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社会人1年目 Side 麻里花
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しおりを挟む「お、麻里花来てたのか」
「はい、いつもの郵便物配布で。
そちらに分けて置いてますので、確認お願いします」
「分かりました。麻里花そろそろお昼だが一緒に社食に行くかい?」
そう父が言うが
「社食は梨乃ちゃんと行くから。お父さんは社長と会食行くんじゃないの?」
「急なキャンセルで空きができたからな。麻里花が無理なら悠斗と行くか」
「そうしたら良いんじゃない?」
「それでは、配布物も届けましたので。失礼します」
そう頭を下げて秘書室から撤退して庶務課のある4階に降りた。
後、5分でお昼休憩だ。
移動に使ったカートとかを片付けたら梨乃ちゃんとお昼行こうっと。
そう考えながら歩いて庶務課に戻った。
今日も平和に1日が終わります様に。
そうして片付けて庶務課の自分のデスクに戻る頃お昼休憩になった。
「麻里花、おかえり。社食行こう!」
「うん、行こう!今日は何にしようかなぁ」
「うちの社食美味しくてリーズナブルだから良いよね」
そんな会話をしながら社食に向かう。
ちなみに社食は食堂で社員証をかざすだけで給与から天引きされるシステムを採用してるのでお財布いらずだ。
そこも便利で有難いからもっぱら社食でお昼が多い。
2人とも好きな物をトレーに載せて空いている席を見つけて座った。
私は今日はトマトクリームパスタにサラダにコンソメスープ。飲み物はドリンクバーがありそれも自由に選べる。
今日は野菜ジュースにした。
梨乃ちゃんはハンバーグにライス、ポテトサラダにコンソメスープで烏龍茶。
2人で食べながら会話
「そうそう、営業部の帰りに白石くんに会ってね。近々4人で飲みに行こうだって!」
「そういや先週すでに、紗希ちゃんが飲みたがってたわ」
そう言ってる最中に
「麻里花ちゃん、梨乃ちゃん久しぶり」
そう言って話題の紗希ちゃん登場
「紗希ちゃん!今日はこの時間に休憩だったのね!久しぶりに一緒に食事出来て嬉しいよ」
そうニコッと伝えると
「ホントに久しぶりだよ、この時間。いい時間の休憩は先輩方がかっさらってくから、なかなかこの時間に休憩入れなくってさ。結構、それもストレスよ」
そういう紗希ちゃんはなかなか大変そう
「涼とも話してたんだけどさ、ホントに近々4人で飲みに行こう!愚痴らなきゃやってらんない!!」
そんな悲痛な叫びを小声で言うので
「ホントに大変なんだね。聞くぐらいしか出来ないけど聞くから沢山愚痴っていいからね?」
そう言うと
「ホントに麻里花はいい子だね。毒消しになるね!」
その言葉に梨乃ちゃんが
「麻里花は昔っからこうだからね。のんびりしててゆったりしてるのよ。ちょっと抜けてたりするけど、意外としっかりやる事はやるから良いんだよね」
むー、2人がハキハキのテキパキさんだからってのんびりゆったりって。
2人と比べたらそうかもなぁ。
年の離れた末っ子だから父に母に兄まで皆が手を貸してくれてたしなぁ。
「梨乃ちゃん、いつも助けてくれてありがとう」
ニコッと言うと。
「これだこれ!だから憎めないしつい甘やかしちゃうのよねぇ」
と揃って2人は言うので。
「これって、何を言ってるの?」
んー?と首を傾げると
「可愛い系で根っからの妹体質。お得ね!」
「ホントに、この妹気質はお得ね!」
「お姉ちゃん気質のがしっかり者でいいと思うよ?」
「人間無い物ねだりなもんだわね」
そう紗希ちゃんが締めくくり、後日予定を合わせて飲みに行く事は決定した!
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