくダライは、運命神の寵と加護を受けたミリエーナならば力押しでいけると見込み、楽観的な言葉で安請け合いをしたのだろう。その結果がこれである。
『知るか、とにかくお前が何とかしろ無能! ダライとの会話は音声記録霊具に録ってあるからな! もし失敗してみろ、サード家が対処を約束した案件でしくじったから被害が出たと裁判で訴えるぞ!』
むちゃくちゃだ。元は自分が神器をきちんと管理していなかったせいで起こったことなのだが、そのことは頭から抜けている。
『ここまでの厚顔無恥を堂々と晒せるとは、人間とはすごい生き物だ。そう思わないか、フレイム』
『そうだな……これは一周回って才能だぜ』
呆れ顔のラミルファと、怒りを帯びた表情のフレイムが会話している。先ほどまで剣を交えていたとは思えない距離の近さだ。やはり本気で争っていたのではなく、お遊びの喧嘩の範疇だったのだろう。
と、通信霊具の向こうがにわかにバタバタと騒がしくなった。
『父親と一緒に主を散々貶めて来た輩だ。骨と皮だけになるほど厳しい追求を受ければいい』
『大神官様、ミハロの罪は重くなるのでしょうか?』
「ええ、おそらく。神器の管理を怠ることは、それを下賜した神への冒涜です。しかも、暴走を意図的に隠蔽しようとしたわけですから。最終的な処分を決めるのはテスオラ王国の神官府ですが、相当な厳罰になるかと。その後は、二度と日の当たる場所には出て来させません」
それを聞いた聖獣たちは、二匹で絡まり合って歓喜の舞を踊り始めた。フレイムとラミルファ、従神たちが肩を震わせて笑う。
「こ、こら、ラモス、ディモス!」
慌てて制止するアマーリエの横では、動じないフルードがミハロに続きを告げている。
「捜査官が来るまでそのまま動かず待機しなさい。逃亡や自害あるいは神官府にとって望ましくない言動は一律で禁じます」
『は、はい……はい』
ミハロがうわ言のように追従の返事を繰り返す。聖威を発動させた命令に、人間は逆らうことはできない。
「暴走したという神器は、抑え込んだ状態のままテスオラ王国の王都にある神官府に提出しなさい。規模の大きな神官府には、今回のような事態を想定し、神器を鎮め元の状態に戻すための神器というものが設置されています」
過去の聖威師が天の神に請うて賜った、神器を鎮めるための神器。いくつか授かったそれは、世界各国の神官府に配られている。その神器を使えば、事態を打開できるはずだった。
「高位の霊威師が在籍していなくとも、専用の神器があれば、暴走している神器の鎮静化と正常化に対応できるでしょう。正常化が完了するまでは、決して抑えを解いてはいけませんよ」
『い、いえ、それは……無理かと……』
もごもごとミハロが言う。フルードが僅かに眉を上げた。決して逆らえないはずの、聖威を含めて放った命令に反撥されたからだ。
「何故です。何か不都合がありますか」
『う、あの……神器はもう抑えられませんので、今の指示には従うことが不可能なんです』
「…………」
斎場に沈黙が流れた。一瞬後、アマーリエは反射的に割り込んでいた。
「ど、どういうことですか? きちんと抑え込んだと言っていたでしょう?」
『抑えている神器も限界が来ちまって、もう壊れかけてるんだ……後いくらも保たない』
「えぇ!?」
『そんでこっちも絶体絶命になってよ、こうなったら今すぐダライの次女に何とかしてもらうしかないと思って、通信霊具で連絡したんだ。なのに急に切れちまって』
ラミルファの神威が場を制圧したため、霊威の通信が遮断されてしまったためだ。ミハロがしどろもどろで言葉を継ぐ。
『どうしようと焦ってたらまた通じるようになったから……これはチャンスと思ってよ、つい今しがた、転送霊具に暴走した神器を詰めて起動させちまった』
ひゅるるー、と斎場に生温い風が吹き抜ける。アマーリエは絶句した。あまりに身勝手な独断に声も出ない。
『ダライの通信霊具を到着地点の座標に指定したから、もうすぐ、暴走した神器が抑えなしでダライの通信具がある場所に転送される』
「嘘でしょう!? そんな勝手なこと……大体、神官府には結界が張ってあります! 結界に危険物と判断されたものは、強制的に送り主に返送される設定になっているんです! それでも送りたいなら、神官府に事前申請して正規の手続きを踏んでいただかないと!」
冷静に話そうとしても、声が高ぶってしまう。それにつられたように、ミハロも口調を荒らげた。
『そんなこと知るかよ! いいか、お前の父親は……ダライはな、神器のことはサード家に任せとけって明言して請け合ったんだ! だったらサード家の奴が何とかすんのが筋だ、お前だって能無しでもサード家の一員だろが!』
ラモスとディモスがグルルと唸り、ラミルファがクスクス笑う。
『愚かな身内を持つと他の家族に皺寄せがいく。これはまさにその典型だ』
ラミルファの従神たちがウンウンと頷き、フレイムは据わった目で通信霊具の向こうを睨んでいる。
『ミハロとかいうクソ野郎、灰も残さず焼き尽くしてやろうか。つーかあのバカ親父なんざ助けなきゃ良かったぜ……今からでも浄化の火を消してやりたい気分だ』
その物騒な言葉を止める余裕もなく、アマーリエは半泣きで言い返す。
「う、うちの力で神器をどうにかできるはずがないでしょう!」
『サード家の奴らは神官なんだろ! 鎮静化も正常化も、神官の初期教育で習う基本技能だから大丈夫だって、ダライは言ってたぜ!? 次女が聖威師か云々は置いといても、神官なら何とかできるってことだろ!』
「それは格安量産型の簡易霊具が対象の場合です! 暴走した神器を元に戻すなんて離れ技、対神器用の専用神器を使っても最高難度に決まっているでしょう! 神器は天の御稜威を宿す神具なんですよ!?」
おそらくダライは、運命神の寵と加護を受けたミリエーナならば力押しでいけると見込み、楽観的な言葉で安請け合いをしたのだろう。その結果がこれである。
『知るか、とにかくお前が何とかしろ無能! ダライとの会話は音声記録霊具に録ってあるからな! もし失敗してみろ、サード家が対処を約束した案件でしくじったから被害が出たと裁判で訴えるぞ!』
むちゃくちゃだ。元は自分が神器をきちんと管理していなかったせいで起こったことなのだが、そのことは頭から抜けている。
『ここまでの厚顔無恥を堂々と晒せるとは、人間とはすごい生き物だ。そう思わないか、フレイム』
『そうだな……これは一周回って才能だぜ』
呆れ顔のラミルファと、怒りを帯びた表情のフレイムが会話している。先ほどまで剣を交えていたとは思えない距離の近さだ。やはり本気で争っていたのではなく、お遊びの喧嘩の範疇だったのだろう。
と、通信霊具の向こうがにわかにバタバタと騒がしくなった。
15
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
精霊の加護を持つ聖女。偽聖女によって追放されたので、趣味のアクセサリー作りにハマっていたら、いつの間にか世界を救って愛されまくっていた
向原 行人
恋愛
精霊の加護を受け、普通の人には見る事も感じる事も出来ない精霊と、会話が出来る少女リディア。
聖女として各地の精霊石に精霊の力を込め、国を災いから守っているのに、突然第四王女によって追放されてしまう。
暫くは精霊の力も残っているけれど、時間が経って精霊石から力が無くなれば魔物が出て来るし、魔導具も動かなくなるけど……本当に大丈夫!?
一先ず、この国に居るとマズそうだから、元聖女っていうのは隠して、別の国で趣味を活かして生活していこうかな。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】すっぽんじゃなくて太陽の女神です
土広真丘
ファンタジー
三千年の歴史を誇る神千皇国の皇帝家に生まれた日香。
皇帝家は神の末裔であり、一部の者は先祖返りを起こして神の力に目覚める。
月の女神として覚醒した双子の姉・月香と比較され、未覚醒の日香は無能のすっぽんと揶揄されている。
しかし実は、日香は初代皇帝以来の三千年振りとなる太陽の女神だった。
小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。
秘密の多い令嬢は幸せになりたい
完菜
恋愛
前髪で瞳を隠して暮らす少女は、子爵家の長女でキャスティナ・クラーク・エジャートンと言う。少女の実の母は、7歳の時に亡くなり、父親が再婚すると生活が一変する。義母に存在を否定され貴族令嬢としての生活をさせてもらえない。そんなある日、ある夜会で素敵な出逢いを果たす。そこで出会った侯爵家の子息に、新しい生活を与えられる。新しい生活で出会った人々に導かれながら、努力と前向きな性格で、自分の居場所を作り上げて行く。そして、少女には秘密がある。幻の魔法と呼ばれる、癒し系魔法が使えるのだ。その魔法を使ってしまう事で、国を揺るがす事件に巻き込まれて行く。
完結が確定しています。全105話。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです
珂里
ファンタジー
ある日、5歳の彩菜は突然神隠しに遭い異世界へ迷い込んでしまう。
そんな迷子の彩菜を助けてくれたのは王国の騎士団長だった。元の世界に帰れない彩菜を、子供のいない団長夫婦は自分の娘として育ててくれることに……。
日本のお父さんお母さん、会えなくて寂しいけれど、彩菜は優しい大人の人達に助けられて毎日元気に暮らしてます!
婚約破棄された竜好き令嬢は黒竜様に溺愛される。残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ
水無瀬
ファンタジー
竜が好きで、三度のご飯より竜研究に没頭していた侯爵令嬢の私は、婚約者の王太子から婚約破棄を突きつけられる。
それだけでなく、この国をずっと守護してきた黒竜様を捨てると言うの。
黒竜様のことをずっと研究してきた私も、見せしめとして処刑されてしまうらしいです。
叶うなら、死ぬ前に一度でいいから黒竜様に会ってみたかったな。
ですが、私は知らなかった。
黒竜様はずっと私のそばで、私を見守ってくれていたのだ。
残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ?
【完結】異世界転移した私がドラゴンの魔女と呼ばれるまでの話
yuzuku
ファンタジー
ベランダから落ちて死んだ私は知らない森にいた。
知らない生物、知らない植物、知らない言語。
何もかもを失った私が唯一見つけた希望の光、それはドラゴンだった。
臆病で自信もないどこにでもいるような平凡な私は、そのドラゴンとの出会いで次第に変わっていく。
いや、変わらなければならない。
ほんの少しの勇気を持った女性と青いドラゴンが冒険する異世界ファンタジー。
彼女は後にこう呼ばれることになる。
「ドラゴンの魔女」と。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる