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4.お茶会2
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私は王子様に挨拶もしたし、この周りにいる必要も感じられなかったので、そうそうとお人形みたいな令息に話しかけるために移動をしようとした。
するとすかさず、私の腕を掴んできた。誰が私の腕をと振り返ると、王子様が私の腕を掴んていた。
王子様も自分の行動にビックリしたように感じた。
「すまない。向こうに行ってしまうと思い、とっさに手を。もう少し、ここで話をしないか。美味しいお菓子もあるし」
さっと王子のテーブルをみると自分のテーブルのお菓子と変わり映えしない感じだ。
私の様子を感じとった、王子の側近ぽい、同じ年位の令息が引き止めにかかった。
「もうじき、新しいお菓子が来ますし、せっかくですから、座ってください」
椅子を持ってきて、王子の側に席を作ってくれる。この令息、ありがた迷惑という言葉がピッタリくる行動をしたのだ。
勘弁して欲しい。だか、ここまでされると断る事が出来ない私は、大人しく座るしかないのだ。
ずっと、立っていた令嬢の冷たい目線と恨みがこもった目線、私が苦手とする女の戦いだ。
私は悪役令嬢並のプライドを育てる最中なのだ、まだ芽さえも出ていない。
「エミリー令嬢、兄上の友人のエアハルト殿の妹ですよね。エアハルト殿とは、良く話をします。
いつも、エミリー令嬢が可愛いと言っていたので、いつか会ってみたいと思っていました。
イチゴが大好きだと聞いてます。もうじき、新しいイチゴパイが焼き上がりますから、ぜひ食べてみて下さい」
「ありがとうございます。兄が私のイチゴ好きの話をしていたのですね。恥ずかしいです」
「とても、イチゴケーキを美味しそうに食べていましたよね。
みていて気持ちいいです。今日のドレスも瞳の色にあわせて、とても似合ってます」
「ありがとうございます。殿下も素敵です」
私が言った言葉で王子が照れている、もしや私は王子にロック・オンされてしまったのかもしれない。
やばい、ここは必殺の手段、お手洗いに行って、庭でもブラブラしよう。
化粧室に行くと話し、席を離れることに成功。化粧室に付き添ってくれたメイドには、待たれるとゆっくりできないから、道も覚えたから待つ必要がないことを伝える。
待たれて、またお茶会のあの席に案内されては、たまったものではない。
イチゴパイは残念だか、王子様には王子様が好きな令嬢の方がお似合いのはず。
私は庭園をブラブラして時間を潰していた。まあ、子供なら、他のことに気を取られてお茶会の会場に戻らなくても何も言われないだろうと思い、時間を潰すために庭をみてまわる。
私がロック・オンした人形みたいな令息も庭の庭園のベンチに座っていたのだ。
チャンス到来、私はすかさず話しかけに行く。
「こんにちは、エミリー・リーゼンフェルトと言います。8歳です。家は伯爵家です。貴方は?」
「こんにちは、僕はルーカス・ローマンです。僕も8歳です。家は辺境伯です」
声もソプラノで天使みたいな声、水色の瞳の色がとても優しく感じる。いい、私の好み。
辺境伯だし、格好良くなるより綺麗に育つ感じだ。よし、まずは友達になろう。
「同じ8さい同士、友達になりましょう。そういえばケーキ食べた?さすが王宮でだされる味よ。美味しかったよ」
「うん、よろしくね。ケーキ食べたかったけど、僕こんな見た目だから、ケーキ食べていると女だと言われて食べてない」
「え、誰がそんなこと言うの?それに、それだけローマン令息が綺麗な顔立ちをしていると言うことよ。
今だけよ、そのうち背も伸びて、格好良くなるわ、誰かのしょうもない言葉でケーキを食べないなんて勿体ないわ」
「そうかな、そうだね王宮のケーキなんて食べれないもんね。
後半は自分の席につかなくていいみたいだから、一緒にケーキ食べよう。リーゼンフェルト令嬢、友達だから名前呼びしてもいいかな?」
可愛らしい顔立ちなのに、グイグイきます。友達ですから名前呼びをよしとしましょう。
「はい、いいですよ。じゃあ私も、ルーカス君って呼ぼうかな?
エミリーちゃんとルーカス君呼びはどうですか?友達って感じで、いい感じではないですか?」
「うん、エミリーちゃんよろしくね。僕の初めての友達だよ。今日、友達を作りに来たのに女みたいだと言われてへこんでいたんだ。
でもエミリーちゃんと友達になれて嬉しい。じゃあケーキ食べに行こう」
和気あいあいと話しているところへ、先程化粧室に案内してくれたメイドさんが来ました。
「お嬢様、良かったです。なかなかお戻りにならないので、道に迷われてしまったのではと心配しておりました。
殿下も心配されていましたので、お茶会の席に案内します」
殿下が心配してた?わあ、戻りたくないわ。でも、ルーカスと戻ったら、殿下もロック・カイジョしてくれるかも?
ルーカスと仲良くしてよう。
するとすかさず、私の腕を掴んできた。誰が私の腕をと振り返ると、王子様が私の腕を掴んていた。
王子様も自分の行動にビックリしたように感じた。
「すまない。向こうに行ってしまうと思い、とっさに手を。もう少し、ここで話をしないか。美味しいお菓子もあるし」
さっと王子のテーブルをみると自分のテーブルのお菓子と変わり映えしない感じだ。
私の様子を感じとった、王子の側近ぽい、同じ年位の令息が引き止めにかかった。
「もうじき、新しいお菓子が来ますし、せっかくですから、座ってください」
椅子を持ってきて、王子の側に席を作ってくれる。この令息、ありがた迷惑という言葉がピッタリくる行動をしたのだ。
勘弁して欲しい。だか、ここまでされると断る事が出来ない私は、大人しく座るしかないのだ。
ずっと、立っていた令嬢の冷たい目線と恨みがこもった目線、私が苦手とする女の戦いだ。
私は悪役令嬢並のプライドを育てる最中なのだ、まだ芽さえも出ていない。
「エミリー令嬢、兄上の友人のエアハルト殿の妹ですよね。エアハルト殿とは、良く話をします。
いつも、エミリー令嬢が可愛いと言っていたので、いつか会ってみたいと思っていました。
イチゴが大好きだと聞いてます。もうじき、新しいイチゴパイが焼き上がりますから、ぜひ食べてみて下さい」
「ありがとうございます。兄が私のイチゴ好きの話をしていたのですね。恥ずかしいです」
「とても、イチゴケーキを美味しそうに食べていましたよね。
みていて気持ちいいです。今日のドレスも瞳の色にあわせて、とても似合ってます」
「ありがとうございます。殿下も素敵です」
私が言った言葉で王子が照れている、もしや私は王子にロック・オンされてしまったのかもしれない。
やばい、ここは必殺の手段、お手洗いに行って、庭でもブラブラしよう。
化粧室に行くと話し、席を離れることに成功。化粧室に付き添ってくれたメイドには、待たれるとゆっくりできないから、道も覚えたから待つ必要がないことを伝える。
待たれて、またお茶会のあの席に案内されては、たまったものではない。
イチゴパイは残念だか、王子様には王子様が好きな令嬢の方がお似合いのはず。
私は庭園をブラブラして時間を潰していた。まあ、子供なら、他のことに気を取られてお茶会の会場に戻らなくても何も言われないだろうと思い、時間を潰すために庭をみてまわる。
私がロック・オンした人形みたいな令息も庭の庭園のベンチに座っていたのだ。
チャンス到来、私はすかさず話しかけに行く。
「こんにちは、エミリー・リーゼンフェルトと言います。8歳です。家は伯爵家です。貴方は?」
「こんにちは、僕はルーカス・ローマンです。僕も8歳です。家は辺境伯です」
声もソプラノで天使みたいな声、水色の瞳の色がとても優しく感じる。いい、私の好み。
辺境伯だし、格好良くなるより綺麗に育つ感じだ。よし、まずは友達になろう。
「同じ8さい同士、友達になりましょう。そういえばケーキ食べた?さすが王宮でだされる味よ。美味しかったよ」
「うん、よろしくね。ケーキ食べたかったけど、僕こんな見た目だから、ケーキ食べていると女だと言われて食べてない」
「え、誰がそんなこと言うの?それに、それだけローマン令息が綺麗な顔立ちをしていると言うことよ。
今だけよ、そのうち背も伸びて、格好良くなるわ、誰かのしょうもない言葉でケーキを食べないなんて勿体ないわ」
「そうかな、そうだね王宮のケーキなんて食べれないもんね。
後半は自分の席につかなくていいみたいだから、一緒にケーキ食べよう。リーゼンフェルト令嬢、友達だから名前呼びしてもいいかな?」
可愛らしい顔立ちなのに、グイグイきます。友達ですから名前呼びをよしとしましょう。
「はい、いいですよ。じゃあ私も、ルーカス君って呼ぼうかな?
エミリーちゃんとルーカス君呼びはどうですか?友達って感じで、いい感じではないですか?」
「うん、エミリーちゃんよろしくね。僕の初めての友達だよ。今日、友達を作りに来たのに女みたいだと言われてへこんでいたんだ。
でもエミリーちゃんと友達になれて嬉しい。じゃあケーキ食べに行こう」
和気あいあいと話しているところへ、先程化粧室に案内してくれたメイドさんが来ました。
「お嬢様、良かったです。なかなかお戻りにならないので、道に迷われてしまったのではと心配しておりました。
殿下も心配されていましたので、お茶会の席に案内します」
殿下が心配してた?わあ、戻りたくないわ。でも、ルーカスと戻ったら、殿下もロック・カイジョしてくれるかも?
ルーカスと仲良くしてよう。
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