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まとまり、落ち着き大団円?~終わりよければすべてよし!幸せはすぐ近くに~
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「ほら、妊婦さんがそんな体勢は良くないから、楽にしなさい」
そうニコニコと伝えてくれる社長に、私も軽く息を吐いてゆったりと和臣さんの隣に座った。
「伊月さんと、結婚するんだね?」
そう聞いてきた社長に、和臣さんは
「あぁ、そうだよ。プロポーズもしたし、今週末には両家の親を呼んで食事会だ。そこで反対がなければそのまま先に入籍する。子どもも産まれるからとにかく先に籍は入れておこうと思って。昨日から一緒に住んでるしね」
それには私も頷いて答える。
「お式とかは出産が落ち着いてからでいいかと思いまして、とりあえずお腹の子のことを最優先に考えて先に入籍する事に決めました。順番がおかしくなり申し訳ありません」
そう、私が謝れば社長が慌てて言う。
「いや、それは伊月さんだけの責任じゃないし、どちらかと言えば和臣のせいだろう?そんな謝ることじゃない。むしろ、順番はどうあれ喜ばしい事じゃないか。子どもは宝だよ」
そうニコニコと言ってくれる社長に私もホッとした。
「和臣の母親が僕の妹なんだがね、娘が欲しかったって散々言っていてね。和臣にお嫁さん早くもらってってせっついてたから、お嫁さんと孫が一気に出来るのは喜ぶよ」
それを聞いて和臣さんを見ると、苦笑している。
「それは、本当。千波のご両親に頭を下げて謝らなきゃいけないけれど、娘と孫が一気に出来るのは凄く嬉しい。でかした!って言われた時は流石にどうかと思ったけどな」
そう言ってちょっと遠い目をして笑った和臣さん。
「だから、こちら側は誰も反対しないから安心してね?」
そう教えて貰って、私はほっと一息ついた。
どんな話だろうと少し気を張っていたみたいだ。
そうして、社長との面会も終わると定時から三十分程過ぎていたのでそのまま片付けて和臣さんと帰宅した。
帰るとさらに気が抜けたのか、私はソファーでぐったりしてしまった。
「千波、大丈夫か?」
心配そうに顔を覗く和臣さんに、笑って言う。
「帰って来たら気が抜けちゃったみたい。びっくりさせてごめんね。大丈夫だよ」
きちんと話せば安心したのか一息ついたあと、笑顔を見せてくれた。
その夜は和臣さんが、ご飯を作ってくれた。
食べやすいように素麺に具を乗っけてくれたのでさっぱりと食べられた。
そのあとお風呂も入り、ソファーで和臣さんのことを待っていたが、早々に私は眠ってしまった。
疲れと妊婦特有の眠気からぐっすり寝ていた私は起きたらベッドで隣に和臣さんがいてびっくりしつつ目覚める。
翌日からは噂がちゃんと広まり、社長も公認という仲なのも伝わり騒がしいものの突撃されることもなく無事に週末の両家顔合わせを迎えた。
そうニコニコと伝えてくれる社長に、私も軽く息を吐いてゆったりと和臣さんの隣に座った。
「伊月さんと、結婚するんだね?」
そう聞いてきた社長に、和臣さんは
「あぁ、そうだよ。プロポーズもしたし、今週末には両家の親を呼んで食事会だ。そこで反対がなければそのまま先に入籍する。子どもも産まれるからとにかく先に籍は入れておこうと思って。昨日から一緒に住んでるしね」
それには私も頷いて答える。
「お式とかは出産が落ち着いてからでいいかと思いまして、とりあえずお腹の子のことを最優先に考えて先に入籍する事に決めました。順番がおかしくなり申し訳ありません」
そう、私が謝れば社長が慌てて言う。
「いや、それは伊月さんだけの責任じゃないし、どちらかと言えば和臣のせいだろう?そんな謝ることじゃない。むしろ、順番はどうあれ喜ばしい事じゃないか。子どもは宝だよ」
そうニコニコと言ってくれる社長に私もホッとした。
「和臣の母親が僕の妹なんだがね、娘が欲しかったって散々言っていてね。和臣にお嫁さん早くもらってってせっついてたから、お嫁さんと孫が一気に出来るのは喜ぶよ」
それを聞いて和臣さんを見ると、苦笑している。
「それは、本当。千波のご両親に頭を下げて謝らなきゃいけないけれど、娘と孫が一気に出来るのは凄く嬉しい。でかした!って言われた時は流石にどうかと思ったけどな」
そう言ってちょっと遠い目をして笑った和臣さん。
「だから、こちら側は誰も反対しないから安心してね?」
そう教えて貰って、私はほっと一息ついた。
どんな話だろうと少し気を張っていたみたいだ。
そうして、社長との面会も終わると定時から三十分程過ぎていたのでそのまま片付けて和臣さんと帰宅した。
帰るとさらに気が抜けたのか、私はソファーでぐったりしてしまった。
「千波、大丈夫か?」
心配そうに顔を覗く和臣さんに、笑って言う。
「帰って来たら気が抜けちゃったみたい。びっくりさせてごめんね。大丈夫だよ」
きちんと話せば安心したのか一息ついたあと、笑顔を見せてくれた。
その夜は和臣さんが、ご飯を作ってくれた。
食べやすいように素麺に具を乗っけてくれたのでさっぱりと食べられた。
そのあとお風呂も入り、ソファーで和臣さんのことを待っていたが、早々に私は眠ってしまった。
疲れと妊婦特有の眠気からぐっすり寝ていた私は起きたらベッドで隣に和臣さんがいてびっくりしつつ目覚める。
翌日からは噂がちゃんと広まり、社長も公認という仲なのも伝わり騒がしいものの突撃されることもなく無事に週末の両家顔合わせを迎えた。
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