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特別編-SSV-
後編
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インターホンが鳴ったのでモニターを見てみると、そこにはパーカー姿の茜さんの姿が映っていた。
「お姉ちゃん、どうしたの急に。お届け物って……」
『それはお姉ちゃんが部屋に行ってからのお楽しみってことで。だから、開けて』
「うん」
彩花はそう言うと、エントランスの扉を開けるボタンを押した。
茜さんからのお届け物とはいったい何なのか。さっきの茜さんの言葉からして、彩花だけじゃなくて俺にも関係するものらしいけど。
――ピンポーン。
今度は玄関のインターホンが鳴った。
彩花と一緒に玄関に向かい、彩花が玄関の扉を開けると、そこにはバッグを持った茜さんが。
「いらっしゃい、お姉ちゃん」
「どうしたんですか、茜さん」
「さっきも言ったじゃない。お届け物だって。喫茶店でのバイトが終わったから、ここに来たんだ」
「そうだったんだね。バイトお疲れ様。さあ、入って」
「うん。お邪魔しまーす。外暑かったから、何か冷たいものをくれると嬉しいな」
「じゃあ、俺が麦茶を持ってきますね」
この時期だと夕方でもまだまだ蒸し暑いよな。
俺は茜さんの分の麦茶を用意し、ソファーに座っている茜さんのところへと持って行った。
「茜さん、麦茶を持ってきました」
「ありがとう、直人君」
茜さんは俺から受け取った麦茶をゴクゴクと飲んでいる。相当暑かったのか、それとも喉が乾いていたのか一気に飲み干した。そのときの茜さんの爽やかな笑みは広告のポスターにしてもいいくらい。
俺は彩花の横に座る。
「あぁ、美味しかった」
「それにしても、お姉ちゃんどうしたの? 急に家に来て。お届け物があるって言っていたけれど」
「うん。実はね、昨日、お父さんが仕事帰りに彩花と直人君のためにホテルの予約をしてね。お父さんとお母さんから恋人として付き合い始めたことのプレゼントだって。運良く、海沿いのリゾートホテルに24日から3泊4日で予約できたの」
「えっ、そうだったの? 全然知らなかった……」
「お父さん、シャイなところがあるからね。それに、電話やメッセージで伝えるよりもこうして伝える方が驚きもあっていいかなって。それで、バイト終わりにここに来たわけ」
「そうだったんだ!」
彩花はとても嬉しそうな笑みを浮かべた。まさか、夏休み中に彩花と2人で旅行に行くことができるなんて。あとで彩花の御両親にお礼を言わないと。
茜さんはバッグから白い封筒を取り出し、それを彩花に渡した。
彩花は封筒から予約明細を取り出す。
「ええと……先輩、予約したホテルはアクアサンシャインリゾートホテルですって!」
「アクアサンシャイン……聞いたことあるホテルだな」
「私、中学のときに友達から家族旅行でこのホテルに行った話を聞きました! 海はもちろんのこと、プールも良くて。食事もとても美味しかったそうですよ。ホテルのある地域にはいくつも観光地もあるそうですし」
「そうなんだ。凄くいいホテルを予約してくれたのか。あとで、一緒にお礼を言わないと」
「そうですね!」
友人からいいホテルだと聞いているからか、彩花はとても興奮している。彩花のこの様子からして、この旅行は結構期待できそうだ。
「私の分も含めてお土産を忘れないでよね。そうだ、お土産と言えばバイトの先輩が旅行に行ってきて、お土産をくれたんだ」
茜さんはバッグから少し大きめの箱を取り出しテーブルに置いた。箱を見てみると、
「英語でチョコレートって書いてありますね」
「うん。バイト先から直接来たし、解けていないと思うよ」
「そうですか。ありがとうございます」
「さっそく食べてみましょうよ、先輩。お姉ちゃんも」
「そうだな、彩花」
「どんなものか気になるから、姉ちゃんも食べてみようかな」
これまで課題をやって頭が疲れていたから、ちょうどいい糖分補給になるな。こういうチョコレートは美味しいものが多いから期待大だ。
箱を開けてみると、ご丁寧に一粒ずつ赤いアルミで包装されていた。
「高級な感じがするね、お姉ちゃん」
「そうだね。私も楽しみだ」
「いただきまーす!」
「……いただきます」
俺達はさっそくチョコレートを1粒ずつ食べてみることに。どんな感じなんだろう?
「……あれ?」
このチョコレート……もしかして、お酒が入っているのか? そういえば、お酒が入っているチョコレートって、これみたいにアルミで包装されているものが多かったな。
段々と体がポカポカしてきた。課題をやるためにも、今日は1粒だけにしておいた方がいいな。
「これ、お酒が入ってますね。あまりたくさん食べない……方が……」
気付けば、彩花も茜さんも既にチョコレートを3粒食べていた。いつの間にそんなに食ったんだ。たくさん食べたせいか、2人とも顔が真っ赤になって、目つきが普段と違っている。
「美味しいねぇ、お姉ちゃん」
「……うん。さすがは旅行のお土産チョコレートだぁ」
「直人先輩もチョコ、美味しいですよね?」
「美味しいな」
「……直人先輩から食べた方がより美味しそう」
そう言うと、彩花は俺にキスしてくる。ただ、さっきとは違って、激しく舌を絡ませてきて。
チョコレートの甘味ももちろん感じるけれど、俺よりもたくさん食べているからか、彩花の口からはお酒の匂いがしてくる。
唇を離すと、彩花はいつも以上の柔らかな笑みを見せてくる。彩花、完璧に酔っ払っているな。きっと、茜さんも。
「えへへっ、やっぱり直人先輩から感じるチョコの味の方が美味しいです」
「そうか」
「チョコを食べたおかげか、普段よりも美味しい口づけになりましたぁ」
「……そうか」
「この勢いで、美味しい口づけよりも先のことがしたいですぅ。しましょうよ~! さっきは言い間違えちゃいましたけど、本当におっぱいをもみもみしてもいいんですよぉ。ほらぁ、柔らかいですよぉ」
ねえねえ、と彩花は俺のことをぎゅっと抱きしめ、俺の胸に頭をすりすりとしてくる。彩花と2人きりなら色々なことをしてもいいけど、今は茜さんがいるからそんなことはできない。
そんな茜さんとはいうと……不機嫌そうな様子で俺のことを見つめている。
「彩花だけずるい。お姉ちゃんも直人君に甘えてみたい! ちゅーしてみたい」
「さすがに口づけはダメですって」
「……妹とはできるのに姉とはできないの?」
「妹の彩花は恋人ですからね。姉の茜さんは恋人じゃないのでできませんよ」
普段とは違って甘えた声で言ってくるのは可愛いけど、絶対にキスはしない。キスは彩花としかしないと決めたんだ!
「特例で、お姉ちゃんだったら、一度だけキスを許す!」
彩花は力強い声でそう言った。普段だったら絶対に言わないことを言うとは、さすがはお酒の力というべきか。
すると、彩花は抱きしめたまま全体重をかけて、俺のことをソファーの上に押し倒してきた。思った以上に力強くて身動きが取れない。
茜さんはソファーからゆっくりと立ち上がって、やんわりとした笑みを浮かべながら、ゆっくりと近づいてくる。
「茜さん。いくら茜さんでもキスはさすがに……」
「彩花が許してくれたんだし、いいじゃない。それに彩花のことが羨ましかったんだもん。大丈夫、優しくするつもりだから……」
茜さんは俺の近くにしゃがみ込んだ。目を瞑り、ゆっくりと俺に顔を近づけてきた。
もうダメなのか。酔っているんだし、一度くらいは許すべきなのか。そう覚悟を決めた瞬間だった。
「すぅ……」
唇に何も触れず、寝息が聞こえたので周りを確認すると、茜さんが床の上で眠っていた。ついでに、彩花も俺の胸に顔を埋めながら眠っている。
「まったく、姉妹揃って……」
酒入りチョコレートをたくさん食べて眠ってしまうとは。さすがは姉妹というべきか。寝顔も可愛らしいし。あと、茜さんとキスをせずに済んで良かった。
「しょうがない」
2人の可愛らしい寝顔をスマートフォンで撮影してから、彩花を俺の部屋のベッドに、茜さんを彩花のベッドまで運んだ。
旅行のチケットを受け取ったり、チョコレート食べたりしたのは良かったけれど、酔っ払った宮原姉妹の対処をしていたら疲れちゃったな。2人の可愛い姿を見ることができたのでよしとするか。
「さてと、とりあえず2人が起きるまで課題を頑張るか」
冷たいコーヒーを作って、俺はリビングで課題の片付けを再開した。コーヒーのおかげで酔いも早く醒めて、課題をすることに支障はなかった。
彩花と茜さんは目を覚ましたのは、それから4時間ほどが経ってのことだった。どうやら、2人は酔っ払っているときの記憶が残るタイプのようで、
「あれは酔っ払ったからそうなっちゃっただけ! 別に彩花の恋人にキスしたいとか、彩花が羨ましいとかこれっぽっちも思ってないもん!」
「そうだよね! あれは酔っ払っていただけだもんね、お姉ちゃん。でも、可愛かったよ。ただ、私だって普段だったら、先輩が私以外の人とキスすることを許すなんてこと絶対にしませんから! あんなことを言ったのはお酒のせいですから!」
酔っ払っていたとき以上に赤い顔をして、酔っ払っていたときのことの言い訳を必死にしていた。そんな2人を見て、本当に可愛らしいと姉妹だな。
「分かりました。ただ、2人ともお酒には気を付けてくださいね」
俺がそう言うと、彩花と茜さんは何度も頷いていた。記憶が残っているほどだし、今日のことを教訓にすることだろう。今年の夏の思い出が一つ増えたなと思うのであった。
特別編-SSV- おわり
「お姉ちゃん、どうしたの急に。お届け物って……」
『それはお姉ちゃんが部屋に行ってからのお楽しみってことで。だから、開けて』
「うん」
彩花はそう言うと、エントランスの扉を開けるボタンを押した。
茜さんからのお届け物とはいったい何なのか。さっきの茜さんの言葉からして、彩花だけじゃなくて俺にも関係するものらしいけど。
――ピンポーン。
今度は玄関のインターホンが鳴った。
彩花と一緒に玄関に向かい、彩花が玄関の扉を開けると、そこにはバッグを持った茜さんが。
「いらっしゃい、お姉ちゃん」
「どうしたんですか、茜さん」
「さっきも言ったじゃない。お届け物だって。喫茶店でのバイトが終わったから、ここに来たんだ」
「そうだったんだね。バイトお疲れ様。さあ、入って」
「うん。お邪魔しまーす。外暑かったから、何か冷たいものをくれると嬉しいな」
「じゃあ、俺が麦茶を持ってきますね」
この時期だと夕方でもまだまだ蒸し暑いよな。
俺は茜さんの分の麦茶を用意し、ソファーに座っている茜さんのところへと持って行った。
「茜さん、麦茶を持ってきました」
「ありがとう、直人君」
茜さんは俺から受け取った麦茶をゴクゴクと飲んでいる。相当暑かったのか、それとも喉が乾いていたのか一気に飲み干した。そのときの茜さんの爽やかな笑みは広告のポスターにしてもいいくらい。
俺は彩花の横に座る。
「あぁ、美味しかった」
「それにしても、お姉ちゃんどうしたの? 急に家に来て。お届け物があるって言っていたけれど」
「うん。実はね、昨日、お父さんが仕事帰りに彩花と直人君のためにホテルの予約をしてね。お父さんとお母さんから恋人として付き合い始めたことのプレゼントだって。運良く、海沿いのリゾートホテルに24日から3泊4日で予約できたの」
「えっ、そうだったの? 全然知らなかった……」
「お父さん、シャイなところがあるからね。それに、電話やメッセージで伝えるよりもこうして伝える方が驚きもあっていいかなって。それで、バイト終わりにここに来たわけ」
「そうだったんだ!」
彩花はとても嬉しそうな笑みを浮かべた。まさか、夏休み中に彩花と2人で旅行に行くことができるなんて。あとで彩花の御両親にお礼を言わないと。
茜さんはバッグから白い封筒を取り出し、それを彩花に渡した。
彩花は封筒から予約明細を取り出す。
「ええと……先輩、予約したホテルはアクアサンシャインリゾートホテルですって!」
「アクアサンシャイン……聞いたことあるホテルだな」
「私、中学のときに友達から家族旅行でこのホテルに行った話を聞きました! 海はもちろんのこと、プールも良くて。食事もとても美味しかったそうですよ。ホテルのある地域にはいくつも観光地もあるそうですし」
「そうなんだ。凄くいいホテルを予約してくれたのか。あとで、一緒にお礼を言わないと」
「そうですね!」
友人からいいホテルだと聞いているからか、彩花はとても興奮している。彩花のこの様子からして、この旅行は結構期待できそうだ。
「私の分も含めてお土産を忘れないでよね。そうだ、お土産と言えばバイトの先輩が旅行に行ってきて、お土産をくれたんだ」
茜さんはバッグから少し大きめの箱を取り出しテーブルに置いた。箱を見てみると、
「英語でチョコレートって書いてありますね」
「うん。バイト先から直接来たし、解けていないと思うよ」
「そうですか。ありがとうございます」
「さっそく食べてみましょうよ、先輩。お姉ちゃんも」
「そうだな、彩花」
「どんなものか気になるから、姉ちゃんも食べてみようかな」
これまで課題をやって頭が疲れていたから、ちょうどいい糖分補給になるな。こういうチョコレートは美味しいものが多いから期待大だ。
箱を開けてみると、ご丁寧に一粒ずつ赤いアルミで包装されていた。
「高級な感じがするね、お姉ちゃん」
「そうだね。私も楽しみだ」
「いただきまーす!」
「……いただきます」
俺達はさっそくチョコレートを1粒ずつ食べてみることに。どんな感じなんだろう?
「……あれ?」
このチョコレート……もしかして、お酒が入っているのか? そういえば、お酒が入っているチョコレートって、これみたいにアルミで包装されているものが多かったな。
段々と体がポカポカしてきた。課題をやるためにも、今日は1粒だけにしておいた方がいいな。
「これ、お酒が入ってますね。あまりたくさん食べない……方が……」
気付けば、彩花も茜さんも既にチョコレートを3粒食べていた。いつの間にそんなに食ったんだ。たくさん食べたせいか、2人とも顔が真っ赤になって、目つきが普段と違っている。
「美味しいねぇ、お姉ちゃん」
「……うん。さすがは旅行のお土産チョコレートだぁ」
「直人先輩もチョコ、美味しいですよね?」
「美味しいな」
「……直人先輩から食べた方がより美味しそう」
そう言うと、彩花は俺にキスしてくる。ただ、さっきとは違って、激しく舌を絡ませてきて。
チョコレートの甘味ももちろん感じるけれど、俺よりもたくさん食べているからか、彩花の口からはお酒の匂いがしてくる。
唇を離すと、彩花はいつも以上の柔らかな笑みを見せてくる。彩花、完璧に酔っ払っているな。きっと、茜さんも。
「えへへっ、やっぱり直人先輩から感じるチョコの味の方が美味しいです」
「そうか」
「チョコを食べたおかげか、普段よりも美味しい口づけになりましたぁ」
「……そうか」
「この勢いで、美味しい口づけよりも先のことがしたいですぅ。しましょうよ~! さっきは言い間違えちゃいましたけど、本当におっぱいをもみもみしてもいいんですよぉ。ほらぁ、柔らかいですよぉ」
ねえねえ、と彩花は俺のことをぎゅっと抱きしめ、俺の胸に頭をすりすりとしてくる。彩花と2人きりなら色々なことをしてもいいけど、今は茜さんがいるからそんなことはできない。
そんな茜さんとはいうと……不機嫌そうな様子で俺のことを見つめている。
「彩花だけずるい。お姉ちゃんも直人君に甘えてみたい! ちゅーしてみたい」
「さすがに口づけはダメですって」
「……妹とはできるのに姉とはできないの?」
「妹の彩花は恋人ですからね。姉の茜さんは恋人じゃないのでできませんよ」
普段とは違って甘えた声で言ってくるのは可愛いけど、絶対にキスはしない。キスは彩花としかしないと決めたんだ!
「特例で、お姉ちゃんだったら、一度だけキスを許す!」
彩花は力強い声でそう言った。普段だったら絶対に言わないことを言うとは、さすがはお酒の力というべきか。
すると、彩花は抱きしめたまま全体重をかけて、俺のことをソファーの上に押し倒してきた。思った以上に力強くて身動きが取れない。
茜さんはソファーからゆっくりと立ち上がって、やんわりとした笑みを浮かべながら、ゆっくりと近づいてくる。
「茜さん。いくら茜さんでもキスはさすがに……」
「彩花が許してくれたんだし、いいじゃない。それに彩花のことが羨ましかったんだもん。大丈夫、優しくするつもりだから……」
茜さんは俺の近くにしゃがみ込んだ。目を瞑り、ゆっくりと俺に顔を近づけてきた。
もうダメなのか。酔っているんだし、一度くらいは許すべきなのか。そう覚悟を決めた瞬間だった。
「すぅ……」
唇に何も触れず、寝息が聞こえたので周りを確認すると、茜さんが床の上で眠っていた。ついでに、彩花も俺の胸に顔を埋めながら眠っている。
「まったく、姉妹揃って……」
酒入りチョコレートをたくさん食べて眠ってしまうとは。さすがは姉妹というべきか。寝顔も可愛らしいし。あと、茜さんとキスをせずに済んで良かった。
「しょうがない」
2人の可愛らしい寝顔をスマートフォンで撮影してから、彩花を俺の部屋のベッドに、茜さんを彩花のベッドまで運んだ。
旅行のチケットを受け取ったり、チョコレート食べたりしたのは良かったけれど、酔っ払った宮原姉妹の対処をしていたら疲れちゃったな。2人の可愛い姿を見ることができたのでよしとするか。
「さてと、とりあえず2人が起きるまで課題を頑張るか」
冷たいコーヒーを作って、俺はリビングで課題の片付けを再開した。コーヒーのおかげで酔いも早く醒めて、課題をすることに支障はなかった。
彩花と茜さんは目を覚ましたのは、それから4時間ほどが経ってのことだった。どうやら、2人は酔っ払っているときの記憶が残るタイプのようで、
「あれは酔っ払ったからそうなっちゃっただけ! 別に彩花の恋人にキスしたいとか、彩花が羨ましいとかこれっぽっちも思ってないもん!」
「そうだよね! あれは酔っ払っていただけだもんね、お姉ちゃん。でも、可愛かったよ。ただ、私だって普段だったら、先輩が私以外の人とキスすることを許すなんてこと絶対にしませんから! あんなことを言ったのはお酒のせいですから!」
酔っ払っていたとき以上に赤い顔をして、酔っ払っていたときのことの言い訳を必死にしていた。そんな2人を見て、本当に可愛らしいと姉妹だな。
「分かりました。ただ、2人ともお酒には気を付けてくださいね」
俺がそう言うと、彩花と茜さんは何度も頷いていた。記憶が残っているほどだし、今日のことを教訓にすることだろう。今年の夏の思い出が一つ増えたなと思うのであった。
特別編-SSV- おわり
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