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しおりを挟むあれから数日が経ち、噂話も落ち着いて来た頃に
私はコラルと話す機会がやって来た。
「ねえ、あんた。あれは一体何だったのよ、いつもの嫌がらせ? 」
「嫌がらせ? 何が? 俺は真剣に言ったつもりだったんだけど……
それでお前はどうなんだよ」
私が思っていたのと違う反応に取り乱す。
「どうって何よ。あっ分かった。またいつもみたいに私になんだかんだ
言うつもりなんでしょ! そう言うのはいいから」
「何だよそれ。俺はいつもお前の事を思って言ってきたつもりだったけど、
お前にはそんな風に伝わっていたんだな。
そうか、何だ、俺、馬鹿みたいじゃないか…… 」
「そんなの、私、急に言われたって、分かんないよ」
まさかコラルがそんな風に思って私に言って来ていたなんて思わなかった。
いつものあれにそんな意味があったとか今頃言われたって……
馬鹿は私の方じゃないか!
そう考えれば私はいつもコラルからどれだけ思われいたのだろうか?
なによこれ、思い出すだけでどんどん恥ずかしくなってくる。
それに気づかずに私はコラルをどれだけ傷つけたのか?
もっと違う対応が出来ていたはずなのだ。
「ごめんね、コラル。私、全然気づいてあげられなかった。
まだ、少しでも私に気持ちがあるなら…… 」
私達はきっと今から始められる筈だ。
おわり
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