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お付き合いはなかなか前途多難です?

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「そしたらそのスマホ電源切っときなさい。」

「え?でも良いのかな・・・」

「良いのよ、五分前から鳴りっぱなしでしょうが。」

「うん、今電話してもなんて言っていいか分からないしね。」
苦笑しつつスマホの電源を切った。

そうこうするうちに菜乃花のアパートに到着。

「秋臣さん、落ち着いたら連絡するから。ごめんね。」

「何か巻き込んでスミマセン。」

「いやいや、菜乃花の大事な親友の綾乃ちゃんだからね。今日は特に急ぎの用事でもないから気にしないで。それじゃあ。」


そう言って秋臣さんは帰っていった。

そしてオートロックを通り菜乃花の部屋に向う。
大手銀行の2年目の彼女は私の部屋より広い1DKの賃貸アパートに住んでいる。
ダイニングと寝る部屋が分けれて良いよねぇと引越し当初羨ましがっていたけど、彼女からしたら利便性の良い私のワンルームマンションもかなり良いと言っていた。
確かにワンルームだけど部屋は8畳でクローゼット付き、風呂トイレ別のオートロックだ。
それでいてお家賃6万は都内では破格であるが、それはそのマンションのオーナーが優子さんだから社宅って形で住宅補助として家賃を値引きしてくれてるからだ。

じゃなきゃ家賃で破産してる。
そんな立派なワンルームの賃貸マンションなのである。
ちなみにそのマンションの最上階はワンフロアぶち抜きのペントハウスで優子さんの自宅だ。

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