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13アドラス4歳 前編
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今日は母様と領地の郊外に楽しくピクニック!
天気は快晴、晴れ割った6月の空がまぶしいー!!
ここは領地の郊外にある森の中にある湖の側にあるのっぱら。
その上に侍女が敷物をしき、料理長の作ったサンドイッチやごちそうが入ったバスケットに水筒とおいた。
めいめい敷物の上の空いたところに座り
「アドラス、今日も大切そうに植物図鑑を持ってきたの。」
「はい母様、森にはきっとうちの庭にはない珍しい森林植物があると思ったんです、森に行ったらそういう植物を探してみ
たらいいと庭師のジェームズが言ってました。」
「あなた庭師のジェームズとうちの庭、いろいろ土いじりしてたものね。」
「温室も手伝ってますよ、温室には美しい花々のほかに、いろいろな解毒草があって面白いです。もし万一父様や母様が毒
にやられたら、ぼくが解毒草で助けてあげますからね。」
「あら母様だって少しは知ってますよ。貴族は常にいつどこで毒をもらられるか知りませんからね」
メイドがバスケットを開け昼食の準備をした。
アドラスは好物の果実水の入ったコップを受け取り、のどが渇いていたのでごくごくとのどを鳴らして一気に飲み干した。
大好物のフルーツサンドイッチを平らげ、次は卵サンドイッチをうまうまと食べる。次はチキンナゲットとりんごをつまむ。
わが子が食欲旺盛な様子を見て、母エリザベスは元気に育っていると目を細める。
アドラスの体格は貴族の子供では少し大柄の部類に入る、一口に言えば体格がいいのだ。
この子は大人になったら夫より身長が高くなるかもしれない。
きっと美丈夫に育つだろう、この子はいま4歳だが貴族同士の婚約は早ければ6才位でする。
しかしエリザベスはそんなに早くなくてもいいだろうと考えていた。
王立学院の高等科に入る前でも構わないと考えていた。
家のためにもアドラスのためにも、家格のあった気立てのいい、立派な婚約者を探してあげなくては、それが親の義務というものだ。
食事を終えて一休みしたアドラスは、周りの植物をあちこちしゃがんで、見たことのないものは摘み取って植物図鑑で確かめた。
「これが虫下しにも役立つミツツミ草、根っこは整腸役にも役立つのか。で、こっちがアケビ草、ああこの葉をもむと止血剤になるのか。
これは温室にもあったな、でこっちはオウセン草、何食べられるのか、油いためにするとおいしいか、じんましんやしっしん
に聞く。ン……あっちの森の木の下に生えてるのは・・・・うそっつ、ヨ・モ・ギ ?ヨモギなのか。ヨモギもちが食べられるのか!?
前世以来食べたことのなかった俺の好物のヨモギ餅、図鑑図鑑と・・・・・・・・」
アドラスは図鑑のページをはやる心を抑えてページをめくった。
「あった!!ナナミ草 食べられる、一部の地域ではパン生地に混ぜて焼き、草パンとして食べられる。疲労回復の効果がある・・か」
ぞ
,<ヨモギじゃなくてこの世界ではナナミ草か、味はヨモギと同じかな?
よしこれを土ごと持って帰って庭に植え替えよう、うまくすれば毎年食べられるぞ、一応庭師のジェームズと料理長に聞いて作ってもらおう。
楽しみだなぁー>
あどらすはナナミ草を根ごと慎重に掘り起こし根を傷めないようぎゅ、ぎゅとまるめ採取用に用意した袋に入れた。
一仕事終えたと額を腕で拭ったアドラス。
その時アドラスはきずいた。
いつの間にかだいぶ時間がたっていて、空模様が変わっていることに。
風はヒューヒューと音を立てて吹いていた。
「なんか嫌な天気、一雨来る?。」
天気は快晴、晴れ割った6月の空がまぶしいー!!
ここは領地の郊外にある森の中にある湖の側にあるのっぱら。
その上に侍女が敷物をしき、料理長の作ったサンドイッチやごちそうが入ったバスケットに水筒とおいた。
めいめい敷物の上の空いたところに座り
「アドラス、今日も大切そうに植物図鑑を持ってきたの。」
「はい母様、森にはきっとうちの庭にはない珍しい森林植物があると思ったんです、森に行ったらそういう植物を探してみ
たらいいと庭師のジェームズが言ってました。」
「あなた庭師のジェームズとうちの庭、いろいろ土いじりしてたものね。」
「温室も手伝ってますよ、温室には美しい花々のほかに、いろいろな解毒草があって面白いです。もし万一父様や母様が毒
にやられたら、ぼくが解毒草で助けてあげますからね。」
「あら母様だって少しは知ってますよ。貴族は常にいつどこで毒をもらられるか知りませんからね」
メイドがバスケットを開け昼食の準備をした。
アドラスは好物の果実水の入ったコップを受け取り、のどが渇いていたのでごくごくとのどを鳴らして一気に飲み干した。
大好物のフルーツサンドイッチを平らげ、次は卵サンドイッチをうまうまと食べる。次はチキンナゲットとりんごをつまむ。
わが子が食欲旺盛な様子を見て、母エリザベスは元気に育っていると目を細める。
アドラスの体格は貴族の子供では少し大柄の部類に入る、一口に言えば体格がいいのだ。
この子は大人になったら夫より身長が高くなるかもしれない。
きっと美丈夫に育つだろう、この子はいま4歳だが貴族同士の婚約は早ければ6才位でする。
しかしエリザベスはそんなに早くなくてもいいだろうと考えていた。
王立学院の高等科に入る前でも構わないと考えていた。
家のためにもアドラスのためにも、家格のあった気立てのいい、立派な婚約者を探してあげなくては、それが親の義務というものだ。
食事を終えて一休みしたアドラスは、周りの植物をあちこちしゃがんで、見たことのないものは摘み取って植物図鑑で確かめた。
「これが虫下しにも役立つミツツミ草、根っこは整腸役にも役立つのか。で、こっちがアケビ草、ああこの葉をもむと止血剤になるのか。
これは温室にもあったな、でこっちはオウセン草、何食べられるのか、油いためにするとおいしいか、じんましんやしっしん
に聞く。ン……あっちの森の木の下に生えてるのは・・・・うそっつ、ヨ・モ・ギ ?ヨモギなのか。ヨモギもちが食べられるのか!?
前世以来食べたことのなかった俺の好物のヨモギ餅、図鑑図鑑と・・・・・・・・」
アドラスは図鑑のページをはやる心を抑えてページをめくった。
「あった!!ナナミ草 食べられる、一部の地域ではパン生地に混ぜて焼き、草パンとして食べられる。疲労回復の効果がある・・か」
ぞ
,<ヨモギじゃなくてこの世界ではナナミ草か、味はヨモギと同じかな?
よしこれを土ごと持って帰って庭に植え替えよう、うまくすれば毎年食べられるぞ、一応庭師のジェームズと料理長に聞いて作ってもらおう。
楽しみだなぁー>
あどらすはナナミ草を根ごと慎重に掘り起こし根を傷めないようぎゅ、ぎゅとまるめ採取用に用意した袋に入れた。
一仕事終えたと額を腕で拭ったアドラス。
その時アドラスはきずいた。
いつの間にかだいぶ時間がたっていて、空模様が変わっていることに。
風はヒューヒューと音を立てて吹いていた。
「なんか嫌な天気、一雨来る?。」
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