214 / 248
特別編7
第4話『都大会2日目』
しおりを挟む
6月23日、日曜日。
都大会2日目も雨シトシト、空気ジメジメな梅雨らしい天候。ただ、都大会は空調の効いた屋内プールで実施されるので影響ないか。
風花は元気いっぱいだ。よく眠れたから昨日の疲れは全くないという。それを知ってとても安心した。
昨日と同じように、俺と美優先輩は朝食後に風花のことを校門前まで送っていく。
校門前に辿り着くと、俺と美優先輩が水泳部のみんなに激励の言葉をかける。彼らが乗るリムジンバスを見送った。風花はもちろんのこと、水泳部のみんなも元気いっぱいに俺達に手を振ってくれた。
今日も俺と美優先輩は花柳先輩、霧嶋先生、大宮先生の5人で都大会の会場・東京国際プールセンターへ行く。
昨日と同じルートだけど、今日も車窓からの景色と美優先輩達との話を楽しみながら電車での時間を過ごした。
最寄り駅の克己駅に到着し、東京国際プールセンターへ。今まで、2日連続で家から電車で1時間ほど乗り、同じ場所へ行ったことは全然ないので、ちょっと不思議な感覚だ。そういった感覚になったこと以外は、昨日とほとんど変わらない。ただ、
「風花ちゃんの御両親はもう会場に着いているかな。まだメッセージはないけど」
そう。この後、風花の御両親と会い、陽出学院高校の生徒達を応援することになっている。美優先輩が風花の母親の由樹さんとLIMEでやり取りをして、会場の受付の近くで待ち合わせすることに決めたのだ。
プールセンターの中に入り、受付の方に行くと……由樹さんや風花のお父さんらしき人の姿は見当たらない。
「いないですね、美優先輩」
「いないねぇ」
「金髪の女性はいるけど……違う人だもんね」
「まだ到着していないのかも。じゃあ、由樹さんに『到着して受付の前にいる』ってメッセージを送るよ」
「その間に一佳ちゃんとあたしで受付を済ませておくわ。行きましょう、一佳ちゃん」
「はい」
霧嶋先生と大宮先生は受付へ。
美優先輩は持参したショルダーバッグからスマホを取り出し、LIMEで由樹さんにメッセージを送っている。
風花の御両親は今、どこら辺にいるんだろう。ちなみに、風花の実家は千葉県の外房の方にあるとのこと。ここ東京国際プールセンターのある陽東区は、東京23区の中でも千葉県に近い方。それでも、それなりに時間がかかるらしい。
「……あっ、由樹さんから返信来た。プールセンターの近くにある公園の駐車場に止めたところだって。あと数分くらいで来られるみたい」
「そうですか」
すぐ近くまで来ているようで安心した。あと、駐車場に止めたってことは、御両親は車で来たのか。
あと数分で風花の御両親に会うのか。母親の由樹さんとは面識があるけど、父親の方はこれが初めて。一度、告白されて振った女の子の父親だ。だから、何を言われるかちょっと不安である。
美優先輩達と受付近くで経って待っていると、
「あっ、みなさんっ!」
入口の方から聞き覚えのあるそんな声が聞こえてきた。
入口に視線を向けると、ジーンズパンツにノースリーブの縦ニットに身を包んだ金髪の女性……姫宮由樹さんが、爽やかな笑みを浮かべてこちらに手を振っていた。そんな由樹さんの隣には、スラックスに半袖のYシャツ姿のメガネをかけた男性が。スラリとした体型で、風花や由樹さんと同じ金髪。あの男性が風花の父親かな。
由樹さんと男性は俺達の目の前までやってきて、軽く頭を下げた。
「みなさん、おはようございます。風花の三者面談の日以来ですね。そちらの茶髪の女性はどこかで見たことが……」
「私と瑠衣ちゃんのクラス担任で料理部顧問の大宮成実先生です」
「あぁ、そうそう大宮先生! 風花に送ってもらったゴールデンウィークの旅行の写真に写ってました! 初めまして、姫宮風花の母の由樹といいます」
「大宮成実です、初めまして。娘さんには、家庭科の授業でお世話になっています」
「そうですか。娘がお世話になっております」
お互いにそんな挨拶をすると、由樹さんと大宮先生は何度も頭を下げている。男性も軽く頭を下げていて。1週間前の三者面談の時期にはこういう光景をよく見たなぁ。
「隣に立っているのが、主人の健一です」
「初めまして、姫宮健一と申します。娘がいつもお世話になっております。あと、昨日と今日は娘の応援していただきありがとうございます」
穏やかな声色でそう挨拶すると、風花の父親……健一さんはゆっくり頭を下げる。風花も由樹さんも快活な人だから、父親も同じようなタイプの方だと思っていたけど、何だか意外だ。風花は母親の由樹さん似なのかな。
「私達も自己紹介しようか。……初めまして、白鳥美優といいます。陽出学院高校の2年生で、風花ちゃんの住んでいるあけぼの荘の管理人をしています」
「初めまして、桐生由弦です。風花さんのクラスメイトで、風花さんの隣の101号室で恋人の美優先輩と一緒に住んでいます。よろしくお願いします」
「花柳瑠衣です、初めまして。美優の親友でクラスメイトです」
「初めまして、霧嶋一佳と申します。風花さんのクラス担任で、現代文と古典を教えております。よろしくお願いします」
「みなさん、よろしくお願いします」
落ち着いた笑みを見せると、健一さんは先ほどよりも深く頭を下げる。そんな健一さんに倣って俺達も深めに頭を下げた。健一さんは穏やかな雰囲気の人だし、ちゃんと挨拶もできたし、何とか――。
「ところで……君が桐生君か」
なったな……と思ったけど、どうやらそれは違ったようだ。健一さんの声色が今までよりも強いものになっている。
ゆっくり顔を上げると、そこには真剣な表情をして俺のことを見ている。
「えっと……な、何か俺に言いたいことが? もしかして、風花さんを振ったことでしょうか……?」
「……いいや、違う。まあ、その話を聞いたとき、可愛い愛娘の風花を振るとは何事だとは思ったよ。でも、白鳥さんという素敵な女性に好意を抱き、ちゃんと付き合っていることも聞いたから、特に怒りは湧かなかった。実は先週……三者面談から帰ってきた由樹が、桐生君がかっこよかったって楽しそうに話したんだよ。そのときの由樹の笑顔が可愛らしくてね。だから、由樹のそんな笑顔を引き出した君に嫉妬しているんだ」
「そ、そうですか」
先週、三者面談の前に由樹さんと会った。そのとき、由樹さんは俺に対して素敵な笑顔を見せてくれた。もし、ああいった笑みを見せて俺のことを話したら……夫の健一さんが嫉妬してしまうのも無理ないか。
あと、風花を振ったことについても思うところがあったのか。好きであり、付き合っている人が美優先輩で本当に良かった。
「ごめんなさいね、桐生君」
「いえいえ、気にしないでください。予想外でしたが。それだけ、由樹さんのことが大好きだということでしょう」
「ふふっ、そうね。あなたもごめんなさいね。気分を悪くさせちゃって」
「……いいんだよ、由樹。嫉妬してしまったのは……由樹への好意と僕の狭量な心のせいだから。それに、由樹の言う通り……実際に会うと、桐生君がとても誠実そうな青年だと分かるよ。すまなかった、桐生君」
「いえいえ」
「……白鳥さんと一緒に幸せになりなさい。それが、風花にとっての幸せに繋がると僕は信じている」
「……はい。約束します」
健一さんの目を見てしっかりと返事すると、健一さんは俺に優しく微笑みかけてくれた。今度こそ何とかなったみたいだな。
左側から重みを感じたのでそちらを見てみると、美優先輩が俺に寄り掛かっており、こちらを見上げていた。目が合うと、先輩は可愛らしい笑顔を見せてくれて。今の健一さんへの返事に嬉しくなったのかもしれない。
風花の御両親も受付を済ませて、俺達は7人で観客席へ向かう。
昨日と同じように、観客席は前列に同じ制服や体操着、部活Tシャツを着た各校の生徒達が集まっている。そんな観客席を見渡していくと、昨日と同じエリアに陽出学院高校水泳部の生徒達が座っている。その中にはもちろん風花の姿も。女子生徒と一緒に楽しくお喋りしている。
「健一さん、由樹さん、あそこに風花がいますよ」
「……本当だ。ありがとう、桐生君。……風花!」
「風花! 応援に来たよ!」
健一さんと由樹さんが大きめの声で風花の名前を呼ぶ。
すると、風花はすぐに反応して周りをキョロキョロ見ている。
そして、こちらに視線を向けると、俺達に気づいたのか風花は明るい笑顔で手を振ってくる。席から立ち上がって、小走りで俺達のところにやってきた。
「お父さん! お母さん! 応援に来てくれてありがとう!」
「約束通り、母さんと一緒に応援しに来たよ」
「お父さんと桐生君達と一緒に応援するからね! 今日は100mの自由形と、400mのメドレーリレーに出るんだっけ?」
「そうだよ。リレーは自由形担当ね。昨日の個人メドレーに続いて、自由形もメドレーリレーも関東大会へ行けるように頑張るよ!」
「頑張りなさいね、風花!」
「頑張って、風花」
そんな応援の言葉を掛けると、健一さんと由樹さんは風花の頭を撫でる。そのことで、風花はとても柔らかな笑みを浮かべていて。親子3人のとても美しい光景だなぁ。そんな光景を間近で見て、ちょっと感動している自分がいる。
風花の柔らかな笑顔を見ると、今日出場する種目でも関東大会への切符を掴めそうな気がする。実際にそうなるように、今日もたくさん応援しよう。
都大会2日目も雨シトシト、空気ジメジメな梅雨らしい天候。ただ、都大会は空調の効いた屋内プールで実施されるので影響ないか。
風花は元気いっぱいだ。よく眠れたから昨日の疲れは全くないという。それを知ってとても安心した。
昨日と同じように、俺と美優先輩は朝食後に風花のことを校門前まで送っていく。
校門前に辿り着くと、俺と美優先輩が水泳部のみんなに激励の言葉をかける。彼らが乗るリムジンバスを見送った。風花はもちろんのこと、水泳部のみんなも元気いっぱいに俺達に手を振ってくれた。
今日も俺と美優先輩は花柳先輩、霧嶋先生、大宮先生の5人で都大会の会場・東京国際プールセンターへ行く。
昨日と同じルートだけど、今日も車窓からの景色と美優先輩達との話を楽しみながら電車での時間を過ごした。
最寄り駅の克己駅に到着し、東京国際プールセンターへ。今まで、2日連続で家から電車で1時間ほど乗り、同じ場所へ行ったことは全然ないので、ちょっと不思議な感覚だ。そういった感覚になったこと以外は、昨日とほとんど変わらない。ただ、
「風花ちゃんの御両親はもう会場に着いているかな。まだメッセージはないけど」
そう。この後、風花の御両親と会い、陽出学院高校の生徒達を応援することになっている。美優先輩が風花の母親の由樹さんとLIMEでやり取りをして、会場の受付の近くで待ち合わせすることに決めたのだ。
プールセンターの中に入り、受付の方に行くと……由樹さんや風花のお父さんらしき人の姿は見当たらない。
「いないですね、美優先輩」
「いないねぇ」
「金髪の女性はいるけど……違う人だもんね」
「まだ到着していないのかも。じゃあ、由樹さんに『到着して受付の前にいる』ってメッセージを送るよ」
「その間に一佳ちゃんとあたしで受付を済ませておくわ。行きましょう、一佳ちゃん」
「はい」
霧嶋先生と大宮先生は受付へ。
美優先輩は持参したショルダーバッグからスマホを取り出し、LIMEで由樹さんにメッセージを送っている。
風花の御両親は今、どこら辺にいるんだろう。ちなみに、風花の実家は千葉県の外房の方にあるとのこと。ここ東京国際プールセンターのある陽東区は、東京23区の中でも千葉県に近い方。それでも、それなりに時間がかかるらしい。
「……あっ、由樹さんから返信来た。プールセンターの近くにある公園の駐車場に止めたところだって。あと数分くらいで来られるみたい」
「そうですか」
すぐ近くまで来ているようで安心した。あと、駐車場に止めたってことは、御両親は車で来たのか。
あと数分で風花の御両親に会うのか。母親の由樹さんとは面識があるけど、父親の方はこれが初めて。一度、告白されて振った女の子の父親だ。だから、何を言われるかちょっと不安である。
美優先輩達と受付近くで経って待っていると、
「あっ、みなさんっ!」
入口の方から聞き覚えのあるそんな声が聞こえてきた。
入口に視線を向けると、ジーンズパンツにノースリーブの縦ニットに身を包んだ金髪の女性……姫宮由樹さんが、爽やかな笑みを浮かべてこちらに手を振っていた。そんな由樹さんの隣には、スラックスに半袖のYシャツ姿のメガネをかけた男性が。スラリとした体型で、風花や由樹さんと同じ金髪。あの男性が風花の父親かな。
由樹さんと男性は俺達の目の前までやってきて、軽く頭を下げた。
「みなさん、おはようございます。風花の三者面談の日以来ですね。そちらの茶髪の女性はどこかで見たことが……」
「私と瑠衣ちゃんのクラス担任で料理部顧問の大宮成実先生です」
「あぁ、そうそう大宮先生! 風花に送ってもらったゴールデンウィークの旅行の写真に写ってました! 初めまして、姫宮風花の母の由樹といいます」
「大宮成実です、初めまして。娘さんには、家庭科の授業でお世話になっています」
「そうですか。娘がお世話になっております」
お互いにそんな挨拶をすると、由樹さんと大宮先生は何度も頭を下げている。男性も軽く頭を下げていて。1週間前の三者面談の時期にはこういう光景をよく見たなぁ。
「隣に立っているのが、主人の健一です」
「初めまして、姫宮健一と申します。娘がいつもお世話になっております。あと、昨日と今日は娘の応援していただきありがとうございます」
穏やかな声色でそう挨拶すると、風花の父親……健一さんはゆっくり頭を下げる。風花も由樹さんも快活な人だから、父親も同じようなタイプの方だと思っていたけど、何だか意外だ。風花は母親の由樹さん似なのかな。
「私達も自己紹介しようか。……初めまして、白鳥美優といいます。陽出学院高校の2年生で、風花ちゃんの住んでいるあけぼの荘の管理人をしています」
「初めまして、桐生由弦です。風花さんのクラスメイトで、風花さんの隣の101号室で恋人の美優先輩と一緒に住んでいます。よろしくお願いします」
「花柳瑠衣です、初めまして。美優の親友でクラスメイトです」
「初めまして、霧嶋一佳と申します。風花さんのクラス担任で、現代文と古典を教えております。よろしくお願いします」
「みなさん、よろしくお願いします」
落ち着いた笑みを見せると、健一さんは先ほどよりも深く頭を下げる。そんな健一さんに倣って俺達も深めに頭を下げた。健一さんは穏やかな雰囲気の人だし、ちゃんと挨拶もできたし、何とか――。
「ところで……君が桐生君か」
なったな……と思ったけど、どうやらそれは違ったようだ。健一さんの声色が今までよりも強いものになっている。
ゆっくり顔を上げると、そこには真剣な表情をして俺のことを見ている。
「えっと……な、何か俺に言いたいことが? もしかして、風花さんを振ったことでしょうか……?」
「……いいや、違う。まあ、その話を聞いたとき、可愛い愛娘の風花を振るとは何事だとは思ったよ。でも、白鳥さんという素敵な女性に好意を抱き、ちゃんと付き合っていることも聞いたから、特に怒りは湧かなかった。実は先週……三者面談から帰ってきた由樹が、桐生君がかっこよかったって楽しそうに話したんだよ。そのときの由樹の笑顔が可愛らしくてね。だから、由樹のそんな笑顔を引き出した君に嫉妬しているんだ」
「そ、そうですか」
先週、三者面談の前に由樹さんと会った。そのとき、由樹さんは俺に対して素敵な笑顔を見せてくれた。もし、ああいった笑みを見せて俺のことを話したら……夫の健一さんが嫉妬してしまうのも無理ないか。
あと、風花を振ったことについても思うところがあったのか。好きであり、付き合っている人が美優先輩で本当に良かった。
「ごめんなさいね、桐生君」
「いえいえ、気にしないでください。予想外でしたが。それだけ、由樹さんのことが大好きだということでしょう」
「ふふっ、そうね。あなたもごめんなさいね。気分を悪くさせちゃって」
「……いいんだよ、由樹。嫉妬してしまったのは……由樹への好意と僕の狭量な心のせいだから。それに、由樹の言う通り……実際に会うと、桐生君がとても誠実そうな青年だと分かるよ。すまなかった、桐生君」
「いえいえ」
「……白鳥さんと一緒に幸せになりなさい。それが、風花にとっての幸せに繋がると僕は信じている」
「……はい。約束します」
健一さんの目を見てしっかりと返事すると、健一さんは俺に優しく微笑みかけてくれた。今度こそ何とかなったみたいだな。
左側から重みを感じたのでそちらを見てみると、美優先輩が俺に寄り掛かっており、こちらを見上げていた。目が合うと、先輩は可愛らしい笑顔を見せてくれて。今の健一さんへの返事に嬉しくなったのかもしれない。
風花の御両親も受付を済ませて、俺達は7人で観客席へ向かう。
昨日と同じように、観客席は前列に同じ制服や体操着、部活Tシャツを着た各校の生徒達が集まっている。そんな観客席を見渡していくと、昨日と同じエリアに陽出学院高校水泳部の生徒達が座っている。その中にはもちろん風花の姿も。女子生徒と一緒に楽しくお喋りしている。
「健一さん、由樹さん、あそこに風花がいますよ」
「……本当だ。ありがとう、桐生君。……風花!」
「風花! 応援に来たよ!」
健一さんと由樹さんが大きめの声で風花の名前を呼ぶ。
すると、風花はすぐに反応して周りをキョロキョロ見ている。
そして、こちらに視線を向けると、俺達に気づいたのか風花は明るい笑顔で手を振ってくる。席から立ち上がって、小走りで俺達のところにやってきた。
「お父さん! お母さん! 応援に来てくれてありがとう!」
「約束通り、母さんと一緒に応援しに来たよ」
「お父さんと桐生君達と一緒に応援するからね! 今日は100mの自由形と、400mのメドレーリレーに出るんだっけ?」
「そうだよ。リレーは自由形担当ね。昨日の個人メドレーに続いて、自由形もメドレーリレーも関東大会へ行けるように頑張るよ!」
「頑張りなさいね、風花!」
「頑張って、風花」
そんな応援の言葉を掛けると、健一さんと由樹さんは風花の頭を撫でる。そのことで、風花はとても柔らかな笑みを浮かべていて。親子3人のとても美しい光景だなぁ。そんな光景を間近で見て、ちょっと感動している自分がいる。
風花の柔らかな笑顔を見ると、今日出場する種目でも関東大会への切符を掴めそうな気がする。実際にそうなるように、今日もたくさん応援しよう。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる