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「ふ、んん……ぁあ!! はぁ、ぁっ」
「ほら、千景。少しずつ開いていているね」
「ぁ、んっ……ぁっはぁ」
僕の中の行き止まりのようになっている部分を、フェルレントは優しく、けれど少し強引にこじ開けようと動いた。
たっぷりと時間をかけて僕の体を慣らそうとしてくれる。
そうしているうちに突然、ズプン!!! と今まで入らなかった部分まで入った。
「あ゛っ!!!! うぁ……んんっ!!」
そのまま奥まで挿入されて、フェルレントの腰が僕の腰にピタリとくっついた。
「はぁ……気持ちいい。千景……大丈夫かい?」
「んっ」
背後に迫ったフェルレントの呼気が首筋に当たった。
「千景、愛している」
「あぁっ、僕も、フェルレントを愛してるっ」
「千景……」
そして、フェルレントは甘い声で僕の名を呼び僕のうなじに牙を立てた。
ツプリとうなじの皮膚に突き刺さる感覚がして、痛いはずなのに怖いくらいに気持ちが良いい。フェルレントは僕の傷跡から出てくる血を、嬉々として舐めた。僕の後孔は番ったことで、より潤いを増して抽挿を助ける。
「ぁあぁっ、んんぁ」
「これで、君は私のものだ。他の誰にも邪魔はできない」
僕はもう、フェルレントのもの。嬉しい。
フェルレントももう僕のものだ。
アルファは複数番を持てるけど、フェルレントはそんなことはしないって信じてる。
「んんっ、ぁはぁ……っ」
僕は入ったままの体勢でひっくり返されて、フェルレントと向き合う形にされて、もう体の全てが密着しちゃってるんじゃないかと思うほどに抱き寄せられた。
お腹の中は、フェルレントでいっぱいいっぱいで少し苦しい。
だけど、包み込まれるこの体勢はすごく幸せで、気持ちが良かった。
ともすれば、抜け出すことなど出来ないように押さえつけられているような体勢だけど、とても安心する。
「ぁ、ぁぁ、あっ、ぁ」
「千景、千景……、私の愛しい子」
密着したまま揺さぶられながら、僕の大好きな低くて甘い声で攻められる。
首筋を耳の裏まで舐め尽くされ、ゾワゾワと快感が腰に響いた。
全く、何でこんなに舐めてくるんだか、変態すぎると思っていた僕も、それで感じちゃってるから同じくらい変態だ。
「ぁ、んん、フェルレントっ」
フェルレントの動きが一層早くなり、今の僕の体に内臓があるのかどうか分からないけど、内臓まで持っていかれるんじゃないかと思うほど激しくて、腰が快感でガクガクと震えた。
髪の毛をかきあげられ、額や頬に口付けられ、そのあと口の中も存分に舐め尽くされて犯される。
「……千景、出すよ」
「あぁ!!!」
ビュルル!!
僕の中にフェルレントの熱いそれが吐き出された。
その刺激で僕のそこからもピュルッと飛び出る。
「はぁ……千景、好きだよ」
「僕も」
全体力をかけたようなセックスで、僕はもう疲れ果て、微睡んでいた。
疲労感が心地いい。もうこのまま眠ってしまいたいけど、お風呂に入らないとベタベタしている。
けれど、僕の中に入ったままのフェルレントが、全然小さくなっていないことに気がついて眠気が覚めた。
驚愕の気持ちでフェルレントを見上げると、困ったようにハニカんだフェルレントと目が合う。
「千景。もう1回」
「え、もう今日は」
僕の言葉は、ニコリと微笑んだフェルレントに阻止された。
あ、甘やかしたいと言ってくれたのに。話が違う。
けれど、なんだかんだあの手この手で気分を乗せられて、結局それから3回も揺さぶられ続けた。
さすがに疲れ果てて、ベットに沈み込む僕の体を、フェルレントが艶々の顔で拭っているところを見て、フェルレントが満足なら嬉しいと思っているんだから僕もかなり重症だ。
「ほら、千景。少しずつ開いていているね」
「ぁ、んっ……ぁっはぁ」
僕の中の行き止まりのようになっている部分を、フェルレントは優しく、けれど少し強引にこじ開けようと動いた。
たっぷりと時間をかけて僕の体を慣らそうとしてくれる。
そうしているうちに突然、ズプン!!! と今まで入らなかった部分まで入った。
「あ゛っ!!!! うぁ……んんっ!!」
そのまま奥まで挿入されて、フェルレントの腰が僕の腰にピタリとくっついた。
「はぁ……気持ちいい。千景……大丈夫かい?」
「んっ」
背後に迫ったフェルレントの呼気が首筋に当たった。
「千景、愛している」
「あぁっ、僕も、フェルレントを愛してるっ」
「千景……」
そして、フェルレントは甘い声で僕の名を呼び僕のうなじに牙を立てた。
ツプリとうなじの皮膚に突き刺さる感覚がして、痛いはずなのに怖いくらいに気持ちが良いい。フェルレントは僕の傷跡から出てくる血を、嬉々として舐めた。僕の後孔は番ったことで、より潤いを増して抽挿を助ける。
「ぁあぁっ、んんぁ」
「これで、君は私のものだ。他の誰にも邪魔はできない」
僕はもう、フェルレントのもの。嬉しい。
フェルレントももう僕のものだ。
アルファは複数番を持てるけど、フェルレントはそんなことはしないって信じてる。
「んんっ、ぁはぁ……っ」
僕は入ったままの体勢でひっくり返されて、フェルレントと向き合う形にされて、もう体の全てが密着しちゃってるんじゃないかと思うほどに抱き寄せられた。
お腹の中は、フェルレントでいっぱいいっぱいで少し苦しい。
だけど、包み込まれるこの体勢はすごく幸せで、気持ちが良かった。
ともすれば、抜け出すことなど出来ないように押さえつけられているような体勢だけど、とても安心する。
「ぁ、ぁぁ、あっ、ぁ」
「千景、千景……、私の愛しい子」
密着したまま揺さぶられながら、僕の大好きな低くて甘い声で攻められる。
首筋を耳の裏まで舐め尽くされ、ゾワゾワと快感が腰に響いた。
全く、何でこんなに舐めてくるんだか、変態すぎると思っていた僕も、それで感じちゃってるから同じくらい変態だ。
「ぁ、んん、フェルレントっ」
フェルレントの動きが一層早くなり、今の僕の体に内臓があるのかどうか分からないけど、内臓まで持っていかれるんじゃないかと思うほど激しくて、腰が快感でガクガクと震えた。
髪の毛をかきあげられ、額や頬に口付けられ、そのあと口の中も存分に舐め尽くされて犯される。
「……千景、出すよ」
「あぁ!!!」
ビュルル!!
僕の中にフェルレントの熱いそれが吐き出された。
その刺激で僕のそこからもピュルッと飛び出る。
「はぁ……千景、好きだよ」
「僕も」
全体力をかけたようなセックスで、僕はもう疲れ果て、微睡んでいた。
疲労感が心地いい。もうこのまま眠ってしまいたいけど、お風呂に入らないとベタベタしている。
けれど、僕の中に入ったままのフェルレントが、全然小さくなっていないことに気がついて眠気が覚めた。
驚愕の気持ちでフェルレントを見上げると、困ったようにハニカんだフェルレントと目が合う。
「千景。もう1回」
「え、もう今日は」
僕の言葉は、ニコリと微笑んだフェルレントに阻止された。
あ、甘やかしたいと言ってくれたのに。話が違う。
けれど、なんだかんだあの手この手で気分を乗せられて、結局それから3回も揺さぶられ続けた。
さすがに疲れ果てて、ベットに沈み込む僕の体を、フェルレントが艶々の顔で拭っているところを見て、フェルレントが満足なら嬉しいと思っているんだから僕もかなり重症だ。
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