145 / 228
三章
運の尽き (リータス視点)
しおりを挟む
迷惑は掛けない。そう言っていたはずのものが、蓋を開けてみければ最初から問題だらけだった。
その年のAクラスは前代未聞の41人から始まり、その問題がようやく片付いたかと思えば森が燃えたりと、後始末などに奔走する事が多かった。
学院時代に俺がやらかした事で、こんなふうに学院側に迷惑を掛けていたのかと思うと、少しばかりの謝罪の気持ちがわく。それでも、ようやく約束の10年が経ちこれで此処からおさらば出来るかと思っていた矢先、上司からお呼び出しが掛かった。待っていた配属の変更かと思い訪ねてみれば、俺の予想とは全く違っていた。
「後、10年続けて貰いたい」
「約束が違う!!」
予想とはあまりにも違う言葉に、またもや敬語も忘れて思わず大声を張り上げてしまった。
「今度は下の息子が入学する事になってね。君に面倒を見て欲しいんだよ」
「……面倒を見る必要などないでしょう」
上の息子しか知らないが、問題を起こす事はあっても、解決脳力も一緒に備わっていて、後始末程度の事しか俺はやってはいない。だが、そんな俺の言葉を否定するかのように首を振ると、静かに話し始めた。
「リュカはオルフェと違って普通の子だから、色々と心配何だよ。まあ、そこが可愛くも在るんのだけれどね」
普段の淡々とした話し方ではなく、途中から気色の悪い惚気話しのような口調で話されるが、普通の基準がおかしいこの男から普通と言われても全く信用がない。そもそも、外見が変わってない時点で既に異常だ。
俺が疑わしそうな視線を向けていれば、今まで見せた事がないような愁いを帯びた目をして俺に言った。
「リュカには、召喚獣がいないんだ…」
「はぁ…?」
最初は何の冗談かとも思ったが、この手の冗談を言う人間ではない。ましてや身内の事となれば、例え死んだとしても言わないだろう。だが、召喚獣がいないなんぞ、平民連中ならたまに聞くが貴族でなんぞ聞いた事がない。そもそも、そんな重要な案件を俺なんかに話しても良いのか?
そんな俺の考えが顔に出ていたのか、まるで見透かしたかのような顔で俺に言った。
「実際は、貴族でも珍しい事でもないんだよ。ただ…表には出て来ないだけでね…」
「……チッ」
何処か忌々しそうに言ったその言葉だけで、だいたいの事情を把握するのには十分だった。要は、貴族のお決まりの汚いやり方って奴だ。相変わらず反吐が出そうになる。
「さすがにそれは、私でも隠す事は出来ないですよ」
「隠す必要はない。隠し通せるような事ではないからな。だが、あえて公表もしないつもりだ。君にやって欲しいのは、悪質な噂の隠蔽と遮断だよ」
「要は、耳に入らないようにすれば良いって事ですか?」
「簡単に言えばそうだな」
敵には容赦しない。そんなアルノルド様の本質が垣間見えるような冷淡な顔付きで、淡々と話す様を見ていると、この人を敵に回さなくて本当に良かったと、昔の自分を褒めたくなってくる。
「手段はどうしますか?」
「そこは君に任せるよ。そういう事は、現場の人間の方が分かっているだろうからな。それと、それに関しての後始末や責任は全て私が取るから、そこも気にしなくていい」
悠然とした笑みを浮かべながら言う姿に、人使いが荒いがこういう所は上司としてはありがたいと思う。
陰険な事をする連中を沈めれば良いって事なら、学院時代に覚えがあるからそこは問題はない。だが、影で策略を張り巡らせるような上司を持つと、そういった物事に明るくなるものだなと自嘲的な笑みが溢れた。
どんな奴かと学院で実際に会ってみれば、姿は似ているのに本当に血が繋がっているのかと不思議に思う程に似ていない。
何を考えているのか丸分かりな所や、感情に流されて行動する所。少し優柔不断で、決断力にも掛けていている。それでいて無鉄砲で、考える事を知らない。
アルノルド様からの命令で、監視だけを行うはずだったのだが、見ていて少し呆れてしまった。何をどうしたら、闘う力もないのに森に入ろうなどと思うのか…。俺も似たような事をした身に覚えはあるが、これよりはもう少しマシだったはずだ…。
植に報告などを上げて迎えを待っている間、本来なら俺はこいつ等を叱るべき立場なのだろうが、どの口がそう言えるのだと、過去の自分に言われそうで、とても口には出来なかった。何も言える資格もなかった俺は、親が迎えが来るまで、コイツ等と一緒に黙って待つしかなかった。
その一件の後は、多少行動を控えたようだが、俺の憂鬱さは晴れる事は一項になかった。
学は無くとも、10年も教師として教えていれば、嫌でも教材の内容は覚えてくる。それが暗記科目の歴史となればなら尚更だ。
学院時代は暇でしょうがなかったこの科目。よく居眠りをしては叱られてきたからこそ、俺なりに工夫はしてきたつもりだ。それなのに、幾ら教えても、1歩進んだと思ったら、2歩下がっている時さえある。
俺は…こんなに無能だっただろうか…?あの人の下で仕事をしているからと思って、俺も少し自分に自惚れていたか…?そんな疑問を持つほどの進歩の無さに、俺のこの10年の努力が無駄だったような気さえしてくる。
だが、せめて言い返すくらいはしろ!俺が弱い者イジメしてるガキみたいだろうが!アレ等なら、倍どころか何十倍にしてでもやり返してくるぞ!本当に、あまりにも勝手が違い過ぎて、本当に調子が狂う…。
こんな話しは、とてもじゃないがあの人の前では決して出来はしない。それに、弱気な言葉なんてのも口にしたくもない。
だが、厄介事は待ってはくれない。そのせいで、何度かあの男にも手間を掛けさせられた。奴が起こしたトラブルもそうだが、目撃者が少なかったとはいえ、箝口令による口封じと炭になってた奴の隠蔽の方に手を焼かされた。
まさか、卒業してからもアレがやった事の後始末に追われる事になるとは、思ってもいなかった。せめて、もう少し静かにやって欲しい…。父親と同様にアレも人使いが荒い…。
そして俺は呪われてるのかと思うほどに、クラスには問題児しか集まって来ない。
今年入って来た生徒のせいで、他学科の教師や担任教師、初等部の主任にもさえも呼び出しを受けた。俺が学院に通ってた頃でさえ、そんなに呼び出しを受けた覚えはない。
「アルノルド様。ご歓談中申し訳ありませんが、お時間宜しいでしょう?」
生誕祭で姿を見かけた俺は、無礼を承知のうえで、陛下と話しているアルノルド様に声を掛けた。
「何だ?」
「お願いがあって参りました。今の配属先は、私には余りにも荷が重すぎますので…仕事の配属先を変えて頂きたい…」
俺が苦渋の思いで言った言葉だったが、アルノルド様には全く届かない。
「それは無理だ。皆には既に仕事を任せていて、手が空いている者達が他にいない」
この人の場合、その人間が出来るだろうギリギリを見越して仕事を回している来るため、周りの人間は恒に仕事に追われるはめになる。だから、手が空くなんて事など、一生あるわけないだろう。
「それに、今からその者達に一から教えるよりも、君に継続して任務に当たって貰った方が効率も良い」
言っている事は理解出来るが、こういう時に理屈や正論で返されると、昔から反抗したくなる。
「ならばせめて、担任からは外して下さい」
「何かと対処がしやすい担任から外す事は出来ない。それに、私は出来ると思った仕事しか任せない」
「……」
それの言葉を言われるのは辛い…。信じて任された仕事を投げ出すようで、何とも情けない気持ちになる。それもあって、俺もこれまで口にしようとはしなかった。
「アル。下の者がこうして頼んでいるのだから、少し融通を聞かせたらどうかな?」
陛下の取りなすような言葉を受けて、アルノルド様はしばらく何かを考え込むような姿勢を見せた。だが、その後にあり得ない事を口にした。
「ならば、私と仕事を変わるか?」
「はぁ!?」
急にいったい何を言い出すんだこの人は!?
「私ならば、急な配置変換にも対応出来るうえ、息子の様子も近くで見る事が出来る。悪くない案だと思うのだが?」
「俺がアンタの仕事なんか出来るわけないだろうが!?」
我を忘れて話す俺に、周囲の招待客達が驚愕の視線を投げかけて来るが、原因を作った本人は平然とした顔のままだ。
「別にそう難しくはない。下から上がって来た書類に適当にハンコだけ押して、後処理はレクスにでも任せておけばいい」
「私の仕事がこれ以上増えてたまるか!!」
普段見かける姿とは違って、声を荒げながら話す陛下を見ていると、この方も同じように苦労しているのかと思って、勝手に親近感がわいた。
「はぁ…分かりました。引き続き…任務に当たらせて頂きます…」
陛下を巻き込んで醜態を晒す事は、これ以上この場ではさすがに出来ず、俺は引き下がる事しか出来なかった。だが、俺が断れないように言った言葉だったとしても、あまりにも質が悪過ぎる…。
「そうか?いい案だと思うのだがな?」
「お前…人使いが悪すぎるぞ…」
俺に同情したような視線を向ける陛下の横で、俺の上司は一貫とした態度を崩さずない。
「私は本気だったのだが?」
「なおさら悪いわ!」
この人の下に付いた時が、俺の運の尽きだったんだなぁ…。ああ…だから呪われていると思うほど運が悪いのか…。
その場を立ち去りながら、自分の運のなさの理由に、乾いた笑いと共に1人納得していた。
その年のAクラスは前代未聞の41人から始まり、その問題がようやく片付いたかと思えば森が燃えたりと、後始末などに奔走する事が多かった。
学院時代に俺がやらかした事で、こんなふうに学院側に迷惑を掛けていたのかと思うと、少しばかりの謝罪の気持ちがわく。それでも、ようやく約束の10年が経ちこれで此処からおさらば出来るかと思っていた矢先、上司からお呼び出しが掛かった。待っていた配属の変更かと思い訪ねてみれば、俺の予想とは全く違っていた。
「後、10年続けて貰いたい」
「約束が違う!!」
予想とはあまりにも違う言葉に、またもや敬語も忘れて思わず大声を張り上げてしまった。
「今度は下の息子が入学する事になってね。君に面倒を見て欲しいんだよ」
「……面倒を見る必要などないでしょう」
上の息子しか知らないが、問題を起こす事はあっても、解決脳力も一緒に備わっていて、後始末程度の事しか俺はやってはいない。だが、そんな俺の言葉を否定するかのように首を振ると、静かに話し始めた。
「リュカはオルフェと違って普通の子だから、色々と心配何だよ。まあ、そこが可愛くも在るんのだけれどね」
普段の淡々とした話し方ではなく、途中から気色の悪い惚気話しのような口調で話されるが、普通の基準がおかしいこの男から普通と言われても全く信用がない。そもそも、外見が変わってない時点で既に異常だ。
俺が疑わしそうな視線を向けていれば、今まで見せた事がないような愁いを帯びた目をして俺に言った。
「リュカには、召喚獣がいないんだ…」
「はぁ…?」
最初は何の冗談かとも思ったが、この手の冗談を言う人間ではない。ましてや身内の事となれば、例え死んだとしても言わないだろう。だが、召喚獣がいないなんぞ、平民連中ならたまに聞くが貴族でなんぞ聞いた事がない。そもそも、そんな重要な案件を俺なんかに話しても良いのか?
そんな俺の考えが顔に出ていたのか、まるで見透かしたかのような顔で俺に言った。
「実際は、貴族でも珍しい事でもないんだよ。ただ…表には出て来ないだけでね…」
「……チッ」
何処か忌々しそうに言ったその言葉だけで、だいたいの事情を把握するのには十分だった。要は、貴族のお決まりの汚いやり方って奴だ。相変わらず反吐が出そうになる。
「さすがにそれは、私でも隠す事は出来ないですよ」
「隠す必要はない。隠し通せるような事ではないからな。だが、あえて公表もしないつもりだ。君にやって欲しいのは、悪質な噂の隠蔽と遮断だよ」
「要は、耳に入らないようにすれば良いって事ですか?」
「簡単に言えばそうだな」
敵には容赦しない。そんなアルノルド様の本質が垣間見えるような冷淡な顔付きで、淡々と話す様を見ていると、この人を敵に回さなくて本当に良かったと、昔の自分を褒めたくなってくる。
「手段はどうしますか?」
「そこは君に任せるよ。そういう事は、現場の人間の方が分かっているだろうからな。それと、それに関しての後始末や責任は全て私が取るから、そこも気にしなくていい」
悠然とした笑みを浮かべながら言う姿に、人使いが荒いがこういう所は上司としてはありがたいと思う。
陰険な事をする連中を沈めれば良いって事なら、学院時代に覚えがあるからそこは問題はない。だが、影で策略を張り巡らせるような上司を持つと、そういった物事に明るくなるものだなと自嘲的な笑みが溢れた。
どんな奴かと学院で実際に会ってみれば、姿は似ているのに本当に血が繋がっているのかと不思議に思う程に似ていない。
何を考えているのか丸分かりな所や、感情に流されて行動する所。少し優柔不断で、決断力にも掛けていている。それでいて無鉄砲で、考える事を知らない。
アルノルド様からの命令で、監視だけを行うはずだったのだが、見ていて少し呆れてしまった。何をどうしたら、闘う力もないのに森に入ろうなどと思うのか…。俺も似たような事をした身に覚えはあるが、これよりはもう少しマシだったはずだ…。
植に報告などを上げて迎えを待っている間、本来なら俺はこいつ等を叱るべき立場なのだろうが、どの口がそう言えるのだと、過去の自分に言われそうで、とても口には出来なかった。何も言える資格もなかった俺は、親が迎えが来るまで、コイツ等と一緒に黙って待つしかなかった。
その一件の後は、多少行動を控えたようだが、俺の憂鬱さは晴れる事は一項になかった。
学は無くとも、10年も教師として教えていれば、嫌でも教材の内容は覚えてくる。それが暗記科目の歴史となればなら尚更だ。
学院時代は暇でしょうがなかったこの科目。よく居眠りをしては叱られてきたからこそ、俺なりに工夫はしてきたつもりだ。それなのに、幾ら教えても、1歩進んだと思ったら、2歩下がっている時さえある。
俺は…こんなに無能だっただろうか…?あの人の下で仕事をしているからと思って、俺も少し自分に自惚れていたか…?そんな疑問を持つほどの進歩の無さに、俺のこの10年の努力が無駄だったような気さえしてくる。
だが、せめて言い返すくらいはしろ!俺が弱い者イジメしてるガキみたいだろうが!アレ等なら、倍どころか何十倍にしてでもやり返してくるぞ!本当に、あまりにも勝手が違い過ぎて、本当に調子が狂う…。
こんな話しは、とてもじゃないがあの人の前では決して出来はしない。それに、弱気な言葉なんてのも口にしたくもない。
だが、厄介事は待ってはくれない。そのせいで、何度かあの男にも手間を掛けさせられた。奴が起こしたトラブルもそうだが、目撃者が少なかったとはいえ、箝口令による口封じと炭になってた奴の隠蔽の方に手を焼かされた。
まさか、卒業してからもアレがやった事の後始末に追われる事になるとは、思ってもいなかった。せめて、もう少し静かにやって欲しい…。父親と同様にアレも人使いが荒い…。
そして俺は呪われてるのかと思うほどに、クラスには問題児しか集まって来ない。
今年入って来た生徒のせいで、他学科の教師や担任教師、初等部の主任にもさえも呼び出しを受けた。俺が学院に通ってた頃でさえ、そんなに呼び出しを受けた覚えはない。
「アルノルド様。ご歓談中申し訳ありませんが、お時間宜しいでしょう?」
生誕祭で姿を見かけた俺は、無礼を承知のうえで、陛下と話しているアルノルド様に声を掛けた。
「何だ?」
「お願いがあって参りました。今の配属先は、私には余りにも荷が重すぎますので…仕事の配属先を変えて頂きたい…」
俺が苦渋の思いで言った言葉だったが、アルノルド様には全く届かない。
「それは無理だ。皆には既に仕事を任せていて、手が空いている者達が他にいない」
この人の場合、その人間が出来るだろうギリギリを見越して仕事を回している来るため、周りの人間は恒に仕事に追われるはめになる。だから、手が空くなんて事など、一生あるわけないだろう。
「それに、今からその者達に一から教えるよりも、君に継続して任務に当たって貰った方が効率も良い」
言っている事は理解出来るが、こういう時に理屈や正論で返されると、昔から反抗したくなる。
「ならばせめて、担任からは外して下さい」
「何かと対処がしやすい担任から外す事は出来ない。それに、私は出来ると思った仕事しか任せない」
「……」
それの言葉を言われるのは辛い…。信じて任された仕事を投げ出すようで、何とも情けない気持ちになる。それもあって、俺もこれまで口にしようとはしなかった。
「アル。下の者がこうして頼んでいるのだから、少し融通を聞かせたらどうかな?」
陛下の取りなすような言葉を受けて、アルノルド様はしばらく何かを考え込むような姿勢を見せた。だが、その後にあり得ない事を口にした。
「ならば、私と仕事を変わるか?」
「はぁ!?」
急にいったい何を言い出すんだこの人は!?
「私ならば、急な配置変換にも対応出来るうえ、息子の様子も近くで見る事が出来る。悪くない案だと思うのだが?」
「俺がアンタの仕事なんか出来るわけないだろうが!?」
我を忘れて話す俺に、周囲の招待客達が驚愕の視線を投げかけて来るが、原因を作った本人は平然とした顔のままだ。
「別にそう難しくはない。下から上がって来た書類に適当にハンコだけ押して、後処理はレクスにでも任せておけばいい」
「私の仕事がこれ以上増えてたまるか!!」
普段見かける姿とは違って、声を荒げながら話す陛下を見ていると、この方も同じように苦労しているのかと思って、勝手に親近感がわいた。
「はぁ…分かりました。引き続き…任務に当たらせて頂きます…」
陛下を巻き込んで醜態を晒す事は、これ以上この場ではさすがに出来ず、俺は引き下がる事しか出来なかった。だが、俺が断れないように言った言葉だったとしても、あまりにも質が悪過ぎる…。
「そうか?いい案だと思うのだがな?」
「お前…人使いが悪すぎるぞ…」
俺に同情したような視線を向ける陛下の横で、俺の上司は一貫とした態度を崩さずない。
「私は本気だったのだが?」
「なおさら悪いわ!」
この人の下に付いた時が、俺の運の尽きだったんだなぁ…。ああ…だから呪われていると思うほど運が悪いのか…。
その場を立ち去りながら、自分の運のなさの理由に、乾いた笑いと共に1人納得していた。
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~
裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】
宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。
異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。
元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。
そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。
大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。
持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。
※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
僕の召喚獣がおかしい ~呼び出したのは超上級召喚獣? 異端の召喚師ルークの困惑
つちねこ
ファンタジー
この世界では、十四歳になると自らが呼び出した召喚獣の影響で魔法が使えるようになる。
とはいっても、誰でも使えるわけではない。魔法学園に入学して学園で管理された魔方陣を使わなければならないからだ。
そして、それなりに裕福な生まれの者でなければ魔法学園に通うことすらできない。
魔法は契約した召喚獣を通じて使用できるようになるため、強い召喚獣を呼び出し、無事に契約を結んだ者こそが、エリートであり優秀者と呼ばれる。
もちろん、下級召喚獣と契約したからといって強くなれないわけではない。
召喚主と召喚獣の信頼関係、経験値の積み重ねによりレベルを上げていき、上位の召喚獣へと進化させることも可能だからだ。
しかしながら、この物語は弱い召喚獣を強くしていく成り上がりストーリーではない。
一般よりも少し裕福な商人の次男坊ルーク・エルフェンが、何故かヤバい召喚獣を呼び出してしまったことによるドタバタコメディーであり、また仲間と共に成長していくストーリーでもある。
私はただ、憧れのテントでゴロゴロしたいだけ。
もりのたぬき
ファンタジー
ある日、樹は残業続きでヘロヘロになりながら人通りの少ない真夜中の大通りを歩いていると、足元が突然光だし訳も分からないうちに真っ白な空間にへたりこんでいた。
「ここは何処…」
「ここは世界と世界の狭間じゃよ」
樹のつぶやきに答えた声の方を振り向くと、そこには真っ白な髭をたくわえた老人と、やけにお色気ムンムンの女性が居た。
なんだか知らないけど、異世界に召喚されてしまったらしい主人公、山野 樹(やまの いつき)
とりあえず安全な所に引きこもって、憧れのテントでゴロゴロしたい。ただそれだけの為に、異世界で生活を始める。
どんな物語になるか、作者もわかりません。
※小説家になろうにも投稿しています。
向こうの方がストーリーが先行していますので早く読みたい方はそちらをどうぞ。
ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~
mimiaizu
ファンタジー
迷宮に迷い込んでしまった少年がいた。憎しみが芽生え、復讐者へと豹変した少年は、迷宮を攻略したことで『前世』を手に入れる。それは少年をさらに変えるものだった。迷宮から脱出した少年は、【魔法】が差別と偏見を引き起こす世界で、復讐と大きな『謎』に挑むダークファンタジー。※小説家になろう様・カクヨム様でも投稿を始めました。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる