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本編
第6話『初朝』
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4月25日、金曜日。
SPとして初めて迎える朝。空は雲一つない快晴であり、春の日差しの温かさが心地よい。
午前8時。
俺とお嬢様はお屋敷を出て、門の前に停車している黒いリムジンの所に向かう。これから、お嬢様が宝月学院に登校するためだ。
お嬢様はもちろん宝月学院の制服姿。紺色のブレザーがよく似合っている。
俺はSPの制服として用意された黒いスーツを着ている。お嬢様曰く、スーツのジャケットは防弾、防刃仕様だそうだ。また、SPは前のボタンを開けるのが一般的らしいのでそれに倣っている。
「スーツ姿、とても似合っているよ」
「ありがとうございます」
「何だか、一気にSPらしくなった気がするわ」
本職SPの方達が付けているような、『SP』とデザインされたバッジを襟に付いている。このバッジを見ると俺もSPになったんだなと実感する。
「お待ちしていました、由衣様、真守さん」
リムジンの前にはメイド服姿のくるみさんが立っていた。
「今日もお願いね、くるみ」
「はい、由衣様」
「ちょっと待ってください。このリムジン、くるみさんが運転するんですか?」
「はい、そうですが……」
くるみさんは不思議そうな表情をして俺のことを見ている。
「……失礼ですが、くるみさんの年齢っておいくつなんですか?」
「今年で19になります。なので、運転免許を持っているんですよ」
「そ、そうだったんですか。てっきり、まだ高校生の年齢だと……」
「ふふっ、褒め言葉として受け取っておきますね」
くるみさんは笑っている。
大人っぽい雰囲気があるから俺よりも年上だとは思っていたけど、まさか3学年も離れているとは思わなかった。運転免許を持っていることを知ると、くるみさんのことが更に大人っぽく見えてくる。
「登校するときにはいつもくるみに送ってもらうの。数分で着いちゃうんだけどね」
「そうなんですね。ちなみに、帰りはどうするんです?」
「歩いているわ。15分くらいかな」
「歩いて帰っても大丈夫なんですか? Cherryに命を狙われている身ですよ。くるみさんにリムジンで迎えに来てもらう方が安全なのでは?」
「真守の言うとおりなんだけどね。迎えに来てもらうのはくるみに迷惑がかかるじゃない。それに、今日からは真守がいるんだから大丈夫よ」
お嬢様は何故か照れくさそうに言った。
大丈夫と言うってことは、俺のことを信頼してくれている証拠だ。その言葉に応えるためにも、ちゃんとお嬢様のことを守っていかなければ。
「そろそろ行くよ。くるみ、お願いね」
「分かりました」
俺達はリムジンに乗り、九条家のお屋敷を出発する。
くるみさんの運転は快適だけれど、どうもメイド服姿の女性が運転していることの違和感が拭えない。俺はてっきり、専属の運転手がいると思っていたから。
「真守」
「なんですか?」
「宝月学院には女子の生徒がたくさんいるけれど頑張って。あなたは私のSPだけど、女子に対しては私がサポートしていくから」
「……ありがとうございます、お嬢様」
そういえば、宝月学院って女子生徒が結構多いんだっけ。
お屋敷を出発してから数分後、とても立派な建物が見えてきた。あれが宝月学院の校舎なのかな。車窓から歩道を見てみると、お嬢様と同じ制服を着ている人が何人も歩いている。
「宝月学院の校舎が見えました。もうすぐ着きますよ、真守さん」
「分かりました。やっぱり立派な校舎の学校ですね」
さすがは財閥のご子息が通う高校だけはある。校舎以外の施設も見えているけれど、どれも高校離れしている豪華さだ。
お嬢様のようにリムジンで登下校する生徒がいるためか、宝月学院の敷地内にも道路が整備されており、エントランスの近くには停車スペースが設けられている。高校に足を運んだことは今まで一度もないけれど、これが高校のスタンダードじゃないってことくらいは分かる。
九条家のリムジンもエントランス近くの停車スペースに止まる。宝月学院の生徒にとってはこれが当たり前の光景だからなのか、こちらの方を全く見てこない。
「到着しました」
「ありがとう、くるみ」
「はい。いってらっしゃいませ、由衣様。真守さんも頑張ってくださいね」
「はい、頑張ります」
「さあ、行くわよ」
ドアを開けてリムジンから出る。周りの安全を確認してから、お嬢様にリムジンから出てもらった。
俺がドアを閉めると、くるみさんの運転するリムジンは宝月学院を後にした。
それにしても、改めて宝月学院の校舎を見ると……圧巻だなぁ。そびえ立つっていうのはこういうことを言うのだろう。
「そういえば……」
九条家のリムジンが見えなくなったあたりから、何やら周りがざわざわしている。
「まさか……」
周りの様子を見てみると、結構な人数の女子生徒がこちらの方を見ていた。手の届くような場所まで近づいてきていないだけマシだけど。それでも全身に小刻みな震えが。
「お、お嬢様……」
「大丈夫よ。私の側にいなさい」
「……はい」
「ここになると邪魔だから、さっさと行きましょう」
「分かりました」
俺はSPらしく、お嬢様の後ろについて歩く。
宝月学院には下駄箱というものがないようで、お嬢様はローファーのまま校舎に入っていく。こういうのも、きっと普通の高校とは違うところなんだろうな。お嬢様に倣って、俺も革靴のまま校舎に入った。
外にいるときよりも周りから視線を集めてしまっている。今日になって突然、黒スーツの男が現れたら何事かと見てしまうのは分かるけど、明らかにそういった目つきで見ていない人達がいる。それは決まって女子生徒だ。
「何だか息苦しくなってきたんですけど」
「うちの学校は女子生徒の方が多いから、真守にとってはアウェーな場所かもね。まあ、リハビリするにはちょうどいいんじゃない? 場に慣れるってことで」
「そ、そうですね……」
思ったよりも、初っ端からハードだなぁ。
複数の女子生徒からの黄色い声だったり、微かに香る甘い匂いだったり。ある出来事のせいで、多くの女性から視線を浴び、ましてや黄色い声を聞いてしまうと、全身が震えるなどの症状が出てしまう。ああ、こんな場所でこれから毎日過ごすかと思うと先が思いやられる。
「さっき言った通り、女子に関しては私がサポートするから。女子が変に近づいてきたら私が守るわ。だって、真守は私の大切なSPだもん」
「……すみません。守るべき人に守られてしまうなんて……」
どっちがSPなんだか。思わずため息をついてしまう。
しかし、そんな俺の姿を見ても、お嬢様は怒るどころかむしろ笑っていた。
「気にしないで。女性恐怖症のことを知った上で、私は真守にSPを頼んだんだから。それに、私達は同い年なのよ。互いに守るっていうのもありなんじゃないかしら?」
「お嬢様……」
「だから、私の側にいなさい。……ね?」
お嬢様の笑顔は俺の心を軽くしてくれた。守ってくれる人がいるというのはこんなに心強いのか。俺もお嬢様にそう思ってもらえるようにならないと。
「さあ、もうすぐで教室に着くわ」
「お嬢様は1年何組なんですか?」
「1年3組よ」
「3組ですね、分かりました。ちなみに、1学年は何クラスくらいあるんですか?」
「500人くらいはいるそうだから、10クラス以上はあるんじゃないかな」
「……かなりのマンモス校なんですね。ここって」
こんなにも立派な校舎であることを考えれば、各学年10クラス以上あっても不思議ではないか。
「さあ、着いたよ」
気付けば、お嬢様の所属する1年3組の教室に辿り着いていた。この教室に入っていく生徒も女子が多い。
「職員達にはSPが来るって連絡してあるから、教室に入りましょう」
「分かりました」
お嬢様と一緒に1年3組の教室に入る。
時刻は8時15分。机の上に乗っている荷物を見る限り、登校している生徒はクラス全体の半分ほどだろうか。
それにしても、女子生徒が多い学校だからか、1年3組の教室も女子が多いな。案の女、女子生徒の大半はこちらの方を興味津々で見ているし。顔をお嬢様のサイドアップの髪に隠そうかと思ったときだった。
「真守君?」
「……えっ?」
俺の名前を呼ぶ声に思わず驚いてしまう。
「み、未来……」
そう、俺の名前を呼んだのは……俺と同い年の従妹の立花未来だった。
SPとして初めて迎える朝。空は雲一つない快晴であり、春の日差しの温かさが心地よい。
午前8時。
俺とお嬢様はお屋敷を出て、門の前に停車している黒いリムジンの所に向かう。これから、お嬢様が宝月学院に登校するためだ。
お嬢様はもちろん宝月学院の制服姿。紺色のブレザーがよく似合っている。
俺はSPの制服として用意された黒いスーツを着ている。お嬢様曰く、スーツのジャケットは防弾、防刃仕様だそうだ。また、SPは前のボタンを開けるのが一般的らしいのでそれに倣っている。
「スーツ姿、とても似合っているよ」
「ありがとうございます」
「何だか、一気にSPらしくなった気がするわ」
本職SPの方達が付けているような、『SP』とデザインされたバッジを襟に付いている。このバッジを見ると俺もSPになったんだなと実感する。
「お待ちしていました、由衣様、真守さん」
リムジンの前にはメイド服姿のくるみさんが立っていた。
「今日もお願いね、くるみ」
「はい、由衣様」
「ちょっと待ってください。このリムジン、くるみさんが運転するんですか?」
「はい、そうですが……」
くるみさんは不思議そうな表情をして俺のことを見ている。
「……失礼ですが、くるみさんの年齢っておいくつなんですか?」
「今年で19になります。なので、運転免許を持っているんですよ」
「そ、そうだったんですか。てっきり、まだ高校生の年齢だと……」
「ふふっ、褒め言葉として受け取っておきますね」
くるみさんは笑っている。
大人っぽい雰囲気があるから俺よりも年上だとは思っていたけど、まさか3学年も離れているとは思わなかった。運転免許を持っていることを知ると、くるみさんのことが更に大人っぽく見えてくる。
「登校するときにはいつもくるみに送ってもらうの。数分で着いちゃうんだけどね」
「そうなんですね。ちなみに、帰りはどうするんです?」
「歩いているわ。15分くらいかな」
「歩いて帰っても大丈夫なんですか? Cherryに命を狙われている身ですよ。くるみさんにリムジンで迎えに来てもらう方が安全なのでは?」
「真守の言うとおりなんだけどね。迎えに来てもらうのはくるみに迷惑がかかるじゃない。それに、今日からは真守がいるんだから大丈夫よ」
お嬢様は何故か照れくさそうに言った。
大丈夫と言うってことは、俺のことを信頼してくれている証拠だ。その言葉に応えるためにも、ちゃんとお嬢様のことを守っていかなければ。
「そろそろ行くよ。くるみ、お願いね」
「分かりました」
俺達はリムジンに乗り、九条家のお屋敷を出発する。
くるみさんの運転は快適だけれど、どうもメイド服姿の女性が運転していることの違和感が拭えない。俺はてっきり、専属の運転手がいると思っていたから。
「真守」
「なんですか?」
「宝月学院には女子の生徒がたくさんいるけれど頑張って。あなたは私のSPだけど、女子に対しては私がサポートしていくから」
「……ありがとうございます、お嬢様」
そういえば、宝月学院って女子生徒が結構多いんだっけ。
お屋敷を出発してから数分後、とても立派な建物が見えてきた。あれが宝月学院の校舎なのかな。車窓から歩道を見てみると、お嬢様と同じ制服を着ている人が何人も歩いている。
「宝月学院の校舎が見えました。もうすぐ着きますよ、真守さん」
「分かりました。やっぱり立派な校舎の学校ですね」
さすがは財閥のご子息が通う高校だけはある。校舎以外の施設も見えているけれど、どれも高校離れしている豪華さだ。
お嬢様のようにリムジンで登下校する生徒がいるためか、宝月学院の敷地内にも道路が整備されており、エントランスの近くには停車スペースが設けられている。高校に足を運んだことは今まで一度もないけれど、これが高校のスタンダードじゃないってことくらいは分かる。
九条家のリムジンもエントランス近くの停車スペースに止まる。宝月学院の生徒にとってはこれが当たり前の光景だからなのか、こちらの方を全く見てこない。
「到着しました」
「ありがとう、くるみ」
「はい。いってらっしゃいませ、由衣様。真守さんも頑張ってくださいね」
「はい、頑張ります」
「さあ、行くわよ」
ドアを開けてリムジンから出る。周りの安全を確認してから、お嬢様にリムジンから出てもらった。
俺がドアを閉めると、くるみさんの運転するリムジンは宝月学院を後にした。
それにしても、改めて宝月学院の校舎を見ると……圧巻だなぁ。そびえ立つっていうのはこういうことを言うのだろう。
「そういえば……」
九条家のリムジンが見えなくなったあたりから、何やら周りがざわざわしている。
「まさか……」
周りの様子を見てみると、結構な人数の女子生徒がこちらの方を見ていた。手の届くような場所まで近づいてきていないだけマシだけど。それでも全身に小刻みな震えが。
「お、お嬢様……」
「大丈夫よ。私の側にいなさい」
「……はい」
「ここになると邪魔だから、さっさと行きましょう」
「分かりました」
俺はSPらしく、お嬢様の後ろについて歩く。
宝月学院には下駄箱というものがないようで、お嬢様はローファーのまま校舎に入っていく。こういうのも、きっと普通の高校とは違うところなんだろうな。お嬢様に倣って、俺も革靴のまま校舎に入った。
外にいるときよりも周りから視線を集めてしまっている。今日になって突然、黒スーツの男が現れたら何事かと見てしまうのは分かるけど、明らかにそういった目つきで見ていない人達がいる。それは決まって女子生徒だ。
「何だか息苦しくなってきたんですけど」
「うちの学校は女子生徒の方が多いから、真守にとってはアウェーな場所かもね。まあ、リハビリするにはちょうどいいんじゃない? 場に慣れるってことで」
「そ、そうですね……」
思ったよりも、初っ端からハードだなぁ。
複数の女子生徒からの黄色い声だったり、微かに香る甘い匂いだったり。ある出来事のせいで、多くの女性から視線を浴び、ましてや黄色い声を聞いてしまうと、全身が震えるなどの症状が出てしまう。ああ、こんな場所でこれから毎日過ごすかと思うと先が思いやられる。
「さっき言った通り、女子に関しては私がサポートするから。女子が変に近づいてきたら私が守るわ。だって、真守は私の大切なSPだもん」
「……すみません。守るべき人に守られてしまうなんて……」
どっちがSPなんだか。思わずため息をついてしまう。
しかし、そんな俺の姿を見ても、お嬢様は怒るどころかむしろ笑っていた。
「気にしないで。女性恐怖症のことを知った上で、私は真守にSPを頼んだんだから。それに、私達は同い年なのよ。互いに守るっていうのもありなんじゃないかしら?」
「お嬢様……」
「だから、私の側にいなさい。……ね?」
お嬢様の笑顔は俺の心を軽くしてくれた。守ってくれる人がいるというのはこんなに心強いのか。俺もお嬢様にそう思ってもらえるようにならないと。
「さあ、もうすぐで教室に着くわ」
「お嬢様は1年何組なんですか?」
「1年3組よ」
「3組ですね、分かりました。ちなみに、1学年は何クラスくらいあるんですか?」
「500人くらいはいるそうだから、10クラス以上はあるんじゃないかな」
「……かなりのマンモス校なんですね。ここって」
こんなにも立派な校舎であることを考えれば、各学年10クラス以上あっても不思議ではないか。
「さあ、着いたよ」
気付けば、お嬢様の所属する1年3組の教室に辿り着いていた。この教室に入っていく生徒も女子が多い。
「職員達にはSPが来るって連絡してあるから、教室に入りましょう」
「分かりました」
お嬢様と一緒に1年3組の教室に入る。
時刻は8時15分。机の上に乗っている荷物を見る限り、登校している生徒はクラス全体の半分ほどだろうか。
それにしても、女子生徒が多い学校だからか、1年3組の教室も女子が多いな。案の女、女子生徒の大半はこちらの方を興味津々で見ているし。顔をお嬢様のサイドアップの髪に隠そうかと思ったときだった。
「真守君?」
「……えっ?」
俺の名前を呼ぶ声に思わず驚いてしまう。
「み、未来……」
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