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挨拶 Side 麻里花

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その言葉に両親は顔を合わせて微笑み合う


「一緒に住む、いずれ結婚するならもう結婚しちゃって一緒に住む方が親としては安心だからうちはそれでかまわないよ。」

そう父が言うと


「いずれ結婚するなら遅いか早いかの差でしょう?一緒に住むなら結婚した方が何かと手続きもするから楽だろうし良いと思うわ。」


そう母も言う。


「それでは両家の顔合わせなどは落ち着いてから食事会をしましょう。午後は家に顔を出して了承を得たら早い内に入籍します。麻里花の引越しは次の週末に行います。」


そう言う彩人くんにびっくりして見ると

「うん、分かってる。びっくりしてるだろ?でもホントに俺我慢の限界だから。早く一緒に居させて?」


優しい笑顔に甘いセリフを甘い声で。

うはぁーーー!照れる。


「うん、私も彩人くんと一緒に居たいよ。」

照れつつもそう微笑み返した。


「もう、荷物は送ってあげるから一緒に住んだら?通勤服を何着か持っていけば平気でしょ?」


私たち二人をみてお母さんが言ってきた。


「彩人くんはずいぶん待ってたしな。麻里花がそれでいいならそうしたらいいよ。」

そう穏やかに言うお父さん。
 

彩人くんは出来る人で反対要素どこにもないものね。

そんな感じで我が家ではトントン拍子に結婚の了承が貰えた上にそのまま一緒に暮らし始めたら?って感じなのでそうさせてもらうことになりそうです。

そうして私の実家で両親から結婚の承諾と一緒に住むお許しを頂き、お昼を近くのカフェで食べてから今度は彩人くんの実家に行くために移動。


彩人くんの車はセダンタイプの高級車。

革のシートは乗り心地最高です。


そして彩人くんのお家への手土産は和菓子。
彩人くんのお母さんである和音さんはお菓子作りが趣味なので大体なにかしら焼き菓子がお家にあるのでなかなか作れない生菓子の和菓子を買って持っていくことにした。


久しぶりの彩人くんの実家。


いつ見ても大きいし外の門からお家は見えません。

えぇ、天下のIGARASHI corporationの社長宅ですからね。
広いし大きいしですっごいです。


私、こんな家のお嫁さんになるなんて大丈夫かなぁ。
ちょっと不安だ。


門をリモコンで開けて車で中に入っていく。
ガレージに車を停めたらすぐ近くが家の玄関である。
 
玄関からして作りが違うんだよね。

そうして玄関に向かってると玄関が開く。


「おかえり、彩人。麻里花ちゃんいらっしゃい。」


そう笑顔で迎えてくれたのは和音さんだった。

「和音さんお久しぶりです。これ、少しですけど。」


そう言って買ってきた和菓子を渡す。



「もう、お土産とか気にしなくてよかったのに。あひがとうね。さ、2人とも入りなさい。英貴さん待ってるから。」


今日はおじ様いらっしゃるのね。


和音さんの後について2人で入ってく。
玄関ホールは吹き抜けで綺麗なライトが吊るされている。

何度見ても綺麗。

昔はよくここに来ていた。
大学に入ってからは彩人くんも一人暮らしになったからこちらには顔を出してなかったけど。


お屋敷ってより洋館って感じなんだよね。


通されたお部屋は応接間のサロン。


「彩人、おかえり。麻里花ちゃんいらっしゃい。
ここに来るのは久しぶりだね。」

そう微笑んで行ってくれる社長。


「はい、おじ様お久しぶりです。」

そう笑顔で返す。


「父さん、母さん。俺麻里花と結婚するから。午前中に麻里花の両親から了承もらってるから早い内に籍入れるから。」



「あら、そう。お式するならいつがいいかしらねぇ、あなた。」

そう言う和音さんにおじ様は

「早くてもお盆休み中じゃなきゃ無理だろう。式は身内のみで良いからその代わり結婚披露宴を盛大にするよ。会社関係に知らせる意味を込めてね。」


じゃあ身内のみの式が済んだらお披露目兼ねて披露宴だな。

そこら辺の招待は父さんと健一さんに任せるよ。

そうして話はまとまりそのまま私は彩人くんの家に住む事が決まった。

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