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40王太子の病
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王都にある王宮の一室で国王、王妃、王太子妃に宰相は悲嘆に暮れていた。
彼らの目の前には王太子の看病をしていた侍医が、王に王太子の容態を聞かれ返答していた。
「陛下、皆様誠に申し上げにくいのですがサネック病は、本来子供の時にかかるもの、それが王太子殿下は大人になってかかられました。この場合り患したものは重体になり死することがしばしばあります。王太子殿下はこれに当たります。もはや手をこれ以上尽くすことは不可能にございます。陛下大変申し上げにくいのですが、王太子殿下は今夜が峠にございます。
どうか皆様心の準備をなさってくださいませ。」
「そんなそんな、王太子が死ぬと申すのか!!、バリアス王国の世の世継ぎが死ぬと!!、ああ神は何と無情なことをなさるのか、オスカーよ、父であるわしより先に死ぬと申すのか、そなたは何と親不孝者であることか、ああ、変われるものならわしが変わってあげたい~~~~~~~~~~~」
王妃も王太子妃も目元をぬぐいハンカチを握りしめる。
そんな彼らに宰相は、
「陛下申し上げにくいのですが、王太子殿下亡き後次の王太子を決めねばなりません。王子はカルロス王子は現在11歳、御側室のお子ジョフリー王子は7歳、ここはカルロス王子に王太子に立っていただかねばなりません。よろしいでしょうか?王妃様?」
王妃は何度もうなづきそれでいいと表した。
「わしはまだまだ死ねぬな、この国と王家を守らねば、サンザー帝国が我が国を虎視眈々と狙ってる今カルロスを立派な王にするまでは死ねぬ、だがかえすがえすも王太子をサネック病で奪われようとするとは・・・・・光魔法でもヒールでも直せぬのが感染症の病と毒、」
そ
「もし王太子殿下をあの状態で治せるとしたら、それは神聖魔法を使う聖女か賢者だけでしょう、しかし賢者も聖女もこの大陸では400年間表れていません。一部には本当にいたのかと、おとぎ話の類ではないかと思っている者もいます。残念ですが聖女も賢者も現れたという話は聞きません」
「いたら真っ先に王宮に呼び王太子を癒させている。」
「「「「はーっ」」」」
「この国はこの先どうなるのでしょうか?」
暗雲垂れこめている部屋の中で、王妃は小さな声でぽつりと言った。
「王太子の死を偽装せねばならん、死んではない、まだ生きてると、それに病名も今までのように、ただ病にかかっているとしたままにするのだ。」
「陛下何時まで偽装なさるのでしょうか?」
「少なくともカルロスが15歳になるまでは偽装せねばならん」
「となるとあと4年ほどですか、カルロス様が仮成人する15歳まで偽装なさるのですね、」
「後4年ほどか、4年隠し通せるか・・・・・・。」
「隠し通すのです!、王太子殿下の死を知れば、ジョフリー王子の母君リズリー様とその父君ケントス伯爵とその一派が、ジョフリー王子を王太子にしようと先導し、画策するに違いありません、そうなれば最悪内乱でございます。この機をサンザー帝国が逃すわけございません!!」
「そちが言うまでもなくその通りだ。よし王子の死を4年隠し通すか・・・・。
王妃に王太子妃に侍医よ、王太子の死を4年隠ぺいするぞ、王太子はまだ生きている、理由はさっきこのわしが言ったとおりだ、異論はないな」
「はい異論ございません」
王太子妃は軽く頭を下げて同意を示した。
王妃も、
「異論ございません、陛下のおっしゃる通りにいたします、わが子の死は筆舌に尽くせぬほど悲しいですが、いまは王妃として王国を守らねばなりません」
「うむ、すまぬな王妃よ、王太子妃も済まぬ」
「「いいえ陛下」」
「だが、万一を考えてこのわしの遺言を残しておこうと思う、次代の王は第3王子のカルロスがなるとな、」
「賢明なご判断にございます」
「では総大司教を呼ばねばな、あとは宰相のそなたと近衛第一騎士団長に辺境伯がそろえばいいか」
「はい陛下それでよろしいと思います」
「ではそうするとしよう。」
彼らの目の前には王太子の看病をしていた侍医が、王に王太子の容態を聞かれ返答していた。
「陛下、皆様誠に申し上げにくいのですがサネック病は、本来子供の時にかかるもの、それが王太子殿下は大人になってかかられました。この場合り患したものは重体になり死することがしばしばあります。王太子殿下はこれに当たります。もはや手をこれ以上尽くすことは不可能にございます。陛下大変申し上げにくいのですが、王太子殿下は今夜が峠にございます。
どうか皆様心の準備をなさってくださいませ。」
「そんなそんな、王太子が死ぬと申すのか!!、バリアス王国の世の世継ぎが死ぬと!!、ああ神は何と無情なことをなさるのか、オスカーよ、父であるわしより先に死ぬと申すのか、そなたは何と親不孝者であることか、ああ、変われるものならわしが変わってあげたい~~~~~~~~~~~」
王妃も王太子妃も目元をぬぐいハンカチを握りしめる。
そんな彼らに宰相は、
「陛下申し上げにくいのですが、王太子殿下亡き後次の王太子を決めねばなりません。王子はカルロス王子は現在11歳、御側室のお子ジョフリー王子は7歳、ここはカルロス王子に王太子に立っていただかねばなりません。よろしいでしょうか?王妃様?」
王妃は何度もうなづきそれでいいと表した。
「わしはまだまだ死ねぬな、この国と王家を守らねば、サンザー帝国が我が国を虎視眈々と狙ってる今カルロスを立派な王にするまでは死ねぬ、だがかえすがえすも王太子をサネック病で奪われようとするとは・・・・・光魔法でもヒールでも直せぬのが感染症の病と毒、」
そ
「もし王太子殿下をあの状態で治せるとしたら、それは神聖魔法を使う聖女か賢者だけでしょう、しかし賢者も聖女もこの大陸では400年間表れていません。一部には本当にいたのかと、おとぎ話の類ではないかと思っている者もいます。残念ですが聖女も賢者も現れたという話は聞きません」
「いたら真っ先に王宮に呼び王太子を癒させている。」
「「「「はーっ」」」」
「この国はこの先どうなるのでしょうか?」
暗雲垂れこめている部屋の中で、王妃は小さな声でぽつりと言った。
「王太子の死を偽装せねばならん、死んではない、まだ生きてると、それに病名も今までのように、ただ病にかかっているとしたままにするのだ。」
「陛下何時まで偽装なさるのでしょうか?」
「少なくともカルロスが15歳になるまでは偽装せねばならん」
「となるとあと4年ほどですか、カルロス様が仮成人する15歳まで偽装なさるのですね、」
「後4年ほどか、4年隠し通せるか・・・・・・。」
「隠し通すのです!、王太子殿下の死を知れば、ジョフリー王子の母君リズリー様とその父君ケントス伯爵とその一派が、ジョフリー王子を王太子にしようと先導し、画策するに違いありません、そうなれば最悪内乱でございます。この機をサンザー帝国が逃すわけございません!!」
「そちが言うまでもなくその通りだ。よし王子の死を4年隠し通すか・・・・。
王妃に王太子妃に侍医よ、王太子の死を4年隠ぺいするぞ、王太子はまだ生きている、理由はさっきこのわしが言ったとおりだ、異論はないな」
「はい異論ございません」
王太子妃は軽く頭を下げて同意を示した。
王妃も、
「異論ございません、陛下のおっしゃる通りにいたします、わが子の死は筆舌に尽くせぬほど悲しいですが、いまは王妃として王国を守らねばなりません」
「うむ、すまぬな王妃よ、王太子妃も済まぬ」
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「賢明なご判断にございます」
「では総大司教を呼ばねばな、あとは宰相のそなたと近衛第一騎士団長に辺境伯がそろえばいいか」
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「ではそうするとしよう。」
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