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Fragrance 8-タビノカオリ-
第68話『もう1日』
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お風呂から出ると、彩花さんは大浴場の中で話していたことが気になったのか、直人さんと一緒に足早く部屋に帰っていった。
ただ、お風呂から出る前に一緒にご飯を食べようということになり、午前8時頃にレストラン前に待ち合わせをすることに。
私達も部屋に戻って、朝食までの間、少しゆっくりすることに。
「お風呂、気持ち良かったね、遥香」
「そうだね、絢ちゃん」
「みんなで入ると気持ちいいよね。陸上部の合宿に行くと、10人以上で入ることもあるんだ。賑やかでそれも好きだけれど、やっぱり好きな人や親しい人だけで入る方がより気持ちいいなって思ったよ」
「絢ちゃん……」
お風呂から出て、涼しい部屋に戻ってきたのに体が熱くなってドキドキしてきたよ。こういう感覚、やっぱりいいな。
「絢ちゃん!」
私は絢ちゃんのことを抱きしめる。あぁ、ボディーソープの匂いと絢ちゃん本来の匂いがいい具合に混ざっていて凄くいい。何だかとても幸せな気分。
「ふふっ、すっかりと元通りね。安心した」
「そうだなぁ」
「私達も2人を見習って、イ、イチャイチャしてみる?」
「えっ? こんな感じで? あぁ、奈央は可愛いなぁ」
「って、頬をぐにぐにしないでよ! 何だか猫になった気分だよ……」
お兄ちゃんと奈央ちゃんのそんな会話が聞こえたので見てみると……確かに、お兄ちゃんが猫を可愛がっているようにしか見えないな。
そんな風にのんびりと過ごしていても、それが楽しいからなのか時間はあっという間に過ぎていく。気付けば、待ち合わせの15分くらい前の時間になっていた。
少し早めだけど、私達は1階のレストランへと向かう。
約束の時間の10分くらい前に来たからか、レストランにはまだ直人さんと彩花さんはいなかった。
「あっ、遥香さん達じゃないですか。おはようございます」
浴衣姿の晴実さんと紬さんがやってきた。手を繋いでおり、早くも恋人らしい雰囲気が出ている。
「おはようございます、晴実さん、紬さん」
「おはよう。遥香さんは元の体に戻ってから、絢さんと上手くやっているかな」
「おかげさまで、すっかりと元通りですよ、紬さん」
「そっか。それは良かった。遥香さん達はもう朝ご飯は食べ終わったの?」
「いえ、これから食べるつもりです。8時に直人さんや彩花さんと待ち合わせして、一緒に食べることになっているんです」
「そうなんだ。もし良かったら、私達も一緒でいいかな」
「もちろんです!」
ということは、晴実さんと紬さんを加えて、8人でご飯を食べるんだ。こんなに大勢で朝ご飯を食べることってなかなかないよね。中学校の修学旅行以来だよ。
その直後、直人さんや彩花さんも来たので、私達は8人でレストランの中に入る。
朝食のバイキングも3回目なのですっかりと慣れたけれど、料理の種類が豊富ということもあって飽きは全く来ない。でも、2日目の朝はお腹が痛くてあまり食べられなかったから、実質2回目かな。今日が最後だからといって、食べ過ぎないように気をつけないと。
「美味しいですね、直人先輩」
「ああ、美味いな。だからって、あまり食べ過ぎないように気をつけような」
「はい。では、あ~ん」
彩花さんはフォークで刺したミートボールを直人さんに食べさせようとしている。あの様子だと、2人はもう大丈夫かな。
「……恥ずかしいんだけれど。つうか、普段はそういうことを全然やらないじゃないか」
「旅行なんですからいいじゃないですか」
直人さんが拒んでいるけれど、最後は折れそうな気がする。
2人のやり取りが気になるのか、私達はみんな2人に注目している。お兄ちゃんでさえもサラダを食べながら、2人のことをちらちらと見ていた。
そんな状況だからか、直人さんは折れて、彩花さんにミートボールを食べさせてもらうことに。うわぁ、かわいい。
「美味しいですか?」
「……凄く美味しい」
直人さん、はにかんでいるな。入れ替わっている間はあんな表情を全然見せなかったので、さすがに本当の彼女である彩花さんだな、とも思う。
「ねえ、絢ちゃん。ミニトマト食べさせてあげようか」
「うん。あーん」
絢ちゃん、直人さんとは違って恥ずかしがらずに楽しそうに口を開けている。ちょっと恥ずかしいリアクションが欲しかったんだけれど、これはこれでかわいい。
そして、私は絢ちゃんにミニトマトを食べさせる。
「美味しい?」
「うん、美味しい!」
絢ちゃん、トマト好きだもんね。嬉しそうに食べている。
「皆さま、おはようございます」
ワイシャツ姿の相良さんがこちらにやってきた。昨日、全てに決着を付けることができたからか、今までよりも明るい笑顔を見せている。
「昨日は本当にありがとうございました。これからは、マスコミの対応には追われますけれども、これを機会に円加の気持ちを全国に伝えたいと思います」
確かに、水代さんが経験したことや、彼女の抱いた気持ちを全国に伝える絶好のチャンスなんだよね。それによって、彼女達のような人達に何かいい影響を及ぼすかもしれない。
「あと、皆さまが今、宿泊されているお部屋から移動する必要がありますが、本日分は3部屋空きがあります。これまでの感謝ということで、ホテル側から本日の宿泊を皆さまにプレゼントしたいと考えております。いかがでしょうか?」
相良さんがそんな提案をしてきてくださった。夏休みは終盤だけれど、1日くらいなら延長しても大丈夫かな。宿題はほとんど終わっているし。
「彩花、どうだろう? 俺は構わないけれど」
「私も大丈夫ですよ」
「じゃあ、俺と彩花の方は大丈夫です。もう1日、このホテルでお世話になります」
「かしこまりました、藍沢様」
直人さんと彩花さんは大丈夫なんだ。
「私は大丈夫だけど、絢ちゃんは?」
「大丈夫だよ。後で部長と顧問に連絡しておくから」
「そっか」
一番の懸念は絢ちゃんだったけれど、絢ちゃんが大丈夫なら私達も大丈夫かな。お兄ちゃんと奈央ちゃんも夏休み真っ只中だし。
「私達の方もお願いします」
「かしこまりました、坂井様。では、後で手続きをしましょう」
まさか、もう一日泊まることができるとは。今日が本来の旅行最終日ということもあってか、1日延長したことでこの旅行が終わるのが大分先のように思える。
「今日は何しようか、絢ちゃん」
「海やプールで遊ぶのもいいけれど、観光するのもいいよね。ここら辺、観光スポットが結構多いみたいだからさ」
「観光もいいよね」
急に決まったことなので、予定は未定だけれど、どんな1日になるのか楽しみだ。
ホテル側からのご厚意によって頂いた時間。できるだけ、楽しくて思い出深い1日にしたいな。絢ちゃんの言うように観光地に行くなら、そこでお土産を買うのもいいかも。
今日を迎えても、楽しい時間はまだまだ続く。それはもしかしたら、水代さんからの20年分の感謝なのかもしれないと思うのであった。
ただ、お風呂から出る前に一緒にご飯を食べようということになり、午前8時頃にレストラン前に待ち合わせをすることに。
私達も部屋に戻って、朝食までの間、少しゆっくりすることに。
「お風呂、気持ち良かったね、遥香」
「そうだね、絢ちゃん」
「みんなで入ると気持ちいいよね。陸上部の合宿に行くと、10人以上で入ることもあるんだ。賑やかでそれも好きだけれど、やっぱり好きな人や親しい人だけで入る方がより気持ちいいなって思ったよ」
「絢ちゃん……」
お風呂から出て、涼しい部屋に戻ってきたのに体が熱くなってドキドキしてきたよ。こういう感覚、やっぱりいいな。
「絢ちゃん!」
私は絢ちゃんのことを抱きしめる。あぁ、ボディーソープの匂いと絢ちゃん本来の匂いがいい具合に混ざっていて凄くいい。何だかとても幸せな気分。
「ふふっ、すっかりと元通りね。安心した」
「そうだなぁ」
「私達も2人を見習って、イ、イチャイチャしてみる?」
「えっ? こんな感じで? あぁ、奈央は可愛いなぁ」
「って、頬をぐにぐにしないでよ! 何だか猫になった気分だよ……」
お兄ちゃんと奈央ちゃんのそんな会話が聞こえたので見てみると……確かに、お兄ちゃんが猫を可愛がっているようにしか見えないな。
そんな風にのんびりと過ごしていても、それが楽しいからなのか時間はあっという間に過ぎていく。気付けば、待ち合わせの15分くらい前の時間になっていた。
少し早めだけど、私達は1階のレストランへと向かう。
約束の時間の10分くらい前に来たからか、レストランにはまだ直人さんと彩花さんはいなかった。
「あっ、遥香さん達じゃないですか。おはようございます」
浴衣姿の晴実さんと紬さんがやってきた。手を繋いでおり、早くも恋人らしい雰囲気が出ている。
「おはようございます、晴実さん、紬さん」
「おはよう。遥香さんは元の体に戻ってから、絢さんと上手くやっているかな」
「おかげさまで、すっかりと元通りですよ、紬さん」
「そっか。それは良かった。遥香さん達はもう朝ご飯は食べ終わったの?」
「いえ、これから食べるつもりです。8時に直人さんや彩花さんと待ち合わせして、一緒に食べることになっているんです」
「そうなんだ。もし良かったら、私達も一緒でいいかな」
「もちろんです!」
ということは、晴実さんと紬さんを加えて、8人でご飯を食べるんだ。こんなに大勢で朝ご飯を食べることってなかなかないよね。中学校の修学旅行以来だよ。
その直後、直人さんや彩花さんも来たので、私達は8人でレストランの中に入る。
朝食のバイキングも3回目なのですっかりと慣れたけれど、料理の種類が豊富ということもあって飽きは全く来ない。でも、2日目の朝はお腹が痛くてあまり食べられなかったから、実質2回目かな。今日が最後だからといって、食べ過ぎないように気をつけないと。
「美味しいですね、直人先輩」
「ああ、美味いな。だからって、あまり食べ過ぎないように気をつけような」
「はい。では、あ~ん」
彩花さんはフォークで刺したミートボールを直人さんに食べさせようとしている。あの様子だと、2人はもう大丈夫かな。
「……恥ずかしいんだけれど。つうか、普段はそういうことを全然やらないじゃないか」
「旅行なんですからいいじゃないですか」
直人さんが拒んでいるけれど、最後は折れそうな気がする。
2人のやり取りが気になるのか、私達はみんな2人に注目している。お兄ちゃんでさえもサラダを食べながら、2人のことをちらちらと見ていた。
そんな状況だからか、直人さんは折れて、彩花さんにミートボールを食べさせてもらうことに。うわぁ、かわいい。
「美味しいですか?」
「……凄く美味しい」
直人さん、はにかんでいるな。入れ替わっている間はあんな表情を全然見せなかったので、さすがに本当の彼女である彩花さんだな、とも思う。
「ねえ、絢ちゃん。ミニトマト食べさせてあげようか」
「うん。あーん」
絢ちゃん、直人さんとは違って恥ずかしがらずに楽しそうに口を開けている。ちょっと恥ずかしいリアクションが欲しかったんだけれど、これはこれでかわいい。
そして、私は絢ちゃんにミニトマトを食べさせる。
「美味しい?」
「うん、美味しい!」
絢ちゃん、トマト好きだもんね。嬉しそうに食べている。
「皆さま、おはようございます」
ワイシャツ姿の相良さんがこちらにやってきた。昨日、全てに決着を付けることができたからか、今までよりも明るい笑顔を見せている。
「昨日は本当にありがとうございました。これからは、マスコミの対応には追われますけれども、これを機会に円加の気持ちを全国に伝えたいと思います」
確かに、水代さんが経験したことや、彼女の抱いた気持ちを全国に伝える絶好のチャンスなんだよね。それによって、彼女達のような人達に何かいい影響を及ぼすかもしれない。
「あと、皆さまが今、宿泊されているお部屋から移動する必要がありますが、本日分は3部屋空きがあります。これまでの感謝ということで、ホテル側から本日の宿泊を皆さまにプレゼントしたいと考えております。いかがでしょうか?」
相良さんがそんな提案をしてきてくださった。夏休みは終盤だけれど、1日くらいなら延長しても大丈夫かな。宿題はほとんど終わっているし。
「彩花、どうだろう? 俺は構わないけれど」
「私も大丈夫ですよ」
「じゃあ、俺と彩花の方は大丈夫です。もう1日、このホテルでお世話になります」
「かしこまりました、藍沢様」
直人さんと彩花さんは大丈夫なんだ。
「私は大丈夫だけど、絢ちゃんは?」
「大丈夫だよ。後で部長と顧問に連絡しておくから」
「そっか」
一番の懸念は絢ちゃんだったけれど、絢ちゃんが大丈夫なら私達も大丈夫かな。お兄ちゃんと奈央ちゃんも夏休み真っ只中だし。
「私達の方もお願いします」
「かしこまりました、坂井様。では、後で手続きをしましょう」
まさか、もう一日泊まることができるとは。今日が本来の旅行最終日ということもあってか、1日延長したことでこの旅行が終わるのが大分先のように思える。
「今日は何しようか、絢ちゃん」
「海やプールで遊ぶのもいいけれど、観光するのもいいよね。ここら辺、観光スポットが結構多いみたいだからさ」
「観光もいいよね」
急に決まったことなので、予定は未定だけれど、どんな1日になるのか楽しみだ。
ホテル側からのご厚意によって頂いた時間。できるだけ、楽しくて思い出深い1日にしたいな。絢ちゃんの言うように観光地に行くなら、そこでお土産を買うのもいいかも。
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