上 下
5 / 14

ロードツーリング

しおりを挟む
 翌朝、出発前に再び露天風呂に行く事に。
また昨日のように肌を合わせたくなる衝動をお互い抑えながら、ゆっくりと露天風呂を堪能した。
今日は次なる目的地へのロードツーリングだ。
昨日の山間部と違って今日は湖岸沿いを走るルートである。
昨日同様ロードスーツに着替えるのであるが、むっちりボディには少々キツい感じではある。
俊介は当初ロードスーツを着たことがなかったために恥ずかしさもあって嫌がっていたのだが、
着替えてしまえば意外に似合うという服装マジックで最近はその姿もサマになってきている。
着替えを終えた2人は宿泊した旅館に感謝を告げて出発した。
次の旅館までは60kmほどあり、約3時間の移動になる予定だ。
天気も良く気持ち良い湖岸を秀雄と俊介は前後に並んでペース良く走っている。
1時間ほど走った所で、パワースポットで有名なS神社に寄り道する事に。
秀雄も俊介もオカルト的な事には興味があって、訪れてみたいと意見が一致していた。
特に変わった事も無い普通の神社に見えたが、実は裏山の少し小高い所にある大木の輪をくぐるとパワーがもらえると言う事らしい。
「どうする俊介?行ってみるか?」
「もちろん行くでしょう?せっかくここまで来たんですからね。」と
1時間のロードワークで少し疲れていた2人だが、少しでもパワーを貰わねばと大木まで行く事に。
途中の登り道が険しいらしく人は全くいないが、意気揚々と俊介は進んでいく。
秀雄も…オイオイ…と思いながらその後ろをついて行く。
30分ほど道なき道を進んで、ようやく開けた場所に出た。
そこには大きな大木が2本並ぶように生えていて、見事なまでの木のトンネルが出来た。
「おぉ!凄い大木だな。コレは来た甲斐があったな。」
「そうですね、一緒にパワーをもらいましょう。」
そう言って俊介は秀雄の手を握って一緒に木の輪をくぐった。
そして誰も見てない事をいい事に秀雄と抱き合いキスをした。
長い時間、キスをした後また手をつないで木の輪を戻った。
2人とも幻想的な不思議な感覚がして、一瞬時の流れが遅くなった気がした。
もしかしたら何かしらのパワーが作用したのかも知れない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

柔道部

むちむちボディ
BL
とある高校の柔道部で起こる秘め事について書いてみます。

あいつと俺

むちむちボディ
BL
若デブ同士の物語です。

営業活動

むちむちボディ
BL
取引先の社長と秘密の関係になる話です。

上司と俺のSM関係

雫@5日更新予定なし
BL
タイトルの通りです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

登山

むちむちボディ
BL
趣味として山登りを楽しむ中年男性に起こる物語です。

すれ違う道

むちむちボディ
BL
色々と絡み合う恋の行方はどうなるのでしょうか?遅咲きの2人が出会う恋物語です。

処理中です...