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菫川ヒイロ

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姉キング

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 失敗した。
 
 
 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した


 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
 失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した


 私は失敗した。
 
 
 どうしてだ? どうしてこうなった?
 私の何がいけなかったのかと考えてみれば
 ただただ先見の明が無かったという事につきるのだろう。
 
 
 でもいったい誰がアイツが国民の弟に選ばれるなんて想像出来た?
 どう考えたって無理だろ? あんな何の取り柄もないような奴は。
 一体どこら辺が弟だと思えるのかが私にはまだ理解出来ないでいる。
 
 
 だってアイツは最低な奴なんだ。
 何でもかんでも比べて来て、私が劣っていると言い続けた。
 自分では何も出来ないくせにだ。
 
 
 私にも我慢の限界というものがある。
 それは僕のする事じゃないと平気で言うアイツの顔を思い出すと今でも虫唾が
 走る。今もゾワっとしたくらいだ。
 
 
 だから別れた。
 だから婚約破棄した。
 だというのにアイツが国民の弟に選ばれた。
 
 
 アイツはみんなが思っているような奴じゃない。
 何でもかんでも姉と比べたがる、ただのシスコンなのだ!
 だと言うのに、こんな事になるのならもう少しくらい我慢すればよかった。
 
 
 失敗した。
 
 
 もう少しで私が姉キングになれる所だったのに……
 
 
 
 
 
 



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