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特別編
第9話『予定は未定にもなる』
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6人全員での旅行がついに始まった。
今は八神市内にあるインターチェンジに向かっており、高速道路を使って山梨の方へ行く予定になっている。
「沙奈ちゃん。3日の大まかな予定ってみんなに話したの?」
「全員が揃ったら話そうと思っていたので、まだ」
「そっか」
「沙奈会長と副会長さんが旅行の予定を立ててくれたんですか?」
「うん、樹里先輩とね。大まかに決めたよ」
「そうなんですか。ありがとうございます。それで……どのような予定にしたんですか?」
果たして、沙奈会長と副会長さんはどんな旅行を思い描いたのだろうか。行きたいところはいくつか挙げたけど。
「それじゃ、旅行の日程を発表します! 1日目である今日はまず鍾乳洞へ! そして、その次にいちご狩りに行きます!」
鍾乳洞にいちご狩りか。初日から盛りだくさんだな。鍾乳洞は副会長さん、いちご狩りは琴葉の希望したところか。個人的に両方楽しみにしている。
「2日目の明日は前から話していたように、1日ずっと河乃湖ハイランドで遊びます!」
みんな、河乃湖ハイランドには行ってみたいって話していた。2日目に1日ずっと遊びたいという意見もあったほどなので、その通りになったか。
「そして、最終日である明後日はホテルの近くにある桜乃庭神社に行って、その後にスイーツ店巡りをします! お土産とかを買って帰路に就く予定です。もちろん、これは現時点での話から、みんなの意見次第で変更も可能ってことで」
最終日に沙奈会長のご希望の桜乃庭神社への参拝か。スイーツ店巡りも楽しみだな。できれば、その土地ならではものを堪能したい。
きっちりと決めてしまうよりは、このくらいざっくりとした予定の方がのびのびと旅ができるかもしれないな。
「なるほどね、了解。まずは鍾乳洞に行くってことだね。ただ、その前に……今は11時過ぎだからお昼ご飯のことを考えた方がいいかも。ちなみに、高速道路に入って30分くらい走ったところに大きめのサービスエリアあるけれど」
「そんなところがあるんだね、姉さん」
「うん。半合坂サービスエリアっていうところなんだけどね。昨日調べたんだけれどそこは食事処もあったり、軽食やスイーツも楽しめたりできるくらいに大きなサービスエリアなんだ」
「そうなんだね。姉さん次第だけど30分くらいで行けるなら、そこで一旦、運転の休憩を入れた方がいいんじゃないかな」
「それぞれの家に行ったときに休憩したから疲れはあまりないけど、お腹は空いてきたかな」
確かに、それぞれ5分くらいは休憩する時間があったか。
「どうしますか? 樹里先輩、琴葉ちゃん、真奈」
「大きなサービスエリアは魅力的だよね。実は小腹が空いてきたところ」
「樹里さんと同じですね。きっと、ご当地の食べ物もあると思いますから、何か食べてみたいです!」
「お二人もですか? あたしもお腹減ってきていて……」
「みんなサービスエリアに行って何か食べたいんですね。私も何か食べたり、飲み物を買ったりしたいかな。玲人君は?」
「こういうときじゃないとサービスエリアには行きませんし、大きい場所だそうですから散策してみたいですね」
外の空気を吸いたいし。それにご当地グルメもだけど、珍しいコーヒーがあるかどうかが気になって。この旅行で色々なコーヒーを飲みたいと考えている。
「よーし、じゃあ半合坂サービスエリアに行こうか」
どうやら、みんなの意見が一致したようだ。
それから程なくして、僕らの車は八神インターチェンジから高速道路に入る。4連休のうちの2日目ということもあってか、名古屋方面の下り線は車がやや多い印象。
「渋滞に巻き込まれないといいけど、姉さん」
「今日を含めて休みがまだ3日あるからね。あたし達みたいに、旅行や行楽地に向かう人達が多いのかも」
「そうかもね。それに、連休中はいい天気だもんな」
もしかしたら、サービスエリアに行ったら人でいっぱいかもしれないな。スマートフォンで調べてみても、今走っている高速道路の中では結構人気のあるサービスエリアのようだし。
高速からの景色もなかなかいいもんだな。後部座席から聞こえる沙奈会長達の楽しそうな声が景色を良くさせてくれる気がする。
「はーい、助手席に乗っているのは生徒会庶務係の1年生、逢坂玲人君です。逢坂君、こっち向いて」
「は、はい」
後ろに振り返っていると、琴葉の横に座っている副会長さんが、ビデオカメラのレンズをこっちに向けていた。
「副会長さん、ビデオカメラを持ってきていたんですか」
「うん。せっかくだから、旅の思い出を動画で残したいと思って」
ゴシック系の服を着たり、動画を率先して録画したり……副会長さんって意外だなと思うところが多いな。
「なるほど、そういうことですか。それで、今は旅のスタートということで自己紹介の時間ということですか」
その必要性があまり感じられないけれど。
「そういうこと。残りは逢坂姉弟だけです。まずは逢坂君からどうぞ」
「はい。月野学園1年3組の逢坂玲人です。色々とあって生徒会庶務係もやっています」
「今回はどんな旅行にしたいですか?」
「……ゆったり、まったり、楽しい旅行になればいいなと思います」
「楽しい旅行にしたいですねぇ。そういえば、昨日……お家でばぶばぶ言ったらしいですが、それは本当ですか?」
どうして、動画を撮影しているときにそういうことを訊いてくるのか。沙奈会長がスマホで録音したみたいだから、絶対にそれを聴いているだろうに。あと、後ろで沙奈会長が笑いながら僕のことを見ているので、絶対に沙奈会長の企みだろう。後でおしおきすることも検討しなければ。
「……それについてはノーコメントで。はい、次は姉さんね。どうぞ」
「はいはい。あたしは運転中だから今は声だけね。逢坂麻実です。さっき紹介した逢坂玲人の4歳年上の姉です。多摩中央大学文学部の2年生です。今回の旅行メンバーの中であたしだけが免許を持っているので運転も頑張りまーす。河乃湖ハイランドの天地逆転や絶対霊度がとても楽しみです。あとは温泉と美味しい食べ物かな」
左手をハンドルから話して小さく手を振った。天地逆転や絶対霊度というのは河乃湖ハイランドにあるアトラクションの名前かな。
「運転してくださりありがとうございます。3日間、よろしくお願いします。この6人で3日間の旅行を楽しんでいきたいと思います! みなさん、一緒に楽しみましょう!」
『はーい!』
こうしていると、確かに修学旅行のような感じもするな。
「副会長さん、撮影は終わりましたか?」
「うん、終わったよ」
「……そうですか」
それじゃ、あのことについて沙奈会長におしおきでもしようかな。いい方法を思いついたし。
「沙奈会長」
「うん、なに?」
「……僕は昨日、ばぶばぶと渋々言ったのに、それをネタにからかうような人と同じ部屋で寝たくないと思うのは普通ですよね?」
「ええと……その笑顔がとても恐いよ、玲人君」
「……姉さん、ホテルでは姉弟水入らずの時間を過ごそうか」
「玲人がそうしたいって言うならお姉ちゃんは大歓迎だよ」
姉さんと一緒にいた方が部屋でのんびり、ゆったりとした時間を過ごせるんじゃないだろうか。
「ごめんなさい! 謝るから、玲人君と一緒の部屋で寝かせてください!」
「……何について謝るんですか?」
「ばぶばぶ言ったことをネタにからかったことです! 本当にごめんなさい!」
「……じゃあ、今回だけは許しますよ」
「ありがとう! 玲人君!」
涙ぐんでいる沙奈会長を見ると、何だかこっちが罪悪感を抱いてしまうんだけど。僕と別々の部屋になるのが本当に嫌なんだな、沙奈会長は。
「好きな人をからかいたい気持ちも分からなくはないけれど、好きな人だからこそ、その人の気持ちを考えないといけないよね、お姉ちゃん」
「……真奈の言う通りだと思います」
「名言だね、真奈ちゃん!」
「私も肝に銘じておかないとなぁ。まだ好きな人がいないけれど。ごめんね、逢坂君。さっきは悪ノリして」
「気にしないでください」
僕も真奈ちゃんの言葉を胸に刻んでおかないと。
その後、渋滞に巻き込まれながらも無事に半合坂サービスエリアに到着し、ちょっと早めのお昼ご飯を食べるのであった。
今は八神市内にあるインターチェンジに向かっており、高速道路を使って山梨の方へ行く予定になっている。
「沙奈ちゃん。3日の大まかな予定ってみんなに話したの?」
「全員が揃ったら話そうと思っていたので、まだ」
「そっか」
「沙奈会長と副会長さんが旅行の予定を立ててくれたんですか?」
「うん、樹里先輩とね。大まかに決めたよ」
「そうなんですか。ありがとうございます。それで……どのような予定にしたんですか?」
果たして、沙奈会長と副会長さんはどんな旅行を思い描いたのだろうか。行きたいところはいくつか挙げたけど。
「それじゃ、旅行の日程を発表します! 1日目である今日はまず鍾乳洞へ! そして、その次にいちご狩りに行きます!」
鍾乳洞にいちご狩りか。初日から盛りだくさんだな。鍾乳洞は副会長さん、いちご狩りは琴葉の希望したところか。個人的に両方楽しみにしている。
「2日目の明日は前から話していたように、1日ずっと河乃湖ハイランドで遊びます!」
みんな、河乃湖ハイランドには行ってみたいって話していた。2日目に1日ずっと遊びたいという意見もあったほどなので、その通りになったか。
「そして、最終日である明後日はホテルの近くにある桜乃庭神社に行って、その後にスイーツ店巡りをします! お土産とかを買って帰路に就く予定です。もちろん、これは現時点での話から、みんなの意見次第で変更も可能ってことで」
最終日に沙奈会長のご希望の桜乃庭神社への参拝か。スイーツ店巡りも楽しみだな。できれば、その土地ならではものを堪能したい。
きっちりと決めてしまうよりは、このくらいざっくりとした予定の方がのびのびと旅ができるかもしれないな。
「なるほどね、了解。まずは鍾乳洞に行くってことだね。ただ、その前に……今は11時過ぎだからお昼ご飯のことを考えた方がいいかも。ちなみに、高速道路に入って30分くらい走ったところに大きめのサービスエリアあるけれど」
「そんなところがあるんだね、姉さん」
「うん。半合坂サービスエリアっていうところなんだけどね。昨日調べたんだけれどそこは食事処もあったり、軽食やスイーツも楽しめたりできるくらいに大きなサービスエリアなんだ」
「そうなんだね。姉さん次第だけど30分くらいで行けるなら、そこで一旦、運転の休憩を入れた方がいいんじゃないかな」
「それぞれの家に行ったときに休憩したから疲れはあまりないけど、お腹は空いてきたかな」
確かに、それぞれ5分くらいは休憩する時間があったか。
「どうしますか? 樹里先輩、琴葉ちゃん、真奈」
「大きなサービスエリアは魅力的だよね。実は小腹が空いてきたところ」
「樹里さんと同じですね。きっと、ご当地の食べ物もあると思いますから、何か食べてみたいです!」
「お二人もですか? あたしもお腹減ってきていて……」
「みんなサービスエリアに行って何か食べたいんですね。私も何か食べたり、飲み物を買ったりしたいかな。玲人君は?」
「こういうときじゃないとサービスエリアには行きませんし、大きい場所だそうですから散策してみたいですね」
外の空気を吸いたいし。それにご当地グルメもだけど、珍しいコーヒーがあるかどうかが気になって。この旅行で色々なコーヒーを飲みたいと考えている。
「よーし、じゃあ半合坂サービスエリアに行こうか」
どうやら、みんなの意見が一致したようだ。
それから程なくして、僕らの車は八神インターチェンジから高速道路に入る。4連休のうちの2日目ということもあってか、名古屋方面の下り線は車がやや多い印象。
「渋滞に巻き込まれないといいけど、姉さん」
「今日を含めて休みがまだ3日あるからね。あたし達みたいに、旅行や行楽地に向かう人達が多いのかも」
「そうかもね。それに、連休中はいい天気だもんな」
もしかしたら、サービスエリアに行ったら人でいっぱいかもしれないな。スマートフォンで調べてみても、今走っている高速道路の中では結構人気のあるサービスエリアのようだし。
高速からの景色もなかなかいいもんだな。後部座席から聞こえる沙奈会長達の楽しそうな声が景色を良くさせてくれる気がする。
「はーい、助手席に乗っているのは生徒会庶務係の1年生、逢坂玲人君です。逢坂君、こっち向いて」
「は、はい」
後ろに振り返っていると、琴葉の横に座っている副会長さんが、ビデオカメラのレンズをこっちに向けていた。
「副会長さん、ビデオカメラを持ってきていたんですか」
「うん。せっかくだから、旅の思い出を動画で残したいと思って」
ゴシック系の服を着たり、動画を率先して録画したり……副会長さんって意外だなと思うところが多いな。
「なるほど、そういうことですか。それで、今は旅のスタートということで自己紹介の時間ということですか」
その必要性があまり感じられないけれど。
「そういうこと。残りは逢坂姉弟だけです。まずは逢坂君からどうぞ」
「はい。月野学園1年3組の逢坂玲人です。色々とあって生徒会庶務係もやっています」
「今回はどんな旅行にしたいですか?」
「……ゆったり、まったり、楽しい旅行になればいいなと思います」
「楽しい旅行にしたいですねぇ。そういえば、昨日……お家でばぶばぶ言ったらしいですが、それは本当ですか?」
どうして、動画を撮影しているときにそういうことを訊いてくるのか。沙奈会長がスマホで録音したみたいだから、絶対にそれを聴いているだろうに。あと、後ろで沙奈会長が笑いながら僕のことを見ているので、絶対に沙奈会長の企みだろう。後でおしおきすることも検討しなければ。
「……それについてはノーコメントで。はい、次は姉さんね。どうぞ」
「はいはい。あたしは運転中だから今は声だけね。逢坂麻実です。さっき紹介した逢坂玲人の4歳年上の姉です。多摩中央大学文学部の2年生です。今回の旅行メンバーの中であたしだけが免許を持っているので運転も頑張りまーす。河乃湖ハイランドの天地逆転や絶対霊度がとても楽しみです。あとは温泉と美味しい食べ物かな」
左手をハンドルから話して小さく手を振った。天地逆転や絶対霊度というのは河乃湖ハイランドにあるアトラクションの名前かな。
「運転してくださりありがとうございます。3日間、よろしくお願いします。この6人で3日間の旅行を楽しんでいきたいと思います! みなさん、一緒に楽しみましょう!」
『はーい!』
こうしていると、確かに修学旅行のような感じもするな。
「副会長さん、撮影は終わりましたか?」
「うん、終わったよ」
「……そうですか」
それじゃ、あのことについて沙奈会長におしおきでもしようかな。いい方法を思いついたし。
「沙奈会長」
「うん、なに?」
「……僕は昨日、ばぶばぶと渋々言ったのに、それをネタにからかうような人と同じ部屋で寝たくないと思うのは普通ですよね?」
「ええと……その笑顔がとても恐いよ、玲人君」
「……姉さん、ホテルでは姉弟水入らずの時間を過ごそうか」
「玲人がそうしたいって言うならお姉ちゃんは大歓迎だよ」
姉さんと一緒にいた方が部屋でのんびり、ゆったりとした時間を過ごせるんじゃないだろうか。
「ごめんなさい! 謝るから、玲人君と一緒の部屋で寝かせてください!」
「……何について謝るんですか?」
「ばぶばぶ言ったことをネタにからかったことです! 本当にごめんなさい!」
「……じゃあ、今回だけは許しますよ」
「ありがとう! 玲人君!」
涙ぐんでいる沙奈会長を見ると、何だかこっちが罪悪感を抱いてしまうんだけど。僕と別々の部屋になるのが本当に嫌なんだな、沙奈会長は。
「好きな人をからかいたい気持ちも分からなくはないけれど、好きな人だからこそ、その人の気持ちを考えないといけないよね、お姉ちゃん」
「……真奈の言う通りだと思います」
「名言だね、真奈ちゃん!」
「私も肝に銘じておかないとなぁ。まだ好きな人がいないけれど。ごめんね、逢坂君。さっきは悪ノリして」
「気にしないでください」
僕も真奈ちゃんの言葉を胸に刻んでおかないと。
その後、渋滞に巻き込まれながらも無事に半合坂サービスエリアに到着し、ちょっと早めのお昼ご飯を食べるのであった。
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