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1.鏡の中からこんにちは
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不安じゃないかな? と心配していた莉菜が、思ったより明るい表情をしていることにホッとする。
『やっほー! もうひとりのあたし。元気ーっ?』
さらに能天気な声が聞こえてきて、ガックリと肩の力が抜ける。
なんか、心配する必要なかったくらい、元気そうなんだけど。
え? 莉菜はこの状況、わかってるの?
『おーいっ。返事してよぉー』
鏡の中から一生懸命手を振っているから、わたしも小さく振り返した。
「げ、元気よ。そっちは?」
『あたし? 元気よー! かなりビックリしたけどね! すごいねこの部屋。まんまあたしの部屋じゃない。しかもそっちの様子がバッチリ見えるの。ねぇ、今までずっとここにいたの?』
「うん、ずっといたよ」
【鏡の部屋】からずっと莉菜のことを見ていた。
その部屋に、本人がいると思うとなんとも不思議なんだけど。
『そっかー。ふふっ、こうして鏡越しに話しているの、なんだか不思議だね』
確かに、こうして莉菜と直接話す日がくるなんて思わなかったもん。
そもそも入れ替わっていることが不思議でもあるんだけどね。
「莉菜、不安にならないの? 急に【鏡の部屋】に閉じ込められて」
『うん! だってこんな体験滅多にできないじゃない? それにおかげで今日は小テスト受けなくて済んだしさ』
「受けなくて済んだって……結局、わたしもたいして答え書けなかったよ」
『いいんだよー。あたしだったらもっと書けなかったと思うし』
あ、あれ以上に書けないって、つまり真っ白で提出するってことじゃない!
まぁ莉菜がいいならいいんだけどね。
『やっほー! もうひとりのあたし。元気ーっ?』
さらに能天気な声が聞こえてきて、ガックリと肩の力が抜ける。
なんか、心配する必要なかったくらい、元気そうなんだけど。
え? 莉菜はこの状況、わかってるの?
『おーいっ。返事してよぉー』
鏡の中から一生懸命手を振っているから、わたしも小さく振り返した。
「げ、元気よ。そっちは?」
『あたし? 元気よー! かなりビックリしたけどね! すごいねこの部屋。まんまあたしの部屋じゃない。しかもそっちの様子がバッチリ見えるの。ねぇ、今までずっとここにいたの?』
「うん、ずっといたよ」
【鏡の部屋】からずっと莉菜のことを見ていた。
その部屋に、本人がいると思うとなんとも不思議なんだけど。
『そっかー。ふふっ、こうして鏡越しに話しているの、なんだか不思議だね』
確かに、こうして莉菜と直接話す日がくるなんて思わなかったもん。
そもそも入れ替わっていることが不思議でもあるんだけどね。
「莉菜、不安にならないの? 急に【鏡の部屋】に閉じ込められて」
『うん! だってこんな体験滅多にできないじゃない? それにおかげで今日は小テスト受けなくて済んだしさ』
「受けなくて済んだって……結局、わたしもたいして答え書けなかったよ」
『いいんだよー。あたしだったらもっと書けなかったと思うし』
あ、あれ以上に書けないって、つまり真っ白で提出するってことじゃない!
まぁ莉菜がいいならいいんだけどね。
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