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嵐の到来
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とりあえずどんな相手か分からないけど優子さんのお客さん、あるいは取引相手って事になると瞬時に判断。
にこやかな笑顔で対応する。
『 はい、おはようございます。優子さんなら奥の事務所に居りますが、失礼ですがお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?』
『 シャルル・クラークと言います。優子さんにはパリからシャルが来たと言ってください。』
『 分かりました、とりあえずお店の方へどうぞ。』
母国語なはずのない日本語なのにとっても綺麗な発音に驚きつつ、きっと母国語じゃ私が理解出来ないと思っての日本語かなぁ。
そんな優しさに自然と笑顔で扉を開けてご案内。
シャルルさんと一緒に店内に入る。
『 今、優子さん呼びますので少々お待ち下さい。』
『 Merci』
柔らかな微笑で返されたのはフランス語。
パリから来たと言っていたし彼はフランス人のようだ。
お店の内線を使って事務所に居る優子さんに連絡する。
3コールしないうちに優子さんが出る。
『 はい、綾乃ちゃんこんな時間にこっちに掛けてくるなんて何かあったかしら?』
『 優子さん、おはようございます。今お店にパリから来たシャルル・クラークさんという方が訪ねていらしてるんですけど。』
『 あら?シャルが来ているの?それならそのまま事務所に案内してちょうだい。綾乃ちゃんお茶の準備よろしくね!』
『 はい、分かりました。お連れしますね。』
受話器を置いて、顔を上げるとゆっくりとこちらに柔らかな笑みのまま歩いてくるシャルルさんと目が合った。
『 お待たせしました。確認取れましたので事務所にご案内します。』
店舗の奥のドアまで歩き、ドアを開けて階段を登った2階が事務所になっている。
事務所兼休憩室なのでミニキッチンもあり冷蔵庫もあり優子さんの趣味で彩られた室内なので私も落ち着く。
『 シャルルさん、お待たせしました。こちらへどうぞ。』
事務所内にある応接コーナーのソファーに案内すると、その少し奥のロッカースペースから優子さんがひょっこり現れた。
にこやかな笑顔で対応する。
『 はい、おはようございます。優子さんなら奥の事務所に居りますが、失礼ですがお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?』
『 シャルル・クラークと言います。優子さんにはパリからシャルが来たと言ってください。』
『 分かりました、とりあえずお店の方へどうぞ。』
母国語なはずのない日本語なのにとっても綺麗な発音に驚きつつ、きっと母国語じゃ私が理解出来ないと思っての日本語かなぁ。
そんな優しさに自然と笑顔で扉を開けてご案内。
シャルルさんと一緒に店内に入る。
『 今、優子さん呼びますので少々お待ち下さい。』
『 Merci』
柔らかな微笑で返されたのはフランス語。
パリから来たと言っていたし彼はフランス人のようだ。
お店の内線を使って事務所に居る優子さんに連絡する。
3コールしないうちに優子さんが出る。
『 はい、綾乃ちゃんこんな時間にこっちに掛けてくるなんて何かあったかしら?』
『 優子さん、おはようございます。今お店にパリから来たシャルル・クラークさんという方が訪ねていらしてるんですけど。』
『 あら?シャルが来ているの?それならそのまま事務所に案内してちょうだい。綾乃ちゃんお茶の準備よろしくね!』
『 はい、分かりました。お連れしますね。』
受話器を置いて、顔を上げるとゆっくりとこちらに柔らかな笑みのまま歩いてくるシャルルさんと目が合った。
『 お待たせしました。確認取れましたので事務所にご案内します。』
店舗の奥のドアまで歩き、ドアを開けて階段を登った2階が事務所になっている。
事務所兼休憩室なのでミニキッチンもあり冷蔵庫もあり優子さんの趣味で彩られた室内なので私も落ち着く。
『 シャルルさん、お待たせしました。こちらへどうぞ。』
事務所内にある応接コーナーのソファーに案内すると、その少し奥のロッカースペースから優子さんがひょっこり現れた。
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