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続編-ゴールデンウィーク編-
第12話『ジェットコースター』
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午前10時過ぎ。
途中、乗り換えし損ねてしまいそうなこともあったけど、俺達は無事に最寄り駅の清王パークランド前駅に到着した。
駅から東京パークランドまでは、路線バスか直通のロープウェイのどちらかで行く。
サクラが空中からの景色を楽しみたいと希望したので、ロープウェイを選択。
今日は晴れているので、ロープウェイからの景色は凄く綺麗だ。サクラは目を輝かせながら景色を堪能しており、何度かスマホで写真を撮っていた。
5分ほどで到着したし、ロープウェイにして正解だったな。往復券を購入したので、帰りのロープウェイも楽しみにしよう。
「着いたー!」
「着いたな! 4年ぶりだ!」
ワクワクとした気持ちと同時に懐かしい気持ちも抱く。あと、サクラと2人きりで来られるとは。今の時点で感慨深い気持ちになる。
「たくさん人がいるね」
「そうだなぁ。今日は祝日だもんな」
それだけでなく、今日はゴールデンウィーク初日でもある。だからなのか、チケット売り場にはたくさんの人が並んでいる。俺達のようにカップルもいれば、三世代の家族、数人の学生グループなど性別や年代は様々だ。
「俺達は招待券を持っているから、入口のゲートへ直接行くか」
「うんっ! その前にスマホで写真撮っていい?」
「もちろん」
サクラのスマホで、東京パークランドの入口の写真と俺達の自撮り写真を撮る。
俺はサクラの手を引いて、ゲートへ向かう。
ゲートにいるスタッフの女性に、俺達は父さんからもらった招待券を見せ、無事に東京パークランドの中に入ることができた。スタッフの女性曰く、招待券に記載されてある通り1日フリーパス券として使えるという。
「無事に入れて良かったね」
「ああ。入場料がタダだし、チケット売り場のあの長蛇の列に並ばずに入れたから、さっそく得した気分になってる」
「それ言えてる。徹さんの同僚の方に感謝だね。……まずはどのアトラクションに行こうか?」
「……ジェットコースターかな。サクラと遊園地に来たら、絶叫系のアトラクションに行かないと始まらないっていうか」
あと、4年ぶりの遊園地なので、現在の自分の絶叫系への耐性を知っておきたい。
俺の希望に同意してくれるのか、サクラはニッコリと笑って頷く。
「分かった。じゃあ、最初にジェットコースターに乗ろうか」
「うん。ただ、その前に……お手洗いに行ってもいいか?」
小さい頃に体験したあることがきっかけで、最初に絶叫系アトラクションへ行く直前には、必ずお手洗いに行くようにしている。
「もちろんだよ。……私も行っておこうかな。家を出発してから一度も行っていないし」
「それがいい。絶叫系は……何が起こるか分からないからな」
「うん、そうだね」
サクラは楽しげに言った。
近くのお手洗いに行き、俺は用を足す。……よし。これで、これからジェットコースターに乗っても大丈夫だろう。
お手洗いを済ませたサクラと合流し、ジェットコースターの方へ向かう。
ジェットコースターは絶叫系のみならず、遊園地全体でも花形のアトラクション。だからか、既に長い列を成していた。俺達は列の最後尾に並ぶ。
「ただいま、ジェットコースターは30分待ちとなっておりまーす!」
近くにいた男性スタッフがそうアナウンスする。
「30分待ちか」
「ジェットコースターは定番だもんね。ダイちゃんは今でも待つのは得意?」
「平気だよ。サクラはどうだ?」
「30分くらいなら平気。今回はダイちゃんがいるし。1人でも、音楽とか聴けば大丈夫だけど」
「そうか。俺も音楽とか本とかがあれば、1人でもずっと待てるかな」
過去にアニメ系のイベントに行き、限定品を買うために2時間以上1人で並んだことがある。そのときは持参したラノベを読んだり、音楽プレイヤーで色々な音楽を聴いたりした。なので、並ぶのも全く苦ではなかった。
列が長いので、ジェットコースターのコース全体がよく見える。なので、俺はスマホでコースの写真を撮る。
「そういえば、ひさしぶりでも最初の絶叫系へ行く前にはお手洗いに行くんだね」
「俺の習慣を覚えていたか」
「誰と一緒に来ても、ダイちゃんは必ず行っていたからね」
「……そうか。そうなったきっかけは……さすがにもう覚えていないよな」
むしろ、覚えていなくていいくらいだ。俺の黒歴史の一つだし。
「覚えてるよ」
静かな口調でそう言うと、サクラはゆっくりと俺に顔を近づけ、
「……ジェットコースターでお漏らししちゃったんだよね」
「……おぉ、ご名答ぉ……」
思わず濁声になってしまった。サクラは覚えていたか。まあ、あのときは隣にサクラが座っていたなぁ。
事件が起こったのは、俺とサクラが小学2年生のゴールデンウィーク。速水家と桜井家でこの東京パークランドにやってきた。当時の俺はサクラと和奏姉さんに絶叫マシンに付き合わされたおかげで、少しずつ強くなり始めていた。
しかし、その年の年明けから3月までジェットコースターのリニューアルが行われた。そのため、リニューアルしたジェットコースターに乗るのはそのときが初めてだったのだ。
リニューアルしても、絶叫系に慣れてきた自分なら大丈夫なはず。
そう油断した俺がバカだった。
リニューアル前よりもスピードがかなり速くなっていた。コースも迫力さが感じられるものへと変化していた。
だから、想像を超える怖さが俺を襲い……小の方を失禁してしまったのだ。
マシンが止まっても、俺の失禁は止まらなかった。隣にはサクラが座っていたし、あのときが一番恥ずかしかった。涙が止まらなかったよ。
そのときのことがトラウマとなり、絶叫系のアトラクションに行く前は必ずお手洗いに行く癖がついた。そうしないと落ち着かなくて。
大きくなるにつれて、お手洗いへ行く頻度は減ったものの……その日最初に絶叫系のアトラクションに乗る直前に行く癖だけは今も残っている。
「ただ、あのとき……サクラは俺をバカにせずに慰めてくれたよな。友達やクラスメイトには話さなかったみたいだし」
「あのときの号泣したダイちゃんを見たらね。当時の私でも、あのことは誰にも言っちゃいけないって判断したよ。友達から、どうしてダイちゃんは絶叫マシンの前にはお手洗いに行くことが多いのかって訊かれたけど。そのときは『そうしないと、絶叫マシンを楽しめないみたい』ってごまかしておいた」
「……本当にありがとう」
何年も経っていることなのに、物凄く感動してしまう。本当にサクラと幼馴染で良かったよ。そして、恋人にもなれた自分は幸せ者だと思う。
「2年前にリニューアルしたジェットコースターだけど……何かあっても私が側にいるから安心して」
勇ましく言うと、サクラは俺に向かってサムズアップ。サクラから物凄く頼れるオーラが出ているぞ。この人に一生ついていこう。結婚もしよう。
正直、4年ぶりの絶叫マシンで、リニューアルもしているから怖さもあったけど、サクラと一緒だから大丈夫そうな気がする。……と思っていると、再び黒歴史を刻むかもしれないので、かなりの迫力があることは覚悟しておこう。
その後は去年、小泉さんと一緒にパークランドに来たときの話をした。ジェットコースターをオススメするだけあり、小泉さんは絶叫マシン全般を楽しんでいたそうだ。
話が盛り上がったこともあって、俺達が乗る番に。
俺達は後ろから2番目の列の席に座る。安全バーが下ろされ、もうここから逃げられないのだと覚悟を決める。
「ダイちゃん、物凄く真剣な顔だね」
「安全バーを下ろされると、覚悟するスイッチが入るんだよ」
「なるほどね。私は安全バーを下ろされると、これから始まるんだと思ってワクワクするよ!」
サクラは言葉通りのワクワクとした様子になる。今でも絶叫マシン好きなのが一目で分かるよ。そんな彼女の手を握ると、少し気持ちが落ち着く。
『それでは、スタートです!』
スピーカーからそんな女性の声が流れ、俺達の乗ったマシンはゆっくりと前へ動いていく。
やがて、マシンはゆっくりとしたスピードで登り坂のコースを進む。ここまでは今までとあまり変わらないので、思い出が蘇ってくる。
「今回は後ろの方の席に座れて良かったよ」
「どうして?」
「だって、ジェットコースターは後ろの席の方が、よりスリルを味わえるからね」
「……えっ、マジで?」
「マジだよ。マジマジ」
まさか、ジェットコースターにそんな秘密があったとは。俺にとって、ジェットコースターはどこの席に座っても怖いものだと、
「思ってたあああっ!」
「きゃあああっ!」
ついに、ジェットコースターが本性を現した! 最初の下り坂から猛スピードで下っているではありませんか!
2年前にリニューアルしたことと、後ろの席の方がスリルだというサクラの情報があるせいで、今までの中で一番怖く感じるんですけど! それでも、股間周辺は濡れてないと思う! たぶんね!
「うわあああっ!」
「きゃあああっ!」
隣からサクラの黄色い叫び声が聞こえてくる! こんなときでもサクラは可愛いな! 怖さを紛らわすため、俺は何とかしてサクラの方を見る!
「きゃあああっ! すごーい!」
サクラは満面の笑顔で叫んでいる! 本当に可愛いな! 君は絶叫マシンを満喫してるね! 俺もそんなサクラの可愛い顔を満喫――。
「できる余裕ねえよ! うわあああっ! おおおっ!」
「きゃあああっ!」
それから、マシンが最初の場所に到着するまでの間、俺とサクラは絶叫しまくった! おおおっ!
途中、乗り換えし損ねてしまいそうなこともあったけど、俺達は無事に最寄り駅の清王パークランド前駅に到着した。
駅から東京パークランドまでは、路線バスか直通のロープウェイのどちらかで行く。
サクラが空中からの景色を楽しみたいと希望したので、ロープウェイを選択。
今日は晴れているので、ロープウェイからの景色は凄く綺麗だ。サクラは目を輝かせながら景色を堪能しており、何度かスマホで写真を撮っていた。
5分ほどで到着したし、ロープウェイにして正解だったな。往復券を購入したので、帰りのロープウェイも楽しみにしよう。
「着いたー!」
「着いたな! 4年ぶりだ!」
ワクワクとした気持ちと同時に懐かしい気持ちも抱く。あと、サクラと2人きりで来られるとは。今の時点で感慨深い気持ちになる。
「たくさん人がいるね」
「そうだなぁ。今日は祝日だもんな」
それだけでなく、今日はゴールデンウィーク初日でもある。だからなのか、チケット売り場にはたくさんの人が並んでいる。俺達のようにカップルもいれば、三世代の家族、数人の学生グループなど性別や年代は様々だ。
「俺達は招待券を持っているから、入口のゲートへ直接行くか」
「うんっ! その前にスマホで写真撮っていい?」
「もちろん」
サクラのスマホで、東京パークランドの入口の写真と俺達の自撮り写真を撮る。
俺はサクラの手を引いて、ゲートへ向かう。
ゲートにいるスタッフの女性に、俺達は父さんからもらった招待券を見せ、無事に東京パークランドの中に入ることができた。スタッフの女性曰く、招待券に記載されてある通り1日フリーパス券として使えるという。
「無事に入れて良かったね」
「ああ。入場料がタダだし、チケット売り場のあの長蛇の列に並ばずに入れたから、さっそく得した気分になってる」
「それ言えてる。徹さんの同僚の方に感謝だね。……まずはどのアトラクションに行こうか?」
「……ジェットコースターかな。サクラと遊園地に来たら、絶叫系のアトラクションに行かないと始まらないっていうか」
あと、4年ぶりの遊園地なので、現在の自分の絶叫系への耐性を知っておきたい。
俺の希望に同意してくれるのか、サクラはニッコリと笑って頷く。
「分かった。じゃあ、最初にジェットコースターに乗ろうか」
「うん。ただ、その前に……お手洗いに行ってもいいか?」
小さい頃に体験したあることがきっかけで、最初に絶叫系アトラクションへ行く直前には、必ずお手洗いに行くようにしている。
「もちろんだよ。……私も行っておこうかな。家を出発してから一度も行っていないし」
「それがいい。絶叫系は……何が起こるか分からないからな」
「うん、そうだね」
サクラは楽しげに言った。
近くのお手洗いに行き、俺は用を足す。……よし。これで、これからジェットコースターに乗っても大丈夫だろう。
お手洗いを済ませたサクラと合流し、ジェットコースターの方へ向かう。
ジェットコースターは絶叫系のみならず、遊園地全体でも花形のアトラクション。だからか、既に長い列を成していた。俺達は列の最後尾に並ぶ。
「ただいま、ジェットコースターは30分待ちとなっておりまーす!」
近くにいた男性スタッフがそうアナウンスする。
「30分待ちか」
「ジェットコースターは定番だもんね。ダイちゃんは今でも待つのは得意?」
「平気だよ。サクラはどうだ?」
「30分くらいなら平気。今回はダイちゃんがいるし。1人でも、音楽とか聴けば大丈夫だけど」
「そうか。俺も音楽とか本とかがあれば、1人でもずっと待てるかな」
過去にアニメ系のイベントに行き、限定品を買うために2時間以上1人で並んだことがある。そのときは持参したラノベを読んだり、音楽プレイヤーで色々な音楽を聴いたりした。なので、並ぶのも全く苦ではなかった。
列が長いので、ジェットコースターのコース全体がよく見える。なので、俺はスマホでコースの写真を撮る。
「そういえば、ひさしぶりでも最初の絶叫系へ行く前にはお手洗いに行くんだね」
「俺の習慣を覚えていたか」
「誰と一緒に来ても、ダイちゃんは必ず行っていたからね」
「……そうか。そうなったきっかけは……さすがにもう覚えていないよな」
むしろ、覚えていなくていいくらいだ。俺の黒歴史の一つだし。
「覚えてるよ」
静かな口調でそう言うと、サクラはゆっくりと俺に顔を近づけ、
「……ジェットコースターでお漏らししちゃったんだよね」
「……おぉ、ご名答ぉ……」
思わず濁声になってしまった。サクラは覚えていたか。まあ、あのときは隣にサクラが座っていたなぁ。
事件が起こったのは、俺とサクラが小学2年生のゴールデンウィーク。速水家と桜井家でこの東京パークランドにやってきた。当時の俺はサクラと和奏姉さんに絶叫マシンに付き合わされたおかげで、少しずつ強くなり始めていた。
しかし、その年の年明けから3月までジェットコースターのリニューアルが行われた。そのため、リニューアルしたジェットコースターに乗るのはそのときが初めてだったのだ。
リニューアルしても、絶叫系に慣れてきた自分なら大丈夫なはず。
そう油断した俺がバカだった。
リニューアル前よりもスピードがかなり速くなっていた。コースも迫力さが感じられるものへと変化していた。
だから、想像を超える怖さが俺を襲い……小の方を失禁してしまったのだ。
マシンが止まっても、俺の失禁は止まらなかった。隣にはサクラが座っていたし、あのときが一番恥ずかしかった。涙が止まらなかったよ。
そのときのことがトラウマとなり、絶叫系のアトラクションに行く前は必ずお手洗いに行く癖がついた。そうしないと落ち着かなくて。
大きくなるにつれて、お手洗いへ行く頻度は減ったものの……その日最初に絶叫系のアトラクションに乗る直前に行く癖だけは今も残っている。
「ただ、あのとき……サクラは俺をバカにせずに慰めてくれたよな。友達やクラスメイトには話さなかったみたいだし」
「あのときの号泣したダイちゃんを見たらね。当時の私でも、あのことは誰にも言っちゃいけないって判断したよ。友達から、どうしてダイちゃんは絶叫マシンの前にはお手洗いに行くことが多いのかって訊かれたけど。そのときは『そうしないと、絶叫マシンを楽しめないみたい』ってごまかしておいた」
「……本当にありがとう」
何年も経っていることなのに、物凄く感動してしまう。本当にサクラと幼馴染で良かったよ。そして、恋人にもなれた自分は幸せ者だと思う。
「2年前にリニューアルしたジェットコースターだけど……何かあっても私が側にいるから安心して」
勇ましく言うと、サクラは俺に向かってサムズアップ。サクラから物凄く頼れるオーラが出ているぞ。この人に一生ついていこう。結婚もしよう。
正直、4年ぶりの絶叫マシンで、リニューアルもしているから怖さもあったけど、サクラと一緒だから大丈夫そうな気がする。……と思っていると、再び黒歴史を刻むかもしれないので、かなりの迫力があることは覚悟しておこう。
その後は去年、小泉さんと一緒にパークランドに来たときの話をした。ジェットコースターをオススメするだけあり、小泉さんは絶叫マシン全般を楽しんでいたそうだ。
話が盛り上がったこともあって、俺達が乗る番に。
俺達は後ろから2番目の列の席に座る。安全バーが下ろされ、もうここから逃げられないのだと覚悟を決める。
「ダイちゃん、物凄く真剣な顔だね」
「安全バーを下ろされると、覚悟するスイッチが入るんだよ」
「なるほどね。私は安全バーを下ろされると、これから始まるんだと思ってワクワクするよ!」
サクラは言葉通りのワクワクとした様子になる。今でも絶叫マシン好きなのが一目で分かるよ。そんな彼女の手を握ると、少し気持ちが落ち着く。
『それでは、スタートです!』
スピーカーからそんな女性の声が流れ、俺達の乗ったマシンはゆっくりと前へ動いていく。
やがて、マシンはゆっくりとしたスピードで登り坂のコースを進む。ここまでは今までとあまり変わらないので、思い出が蘇ってくる。
「今回は後ろの方の席に座れて良かったよ」
「どうして?」
「だって、ジェットコースターは後ろの席の方が、よりスリルを味わえるからね」
「……えっ、マジで?」
「マジだよ。マジマジ」
まさか、ジェットコースターにそんな秘密があったとは。俺にとって、ジェットコースターはどこの席に座っても怖いものだと、
「思ってたあああっ!」
「きゃあああっ!」
ついに、ジェットコースターが本性を現した! 最初の下り坂から猛スピードで下っているではありませんか!
2年前にリニューアルしたことと、後ろの席の方がスリルだというサクラの情報があるせいで、今までの中で一番怖く感じるんですけど! それでも、股間周辺は濡れてないと思う! たぶんね!
「うわあああっ!」
「きゃあああっ!」
隣からサクラの黄色い叫び声が聞こえてくる! こんなときでもサクラは可愛いな! 怖さを紛らわすため、俺は何とかしてサクラの方を見る!
「きゃあああっ! すごーい!」
サクラは満面の笑顔で叫んでいる! 本当に可愛いな! 君は絶叫マシンを満喫してるね! 俺もそんなサクラの可愛い顔を満喫――。
「できる余裕ねえよ! うわあああっ! おおおっ!」
「きゃあああっ!」
それから、マシンが最初の場所に到着するまでの間、俺とサクラは絶叫しまくった! おおおっ!
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