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59:大修羅場の大惨事 ※
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「では……、私も失礼いたします。皇太子殿下かダッシュライド公爵閣下が来られるまで、この部屋に誰も入ることの無いように、廊下にベータの見張りを立てます」
「そ、んなっ」
このまま放置なんてそんな殺生なことがあるのか。藁にもすがる思いでルカを見ても、やんわりと首を振られた。
「ご安心ください。優秀な護衛です」
「そんな、ことっ、気にしてない、し」
むしろ、護衛が優秀じゃ無い方が嬉しいくらいだ。
それで部屋の中に大勢のならず者が集まって、俺を襲って欲しい。
全く、涼しい顔しやがって。俺だけ盛ってる状況なんて、惨めすぎてさらに興奮するっていうのに、この昂った気持ちをどう解消すれば良いんだよ。
俺から離れようとするルカの腕をとって縋り付けば、ルカは困ったように眉尻を下げた。
「お離しください」
「おね、おねがっ。ちょっとで良いからっ」
「バトラル様」
ルカの困った声に、俺は仕方なく掴んでいた手を緩めた。
さすがに、嫌がる相手に無理やり、というのは、俺の流儀に反する。というか、無理やりされるべきは俺であって、相手じゃ無い。抱いてくれと無様にお願いする時だって、相手に理解があってノリノリのSであることがマナーだろう。
くそくそ。
辛いけれども、仕方がない。
「んん、ぁ、はぁ……、行って、だいじょ、ぶ。ごめんね」
さっき、ゴシゴシと擦りすぎたペニスは、興奮状態の今ですら少し痛みを感じるほどだ。
当然、この昂りを抑えるためには後ろで解消しないといけない。
ルカに縋るのをやめて、何か使えるものがないだろうかと、部屋の中を見渡していると、目の前に影がさした。
「……ルカ……?」
どうして出て行っていないのかと見上げれば、ルカから小さな舌打ちが聞こえた気がした。
「ルカ……?」
「持ち上げんぞ」
「はっ? え、ちょ」
ルカはソファに蹲っていた俺を軽々と持ち上げ、普段はほとんど使わない、執務室の隣に用意された仮眠室へ運んだ。仮眠室といえど、1人で使うにはあまりに広い立派なベッドに下ろされて、手早く服を脱がされた。すでに濡れているからか、下半身は風が当たってスースーする。
「ちっ。やっぱ赤くなってんな。あんな擦るから」
「……ルカ?」
「なんだよ」
さっきまでの紳士然とした、丁寧な口調はどこにいったのやら、ルカは片頬を上げどこか野性的な笑みで俺を見下ろしている。
「もしかして、二重人格、なの?」
聞くと、ルカは一瞬ぽかんと気が抜けた顔をした。
「……くっ。あっははは! 違ぇよ。俺は次男だからな。よっぽどのことがない限り後は継げねぇし、幼い頃は軍の養成校に入ってた。それも、軍人貴族の子息が入るような軍じゃねぇ。荒くれ者ばっかりなんだ。だから本当は丁寧な口調は得意じゃねぇんだよ。いつものあれは、兄貴の真似だ」
「そ、なんだ……、でも、隠してたって、こと? 僕にバレて、いいの?」
「そんなことより、今はお前の体だろ。そんな姿見せられて、放って置けるほど俺は人が出来ちゃいないんだ。もういい加減我慢なんて出来ねぇよ。何せ、あの兄貴の弟だからな。ほら、後ろ向け」
そう言いつつ、俺が動くよりも先にルカに体をひっくり返された。
腰を掴まれぐいっとあげられて、四つん這いにされた俺の体を覆うように、ルカが覆いかぶさってきて、尻たぶの間には熱い塊が添えられた。
「はぁ……いれるぞ」
「ん」
ニュルリニュルリと尻たぶに擦り付けられて、もう入ってくると思った時、ルカの動きが止まった。
「あー、どうせなら」
ルカが俺の右手をとり、次の瞬間ズチュンと挿入された。
慣らしもせずに入れられても、俺の体はすんなり受け入れる。
「ぁあっ!!!!」
右手はほんのり熱くなり、ルカに何をされたのかが分かった。
番の刺を入れられて、俺はルカの番になったのだ。
ルカからは、小さく息を飲む音が聞こえた。
「はっ……、俺を受け入れ、たのかっ。最悪死ぬ覚悟もできてたが、いい思い出ができた」
「ぁっ、んんっ……ひんんぁ」
一層、打ち付ける腰の動きが早くなり、部屋には卑猥な水音が響き渡った。
さすがに、荒くれ者ばかりの中育っただけあるのか、動きが乱暴でクライブやバイロンが隠そうとしても隠すことができない高位貴族特有の紳士的な雰囲気がルカからは感じられなかった。
ルカの野性味あふれるセックスは、それから何時間続いたのか分からない。
俺の薬が抜け、へばっても『後少し我慢、できるだろ』だの『逃げるな、縛るぞ』だの、いちいち俺の性癖にくる言葉を投げかける物だから、最後の方には興奮のしすぎで鼻血を出し、そのタイミングでクライブとバイロンが駆けつけ、大修羅場の大惨事になった。
「そ、んなっ」
このまま放置なんてそんな殺生なことがあるのか。藁にもすがる思いでルカを見ても、やんわりと首を振られた。
「ご安心ください。優秀な護衛です」
「そんな、ことっ、気にしてない、し」
むしろ、護衛が優秀じゃ無い方が嬉しいくらいだ。
それで部屋の中に大勢のならず者が集まって、俺を襲って欲しい。
全く、涼しい顔しやがって。俺だけ盛ってる状況なんて、惨めすぎてさらに興奮するっていうのに、この昂った気持ちをどう解消すれば良いんだよ。
俺から離れようとするルカの腕をとって縋り付けば、ルカは困ったように眉尻を下げた。
「お離しください」
「おね、おねがっ。ちょっとで良いからっ」
「バトラル様」
ルカの困った声に、俺は仕方なく掴んでいた手を緩めた。
さすがに、嫌がる相手に無理やり、というのは、俺の流儀に反する。というか、無理やりされるべきは俺であって、相手じゃ無い。抱いてくれと無様にお願いする時だって、相手に理解があってノリノリのSであることがマナーだろう。
くそくそ。
辛いけれども、仕方がない。
「んん、ぁ、はぁ……、行って、だいじょ、ぶ。ごめんね」
さっき、ゴシゴシと擦りすぎたペニスは、興奮状態の今ですら少し痛みを感じるほどだ。
当然、この昂りを抑えるためには後ろで解消しないといけない。
ルカに縋るのをやめて、何か使えるものがないだろうかと、部屋の中を見渡していると、目の前に影がさした。
「……ルカ……?」
どうして出て行っていないのかと見上げれば、ルカから小さな舌打ちが聞こえた気がした。
「ルカ……?」
「持ち上げんぞ」
「はっ? え、ちょ」
ルカはソファに蹲っていた俺を軽々と持ち上げ、普段はほとんど使わない、執務室の隣に用意された仮眠室へ運んだ。仮眠室といえど、1人で使うにはあまりに広い立派なベッドに下ろされて、手早く服を脱がされた。すでに濡れているからか、下半身は風が当たってスースーする。
「ちっ。やっぱ赤くなってんな。あんな擦るから」
「……ルカ?」
「なんだよ」
さっきまでの紳士然とした、丁寧な口調はどこにいったのやら、ルカは片頬を上げどこか野性的な笑みで俺を見下ろしている。
「もしかして、二重人格、なの?」
聞くと、ルカは一瞬ぽかんと気が抜けた顔をした。
「……くっ。あっははは! 違ぇよ。俺は次男だからな。よっぽどのことがない限り後は継げねぇし、幼い頃は軍の養成校に入ってた。それも、軍人貴族の子息が入るような軍じゃねぇ。荒くれ者ばっかりなんだ。だから本当は丁寧な口調は得意じゃねぇんだよ。いつものあれは、兄貴の真似だ」
「そ、なんだ……、でも、隠してたって、こと? 僕にバレて、いいの?」
「そんなことより、今はお前の体だろ。そんな姿見せられて、放って置けるほど俺は人が出来ちゃいないんだ。もういい加減我慢なんて出来ねぇよ。何せ、あの兄貴の弟だからな。ほら、後ろ向け」
そう言いつつ、俺が動くよりも先にルカに体をひっくり返された。
腰を掴まれぐいっとあげられて、四つん這いにされた俺の体を覆うように、ルカが覆いかぶさってきて、尻たぶの間には熱い塊が添えられた。
「はぁ……いれるぞ」
「ん」
ニュルリニュルリと尻たぶに擦り付けられて、もう入ってくると思った時、ルカの動きが止まった。
「あー、どうせなら」
ルカが俺の右手をとり、次の瞬間ズチュンと挿入された。
慣らしもせずに入れられても、俺の体はすんなり受け入れる。
「ぁあっ!!!!」
右手はほんのり熱くなり、ルカに何をされたのかが分かった。
番の刺を入れられて、俺はルカの番になったのだ。
ルカからは、小さく息を飲む音が聞こえた。
「はっ……、俺を受け入れ、たのかっ。最悪死ぬ覚悟もできてたが、いい思い出ができた」
「ぁっ、んんっ……ひんんぁ」
一層、打ち付ける腰の動きが早くなり、部屋には卑猥な水音が響き渡った。
さすがに、荒くれ者ばかりの中育っただけあるのか、動きが乱暴でクライブやバイロンが隠そうとしても隠すことができない高位貴族特有の紳士的な雰囲気がルカからは感じられなかった。
ルカの野性味あふれるセックスは、それから何時間続いたのか分からない。
俺の薬が抜け、へばっても『後少し我慢、できるだろ』だの『逃げるな、縛るぞ』だの、いちいち俺の性癖にくる言葉を投げかける物だから、最後の方には興奮のしすぎで鼻血を出し、そのタイミングでクライブとバイロンが駆けつけ、大修羅場の大惨事になった。
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