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王宮で新生活。ぐいぐいと迫られてます

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そうして書類を読んだりサインしたりしているエドの膝の上に乗っている私。


これ、サインしたり書類読んだり作業かなりやりづらいと思うんですが・・・


「エド?私が乗ってて重くない?仕事やりづらくはない?」

そう聞いてみた。
すると


「まどか、番についてはアンジェリーナから説明を受けただろう?」

「はい。片時も離れたくなくなるって聞いたよ。」

でもね、この部屋から出る気は無いし。
出てもこの広い宮殿はどこに何があるか分からない。
それに出歩いたら迷子になってしまうから。
だから大人しくここでお仕事終わるのは待てるんだけれど。
この態勢結構恥ずかしいんだよね。
恋愛初心者の私にはハードルが高すぎる!!!
たとえここにアンジェリーナさんとローレンスさんくらいしか居なくても。
まず、異性とこんなに近くに接したことないし・・・
しかもそんな初体験の相手が超絶美形だし。

何かもういたたまれないです・・・

色々考えちゃって遠い目になりつつそう思っていると


「まどか、私はまさにその番を見つけた蜜月期の男性竜人なのだ。私は成人して100年ほど過ぎてからずっと探していた。私の半身である番を。今私は330歳だ。200年探し求めた番をやっと見つけたのだ。」

「見つかった半身が愛おしく大切なのだ。そしてやっと見つかった半身が離れる事は身を切られるような苦痛を伴うのだ。先程は苦渋の上耐えたのだ。どうか私の為にここにいておくれ?」

200年・・・
人間なら生きられないほどの長い時間探して待ち続けてたのね。
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