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出会い4

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フィストは背も高く、体格もいい。そのせいか物も大きかった。濡らして多少解したが,
少し痛みが走る。
しかし、こんなところで時間を使うわけにはいかない。
息を詰めて一気に腰を沈める。

「っ……はっ……はっ……」

フィストは目をギュッと瞑り体をこわばらせた。
一気に埋め込んだおかげで一番太いところが入ると、少し楽になった。
そのまま、一気に根元まで埋め込む。

「っく……ぁ……っむぐ」

硬いところが敏感なところに触れて、思わず声が出そうになった。俺は慌てて口を抑える。
フィストは男とすることに顔を歪めていた。男の喘ぎ声なんて聞きたくないだろう。
チラリとフィストの様子を見る。フィストは自分の腕で目を隠し横を向いていた。堪えるように歯を食いしばっていて声の事は気付いてもいなさそうだ。中の物も萎えていない。
ホッとしつつ、そっと息を吐く。性急にことに及んだ所為か出入口が少し痛い。なじませるために動きを止め出来るだけ力を抜く。

「っ……く」

中に埋め込んだものはまだ元気で、ビクビク痙攣している。無意識なのかフィストの腰が動く。気持ちとは裏腹に気持ちはいいようだ。
男同士だとこういう事は分かりやすくていい。
ゆっくり腰を動かしなしていくと、段々馴染んでくる、たまに意識的に中を締め付けたりしてみる。

「ヤ、ヤン。だ、駄目だそんなにしたら……」
「気持ちいいみたいですね。大丈夫です。この調子だとすぐに終われますよ」

フィストの息はさらに荒くなって、腰も反応している。それでも、まだ抵抗するように敷かれた毛布を握っている。

「っ……も、もう……」
「我慢しないで、楽になりますよ」
「し、しかし……っあ」

ゆっくり腰を上げて一気に腰を落す、奥のまだ狭いところに入って締め付けたのか、フィストは気持よかったようでビクリと反応する。
顔を見ると必死な感じでこちらを睨んでいるが、真っ赤になって目が潤んでいてちょっと可愛い。なんだかいじめているみたいで複雑な気持ちになる。
早く終わらせようと俺は激しく動き追い上げていく、フィストは抵抗のつもりなのか俺の腰を掴んでいるがまったく力が入ってなくて、ただ腰を掴んでいるようにしか見えない。
中もなじんで来たのか動きもスムーズになってきた。

「もう少し……」

肌がぶつかる音がするほど動いていると中の物がさらに大きくなった。ここだと思ってさらに中を締め付ける。

「!っく……」

その時、ひと際大きくフィストの体が痙攣して、中で出た感覚がした。出しながら腰も突き上げるような動きをする。
何度か体を痙攣させた後動きが止まった。

「ん……いっぱい出ましたね……」

俺はそう言って、ずるりと腰を上げる。フィストが出したものがドロリと出てきた。かなり大量だ。

「あ……っくそ……っ」
「あれ?また大きくなって……っうわ!」

さっき出したばかりなのに中のものがもう硬くなっている。そして、その途端いきなりフィストが俺の腰を掴み引き寄せると、俺は地面に押し倒されていた。

「ヤン……」
「フィスト?どうし……っわ」

フィストは俺を押し倒した途端、すぐに中に挿入し激しく動き出した。ガツガツ中を突き上げられる。さっき出されたばかりだから、それが潤滑油になって痛くは無い。
しかし、感じやすい内壁にフィストの硬いものがゴリゴリ擦り透けられて快楽をそこから拾う。

「っ……はっ……はっ……」
「ちょ……フィスト、急にどうしたんだ。っていうか足、大丈夫なのか?」

怪我をした足は大丈夫なのかと心配になったが、フィストには聞こえていないようで夢中で腰を動かしている。
あまり無理をさせたくはないが、止められそうにない。どちらにせよ、目的は熱の発散った。
フィストが満足するまで待つしかない。
俺は出来るだけ力を抜いて受け入れ、限界が来るまで待つことにした。
接合部分から中に出されたものが漏れ出て、グチュグチュと濡れた音がする。

「っあ……っ……っあ……」

そして、少しまずいことになってきた。フィストの硬いものが敏感なところに当たって俺の体も反応してきてしまったのだ。
少し、恥ずかしくて口を抑える。

「っ……フィスト……も、もうちょっとゆっくり……して……」

そう言って目を上げるとフィストと目が合った。

「っ……」

その目はいままで見たことがないくらい鋭く、野生の獣のようだった。
ドキリとして、思わず顔を逸らす。しかし、その途端フィストに顎をつかまれ正面を向けさせたかと思うと噛みつくように口を塞がれた。
乱暴に舌を入れ掻きまわさられる。その間も腰をガツガツ打ち付けてくるので息つく暇もない。
苦しくなってきたところでフィストの体がひと際大きく震えた。痛いくらいに抱きしめられ、同時に中に出された感触がする。
続けて二回も入れたままでイッたようだ。
ビクビクと体を痙攣させたかと思うと、ぐったりしてしまった。

「フィスト?大丈夫ですか?」

慌てて様子を伺ったがどうやら眠ってしまったようだ。規則的な寝息が聞こえる。
俺はホッとして、フィストの下からゆっくり這い出す。
簡単に後始末をする。起きないようにそっとしたが、かなり深く眠っているようで起きる気配もなかった。

「あー……しまった。ちょっと勃った」

俺はそう言って自分の下半身を見る。ちょっと体が反応してしまったようだ。すぐ治まるかと思ったがなかなか治まらない。
俺も、今日の影響があるようだ。
しかたがないのでテントを出て、物陰で処理する。

「はー、今日は色々あったな……」

なんとか一息ついて、焚火の前で呟いた。チラリとテントの中を覗いたがフィストは眠っている。

「どうにか……なったかな?」

ちょっと強引だったが、苦しそうな表情は和らいだのでよしとする。

「本当に、こんな事になるとは思わなかったな……」

帰る計画をしていた時は想像もしなかった。
なんとか乗り越えたが、明日からの事を考えると不安もある。移動手段もなくなりフィストも怪我をして、そう簡単に動けない。別行動をするのは危険すぎるが、このままではなにも出来ない。
こんな誰もいない場所では、取れる手段がそもそも少ない。
それから数時間たった、段々と空が白んでくる。消し炭になってきた焚火をつついていたら、テントの中からゴソゴソ音がする。
フィストが起きたようだ。

「おはようございます。フィスト」
「っ……ああ」

テントをのぞきそう言うと、フィストは途端に気まずい顔をして目を逸らす。

「体調はどうですか?怪我の具合は?」

俺は出来るだけ、何も無かったように言った。

「ヤン……その……」

その時、遠くでバイクのエンジン音がした。

「!バイクの音だ」

自分たちの地域の隣の地域の同僚が見て来てくれたのかもしれない。

「もしかしたら、救援花火を見て来てくれたのかも。すぐに、追加の花火を上げてきます」

俺はそう言ってすぐにテントを飛び出て、残っていた花火をすぐに上げた。
しばらくすると予想通り隣の地域に配属された同僚が駆けつけてきてくれ、俺達が無事要塞に戻ることが出来た。

その後、俺は兵を辞めた。
魔王級のディアボルスを倒した事で、かなりの報奨金が出て目標の金額がたまったからだ。
むしろ、かなりの余裕が出がおかげでしばらく遊んでいられるくらいだった。
心配していたフィストの怪我はそこまで大きくなく、後遺症もなく治るそうだ。しかし、しばらく治療が必要だし、十分な実績を積んだといくことで他の基地に移動になった。
最後にお別れを言った時、故郷に戻って結婚すると言っていた。
そうして、フィストとはそれきりで、今に至るのだ。
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