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景色
優しさの中にあるもの
しおりを挟む私にどれだけ優しい言葉をかけて近づいて来ても
みんな私を通り過ぎて行ってしまう。
きっとみんな私に優しくしたいんじゃなくて、
優しくしている自分が好きなんだわ。
誰だって自分が可愛いもの、
私なんて所詮は他人でしかないのだから。
でも、
それでも馬鹿な私は求めてしまうの、
分かっているはずなのに何度でも。
優しさなんて知らなければよかった。
知らなければ私はこんな気持ちにならずに済んだのに。
こんなにも誰かを求めずに済んだはずなのに。
いつだって世界は残酷なのね。
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