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まとまり、落ち着き大団円?~終わりよければすべてよし!幸せはすぐ近くに~

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週明け、月曜の出勤。

そこから、朝も少し揉めた。

電車で行くと言う私と、どうせ同じところに行くんだし電車なんてとんでもない!車で一緒に通勤しろと言う和臣さんの攻防戦だ。

結果は、皆様のご想像の通りかと…

「これからは毎日一緒だからな?職場でも親との顔合わせが済んだら報告するからな?」

そう言う和臣さんは、とても機嫌よくニコニコと車を運転しているり

車で行く事になる決定的な一言はこれだった。

「電車で何かあった時対処できるのか?お腹の子を優先に考えたら同じ職場に車で行く俺が居るのに、電車で行く必要は無いだろう?」

その言葉は正にその通りであり、私もお腹の子のことを考えたら満員電車に乗らないで行けるのは助かる。
そうして、本日より和臣さんの車で一緒に通勤する事になったのだった。

会社に着けば、一緒に営業部に入って来た私と和臣さんの姿に驚く面々。
しかし、山野辺さん一人はニコニコと笑って見守っている。

その山野辺さんに、向かって和臣さんが進んでいく。
私も自分のデスクに行くため必然一緒に移動する。

「山野辺さん」
「はい、部長。なんですか?」

そう話してる互いの顔がニコニコしてる。
その和臣さんの、顔を見て営業部に驚きの声が上がるけれどそれも無視して二人は話し始めた。

「伊月と話は付きましたので、山野辺さんにお願いがありまして」
「あら、なんでしょう?」

「伊月は山野辺さんの予想通りの状態なので、仕事の負担軽減と、定時退社出来るようにお願いしますね?」

そうにこやかに告げる部長に、みんなは何の話だ?と興味津々だ。

「分かりました。しっかりとしたご報告はいつなんです?」

とサックリ聞いてくる山野辺さんに

「来週明けには皆にきちんと報告しますよ。それまでは内緒でお願いしますね?」

「まぁ、察しがいいのはこれで気づきますよ?」

とニヤッと返す山野辺さんに

「牽制も含んでるんだから良いんですよ」

そうクスッと笑う和臣さん。
職場でなかなか見ないレアな笑顔に再びどよめく営業部。

「さ、そろそろ始業ですよ?皆さん仕事して下さいね?」

そう笑顔で言葉を残して颯爽と自分のスペースに引っ込んだ和臣さん。
こら、私にどうしろって言うんだ!と思いながらも自席でパソコンを立ち上げて、私も仕事を始めた。

昼休憩、山野辺さんと社食に行くと美咲も来ていて三人で席について食べる。

「今日はどう?秘書課にまでいろんな話が飛んできてるけど?聞きたい?」

ニヤニヤとする美咲に

「やだ!大口さんそれ私が聞くわ!」

同じくニヤニヤする山野辺さん。

この二人は似たもの同士。
止められるわけが無い。
私はため息を吐きつつ自分の食事を黙々と食べる事にした。

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