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私は、伯爵家の長女のフィンランディア・ルーシ・クライブです。
そして、前世の記憶がある転生者でもあります。フィンランディアとして生きてきて、8歳の時に突然、27歳の前世の記憶が流れ込むように甦ったときには、高熱を出し、それはそれは大変な思いをしました。
生死をさまよいました。
前世、ネット小説を読んでいなければ、さらにパニックになっていたことでしょう。
熱が下がった私は、まずは紙に書いて現状を整理し、自分が異世界転生したのだと思いました。
そして、美味しいお菓子が食べたいと深く思いました。
前世のわたしは、こよなくお菓子を愛し、趣味でこのお菓子美味しいよとネットであげていたばかりか、自分好みのお菓子を作り、三度のご飯よりお菓子を食べていたのです。
私が、前世で死んだのも、お気に入りの洋菓子を買って早く帰って食べようと思っていたら、そこに車が……多分、ケーキとともに私もペチャンコになったのでしょう。
まあ、今はフィンランディアとして生きてますので、新たな未来に生きればよろしいのですが、前世の私に引っ張られるのか、美味しいお菓子が食べたくて仕方がないのです。
私も伯爵令嬢に生まれましたので、美味しいご飯やお菓子は食べてます。
しかし、なぜなのか、以前は美味しいと感じていたお菓子が、砂糖の塊のような、ただ甘いだけの物に変わってしまったのです。
前世の記憶とともに味覚まで前世に戻ってしまったのです。お菓子をこよなく愛した私が、好きなお菓子を食べれない。
ないなら、作ればと言われるかもしれませんが、男子厨房に入らずではありませんが、身分高き者は厨房に入らずなのです。
わたしが、厨房に近寄るだけで、使用人が何かあったのかと騒ぐ騒ぐ、昼間近寄るのを諦めました。
しかし、お菓子愛が止まらない私は、夜中に侵入を試みました。
その結果は、厨房の電気すら分からす、鍋を落とし、泥棒と間違われる始末をおかしたのです。
すぐさま、お父様のクライブ伯爵に、どうして厨房に行ったのか問い詰められました。身分があるものが厨房に近寄るなど持ってのほかだと、お叱りを受けたのです。
私は、自分でお菓子を作りたいと願いました。本来なら、お許しが出るわけはないのですが、フィンランディアは熱を出しやすく、病弱だったので、お父様は無理をしないことを条件に許してくださいました。
私は、まずは、シェフにオーブンの使い方や、計量の仕方を習いました。
レンジやキッチンばかり、ミキサーもないので、作っても失敗ばかりで、私の味覚を喜ばすお菓子ができないのです。
やはり、お菓子は分量もとても大切なのです。シェフは、お嬢様の作るお菓子は繊細で美味しいと絶賛してくれるのですが、これでは満足できないのです。
私はお菓子の為なら、努力をおしみません。泡だて器、より小麦粉を細かく選別する茶こしもどきなども鍛冶屋に行き注文し、より舌触りを良くする物を作り出しました。
前世で使っていたものばかりですが、ないと美味しいお菓子はできないのです。
私がキッチン器具を作り出すようになってから、お父様は厨房に入る許可を出したことを後悔しておりましたが、私がお菓子を作るようになり、元気になってきたので、諦めたようです。
しかも、私の作るお菓子が美味しくて、いつも楽しみにしているようなのです。
私がお菓子を作る日は、お父様が早く帰ってみえるのです。お母様も、今度は、いつ作るのか、ティータイムが楽しみで仕方がないみたいです。
お菓子は幸せになるスパイスなのです。
私は、伯爵家の長女のフィンランディア・ルーシ・クライブです。
そして、前世の記憶がある転生者でもあります。フィンランディアとして生きてきて、8歳の時に突然、27歳の前世の記憶が流れ込むように甦ったときには、高熱を出し、それはそれは大変な思いをしました。
生死をさまよいました。
前世、ネット小説を読んでいなければ、さらにパニックになっていたことでしょう。
熱が下がった私は、まずは紙に書いて現状を整理し、自分が異世界転生したのだと思いました。
そして、美味しいお菓子が食べたいと深く思いました。
前世のわたしは、こよなくお菓子を愛し、趣味でこのお菓子美味しいよとネットであげていたばかりか、自分好みのお菓子を作り、三度のご飯よりお菓子を食べていたのです。
私が、前世で死んだのも、お気に入りの洋菓子を買って早く帰って食べようと思っていたら、そこに車が……多分、ケーキとともに私もペチャンコになったのでしょう。
まあ、今はフィンランディアとして生きてますので、新たな未来に生きればよろしいのですが、前世の私に引っ張られるのか、美味しいお菓子が食べたくて仕方がないのです。
私も伯爵令嬢に生まれましたので、美味しいご飯やお菓子は食べてます。
しかし、なぜなのか、以前は美味しいと感じていたお菓子が、砂糖の塊のような、ただ甘いだけの物に変わってしまったのです。
前世の記憶とともに味覚まで前世に戻ってしまったのです。お菓子をこよなく愛した私が、好きなお菓子を食べれない。
ないなら、作ればと言われるかもしれませんが、男子厨房に入らずではありませんが、身分高き者は厨房に入らずなのです。
わたしが、厨房に近寄るだけで、使用人が何かあったのかと騒ぐ騒ぐ、昼間近寄るのを諦めました。
しかし、お菓子愛が止まらない私は、夜中に侵入を試みました。
その結果は、厨房の電気すら分からす、鍋を落とし、泥棒と間違われる始末をおかしたのです。
すぐさま、お父様のクライブ伯爵に、どうして厨房に行ったのか問い詰められました。身分があるものが厨房に近寄るなど持ってのほかだと、お叱りを受けたのです。
私は、自分でお菓子を作りたいと願いました。本来なら、お許しが出るわけはないのですが、フィンランディアは熱を出しやすく、病弱だったので、お父様は無理をしないことを条件に許してくださいました。
私は、まずは、シェフにオーブンの使い方や、計量の仕方を習いました。
レンジやキッチンばかり、ミキサーもないので、作っても失敗ばかりで、私の味覚を喜ばすお菓子ができないのです。
やはり、お菓子は分量もとても大切なのです。シェフは、お嬢様の作るお菓子は繊細で美味しいと絶賛してくれるのですが、これでは満足できないのです。
私はお菓子の為なら、努力をおしみません。泡だて器、より小麦粉を細かく選別する茶こしもどきなども鍛冶屋に行き注文し、より舌触りを良くする物を作り出しました。
前世で使っていたものばかりですが、ないと美味しいお菓子はできないのです。
私がキッチン器具を作り出すようになってから、お父様は厨房に入る許可を出したことを後悔しておりましたが、私がお菓子を作るようになり、元気になってきたので、諦めたようです。
しかも、私の作るお菓子が美味しくて、いつも楽しみにしているようなのです。
私がお菓子を作る日は、お父様が早く帰ってみえるのです。お母様も、今度は、いつ作るのか、ティータイムが楽しみで仕方がないみたいです。
お菓子は幸せになるスパイスなのです。
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―――
完結しました。
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