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ルカ視点終わり ※
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薬が効いているからか、意外にもバトラルは積極的で、ゆるゆると動く腰は、見ていていじらしい。貪るように、噛み付くように、乱暴なキスをしても、バトラルは怖がる様子を見せなかった。
その真っ白い滑らかな肌を堪能しながら、腰を打ち付けた。
日頃、皇太子殿下やダッシュライド公爵閣下から、どのようなセックスをされているのか心配になるほどに、バトラルの体は本来入ってはいけないような奥深くまで誘い込んでくる。
決してゆるいと言うわけではなく、どこまで入っても十分すぎるほどに肉壁が締め付け、もっともっと、全部を貪りつくしたいという欲望が止まらない。
腹は少し膨れている。ダッシュライド公爵閣下との子を妊娠中だからだ。
バトラルの小さな体に、さらに小さい命が入っている。
バトラルの夫でもないのに、バトラルを犯している現実が、目の前に突きつけられている事実が、より興奮を誘った。
「俺は変態だ」
「っ、へ? っなにぁっ」
俺の言葉に、困惑したようなバトラルの口に、後ろから人差し指と中指を差し込み、舌の柔らかさや唾液によるぬめりを楽しんでいると、バトラルは俺の指をチュッチュと赤子のように好い始めた。
「んんっ」
むくりと、バトラルの中でさらに俺のそれが膨れ上がる。
興奮と同時に、なぜかイライラした。
この感情がなんなのか、分からない。けれど、バトラルに酷いことをしたい気持ちでいっぱいになった。
「ぁっ、ああっ……ひっ、んんぁ」
房時のアルファ教育でオメガ男性は基本、授乳できる体の構造ではないと習ったが、それでも乳が100パーセント出ないとは限らない。バトラルの平たい胸についた突起を、ギュッと摘むと、痛かったのか後孔がギュッと締まって、危うくイキそうになった。
「乳首、痛いか? それとも感じるのか」
「ぁっ、んん、ゃあ」
バトラルの弱々しい抵抗は、むしろ俺を興奮させ、バトラルの乳首をつまみ、潰し、甚振った。
その度にバトラルは後孔を締め付け、喘ぐので甚振り甲斐があった。
どうしてこんなに嗜虐的な気持ちになるのか、分からない。どこか冷静な自分が止めろと叫んでいるのに、止めることはできず、むしろ、薬が抜け始めたらしく疲れた様子のバトラルを押さえつけ、中に注ぎ込んだ。
「も、もう……薬、ぬけたぁ、から、んぁ、ゃ、大丈夫だから」
「何も大丈夫じゃない。俺はまだまだ足りないんだ。最後まで付き合ってもらうからな」
「ゃあぁあっ、ん゛ぁああっ、ひぃぁ」
逃げようとすれば、それはダメなことなのだと教え込むように真っ白な尻を叩いたり腰をさらに強く打ち付ける。
そうしていれば抵抗しなくなるのかと思いきや、バトラルはちっとも学習することはなく、覆いかぶさっている俺から、逃げるように這い出ようとしては引き戻され些細な抵抗を繰り返した。
「いい加減、逃げるな。縛るぞ」
「ぁあっ」
「あと少しだ、我慢できるだろ」
「ぁ、んんっ、あと、少し……? ほんとっ、ぁあっ」
相当、へばっているらしいバトラルは俺の言葉に希望を見出したようだ。
だが、今やっている1回があと少しで終わると言っているだけで、あと何回するかは、皇太子殿下やダッシュライド公爵閣下の戻る時間次第になるだろう。
「ぁ、ひ、あとっ少し……が、んばるんぁああ」
「ああ」
頑張ると言っているバトラルを、応援してあげようと、俺はより一層腰を打ち付けた。
快楽からか、小刻みに震えるバトラルはやはりいじらしく、興奮する。
軍人として、アルファとして、人に優しく自分に厳しく、己を律して生きていかないといけないといけない。それはこの国に生きる人間の“普通”だ。けれど俺はその普通から著しく脱するらしい。バトラルの過ぎた快楽に苦痛を感じる姿も、逃げようともがく姿も、小さく震える体も、少し叩けば赤くなる尻も、どれも俺にとっては可愛く感じるのだ。
「っ、中に出すぞ」
「あっんん゛っ」
もう何度目になるのか、数えてすらいない。
バトラルの中にダクダクと注ぎ込み、最後の一滴まで出切ってから、一度バトラルから抜き、バトラルを仰向けにさせ、もう一度挿入した。
「……ぇ……? もう、終わりって……」
「さっきのはな。まだ、俺は満足していない」
「ぁ、そんなっ……ぁあっ、ちょ、と、休憩っ、を」
「ダメだ。待てない」
青ざめたバトラルの懇願をまるっと無視して自分の快楽を優先させる。
むしろ、バトラルの青ざめた絶望顔は、俺の歯止めを効かなくさせた。
当たり前だがこのような非人道的なことを今までの人生でしたことはない。
だが、今のバトラルを前にしてどうしても欲望を抑え込むことはできなかった。
けれど、あまりにも攻めすぎたためか、突然バトラルが鼻血を吹き出し、そのタイミングで皇太子殿下とダッシュライド公爵閣下が乗り込んできて、俺の人生最初で最後の暴挙は終わった。
当然のように極刑になることを覚悟していた俺は、被害者であるはずのバトラルの嘆願によって生きながらえた。その上、西との戦争で武勲を上げさえすれば、望む褒賞までいただけることになった。
兄、ジョーダンが今どこで何をしているのか知りもしないし、興味もない。
俺が望むのは1つだけ。
俺は手柄をあげ、バトラルの夫になる権利を願い出るつもりだ。
その真っ白い滑らかな肌を堪能しながら、腰を打ち付けた。
日頃、皇太子殿下やダッシュライド公爵閣下から、どのようなセックスをされているのか心配になるほどに、バトラルの体は本来入ってはいけないような奥深くまで誘い込んでくる。
決してゆるいと言うわけではなく、どこまで入っても十分すぎるほどに肉壁が締め付け、もっともっと、全部を貪りつくしたいという欲望が止まらない。
腹は少し膨れている。ダッシュライド公爵閣下との子を妊娠中だからだ。
バトラルの小さな体に、さらに小さい命が入っている。
バトラルの夫でもないのに、バトラルを犯している現実が、目の前に突きつけられている事実が、より興奮を誘った。
「俺は変態だ」
「っ、へ? っなにぁっ」
俺の言葉に、困惑したようなバトラルの口に、後ろから人差し指と中指を差し込み、舌の柔らかさや唾液によるぬめりを楽しんでいると、バトラルは俺の指をチュッチュと赤子のように好い始めた。
「んんっ」
むくりと、バトラルの中でさらに俺のそれが膨れ上がる。
興奮と同時に、なぜかイライラした。
この感情がなんなのか、分からない。けれど、バトラルに酷いことをしたい気持ちでいっぱいになった。
「ぁっ、ああっ……ひっ、んんぁ」
房時のアルファ教育でオメガ男性は基本、授乳できる体の構造ではないと習ったが、それでも乳が100パーセント出ないとは限らない。バトラルの平たい胸についた突起を、ギュッと摘むと、痛かったのか後孔がギュッと締まって、危うくイキそうになった。
「乳首、痛いか? それとも感じるのか」
「ぁっ、んん、ゃあ」
バトラルの弱々しい抵抗は、むしろ俺を興奮させ、バトラルの乳首をつまみ、潰し、甚振った。
その度にバトラルは後孔を締め付け、喘ぐので甚振り甲斐があった。
どうしてこんなに嗜虐的な気持ちになるのか、分からない。どこか冷静な自分が止めろと叫んでいるのに、止めることはできず、むしろ、薬が抜け始めたらしく疲れた様子のバトラルを押さえつけ、中に注ぎ込んだ。
「も、もう……薬、ぬけたぁ、から、んぁ、ゃ、大丈夫だから」
「何も大丈夫じゃない。俺はまだまだ足りないんだ。最後まで付き合ってもらうからな」
「ゃあぁあっ、ん゛ぁああっ、ひぃぁ」
逃げようとすれば、それはダメなことなのだと教え込むように真っ白な尻を叩いたり腰をさらに強く打ち付ける。
そうしていれば抵抗しなくなるのかと思いきや、バトラルはちっとも学習することはなく、覆いかぶさっている俺から、逃げるように這い出ようとしては引き戻され些細な抵抗を繰り返した。
「いい加減、逃げるな。縛るぞ」
「ぁあっ」
「あと少しだ、我慢できるだろ」
「ぁ、んんっ、あと、少し……? ほんとっ、ぁあっ」
相当、へばっているらしいバトラルは俺の言葉に希望を見出したようだ。
だが、今やっている1回があと少しで終わると言っているだけで、あと何回するかは、皇太子殿下やダッシュライド公爵閣下の戻る時間次第になるだろう。
「ぁ、ひ、あとっ少し……が、んばるんぁああ」
「ああ」
頑張ると言っているバトラルを、応援してあげようと、俺はより一層腰を打ち付けた。
快楽からか、小刻みに震えるバトラルはやはりいじらしく、興奮する。
軍人として、アルファとして、人に優しく自分に厳しく、己を律して生きていかないといけないといけない。それはこの国に生きる人間の“普通”だ。けれど俺はその普通から著しく脱するらしい。バトラルの過ぎた快楽に苦痛を感じる姿も、逃げようともがく姿も、小さく震える体も、少し叩けば赤くなる尻も、どれも俺にとっては可愛く感じるのだ。
「っ、中に出すぞ」
「あっんん゛っ」
もう何度目になるのか、数えてすらいない。
バトラルの中にダクダクと注ぎ込み、最後の一滴まで出切ってから、一度バトラルから抜き、バトラルを仰向けにさせ、もう一度挿入した。
「……ぇ……? もう、終わりって……」
「さっきのはな。まだ、俺は満足していない」
「ぁ、そんなっ……ぁあっ、ちょ、と、休憩っ、を」
「ダメだ。待てない」
青ざめたバトラルの懇願をまるっと無視して自分の快楽を優先させる。
むしろ、バトラルの青ざめた絶望顔は、俺の歯止めを効かなくさせた。
当たり前だがこのような非人道的なことを今までの人生でしたことはない。
だが、今のバトラルを前にしてどうしても欲望を抑え込むことはできなかった。
けれど、あまりにも攻めすぎたためか、突然バトラルが鼻血を吹き出し、そのタイミングで皇太子殿下とダッシュライド公爵閣下が乗り込んできて、俺の人生最初で最後の暴挙は終わった。
当然のように極刑になることを覚悟していた俺は、被害者であるはずのバトラルの嘆願によって生きながらえた。その上、西との戦争で武勲を上げさえすれば、望む褒賞までいただけることになった。
兄、ジョーダンが今どこで何をしているのか知りもしないし、興味もない。
俺が望むのは1つだけ。
俺は手柄をあげ、バトラルの夫になる権利を願い出るつもりだ。
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