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サイボーグ部長が溺愛!?~肉食男子の本領発揮~
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土曜日、課長は宣言通りにその後はキスくらいはするものの、手を出してはこなかった。
その日は夜は、私を抱えたまま沿うように二人で寝た。
ほんとに寝るだけ。
動けるようになった翌日の日曜日、朝早く目覚めた私は落ち着くためにも早々に一人になるべく、書置きだけを残し課長の家から自宅に逃げ帰った。
きちんと話さずに帰ったのだから、帰ったのだけど、逃げてもいたのだろう。
でも、ホントに落ち着きたかったのだ。
あのまま過ごすと、絆されて流されそうな感じがヒシヒシと感じられたから。
だって、いつもの無表情はなくって、ひたすら優しく甘いなんて…
こっちの身が持たない。
ギャップありすぎでしょう…
色々回想して、悶絶して、のたうってるうちに日曜日は終わってしまった。
翌、月曜日。
一日振りに課長と顔を合わせる。
あ、今日から部長だった。
そんな感じで、どぎまぎしながらしながら出勤すれば部長になった木島さんは早速部長会議に出席のため席を外していた。
ホッと息をついて自席に着くとパソコンを起動した。
「おはようございます!伊月さん、金曜は大丈夫でした?」
挨拶とともに聞いてきたのは、あの日の幹事の高橋くん。
「えぇ、木島部長が送ってくれたから、大丈夫だったわ。迷惑かけてたわよね?ごめんなさいね。もう大丈夫だから」
そうニコッと伝えれば、
「さすが、伊月さんっすね!バリバリ仕事しますもんね!そんなわけで、この資料確認お願いしてもいいですか?」
とさらっと渡してくる。
ちゃっかりした後輩に、私も軽く返した。
「上手いこと言うようになったわね!その調子で営業先でもしっかりやんなさいよ!見とくから置いといて」
そう言うと、私はメールチェックを始めた。
最後のメールは今朝来たもので、差出人は部長だ。
見たくない、開きたくない。
でも、仕事のことの可能性が…
subjectが私信だ!!
ますます開きたくない。
しかし、私信だろうとしっかり読んで返事を出すのが大人のマナー!
そう、私は立派な大人!
自分を鼓舞して開いたメールは短くもこうあった。
「今日の帰りに食事に行こう。退勤したら駐車場に来るように」
もはや、行く、行かないという選択肢についての問いは無かった。
拒否権発動しちゃダメなの?
ねぇ、ダメなの?
どうせ逃げられないのだと諦めて、私は返信を送った。
「分かりました。今日は三十分くらい押しますが大丈夫ですか?」
送ってからは、今日は書類関係の仕事に忙殺されて気付いたら昼休憩の時間になっていた。
メールをチェックすれば返信が来ていたので開く。
「三十分だな?問題ない。待ってる」
と来ていた。
確認してから、軽くため息をついたあと私は社食に向かった。
その日は夜は、私を抱えたまま沿うように二人で寝た。
ほんとに寝るだけ。
動けるようになった翌日の日曜日、朝早く目覚めた私は落ち着くためにも早々に一人になるべく、書置きだけを残し課長の家から自宅に逃げ帰った。
きちんと話さずに帰ったのだから、帰ったのだけど、逃げてもいたのだろう。
でも、ホントに落ち着きたかったのだ。
あのまま過ごすと、絆されて流されそうな感じがヒシヒシと感じられたから。
だって、いつもの無表情はなくって、ひたすら優しく甘いなんて…
こっちの身が持たない。
ギャップありすぎでしょう…
色々回想して、悶絶して、のたうってるうちに日曜日は終わってしまった。
翌、月曜日。
一日振りに課長と顔を合わせる。
あ、今日から部長だった。
そんな感じで、どぎまぎしながらしながら出勤すれば部長になった木島さんは早速部長会議に出席のため席を外していた。
ホッと息をついて自席に着くとパソコンを起動した。
「おはようございます!伊月さん、金曜は大丈夫でした?」
挨拶とともに聞いてきたのは、あの日の幹事の高橋くん。
「えぇ、木島部長が送ってくれたから、大丈夫だったわ。迷惑かけてたわよね?ごめんなさいね。もう大丈夫だから」
そうニコッと伝えれば、
「さすが、伊月さんっすね!バリバリ仕事しますもんね!そんなわけで、この資料確認お願いしてもいいですか?」
とさらっと渡してくる。
ちゃっかりした後輩に、私も軽く返した。
「上手いこと言うようになったわね!その調子で営業先でもしっかりやんなさいよ!見とくから置いといて」
そう言うと、私はメールチェックを始めた。
最後のメールは今朝来たもので、差出人は部長だ。
見たくない、開きたくない。
でも、仕事のことの可能性が…
subjectが私信だ!!
ますます開きたくない。
しかし、私信だろうとしっかり読んで返事を出すのが大人のマナー!
そう、私は立派な大人!
自分を鼓舞して開いたメールは短くもこうあった。
「今日の帰りに食事に行こう。退勤したら駐車場に来るように」
もはや、行く、行かないという選択肢についての問いは無かった。
拒否権発動しちゃダメなの?
ねぇ、ダメなの?
どうせ逃げられないのだと諦めて、私は返信を送った。
「分かりました。今日は三十分くらい押しますが大丈夫ですか?」
送ってからは、今日は書類関係の仕事に忙殺されて気付いたら昼休憩の時間になっていた。
メールをチェックすれば返信が来ていたので開く。
「三十分だな?問題ない。待ってる」
と来ていた。
確認してから、軽くため息をついたあと私は社食に向かった。
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