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王宮で新生活。ぐいぐいと迫られてます

☆51

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私のため息と深呼吸が済んだのを見てアンジェリーナさんがコンコンとノックして声を掛ける


「陛下、まどか様をお連れ致しました。」


「入れ」

開けられた執務室は両脇は大きな本棚になっており執務机の前にソファーセットがある。
そこまで大きくはないけれど、とても落ち着いていて仕事しやすそうに整えられている。

初めて入る執務室が珍しくて部屋を見ていた。


カタンという音がしたかと思うと


「まどか、まどか!!」

そう呼びながら近付いてきてあっという間に抱きかかえられた。
何ですか?この早技は?!
瞬間移動?!部屋に気を取られているうちに、いつの間にか抱っこされてました・・・



「まどか、部屋は気に入ったか?気に入らなければ家具も壁紙もカーテンも新しくするゆえすぐに言うのだぞ。」

そう私に声をかけながら執務机に戻っていく。

アンジェリーナさんの説明と予想通り。
もうくっついたら離れませんね?

執務室に入る前にに覚悟は決めてたから大丈夫。
この状況を理解出来てたので慌てなくて済んだ。


「とっても素敵なお部屋で驚きました。あんなに素敵なお部屋を用意して下さってありがとうございます。」

そう微笑んで伝えた。

「気に入ってくれたなら良かった。不足があればすぐに用意するから遠慮なく言うのだぞ?」


「はい、ありがとうございます。」

「まどか、普通に話せ?堅苦しくなくて良い。そなたは私の番なのだから。」

「分かったよ。そのうちなれてくると思うから・・・」

慣れない抱っこ態勢の中そう答えた。


こうして話しつつ執務机に着いたエドは私を膝に横抱きに乗せて仕事を再び始めるようだ。
アンジェリーナさんの予測通りですね。


これからも何かと助言頼みますアンジェリーナさん!
目で訴えると微笑みつつ頷いてくれた。

ローレンスさん同様目線や表情で私の意思を読み取ってくれるお2人が頼りです!!

いい人達が居てくれて良かった。

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