158 / 194
特別編4-胸膨らむ夏の始まり編-
第6話『夏の始まり。夏服も始まり。』
しおりを挟む
6月1日、月曜日。
今日から季節は夏。高2の夏が始まる。
人生で一度きりの高2の夏を、サクラという恋人がいる中で迎えられてとても嬉しい。しかも、サクラと一緒に住んでいる。この夏を今までで最高の夏にしたい。
「これで大丈夫かな」
朝食後。
いつも通り、俺は自分の部屋で学校に行く準備をする。勉強机にある鏡を見て、夏服になった自分の制服姿や髪型を確認。
――コンコン。
「ダイちゃん。準備できた?」
扉がノックされた直後、そんなサクラの声が聞こえた。
「できたよ。今行く」
そう返事して、俺はスクールバッグを肩に掛ける。
扉を出たところには夏服姿のサクラがいるんだ。サクラの夏服姿は去年の9月末以来だからとても楽しみだ。高揚とした気持ちを胸に抱きつつ、俺は部屋の扉を開けた。
「お待たせ、サクラ」
「いえいえ」
扉を開けると、そこには半袖のワイシャツに桃色のベストを着たサクラが立っていた。半袖のワイシャツと青地に黒いチェック柄のリボンを見ると、季節が夏に変わったのだと実感する。サクラと目が合うと、サクラは持ち前の明るくて可愛い笑顔を見せてくれる。
「半袖のワイシャツに黒いベスト。赤から青に変わったストライプのネクタイ。夏服姿のダイちゃんだね! かっこいいよ! よく似合ってる!」
「ありがとう、サクラ」
サクラと俺は違う色のベストを着ている。四鷹高校では無地やワンポイントといったシンプルな柄であれば、ベストやカーディガンは何を着ても自由な決まりになっているのだ。
「サクラもピンクのベストがよく似合っているよ。今年も夏服姿の可愛いサクラを見られて嬉しい。あと、仲直りできて、恋人になれたからかな。去年以上に可愛いって思う」
去年も学校とかで、笑顔でいる夏服姿のサクラを見ることがあった。でも、当時はまだ距離があって。小泉さんなどの友人と楽しく話す姿を遠くで見る形だった。だから、こんなに近くで夏服姿のサクラの可愛い笑顔を見られることが嬉しいのだ。
サクラの笑顔がとても嬉しそうなものに変わる。
「そう言ってくれて嬉しいよ、ダイちゃん。私も、ダイちゃんが去年よりかっこいいって思ってる」
「ありがとう」
嬉しい気持ちがどんどん膨らんでいって、俺はサクラにキスする。
蒸し暑さが嫌だと思う季節になってきたけど、サクラから伝わる温もりは季節を問わず大好きで愛おしい。今年の夏は去年とは比べものにならないくらいに。今までで一番、サクラの温もりを感じられる夏になりそうだ。
俺から唇を離すと、サクラはうっとりとした様子で俺を見つめる。
「ダイちゃんとキスしたから、去年までとは違う夏を迎えられたんだって実感したよ」
「恋人になってから初めての夏だもんな。一緒にも住んでるし。それに、中2から去年の夏まではわだかまりもあったから。こういう形で夏を迎えられて幸せだ」
「私もだよ。……そうだ。夏服になったんだし、一緒に写真撮ろうよ。去年の夏服期間は距離があったから、夏服姿で一緒に写る写真はなかったでしょ?」
「そうだな。じゃあ、撮るか」
俺は制服のズボンからスマホを取り出し、サクラのことを抱き寄せる。互いにワイシャツにベストを着た状態だけど、サクラの温もりと柔らかさが伝わってきて。
サクラと一緒にピースサインをして、サクラとのツーショット自撮り写真を撮った。
「いい感じに撮れたね!」
「ああ。LIMEで送るよ」
「ありがとう! 大切にするね」
「俺も」
うっかり消してしまわないように気をつけなければ。近いうちにプリントアウトして、俺の部屋にあるアルバムに貼ろうかな。
自撮り写真をLIMEでサクラに送り、俺達は四鷹高校に向かって出発する。
今の天気は曇りで、所々にある雲の切れ間から日の光が差し込む。なので、気温はそこまで高くないが、ジメッとした空気が体にまとわりつく。歩く中で暑さを段々感じるようになってきた。
「ジメッとしてるね、ダイちゃん」
「ああ。6月の暑さって感じがする。来週の日曜と月曜が雨の予報だし、その頃に梅雨入りかもな」
「だねぇ。梅雨はあまり好きじゃないなぁ。ジメジメ暑い日も多いし。水泳の授業が中止になることもあるし」
「そうだね」
雨が降ると涼しくなる日が多い梅雨の年もたまにあるが、大抵はジメッと蒸し暑くなる。プールは屋外なので、雨の日は中止になるし。
「外は蒸し暑いから、きっと誰かがエアコンのスイッチを入れて、教室を涼しくしてくれているだろう」
「きっとそうだね。それにしても、ダイちゃんの家から学校まで徒歩数分で良かった」
「それは俺も思ってる」
どんな天気でも、どんな気温でも歩いて数分なら耐えられるから。電車通学の友人の話だと、夏の朝の電車は冷房がかかっているけど、満員電車だから暑いらしいし。
学校の近くになると、周りには四鷹高校の生徒がたくさんいる。俺達のようにベスト姿の生徒もいれば、ワイシャツ姿の生徒もカーディガン姿の生徒もいて。ベストやカーティガンの決まりが緩いのもあって、カラフルな光景が広がる。
羽柴と小泉さんは去年も同じクラスだったから、夏服姿はよく覚えている。2人ともワイシャツ姿が多かった。
一紗は去年は別のクラスであり、杏奈は1年生なので夏服姿がどんな感じかは分からない。楽しみだな。
俺とサクラは階段を使い、2年3組の教室がある4階へと向かう。
後方の扉から教室の中に入る。予想通り、エアコンがかかっていて教室の中はかなり涼しくなっている。サクラは「涼しい……」とリラックスした表情になっている。
「大輝君と文香さんが来たわ!」
教室に入ると、一紗のそんな声が聞こえ、後方の窓側に集まっている彼女と杏奈、小泉さん、羽柴がこちらに向かって手を振った。どうして、彼らがそんな場所に集まっているのかというと、中間試験明けに席替えがあり、窓側最後尾の席が俺、その一つ前の席がサクラになったからだ。席替えをしてから、朝や昼休みは俺とサクラの席の周りに集まるのが恒例となっている。
俺とサクラは4人のところに行き、朝の挨拶を交わす。
羽柴と小泉さんは去年と同じくワイシャツ姿。一紗は紺色のカーディガン姿、杏奈は半袖のワイシャツの上に水色のベストを着ている。ちなみに、一紗は杏奈のことを後ろから抱きしめて幸せそうにしている。
「夏服姿の大輝君と杏奈さん、とても素敵だわ!」
「ですね! 黒いベスト姿の大輝先輩はかっこいいですし、桃色のベストを着た文香先輩は可愛いです!」
一紗と杏奈は俺とサクラの夏服姿について絶賛してくれる。その言葉が事実であると示すかのように、2人とも輝かせた目で俺達を見ている。
「ありがとう、一紗ちゃん、杏奈ちゃん。2人も夏服姿可愛いよ!」
「そうだね、サクラ。一紗のカーティガンも、杏奈のベストもよく似合っているよ」
「ありがとう、大輝君、文香さん!」
「ありがとうございます!」
一紗と杏奈はとても嬉しそうに言った。2人は俺と目が合うと、頬がほんのり赤くなる。
「一紗先輩達も褒めてくれましたし、このベストにして良かったです。家にはこれと同じ色のカーディガンがあります」
「カーディガンも買ったのはいいと思うよ。エアコンの風が直接当たる席だと結構寒いからね。私も去年は一時期、このベストと同じ色のカーディガンを着てた」
そういえばそうだったな。期末試験明けの午前授業の期間の頃、サクラは登下校時にはベストを着て、教室ではカーディガンを着ていたっけ。
「文香先輩も工夫されているんですね。さっき、同じようなことを一紗先輩も話していました」
「この教室のエアコンの設定温度が低いし、私の席は直接風が当たるから、カーディガンを着たの。登校したときはベストを着ていたけどね」
「そうだったんだ」
「カーディガンでちょうどいいし、可愛い杏奈さんが温かくて気持ちいいわ」
だから、一紗は幸せそうに杏奈を後ろから抱きしめているのか。杏奈も嫌がっていないので微笑ましい光景だ。
「羽柴と小泉さんは去年と同じくワイシャツ姿だな」
「涼しいのは好きだからな、俺」
「あたしも。テニスやっているから、体を動かすとすぐに体が熱くなって。だから、ワイシャツがちょうどいい感じ。エアコンの設定温度が低めだけど、あたしは快適」
「そうなんだ」
だから、去年はベストやカーティガンを着てくることは全然なかったのか。
ちなみに、俺はこの教室の涼しさは快適だ。エアコンの風も直接当たっていないので、この涼しさの中で一日授業を受けても大丈夫かな。
「大輝君、文香さん。2人の夏服姿の写真も撮っていい?」
一紗はそう問いかけ、スカートのポケットからスマホを取り出す。今の言い方からして、杏奈達の夏服姿は既に撮ったのだろう。
「あたしも撮りたいですっ!」
「俺はいいけど」
「私もいいよ。その代わり、2人の夏服姿の写真も撮らせてね」
「もちろんいいわよ」
「あたしもいいですよ!」
それから、サクラは一紗と杏奈を、一紗と杏奈はサクラと俺をスマホで撮影する。羽柴が俺、小泉さんがサクラ達女子の肩を組んで一緒に写ることも。
サクラと一紗、杏奈がLIMEの俺達6人のグループトークに今撮った写真をアップしてくれる。サクラが写っている写真を中心にスマホに保存した。みんないい笑顔で写っている。写真もいいけど、実際に見るのが一番いいなと思った。
今日から季節は夏。高2の夏が始まる。
人生で一度きりの高2の夏を、サクラという恋人がいる中で迎えられてとても嬉しい。しかも、サクラと一緒に住んでいる。この夏を今までで最高の夏にしたい。
「これで大丈夫かな」
朝食後。
いつも通り、俺は自分の部屋で学校に行く準備をする。勉強机にある鏡を見て、夏服になった自分の制服姿や髪型を確認。
――コンコン。
「ダイちゃん。準備できた?」
扉がノックされた直後、そんなサクラの声が聞こえた。
「できたよ。今行く」
そう返事して、俺はスクールバッグを肩に掛ける。
扉を出たところには夏服姿のサクラがいるんだ。サクラの夏服姿は去年の9月末以来だからとても楽しみだ。高揚とした気持ちを胸に抱きつつ、俺は部屋の扉を開けた。
「お待たせ、サクラ」
「いえいえ」
扉を開けると、そこには半袖のワイシャツに桃色のベストを着たサクラが立っていた。半袖のワイシャツと青地に黒いチェック柄のリボンを見ると、季節が夏に変わったのだと実感する。サクラと目が合うと、サクラは持ち前の明るくて可愛い笑顔を見せてくれる。
「半袖のワイシャツに黒いベスト。赤から青に変わったストライプのネクタイ。夏服姿のダイちゃんだね! かっこいいよ! よく似合ってる!」
「ありがとう、サクラ」
サクラと俺は違う色のベストを着ている。四鷹高校では無地やワンポイントといったシンプルな柄であれば、ベストやカーディガンは何を着ても自由な決まりになっているのだ。
「サクラもピンクのベストがよく似合っているよ。今年も夏服姿の可愛いサクラを見られて嬉しい。あと、仲直りできて、恋人になれたからかな。去年以上に可愛いって思う」
去年も学校とかで、笑顔でいる夏服姿のサクラを見ることがあった。でも、当時はまだ距離があって。小泉さんなどの友人と楽しく話す姿を遠くで見る形だった。だから、こんなに近くで夏服姿のサクラの可愛い笑顔を見られることが嬉しいのだ。
サクラの笑顔がとても嬉しそうなものに変わる。
「そう言ってくれて嬉しいよ、ダイちゃん。私も、ダイちゃんが去年よりかっこいいって思ってる」
「ありがとう」
嬉しい気持ちがどんどん膨らんでいって、俺はサクラにキスする。
蒸し暑さが嫌だと思う季節になってきたけど、サクラから伝わる温もりは季節を問わず大好きで愛おしい。今年の夏は去年とは比べものにならないくらいに。今までで一番、サクラの温もりを感じられる夏になりそうだ。
俺から唇を離すと、サクラはうっとりとした様子で俺を見つめる。
「ダイちゃんとキスしたから、去年までとは違う夏を迎えられたんだって実感したよ」
「恋人になってから初めての夏だもんな。一緒にも住んでるし。それに、中2から去年の夏まではわだかまりもあったから。こういう形で夏を迎えられて幸せだ」
「私もだよ。……そうだ。夏服になったんだし、一緒に写真撮ろうよ。去年の夏服期間は距離があったから、夏服姿で一緒に写る写真はなかったでしょ?」
「そうだな。じゃあ、撮るか」
俺は制服のズボンからスマホを取り出し、サクラのことを抱き寄せる。互いにワイシャツにベストを着た状態だけど、サクラの温もりと柔らかさが伝わってきて。
サクラと一緒にピースサインをして、サクラとのツーショット自撮り写真を撮った。
「いい感じに撮れたね!」
「ああ。LIMEで送るよ」
「ありがとう! 大切にするね」
「俺も」
うっかり消してしまわないように気をつけなければ。近いうちにプリントアウトして、俺の部屋にあるアルバムに貼ろうかな。
自撮り写真をLIMEでサクラに送り、俺達は四鷹高校に向かって出発する。
今の天気は曇りで、所々にある雲の切れ間から日の光が差し込む。なので、気温はそこまで高くないが、ジメッとした空気が体にまとわりつく。歩く中で暑さを段々感じるようになってきた。
「ジメッとしてるね、ダイちゃん」
「ああ。6月の暑さって感じがする。来週の日曜と月曜が雨の予報だし、その頃に梅雨入りかもな」
「だねぇ。梅雨はあまり好きじゃないなぁ。ジメジメ暑い日も多いし。水泳の授業が中止になることもあるし」
「そうだね」
雨が降ると涼しくなる日が多い梅雨の年もたまにあるが、大抵はジメッと蒸し暑くなる。プールは屋外なので、雨の日は中止になるし。
「外は蒸し暑いから、きっと誰かがエアコンのスイッチを入れて、教室を涼しくしてくれているだろう」
「きっとそうだね。それにしても、ダイちゃんの家から学校まで徒歩数分で良かった」
「それは俺も思ってる」
どんな天気でも、どんな気温でも歩いて数分なら耐えられるから。電車通学の友人の話だと、夏の朝の電車は冷房がかかっているけど、満員電車だから暑いらしいし。
学校の近くになると、周りには四鷹高校の生徒がたくさんいる。俺達のようにベスト姿の生徒もいれば、ワイシャツ姿の生徒もカーディガン姿の生徒もいて。ベストやカーティガンの決まりが緩いのもあって、カラフルな光景が広がる。
羽柴と小泉さんは去年も同じクラスだったから、夏服姿はよく覚えている。2人ともワイシャツ姿が多かった。
一紗は去年は別のクラスであり、杏奈は1年生なので夏服姿がどんな感じかは分からない。楽しみだな。
俺とサクラは階段を使い、2年3組の教室がある4階へと向かう。
後方の扉から教室の中に入る。予想通り、エアコンがかかっていて教室の中はかなり涼しくなっている。サクラは「涼しい……」とリラックスした表情になっている。
「大輝君と文香さんが来たわ!」
教室に入ると、一紗のそんな声が聞こえ、後方の窓側に集まっている彼女と杏奈、小泉さん、羽柴がこちらに向かって手を振った。どうして、彼らがそんな場所に集まっているのかというと、中間試験明けに席替えがあり、窓側最後尾の席が俺、その一つ前の席がサクラになったからだ。席替えをしてから、朝や昼休みは俺とサクラの席の周りに集まるのが恒例となっている。
俺とサクラは4人のところに行き、朝の挨拶を交わす。
羽柴と小泉さんは去年と同じくワイシャツ姿。一紗は紺色のカーディガン姿、杏奈は半袖のワイシャツの上に水色のベストを着ている。ちなみに、一紗は杏奈のことを後ろから抱きしめて幸せそうにしている。
「夏服姿の大輝君と杏奈さん、とても素敵だわ!」
「ですね! 黒いベスト姿の大輝先輩はかっこいいですし、桃色のベストを着た文香先輩は可愛いです!」
一紗と杏奈は俺とサクラの夏服姿について絶賛してくれる。その言葉が事実であると示すかのように、2人とも輝かせた目で俺達を見ている。
「ありがとう、一紗ちゃん、杏奈ちゃん。2人も夏服姿可愛いよ!」
「そうだね、サクラ。一紗のカーティガンも、杏奈のベストもよく似合っているよ」
「ありがとう、大輝君、文香さん!」
「ありがとうございます!」
一紗と杏奈はとても嬉しそうに言った。2人は俺と目が合うと、頬がほんのり赤くなる。
「一紗先輩達も褒めてくれましたし、このベストにして良かったです。家にはこれと同じ色のカーディガンがあります」
「カーディガンも買ったのはいいと思うよ。エアコンの風が直接当たる席だと結構寒いからね。私も去年は一時期、このベストと同じ色のカーディガンを着てた」
そういえばそうだったな。期末試験明けの午前授業の期間の頃、サクラは登下校時にはベストを着て、教室ではカーディガンを着ていたっけ。
「文香先輩も工夫されているんですね。さっき、同じようなことを一紗先輩も話していました」
「この教室のエアコンの設定温度が低いし、私の席は直接風が当たるから、カーディガンを着たの。登校したときはベストを着ていたけどね」
「そうだったんだ」
「カーディガンでちょうどいいし、可愛い杏奈さんが温かくて気持ちいいわ」
だから、一紗は幸せそうに杏奈を後ろから抱きしめているのか。杏奈も嫌がっていないので微笑ましい光景だ。
「羽柴と小泉さんは去年と同じくワイシャツ姿だな」
「涼しいのは好きだからな、俺」
「あたしも。テニスやっているから、体を動かすとすぐに体が熱くなって。だから、ワイシャツがちょうどいい感じ。エアコンの設定温度が低めだけど、あたしは快適」
「そうなんだ」
だから、去年はベストやカーティガンを着てくることは全然なかったのか。
ちなみに、俺はこの教室の涼しさは快適だ。エアコンの風も直接当たっていないので、この涼しさの中で一日授業を受けても大丈夫かな。
「大輝君、文香さん。2人の夏服姿の写真も撮っていい?」
一紗はそう問いかけ、スカートのポケットからスマホを取り出す。今の言い方からして、杏奈達の夏服姿は既に撮ったのだろう。
「あたしも撮りたいですっ!」
「俺はいいけど」
「私もいいよ。その代わり、2人の夏服姿の写真も撮らせてね」
「もちろんいいわよ」
「あたしもいいですよ!」
それから、サクラは一紗と杏奈を、一紗と杏奈はサクラと俺をスマホで撮影する。羽柴が俺、小泉さんがサクラ達女子の肩を組んで一緒に写ることも。
サクラと一紗、杏奈がLIMEの俺達6人のグループトークに今撮った写真をアップしてくれる。サクラが写っている写真を中心にスマホに保存した。みんないい笑顔で写っている。写真もいいけど、実際に見るのが一番いいなと思った。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
アリア
桜庭かなめ
恋愛
10年前、中学生だった氷室智也は遊園地で迷子になっていた朝比奈美来のことを助ける。自分を助けてくれた智也のことが好きになった美来は智也にプロポーズをする。しかし、智也は美来が結婚できる年齢になったらまた考えようと答えた。
それ以来、2人は会っていなかったが、10年経ったある春の日、結婚できる年齢である16歳となった美来が突然現れ、智也は再びプロポーズをされる。そのことをきっかけに智也は週末を中心に美来と一緒の時間を過ごしていく。しかし、会社の1年先輩である月村有紗も智也のことが好きであると告白する。
様々なことが降りかかる中、智也、美来、有紗の三角関係はどうなっていくのか。2度のプロポーズから始まるラブストーリーシリーズ。
※完結しました!(2020.9.24)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる