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2.赤点回避はペアワークで連帯責任!?
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となると、わたしのペアになる人は、すみれちゃんが本来組むはずだった人なわけで。
「すみれちゃんは誰と組むはずだったの?」
「あぁ、鳴海くんだよ」
……鳴海ぃー!?
思わず叫びそうになるのを両手で抑えたんだけど、とんでもない相手だということが判明したから、落ち着いてなんていられない。
「すみれちゃんっ。鳴海は無理だよ、わたし」
「なんで? 鳴海くんは普通にオッケーしてくれたよ」
嘘だぁーっ。鳴海がわたしというか、莉菜と組むことをすんなりオッケーするなんて。
「ほら、窓際のところに鳴海くんいるから。莉菜ちゃん、本当にありがとう!」
頬を赤らめてお礼を言われてしまえば、やっぱり嫌だなんて言えない。
チラッと窓際に視線をやれば、不機嫌そうにみえる鳴海がいた。
同じクラスの鳴海遥人。
わたしというか、莉菜と鳴海はまるで天敵みたいに相性が悪い。
というか、鳴海がいつも一方的に喧嘩ふっかけてくるんだもん。
トロいとか、そそっかしいとか、芹香ちゃんに甘えるなとか。
そりゃあ、芹香ちゃんに甘えているのは事実だし、莉菜がそそっかしいのもその通りなんだけど、でも言い方ってものがあるでしょーっ。
鳴海とは幼なじみだっていう芹香ちゃんからは「鳴海、いいやつだよ」なんていつも言われるんだけど、莉菜にとっては嫌なヤツでしかないもん。
……そんな鳴海とペアを組まなくちゃいけないなんてー。
でもまわりを見れば、それぞれのペアと燃えていたり真剣に取り組んでいたりして、今更わたしたちのペアと誰か交代しませんか? なんて言える空気じゃない。
しかたなく、足取り重く鳴海のもとへと向かった。
「……よろしく、おねがいします」
大っ嫌いでムカつく相手だとしても、このペアはとにかく連帯責任。
わたしがコケてしまえば、鳴海も大会に出られなくなってしまうんだ。
嫌でも頑張るしかない。
「楠木がしおらしいなんて、天変地異の前触れか?」
むっかつくーっ!
人が折れに折れてお願いしているっていうのに!
「すみれちゃんは誰と組むはずだったの?」
「あぁ、鳴海くんだよ」
……鳴海ぃー!?
思わず叫びそうになるのを両手で抑えたんだけど、とんでもない相手だということが判明したから、落ち着いてなんていられない。
「すみれちゃんっ。鳴海は無理だよ、わたし」
「なんで? 鳴海くんは普通にオッケーしてくれたよ」
嘘だぁーっ。鳴海がわたしというか、莉菜と組むことをすんなりオッケーするなんて。
「ほら、窓際のところに鳴海くんいるから。莉菜ちゃん、本当にありがとう!」
頬を赤らめてお礼を言われてしまえば、やっぱり嫌だなんて言えない。
チラッと窓際に視線をやれば、不機嫌そうにみえる鳴海がいた。
同じクラスの鳴海遥人。
わたしというか、莉菜と鳴海はまるで天敵みたいに相性が悪い。
というか、鳴海がいつも一方的に喧嘩ふっかけてくるんだもん。
トロいとか、そそっかしいとか、芹香ちゃんに甘えるなとか。
そりゃあ、芹香ちゃんに甘えているのは事実だし、莉菜がそそっかしいのもその通りなんだけど、でも言い方ってものがあるでしょーっ。
鳴海とは幼なじみだっていう芹香ちゃんからは「鳴海、いいやつだよ」なんていつも言われるんだけど、莉菜にとっては嫌なヤツでしかないもん。
……そんな鳴海とペアを組まなくちゃいけないなんてー。
でもまわりを見れば、それぞれのペアと燃えていたり真剣に取り組んでいたりして、今更わたしたちのペアと誰か交代しませんか? なんて言える空気じゃない。
しかたなく、足取り重く鳴海のもとへと向かった。
「……よろしく、おねがいします」
大っ嫌いでムカつく相手だとしても、このペアはとにかく連帯責任。
わたしがコケてしまえば、鳴海も大会に出られなくなってしまうんだ。
嫌でも頑張るしかない。
「楠木がしおらしいなんて、天変地異の前触れか?」
むっかつくーっ!
人が折れに折れてお願いしているっていうのに!
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