Various Story

Rin

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完結

厨二病girl

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僕は椎名小晴(しいなこはる)

突然だが今の僕の悩みを聞いて欲しい。

僕の隣の席の女の子は今までに見たこと無いくらいめんどくさい。

史上最強にめんどくさい。

色んな個性があるのは別にいい。

が、しかしだ。

それを人に共有しようとするのはホントにやめて欲しい。

僕の隣の長谷川杏里(はせがわあんり)という女は凄いめんどくさい。

彼女は現実離れし過ぎている。

『椎名よ。こ、これを見ろ……。』

『何?』

長谷川はスマホのニュースを見せる。

『この未来の書物によると……明日この世界は滅亡してしまうらしい!!』

深刻な顔付きでわざわざ俺に見せてくる長谷川。

それに僕は冷静に答えた。

『あー、そんなの嘘だって。』

『何でだ!?何で分かるんだ!!これは確かに正しいはず……。まさか椎名。アナタには予知能力があるというのか!?』

そんな不思議なものは持ち合わせていない。

ただ言えるのは明日急に終わったりはしない。

が、説明すると余計にめんどくさいのでここは話を合わせておこう。

『まぁね。』

『アナタはそんな力を隠していたの!?私のこの目でも明日世界が終わるなんて感じ取れなかったのに……くそ、力が何者かによって奪われているのか……』

『………。』

『長谷川、アナタは凄いわね!!そんな力を持っているなど……。私には人から影を消すことが出来る。けどアナタにはそれが効かない……やはりアナタは選ばれし存在なのかもしれないな……。』

めっちゃ真面目に話してくれてる所悪いけど、それは皆引いているだけだと思う。

そして僕は隣だから仕方ないから話しているだけだ。

『見ていろ。例えばアイツに話しかけてみよう。』

そういうと、長谷川はトコトコと歩いていって、クラスの男子に話しかけた。

しかし、ソイツは聞こえないふりをしていった。

『ほらな?』

ドヤ顔で自慢しているが、あきらかに引いているだけだ。

僕だって会話したくない。

けど、何回理屈を伝えようとしても長谷川には通じなくなってもう諦めている。

『それにしても、このスマホとやらは凄いな。最近入手したのだが、こんな物を特殊ルート無しで誰でも使えるとは、、、この時代は素晴らしい。』

お前はじゃあどこから来たんだよ。

てか、親もちゃんと教育してくれ!!

『……椎名。』

『なに?』

『もし、明日この世界が滅びてしまっても、もしかしたら助かるかもしれない方法があるんだ。』

『ヘェー』

『ソレは私の家系に代々伝わる魔法陣なんだ。アナタだけは私が助けてやろう。だから私のアジトに今日来ないか?』

『やだ。』

『何でだ!助かるかもしれないんだぞ!』

『だから絶対大丈夫だって。』

『いや、もしものためだ。ならその魔法陣をアナタの部屋に書いてやろう。』

『それもやめろ!』

『椎名!私はアナタを心配しているんだぞ!!』

真剣な眼差しでそう言った長谷川。

むしろ僕が君の将来が心配だ。

『……椎名は唯一の友達……だからな。』

『……え?』

『だから生き延びて欲しいんだ!!』

思わずクスリと笑いが零れる。

『何がおかしいんだ?』

『いや、別に。』

凄くめんどくさい。

そう思うことの方が多いがたまに面白いとも思う。



【完】
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