6 / 22
6.お茶会4
しおりを挟む
殿下の側近があまりにも気がつくので、他のテーブルに行くのを阻止されてしまった。
多分、殿下の婚約者候補の令嬢なのだろう。殿下が私に話しかけるたびに、私を睨んでくる。
もしかして、私は今、悪役令嬢ポジションではなく、ヒロインポジションにいるのではないか、初めての事なので、戸惑ってしまう。
私は王宮のお菓子を堪能して、ルーカス君と話をして、ルーカス君の性格を知ることを第一にした。
私を睨んでいる令嬢は、カミラ・シュタイベルト公爵令嬢らしい。
カミラ令嬢は、第三王子の筆頭婚約者候補と聞いている。
カミラ令嬢ははっきりいってポッチャリさんだ。一重の眼がポッチャリのため、さらに細くなっている。
睨まれると鋭さがます眼力だ。
自分でいうのもおこがましいが、私は可愛い。王子もまだ子供だから、内面や家柄より、容姿に惹かれるのも仕方がない。
私はヒロインより、悪役令嬢の友達のその1になりたいのだ。
なぜだか、モブ1になりたくて仕方がない。私はWEB小説で、何故悪役令嬢の友達は、悪役令嬢と言われる令嬢の更生をしないまま、一緒にイジメをしてしまうのが嫌だった。
悪役令嬢がイジメをしないにしても、ヒロインが王子とくっつくのも嫌だったのだ。
相手がいる人を奪うという行為が嫌なのだ。
お互いに好きになってしまったなら仕方がないのだが、遺恨を残す婚約破棄は断じてダメだ。
前世の私みたいに幸せになっていれば、ここまで思わないが、私が読んだ小説の悪役令嬢は可哀想な最後ばかりだった。
私が友達なら、絶対助けてあげたいと強く思ったものだ。
今回の人生は、もしや、悪役令嬢の友達として、生を受けて、友達を幸せにして、なおかつ私も結婚して天寿を全うする運命かもしれない。
そうすれば、この世界に未練はなく、日本に戻っていけるような気がする。
日本限定なのは、この記憶をいかして小説を書いてハッピーエンドの話を書くのだ。
カミラ令嬢を見守っていると精霊がカミラ令嬢の事を一生懸命かばってる。カミラ令嬢の事を他の精霊達にお願いしてる。
「エミリーちゃん、エミリーちゃん、どうしたの?」
いけない、私ったら、他ごとを考えて聞いてなかった。
「ルーカス君、ケーキが美味しくて他事を考えてしまって。話を聞いてなかったの。ごめんね」
「僕はいいんだけど、シュタイベルト令嬢が話しかけてるよ。
まあ、ほとんど嫌味なんだけど。ケーキが食べるのが目的なのかとか、伯爵家ではケーキが出ないのか、嫌味をエミリーちゃんに言ってるんだ。
気にしない方がいいけど、無視するのも公爵家だから」
なるほど、私が他事を考えている間に、話しかけられ無視する形になってしまったのね。
今日、友達になって、悪役令嬢になりそうなカミラ令嬢を導くよ。
皆がそれぞれの幸せを掴めば、魂が日本に戻った時に満足な気持ちになれる。
よし、友達になって、カミラ令嬢も幸せにしてみせる。
「色々ご指導ありがとうございます。シュタイベルト令嬢、良かったら、友達になって下さい。
令嬢が絶賛されるお菓子も食べてみたいですし、公爵家のお茶会に招待してくださいませんか?」
カミラ令嬢をみると、唖然とした表情で私を見ていた。よほどビックリしたようで、何も言わない。はっとした様子で、
「そんなに、我が家のデザートが食べたいなら、友達になって差し上げますわ。お茶会の日時はまた連絡します」
「はい、楽しみにしてます」
殿下も側近の人もビックリしている。まあ、嫌味を言われているのに、友達になりたい、お茶会に招待してほしいと言う令嬢も珍しいのは確かだ。
殿下が私をおかしな令嬢と認識してくれれば、尚更よい。私は平和な結婚を目指しているので、殿下は遠慮したい。
ルーカス君がカミラ令嬢に自分もお茶会に招待してほしいと話している。
ルーカス君は、デザートを狙っているのか、自分の好きなケーキを語っている。
カミラ令嬢も困惑しながら、そこまで公爵家のデザートが食べたいならと了承していた。
ルーカス君が気づかれないように、私に合図を送ってきた。うーん、一緒にデザートを楽しもうという事なのか、よくわからないが、ニッコリ笑っておいた。
エミリーちゃんがシュタイベルト令嬢に友達になろうと言った時はビックリした。
僕とも友達になってくれたし、僕もエミリーちゃんを見習って友達作り頑張ろう。
そう思ったら、自然とシュタイベルト令嬢に、お茶会に招待してほしいと話していた。
令嬢も戸惑っていたが、了承してくれ、エミリーちゃんに、僕も友達作り頑張っているよと合図をしたら、ニッコリと笑ってくれた。
多分、殿下の婚約者候補の令嬢なのだろう。殿下が私に話しかけるたびに、私を睨んでくる。
もしかして、私は今、悪役令嬢ポジションではなく、ヒロインポジションにいるのではないか、初めての事なので、戸惑ってしまう。
私は王宮のお菓子を堪能して、ルーカス君と話をして、ルーカス君の性格を知ることを第一にした。
私を睨んでいる令嬢は、カミラ・シュタイベルト公爵令嬢らしい。
カミラ令嬢は、第三王子の筆頭婚約者候補と聞いている。
カミラ令嬢ははっきりいってポッチャリさんだ。一重の眼がポッチャリのため、さらに細くなっている。
睨まれると鋭さがます眼力だ。
自分でいうのもおこがましいが、私は可愛い。王子もまだ子供だから、内面や家柄より、容姿に惹かれるのも仕方がない。
私はヒロインより、悪役令嬢の友達のその1になりたいのだ。
なぜだか、モブ1になりたくて仕方がない。私はWEB小説で、何故悪役令嬢の友達は、悪役令嬢と言われる令嬢の更生をしないまま、一緒にイジメをしてしまうのが嫌だった。
悪役令嬢がイジメをしないにしても、ヒロインが王子とくっつくのも嫌だったのだ。
相手がいる人を奪うという行為が嫌なのだ。
お互いに好きになってしまったなら仕方がないのだが、遺恨を残す婚約破棄は断じてダメだ。
前世の私みたいに幸せになっていれば、ここまで思わないが、私が読んだ小説の悪役令嬢は可哀想な最後ばかりだった。
私が友達なら、絶対助けてあげたいと強く思ったものだ。
今回の人生は、もしや、悪役令嬢の友達として、生を受けて、友達を幸せにして、なおかつ私も結婚して天寿を全うする運命かもしれない。
そうすれば、この世界に未練はなく、日本に戻っていけるような気がする。
日本限定なのは、この記憶をいかして小説を書いてハッピーエンドの話を書くのだ。
カミラ令嬢を見守っていると精霊がカミラ令嬢の事を一生懸命かばってる。カミラ令嬢の事を他の精霊達にお願いしてる。
「エミリーちゃん、エミリーちゃん、どうしたの?」
いけない、私ったら、他ごとを考えて聞いてなかった。
「ルーカス君、ケーキが美味しくて他事を考えてしまって。話を聞いてなかったの。ごめんね」
「僕はいいんだけど、シュタイベルト令嬢が話しかけてるよ。
まあ、ほとんど嫌味なんだけど。ケーキが食べるのが目的なのかとか、伯爵家ではケーキが出ないのか、嫌味をエミリーちゃんに言ってるんだ。
気にしない方がいいけど、無視するのも公爵家だから」
なるほど、私が他事を考えている間に、話しかけられ無視する形になってしまったのね。
今日、友達になって、悪役令嬢になりそうなカミラ令嬢を導くよ。
皆がそれぞれの幸せを掴めば、魂が日本に戻った時に満足な気持ちになれる。
よし、友達になって、カミラ令嬢も幸せにしてみせる。
「色々ご指導ありがとうございます。シュタイベルト令嬢、良かったら、友達になって下さい。
令嬢が絶賛されるお菓子も食べてみたいですし、公爵家のお茶会に招待してくださいませんか?」
カミラ令嬢をみると、唖然とした表情で私を見ていた。よほどビックリしたようで、何も言わない。はっとした様子で、
「そんなに、我が家のデザートが食べたいなら、友達になって差し上げますわ。お茶会の日時はまた連絡します」
「はい、楽しみにしてます」
殿下も側近の人もビックリしている。まあ、嫌味を言われているのに、友達になりたい、お茶会に招待してほしいと言う令嬢も珍しいのは確かだ。
殿下が私をおかしな令嬢と認識してくれれば、尚更よい。私は平和な結婚を目指しているので、殿下は遠慮したい。
ルーカス君がカミラ令嬢に自分もお茶会に招待してほしいと話している。
ルーカス君は、デザートを狙っているのか、自分の好きなケーキを語っている。
カミラ令嬢も困惑しながら、そこまで公爵家のデザートが食べたいならと了承していた。
ルーカス君が気づかれないように、私に合図を送ってきた。うーん、一緒にデザートを楽しもうという事なのか、よくわからないが、ニッコリ笑っておいた。
エミリーちゃんがシュタイベルト令嬢に友達になろうと言った時はビックリした。
僕とも友達になってくれたし、僕もエミリーちゃんを見習って友達作り頑張ろう。
そう思ったら、自然とシュタイベルト令嬢に、お茶会に招待してほしいと話していた。
令嬢も戸惑っていたが、了承してくれ、エミリーちゃんに、僕も友達作り頑張っているよと合図をしたら、ニッコリと笑ってくれた。
13
お気に入りに追加
200
あなたにおすすめの小説
虐げられた令嬢は、姉の代わりに王子へ嫁ぐ――たとえお飾りの妃だとしても
千堂みくま
恋愛
「この卑しい娘め、おまえはただの身代わりだろうが!」 ケルホーン伯爵家に生まれたシーナは、ある理由から義理の家族に虐げられていた。シーナは姉のルターナと瓜二つの顔を持ち、背格好もよく似ている。姉は病弱なため、義父はシーナに「ルターナの代わりに、婚約者のレクオン王子と面会しろ」と強要してきた。二人はなんとか支えあって生きてきたが、とうとうある冬の日にルターナは帰らぬ人となってしまう。「このお金を持って、逃げて――」ルターナは最後の力で屋敷から妹を逃がし、シーナは名前を捨てて別人として暮らしはじめたが、レクオン王子が迎えにやってきて……。○第15回恋愛小説大賞に参加しています。もしよろしければ応援お願いいたします。
【完結済】私の夫は闇の精霊王
curosu
恋愛
もう何回転生を繰り返したかしら?
でも、相変わらず私の隣にいるのは嫉妬深い私の愛する人。
※ゆっくり更新にしています。
公開までお待ち下さい。
※R-15は念のため
心がきゅんする契約結婚~貴方の(君の)元婚約者って、一体どんな人だったんですか?~
待鳥園子
恋愛
若き侯爵ジョサイアは結婚式直前、愛し合っていたはずの婚約者に駆け落ちされてしまった。
急遽の結婚相手にと縁談がきた伯爵令嬢レニエラは、以前夜会中に婚約破棄されてしまった曰く付きの令嬢として知られていた。
間に合わせで自分と結婚することになった彼に同情したレニエラは「私を愛して欲しいなどと、大それたことは望んでおりません」とキッパリと宣言。
元々結婚せずに一人生きていくため実業家になろうとしていたので、これは一年間だけの契約結婚にしようとジョサイアに持ち掛ける。
愛していないはずの契約妻なのに、異様な熱量でレニエラを大事にしてくれる夫ジョサイア。それは、彼の元婚約者が何かおかしかったのではないかと、次第にレニエラは疑い出すのだが……。
また傷付くのが怖くて先回りして強がりを言ってしまう意地っ張り妻が、元婚約者に妙な常識を植え付けられ愛し方が完全におかしい夫に溺愛される物語。
隻眼の少女は薔薇騎士に愛でられる
柘榴アリス
恋愛
リエルは名門貴族、フォルネーゼ家の次女として生を受けた伯爵令嬢。美しい母と姉、弟がいるが凡庸な顔立ちをしたリエルは社交界では地味で大人しい娘、フォルネーゼ家のごくつぶしと囁かれていた。平凡な容姿に左眼の眼帯をした異質な姿を持つリエルはあまり人前には出ず、結婚もせずに当主になった弟を陰ながら支え、弟や使用人と穏やかな日々を過ごしていた。ある時、屋敷で開催した舞踏会で世間を賑わす怪盗『黒猫』が現れ、フォルネーゼ家の家宝が盗まれてしまう。怪盗『黒猫』を捕らえるためにリエル達はその場に居合わせた薔薇騎士の協力を得て動き出すが…、
これは、母親に愛されず、心に傷を持った隻眼の少女が恋をし、様々な困難を乗り越え、愛を手に入れるお話。
「なろう」でも投稿しています!
ゲームには参加しません! ―悪役を回避して無事逃れたと思ったのに―
冬野月子
恋愛
侯爵令嬢クリスティナは、ここが前世で遊んだ学園ゲームの世界だと気づいた。そして自分がヒロインのライバルで悪役となる立場だと。
のんびり暮らしたいクリスティナはゲームとは関わらないことに決めた。設定通りに王太子の婚約者にはなってしまったけれど、ゲームを回避して婚約も解消。平穏な生活を手に入れたと思っていた。
けれど何故か義弟から求婚され、元婚約者もアプローチしてきて、さらに……。
※小説家になろう・カクヨムにも投稿しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。
猫宮乾
恋愛
再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる