101 / 267
特別編4
後編
しおりを挟む
低変人の質問企画。
それはネット上の匿名質問サービス『質問しよう箱』に投稿された質問の答えをTubutterでも公開するという内容だ。
今は結衣も一緒にいるので、質問の内容によっては結衣も俺だけに答えてもらうことになっている。
パソコンの画面に映し出されている質問を見ていくと……おっ、これは楽曲を公開している低変人が相手だからこその質問だな。そう思って指さす。
『どんなときにメロディーを思い浮かびますか?』
「音楽系の質問だね。私もこれは気になるっ!」
目を輝かせ、声を弾ませてそう言う結衣。結衣も、俺が低変人として発表している曲を好きだと言ってくれている。だから、こういうことが気になるのだろう。
「お風呂に入っているときとか、好きなアニメを見ているときが多いかな。あとは課題とかテスト明けとか、やるべきことが終わった直後に思い浮かぶことは何度もある。開放的な気分になるからかな。あとは、ふと起きた出来事で浮かぶこともあるよ」
俺がそう答えると、結衣は「おぉ……」と感心した様子に。
「なるほどね。じゃあ、もしかして『税金アミーゴ』は納税の通知書が来たから。『かぜっぴきあなた』は杏樹先生が風邪を引いて、お見舞いに行ったから浮かんだメロディーなのかな?」
「そうだな。それまでに思いついていたメロディーを組み合わせて、これはいい曲になりそうだと思って、その2曲が完成したんだ」
「そうだったんだね。……ところで、2曲も作ったけど体調は大丈夫?」
「うん、元気だよ」
「それなら良かった」
結衣はほっと胸を撫で下ろし、やんわりとした笑顔になる。
結衣が俺の体調を心配してくれる理由。それは以前、曲を作り終え、アップロードした直後に高熱を出したからだ。そのときは学校を2日欠席した。だから、2日連続で新曲をアップしたので、また体調を崩してしまっていないか心配になったのだろう。温かい気持ちになり、結衣の頭を優しく撫でた。
どんなときにメロディーが浮かぶのかという質問。これには、
『入浴中や好きなアニメを見ているときなど、リラックスしているとき。やるべきことを終えた直後。ふと起きた出来事の後など、様々な場面でメロディーが思い浮かびます。』
という回答を送った。
次はどんな質問に答えようかな。よくある質問もいいけど、今のような低変人という音楽家らしい質問にも答えてみたい。
「ねえ、悠真君。この質問、ひときわ長文なんだけど」
そう言って、結衣は画面を指さす。結衣の言う通り、ぱっと見ただけでも他の質問よりもかなり長いことが分かる。その質問を読んでみよう。
『漫画やアニメのキャラクターについてです。ギャップのある先生ってどうだと思いますか? 例えば、教室ではクールで厳しく笑顔を全然見せないけど、主人公と2人きりの場所だと素が出て可愛い笑顔を見せる先生とか』
「……これを質問しそうな人の顔が思い浮かんだよ」
「悠真君も? たぶん、同じ人を思い浮かべていると思う。自己紹介みたいな内容だよね。……身近にそういう先生がいるから、質問に書いてあるような先生キャラクターは私は好きだよ。悠真君はどう?」
「先生に限らず、俺も2つの顔があったり、ギャップがあったりするキャラクターは好きだな。まあ、身近にそういう先生がいる影響もあるけど」
「ふふっ、そっか」
楽しそうに笑いながらそう言う結衣。
この先生キャラクターについての質問は、
『そういう先生キャラクターは好きですよ。』
と回答した。
すると、それから1分も経たないうちに、
――プルルッ。
俺のスマートフォンが鳴る。さっそく確認してみると、LIMEというSNSを通じて、担任の福王寺杏樹先生から1件のメッセージと1枚のスタンプが届いた。
『そういう先生キャラクターが好きなんだね! 何だか嬉しいな!』
というメッセージと、『嬉しい!』というコメント付きの、喜ぶ白猫のスタンプが送られてきた。
おそらく、低変人がTubutterで呟くと通知が届く設定になっているのだろう。だから、こんなにも早いタイミングで俺にメッセージとスタンプを送ることができたのだと思う。
「……結衣。さっそく福王寺先生からメッセージが届いたよ」
俺は福王寺先生とのトーク画面を結衣に見せる。すると、結衣は「ふふっ」と笑い、
「読んだ瞬間から思っていたけど、この質問をした人、99%福王寺先生だよね」
「結衣もそう思ったか」
質問を読んだとき、結衣は「自己紹介みたいな内容」だと言っていたもんな。
「普段の自分を悠真君がどう思っているのか確かめたかったのかもね。もしそうだとしたら、より可愛く思える」
「2人きりのときとかに、普通に訊いてきそうだよな」
だからこそ、わざわざこういう形で訊いてくることが可愛らしく思えるのかも。
今頃、学校のどこかで上機嫌になっている福王寺先生の顔が目に浮かぶ。先生の仕事の活力になれば幸いだ。
さてと、次はどの質問に答えようかな。次の質問で5個目か。
「今は試験勉強の休憩中だし、次で最後にしようかな」
「そうだった。今は勉強中だったね」
ここで話すのが楽しくて、休憩中なのを忘れていたのかな。はにかむところにキュンとくる。
「……おっ、これなんてラストにふさわしい質問だ」
俺はその質問を指さす。
『どんなときが幸せですか?』
「なるほどね。ラストっぽい雰囲気があるね」
「だろう? ちなみに、結衣はどんなときが幸せ?」
「悠真君と一緒にいるときが幸せかな。特にキスしたり、その先のことをしたり。低変人さんとして公開している曲を聴くときだったり」
「……結衣がそう言ってくれる今が幸せだよ。俺も結衣と一緒にいるときは幸せだ」
多幸感をもたらしてくれたので、この気持ちをそのまま返事として書きたいくらいだ。でも、そんなことをしたら、俺の素性がバレてしまう。
結衣は柔らかくて可愛らしい笑みを浮かべ、俺の頭を優しく撫でてくれる。
「悠真君がそう言ってくれてより幸せになったよ。私に関わることはさすがに書けないだろうから、それ以外で幸せに思うときってある?」
「……音楽を作っているときかな。一時期、スランプになっていたこともあるから。それを公開して、多くの人に聴いてもらえて、いいと言ってもらえるときも幸せだなぁ。有り難いことだし」
かっこつけに思う人もいるだろう。ただ、これは素直に幸せだと思えるとときなんだ。メロディーが浮かんで、制作する。それだけでも幸せだけど、有り難いことにたくさんの人から自分の曲をいいと言ってもらえる。それは低田悠真としても低変人としても幸せなことだ。
「あなたらしい答えだね」
明るい笑みを浮かべながら、結衣は優しい声色でそう言ってくれた。そのことで、今言ったことを回答しようと決めた。
『音楽を制作しているとき。それを動画サイトに公開して、みなさんに聴いてもらえているとき。みなさんから良かったという感想をもらったときなど、幸せに感じるときはたくさんあります。』
という回答を送った。この回答を書いている中で、これからもマイペースに新しい曲を作って、公開していきたいなと改めて思った。
「今回はこのくらいにしておこう。いい休憩になった」
「私も楽しかったよ。じゃあ、また勉強しよっか」
「そうだな」
パソコンチェアから立ち上がり、俺は結衣と一緒に教科書やノートが置かれたテーブルに戻る。それは低変人から低田悠真に戻った感覚になって。ただの男子高校生の俺の近くに愛おしい人がいることを嬉しく思う。
「私、物理基礎の勉強をしようかな。課題も出ているし」
「課題出てたな。俺も物理基礎やろうかな」
「うんっ! 一緒にやろう! 分からないところがあったら訊いていいからね。逆に私が訊くかもしれないけど」
「そこは助け合いながらやっていこう」
「そうだね! じゃあ、勉強を頑張るためにキスして!」
そう言うと、結衣は口をすぼめて「チュッチュッチュッ……」と音を鳴らしてくる。俺と2人きりだからか、いつも以上にキスしたがるなぁ。そんな結衣が可愛いと思いながら、俺は結衣と唇を重ねた。
結衣と一緒に、俺は低田悠真としての時間を再び過ごし始めるのであった。
特別編4 おわり
次の話から特別編5です。
それはネット上の匿名質問サービス『質問しよう箱』に投稿された質問の答えをTubutterでも公開するという内容だ。
今は結衣も一緒にいるので、質問の内容によっては結衣も俺だけに答えてもらうことになっている。
パソコンの画面に映し出されている質問を見ていくと……おっ、これは楽曲を公開している低変人が相手だからこその質問だな。そう思って指さす。
『どんなときにメロディーを思い浮かびますか?』
「音楽系の質問だね。私もこれは気になるっ!」
目を輝かせ、声を弾ませてそう言う結衣。結衣も、俺が低変人として発表している曲を好きだと言ってくれている。だから、こういうことが気になるのだろう。
「お風呂に入っているときとか、好きなアニメを見ているときが多いかな。あとは課題とかテスト明けとか、やるべきことが終わった直後に思い浮かぶことは何度もある。開放的な気分になるからかな。あとは、ふと起きた出来事で浮かぶこともあるよ」
俺がそう答えると、結衣は「おぉ……」と感心した様子に。
「なるほどね。じゃあ、もしかして『税金アミーゴ』は納税の通知書が来たから。『かぜっぴきあなた』は杏樹先生が風邪を引いて、お見舞いに行ったから浮かんだメロディーなのかな?」
「そうだな。それまでに思いついていたメロディーを組み合わせて、これはいい曲になりそうだと思って、その2曲が完成したんだ」
「そうだったんだね。……ところで、2曲も作ったけど体調は大丈夫?」
「うん、元気だよ」
「それなら良かった」
結衣はほっと胸を撫で下ろし、やんわりとした笑顔になる。
結衣が俺の体調を心配してくれる理由。それは以前、曲を作り終え、アップロードした直後に高熱を出したからだ。そのときは学校を2日欠席した。だから、2日連続で新曲をアップしたので、また体調を崩してしまっていないか心配になったのだろう。温かい気持ちになり、結衣の頭を優しく撫でた。
どんなときにメロディーが浮かぶのかという質問。これには、
『入浴中や好きなアニメを見ているときなど、リラックスしているとき。やるべきことを終えた直後。ふと起きた出来事の後など、様々な場面でメロディーが思い浮かびます。』
という回答を送った。
次はどんな質問に答えようかな。よくある質問もいいけど、今のような低変人という音楽家らしい質問にも答えてみたい。
「ねえ、悠真君。この質問、ひときわ長文なんだけど」
そう言って、結衣は画面を指さす。結衣の言う通り、ぱっと見ただけでも他の質問よりもかなり長いことが分かる。その質問を読んでみよう。
『漫画やアニメのキャラクターについてです。ギャップのある先生ってどうだと思いますか? 例えば、教室ではクールで厳しく笑顔を全然見せないけど、主人公と2人きりの場所だと素が出て可愛い笑顔を見せる先生とか』
「……これを質問しそうな人の顔が思い浮かんだよ」
「悠真君も? たぶん、同じ人を思い浮かべていると思う。自己紹介みたいな内容だよね。……身近にそういう先生がいるから、質問に書いてあるような先生キャラクターは私は好きだよ。悠真君はどう?」
「先生に限らず、俺も2つの顔があったり、ギャップがあったりするキャラクターは好きだな。まあ、身近にそういう先生がいる影響もあるけど」
「ふふっ、そっか」
楽しそうに笑いながらそう言う結衣。
この先生キャラクターについての質問は、
『そういう先生キャラクターは好きですよ。』
と回答した。
すると、それから1分も経たないうちに、
――プルルッ。
俺のスマートフォンが鳴る。さっそく確認してみると、LIMEというSNSを通じて、担任の福王寺杏樹先生から1件のメッセージと1枚のスタンプが届いた。
『そういう先生キャラクターが好きなんだね! 何だか嬉しいな!』
というメッセージと、『嬉しい!』というコメント付きの、喜ぶ白猫のスタンプが送られてきた。
おそらく、低変人がTubutterで呟くと通知が届く設定になっているのだろう。だから、こんなにも早いタイミングで俺にメッセージとスタンプを送ることができたのだと思う。
「……結衣。さっそく福王寺先生からメッセージが届いたよ」
俺は福王寺先生とのトーク画面を結衣に見せる。すると、結衣は「ふふっ」と笑い、
「読んだ瞬間から思っていたけど、この質問をした人、99%福王寺先生だよね」
「結衣もそう思ったか」
質問を読んだとき、結衣は「自己紹介みたいな内容」だと言っていたもんな。
「普段の自分を悠真君がどう思っているのか確かめたかったのかもね。もしそうだとしたら、より可愛く思える」
「2人きりのときとかに、普通に訊いてきそうだよな」
だからこそ、わざわざこういう形で訊いてくることが可愛らしく思えるのかも。
今頃、学校のどこかで上機嫌になっている福王寺先生の顔が目に浮かぶ。先生の仕事の活力になれば幸いだ。
さてと、次はどの質問に答えようかな。次の質問で5個目か。
「今は試験勉強の休憩中だし、次で最後にしようかな」
「そうだった。今は勉強中だったね」
ここで話すのが楽しくて、休憩中なのを忘れていたのかな。はにかむところにキュンとくる。
「……おっ、これなんてラストにふさわしい質問だ」
俺はその質問を指さす。
『どんなときが幸せですか?』
「なるほどね。ラストっぽい雰囲気があるね」
「だろう? ちなみに、結衣はどんなときが幸せ?」
「悠真君と一緒にいるときが幸せかな。特にキスしたり、その先のことをしたり。低変人さんとして公開している曲を聴くときだったり」
「……結衣がそう言ってくれる今が幸せだよ。俺も結衣と一緒にいるときは幸せだ」
多幸感をもたらしてくれたので、この気持ちをそのまま返事として書きたいくらいだ。でも、そんなことをしたら、俺の素性がバレてしまう。
結衣は柔らかくて可愛らしい笑みを浮かべ、俺の頭を優しく撫でてくれる。
「悠真君がそう言ってくれてより幸せになったよ。私に関わることはさすがに書けないだろうから、それ以外で幸せに思うときってある?」
「……音楽を作っているときかな。一時期、スランプになっていたこともあるから。それを公開して、多くの人に聴いてもらえて、いいと言ってもらえるときも幸せだなぁ。有り難いことだし」
かっこつけに思う人もいるだろう。ただ、これは素直に幸せだと思えるとときなんだ。メロディーが浮かんで、制作する。それだけでも幸せだけど、有り難いことにたくさんの人から自分の曲をいいと言ってもらえる。それは低田悠真としても低変人としても幸せなことだ。
「あなたらしい答えだね」
明るい笑みを浮かべながら、結衣は優しい声色でそう言ってくれた。そのことで、今言ったことを回答しようと決めた。
『音楽を制作しているとき。それを動画サイトに公開して、みなさんに聴いてもらえているとき。みなさんから良かったという感想をもらったときなど、幸せに感じるときはたくさんあります。』
という回答を送った。この回答を書いている中で、これからもマイペースに新しい曲を作って、公開していきたいなと改めて思った。
「今回はこのくらいにしておこう。いい休憩になった」
「私も楽しかったよ。じゃあ、また勉強しよっか」
「そうだな」
パソコンチェアから立ち上がり、俺は結衣と一緒に教科書やノートが置かれたテーブルに戻る。それは低変人から低田悠真に戻った感覚になって。ただの男子高校生の俺の近くに愛おしい人がいることを嬉しく思う。
「私、物理基礎の勉強をしようかな。課題も出ているし」
「課題出てたな。俺も物理基礎やろうかな」
「うんっ! 一緒にやろう! 分からないところがあったら訊いていいからね。逆に私が訊くかもしれないけど」
「そこは助け合いながらやっていこう」
「そうだね! じゃあ、勉強を頑張るためにキスして!」
そう言うと、結衣は口をすぼめて「チュッチュッチュッ……」と音を鳴らしてくる。俺と2人きりだからか、いつも以上にキスしたがるなぁ。そんな結衣が可愛いと思いながら、俺は結衣と唇を重ねた。
結衣と一緒に、俺は低田悠真としての時間を再び過ごし始めるのであった。
特別編4 おわり
次の話から特別編5です。
0
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編10が完結しました!(2024.6.21)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
アリア
桜庭かなめ
恋愛
10年前、中学生だった氷室智也は遊園地で迷子になっていた朝比奈美来のことを助ける。自分を助けてくれた智也のことが好きになった美来は智也にプロポーズをする。しかし、智也は美来が結婚できる年齢になったらまた考えようと答えた。
それ以来、2人は会っていなかったが、10年経ったある春の日、結婚できる年齢である16歳となった美来が突然現れ、智也は再びプロポーズをされる。そのことをきっかけに智也は週末を中心に美来と一緒の時間を過ごしていく。しかし、会社の1年先輩である月村有紗も智也のことが好きであると告白する。
様々なことが降りかかる中、智也、美来、有紗の三角関係はどうなっていくのか。2度のプロポーズから始まるラブストーリーシリーズ。
※完結しました!(2020.9.24)
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる