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続編
第63話『旅行最終日の夜』
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あけぼの荘のみなさんにお土産を渡し、俺達は心愛が誕生日プレゼントでくれた新茶を飲んでゆっくりとした。さすがに新茶だけあって、爽やかな香りと、まろやかな甘味も感じられて美味しい。
お茶をした後、風花とは別れ、美優先輩と俺で花柳先輩の買ったお土産を自宅まで運ぶのを手伝った。花柳先輩の家に行くのはこれが初めてだけど、美優先輩のご実家と負けず劣らずの立派なお宅だったな。
あと、花柳先輩の御両親と初めて会ったので挨拶した。お父様はとても落ち着いた雰囲気の方で、お母様は先輩より小柄のとても可愛らしい方だった。
美優先輩と俺は家に帰り、さっそく旅行の荷物やお土産の整理を始める。
「家族やあけぼの荘のみんなには渡したけど、こうして見てみると、私達……結構な量のお土産を買ったね」
「そうですね。友達やクラスメイト、料理部のみなさんにも買いましたからね。あとは、自分達用のお菓子とかも買いましたし」
「そうだね。明日もお休みだから、お土産の整理は後でやっても大丈夫かな。まずは旅行中に着た服や下着を洗濯しちゃおうか」
「そうですね」
「うん。じゃあ、服や下着を洗面所にある洗濯カゴに入れちゃって」
「分かりました」
俺は美優先輩の言う通りに、旅行中に着た服や下着を洗面所にある洗濯カゴの中に入れる。
美優先輩と入れ替わるようにして洗面所から出て、俺はリビングで荷物を整理していく。
「にゃ~」
猫の鳴き声が聞こえたので、カーテンを開けてみると……そこにはサブロウの姿が。
「おっ、サブロウか」
「にゃぉ~ん」
窓を開けると、サブロウは俺の足元に擦り寄ってくる。3日ぶりに会えて嬉しいのかな。可愛いやつだ。
「由弦君、サブちゃんっぽい鳴き声が聞こえたけど」
「サブロウが遊びに来たんですよ」
「そうなんだ!」
サブロウの目の前まで駆け寄る美優先輩。
サブロウはそれに驚いたり、逃げたりすることもなく、美優先輩が目の前に立つと先輩の脚に擦り寄る。
「ふふっ。久しぶりに私達に会うことができて嬉しいのかな」
「そうかもしれませんね。俺達の声が聞こえて遊びに来たのでしょう。俺がエサと水を用意するので、美優先輩はサブロウと戯れていてください」
「はーい」
俺はキッチンに行き、サブロウのためにキャットフードと水を用意する。
「サブちゃん。相変わらずいい毛並みだねぇ」
「にゃ~ん」
「ふふっ、背中を撫でると気持ちいいね」
「な~う」
3日ぶりにサブロウと会うからか、普段よりも美優先輩の声が甘くなっている気がする。そういう声を聞くと、一昨日や昨日の夜のことを思い出してドキドキしてしまう。
エサと水の皿を持って、サブロウのところに戻る。サブロウの奴、美優先輩の膝の上で気持ち良さそうにしている。羨ましい。
「サブロウ、エサとお水だよ。たくさん食べて、たくさん飲むんだぞ」
「にゃん」
エサの匂いに惹き付けられたのか、サブロウは美優先輩の膝から降り、俺がバルコニーに置いたエサの皿の前に座る。エサをさっそく食べ始めているサブロウの姿を見て安心する。
「3日も会っていなかったから、サブロウがここに来なくなるかもしれないと思ったけれど、ちゃんと来てくれて良かった」
「俺達のことを覚えていてくれたんでしょうかね。まあ、旅行中に佐竹先輩が何度かエサをあげていたそうですから、そのおかげかもしれません」
「ふふっ、そうかもね」
美優先輩は水を飲んでいるサブロウの頭を優しく撫でている。こういう光景も家に帰ってきたからこそ見られるんだなと思った。日常が少しずつ戻ってきていることをさっそく実感した。
洗濯物を干し終え、旅行の荷物の整理をある程度済ませた頃にはすっかりと夕食時だったので、俺達は夜ご飯を食べた。一昨日の昼食から今日の昼食までは大勢で食べていたこともあってか、2人で食べるのは寂しく思えた。
美優先輩が洗濯物を洗うときに準備してくれていたおかげもあり、食事の後片付けをし終わるとすぐに先輩と一緒に入浴する。昨日の貸切温泉と同じように、お互いの髪と背中を洗い合った。
「あぁ、家のお風呂も気持ちいいね」
「ですね」
「貸切温泉はもちろんホテルの浴室の湯船よりも狭いけれど、家のお風呂だからか安心できるよ。それに、由弦君と一緒に入っているから、このくらいの広さの方がいいなとも思えるの」
「美優先輩……」
美優先輩はゆっくりと俺に近づいてきて、その流れでキスしてくる。そんな先輩の体を優しく抱きしめた。こうしていれば、湯船の広さはあんまり関係ないか。
そっと唇を離すと、目の前には優しい笑顔を浮かべている美優先輩の姿が。家のお風呂で彼女らしい笑みを見ることができて安心する。こういうことで、いつもの時間を過ごせているのだと思えることに幸せを感じる。
「恋人になってからたくさんキスしているけど、旅行中もたくさんしたよね」
「そうですね。風花達と一緒のときは少なかったですけど、2人きりのときはたくさんしましたね。特に1日目、2日目の夜は数え切れないほどに」
「そうだね。一緒に旅行に行くことができるだけでも楽しくて幸せだったけど、2日とも夜は特に幸せだった。由弦君とより確かな関係を築くことができて。お互いの初めてをあげることもできたし。それに、私のお父さんやお母さんには、私とのこれからについての考えをちゃんと言ってくれて。由弦君という人と出会って、一緒の家で暮らすようになって、恋人になることができて本当に良かったって思えたの」
「……そう言ってくれて嬉しいです」
美優先輩と目が合うと、それまで赤かった顔の赤みがさらに強くなる。俺も頬を中心に熱くなった気がするので、きっと美優先輩と同じように相当赤くなっているのだろう。
「ねえ、由弦君。……今夜もしよう? 旅行中にしているときも、家のベッドでしたいなって思っていたから。いずれはダブルベッドに買い換えるから、小さい頃から使っていた大好きな今のベッドで、由弦君との思い出を増やしたくて。それに、馴染みのある場所だからドキドキできるかなって」
美優先輩は俺のことを見つめながらはにかむ。先輩はこういうことの欲の強い人であると旅行中に分かった。そのことにドキドキするだけでなく、可愛らしいと思えるようになったのは、彼女への好意の強さや深さ故なのだろうか。
「もちろんいいですよ。俺も誘おうかなって思っていたんです。明日もまだお休みですし、先輩が凄く疲れていたり、眠たそうにしていたりしていなければ」
「そうだったんだ。優しいね、由弦君は。旅行帰りで疲れはあるし、お風呂に入って眠気もあるけれど大丈夫だよ! なので、今夜もよろしくお願いします」
「……こちらこそよろしくお願いします」
その気持ちを確かめるかのように、俺達は再びキスを交わした。
お風呂を出た後は玄関や窓などの鍵が閉まっているかを確認して寝室に向かう。寝室のシャッターも閉まっているな。
約束通り、ベッドの中で美優先輩とたっぷりと愛し合った。
「旅行最終日の夜も、由弦君と楽しくて愛おしい時間を過ごすことができたな」
「旅行最終日の夜ですか。よく、学校の修学旅行で、家に帰るまでが修学旅行ですよって言われたりはしますが」
「私もその言葉を先生に言われたな。確かに、私達の家には帰ってきたよ。ただ、旅行は一昨日から今日までの3日間だし、入浴中に言ったように楽しくて幸せだったから。だから、少しでも長くあってほしくて」
「確かに、そういう時間は長いに越したことはないですもんね」
「でしょう? 改めて、今回の旅行はとても楽しくて幸せな時間になりました。瑠衣ちゃん達のおかげでもあるけど、特に由弦君という人がすぐ側にいたからです。ありがとう」
「俺も美優先輩達のおかげでとても楽しくて、幸せで、ドキドキもした旅行でした。忘れられない3日間になったと思います。ありがとうございました」
「うん。……今さらだけどさ、風花ちゃん達には聞こえてないよね。私、結構大きめの声が出ちゃったときもあったから」
美優先輩ははにかみながらそう言う。戸締まりをしたり、カーテンを閉めたりしていることに安心して、俺も全然考えなかったな。
「リビングだったらまずかったかもしれませんが、アパートの外壁側にある寝室ですから、きっと大丈夫ですよ」
「……そうだね」
夜も遅い時間だし、風花はぐっすりと寝ていることを願おう。これからはそういうことにも気を遣わないといけないな。
「じゃあ、寝るという形で旅行を終わりにしようか」
「そうですね。おやすみなさい、美優先輩」
「うん、おやすみ」
普段よりも長めのおやすみのキスをした後、美優先輩はそっと目を閉じる。旅行の疲れがあるのか、すぐに先輩は可愛らしい寝息を立て始めて。そんな先輩の額にキスをし、ベッドライトを消して俺も眠りに落ちた。
こうして、美優先輩達との旅行は静かに幕を下ろすのであった。
お茶をした後、風花とは別れ、美優先輩と俺で花柳先輩の買ったお土産を自宅まで運ぶのを手伝った。花柳先輩の家に行くのはこれが初めてだけど、美優先輩のご実家と負けず劣らずの立派なお宅だったな。
あと、花柳先輩の御両親と初めて会ったので挨拶した。お父様はとても落ち着いた雰囲気の方で、お母様は先輩より小柄のとても可愛らしい方だった。
美優先輩と俺は家に帰り、さっそく旅行の荷物やお土産の整理を始める。
「家族やあけぼの荘のみんなには渡したけど、こうして見てみると、私達……結構な量のお土産を買ったね」
「そうですね。友達やクラスメイト、料理部のみなさんにも買いましたからね。あとは、自分達用のお菓子とかも買いましたし」
「そうだね。明日もお休みだから、お土産の整理は後でやっても大丈夫かな。まずは旅行中に着た服や下着を洗濯しちゃおうか」
「そうですね」
「うん。じゃあ、服や下着を洗面所にある洗濯カゴに入れちゃって」
「分かりました」
俺は美優先輩の言う通りに、旅行中に着た服や下着を洗面所にある洗濯カゴの中に入れる。
美優先輩と入れ替わるようにして洗面所から出て、俺はリビングで荷物を整理していく。
「にゃ~」
猫の鳴き声が聞こえたので、カーテンを開けてみると……そこにはサブロウの姿が。
「おっ、サブロウか」
「にゃぉ~ん」
窓を開けると、サブロウは俺の足元に擦り寄ってくる。3日ぶりに会えて嬉しいのかな。可愛いやつだ。
「由弦君、サブちゃんっぽい鳴き声が聞こえたけど」
「サブロウが遊びに来たんですよ」
「そうなんだ!」
サブロウの目の前まで駆け寄る美優先輩。
サブロウはそれに驚いたり、逃げたりすることもなく、美優先輩が目の前に立つと先輩の脚に擦り寄る。
「ふふっ。久しぶりに私達に会うことができて嬉しいのかな」
「そうかもしれませんね。俺達の声が聞こえて遊びに来たのでしょう。俺がエサと水を用意するので、美優先輩はサブロウと戯れていてください」
「はーい」
俺はキッチンに行き、サブロウのためにキャットフードと水を用意する。
「サブちゃん。相変わらずいい毛並みだねぇ」
「にゃ~ん」
「ふふっ、背中を撫でると気持ちいいね」
「な~う」
3日ぶりにサブロウと会うからか、普段よりも美優先輩の声が甘くなっている気がする。そういう声を聞くと、一昨日や昨日の夜のことを思い出してドキドキしてしまう。
エサと水の皿を持って、サブロウのところに戻る。サブロウの奴、美優先輩の膝の上で気持ち良さそうにしている。羨ましい。
「サブロウ、エサとお水だよ。たくさん食べて、たくさん飲むんだぞ」
「にゃん」
エサの匂いに惹き付けられたのか、サブロウは美優先輩の膝から降り、俺がバルコニーに置いたエサの皿の前に座る。エサをさっそく食べ始めているサブロウの姿を見て安心する。
「3日も会っていなかったから、サブロウがここに来なくなるかもしれないと思ったけれど、ちゃんと来てくれて良かった」
「俺達のことを覚えていてくれたんでしょうかね。まあ、旅行中に佐竹先輩が何度かエサをあげていたそうですから、そのおかげかもしれません」
「ふふっ、そうかもね」
美優先輩は水を飲んでいるサブロウの頭を優しく撫でている。こういう光景も家に帰ってきたからこそ見られるんだなと思った。日常が少しずつ戻ってきていることをさっそく実感した。
洗濯物を干し終え、旅行の荷物の整理をある程度済ませた頃にはすっかりと夕食時だったので、俺達は夜ご飯を食べた。一昨日の昼食から今日の昼食までは大勢で食べていたこともあってか、2人で食べるのは寂しく思えた。
美優先輩が洗濯物を洗うときに準備してくれていたおかげもあり、食事の後片付けをし終わるとすぐに先輩と一緒に入浴する。昨日の貸切温泉と同じように、お互いの髪と背中を洗い合った。
「あぁ、家のお風呂も気持ちいいね」
「ですね」
「貸切温泉はもちろんホテルの浴室の湯船よりも狭いけれど、家のお風呂だからか安心できるよ。それに、由弦君と一緒に入っているから、このくらいの広さの方がいいなとも思えるの」
「美優先輩……」
美優先輩はゆっくりと俺に近づいてきて、その流れでキスしてくる。そんな先輩の体を優しく抱きしめた。こうしていれば、湯船の広さはあんまり関係ないか。
そっと唇を離すと、目の前には優しい笑顔を浮かべている美優先輩の姿が。家のお風呂で彼女らしい笑みを見ることができて安心する。こういうことで、いつもの時間を過ごせているのだと思えることに幸せを感じる。
「恋人になってからたくさんキスしているけど、旅行中もたくさんしたよね」
「そうですね。風花達と一緒のときは少なかったですけど、2人きりのときはたくさんしましたね。特に1日目、2日目の夜は数え切れないほどに」
「そうだね。一緒に旅行に行くことができるだけでも楽しくて幸せだったけど、2日とも夜は特に幸せだった。由弦君とより確かな関係を築くことができて。お互いの初めてをあげることもできたし。それに、私のお父さんやお母さんには、私とのこれからについての考えをちゃんと言ってくれて。由弦君という人と出会って、一緒の家で暮らすようになって、恋人になることができて本当に良かったって思えたの」
「……そう言ってくれて嬉しいです」
美優先輩と目が合うと、それまで赤かった顔の赤みがさらに強くなる。俺も頬を中心に熱くなった気がするので、きっと美優先輩と同じように相当赤くなっているのだろう。
「ねえ、由弦君。……今夜もしよう? 旅行中にしているときも、家のベッドでしたいなって思っていたから。いずれはダブルベッドに買い換えるから、小さい頃から使っていた大好きな今のベッドで、由弦君との思い出を増やしたくて。それに、馴染みのある場所だからドキドキできるかなって」
美優先輩は俺のことを見つめながらはにかむ。先輩はこういうことの欲の強い人であると旅行中に分かった。そのことにドキドキするだけでなく、可愛らしいと思えるようになったのは、彼女への好意の強さや深さ故なのだろうか。
「もちろんいいですよ。俺も誘おうかなって思っていたんです。明日もまだお休みですし、先輩が凄く疲れていたり、眠たそうにしていたりしていなければ」
「そうだったんだ。優しいね、由弦君は。旅行帰りで疲れはあるし、お風呂に入って眠気もあるけれど大丈夫だよ! なので、今夜もよろしくお願いします」
「……こちらこそよろしくお願いします」
その気持ちを確かめるかのように、俺達は再びキスを交わした。
お風呂を出た後は玄関や窓などの鍵が閉まっているかを確認して寝室に向かう。寝室のシャッターも閉まっているな。
約束通り、ベッドの中で美優先輩とたっぷりと愛し合った。
「旅行最終日の夜も、由弦君と楽しくて愛おしい時間を過ごすことができたな」
「旅行最終日の夜ですか。よく、学校の修学旅行で、家に帰るまでが修学旅行ですよって言われたりはしますが」
「私もその言葉を先生に言われたな。確かに、私達の家には帰ってきたよ。ただ、旅行は一昨日から今日までの3日間だし、入浴中に言ったように楽しくて幸せだったから。だから、少しでも長くあってほしくて」
「確かに、そういう時間は長いに越したことはないですもんね」
「でしょう? 改めて、今回の旅行はとても楽しくて幸せな時間になりました。瑠衣ちゃん達のおかげでもあるけど、特に由弦君という人がすぐ側にいたからです。ありがとう」
「俺も美優先輩達のおかげでとても楽しくて、幸せで、ドキドキもした旅行でした。忘れられない3日間になったと思います。ありがとうございました」
「うん。……今さらだけどさ、風花ちゃん達には聞こえてないよね。私、結構大きめの声が出ちゃったときもあったから」
美優先輩ははにかみながらそう言う。戸締まりをしたり、カーテンを閉めたりしていることに安心して、俺も全然考えなかったな。
「リビングだったらまずかったかもしれませんが、アパートの外壁側にある寝室ですから、きっと大丈夫ですよ」
「……そうだね」
夜も遅い時間だし、風花はぐっすりと寝ていることを願おう。これからはそういうことにも気を遣わないといけないな。
「じゃあ、寝るという形で旅行を終わりにしようか」
「そうですね。おやすみなさい、美優先輩」
「うん、おやすみ」
普段よりも長めのおやすみのキスをした後、美優先輩はそっと目を閉じる。旅行の疲れがあるのか、すぐに先輩は可愛らしい寝息を立て始めて。そんな先輩の額にキスをし、ベッドライトを消して俺も眠りに落ちた。
こうして、美優先輩達との旅行は静かに幕を下ろすのであった。
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