10 / 27
回帰後、交換日記の返事
しおりを挟む
今日のお茶会で、アレク様から交換日記というものを渡されました。
今日のお茶会も沈黙と、たまに話してくださったのに、冷たい言葉の返事しか返せない私。
正直、泣けてきました。お母様のためにも、薬学を学びたいのに、アレク様との関係に、集中できないのです。
屋敷に帰って落ち込んでいましたが、アレク様から渡された交換日記を思い出して、読んでみました。
そこには、アレク様の気持ちや私の事も書かれていました。
アレク様は無口、私はツンデレ、お互いに意思疎通が難しいけど、ノートでは素直に書けれるのではないかと書いてありました。
私は、涙が出てきました。
多分、交換日記は、神様たちが考えて下さった事だと思いますが、話して下さらないアレク様の気持ちが書かれているのです。
私もペンをとり、素直な気持ちを書きだしました。
○26日
アレク様へ
こないだのお茶会で、アレク様がせっかく、褒めてくださったのに、素直にお礼が言えなくてごめんなさい。
また、今日のお茶でも冷たい話し方しか出来ずごめんなさい。
実は、あの髪型は、アレク様の瞳の色のペンダントを見てもらうためにしました。
髪型とドレスを褒めて頂いたのに、ネックレスの色に気づいて貰えなくて、少し拗ねた気持ちが膨らんだようです。
だからって、あのような対応をしてはいけないとわかっているのに、素直に言えないのです。
アレク様が書かれたように、口では言えないことが、ノートには書けます。
アレク様に会うたびに、キツイ言い方をしてしまい、いつも落ち込んでいました。
これからは、どうしてあのような態度をとってしまったかの理由や、私の気持ちをノートに綴ることができます。
アレク様も無口の祝福で、口に出して話せない思いをノートに書いて教えて下さい。
実は私は祝福の前に、夢を見たのです。
来年、病気が蔓延する夢です。今年の天候の関係で薬草が育たなく、薬が手に入りにくくなるのです。
だから、私は誕生日プレゼントに薬草園をお願いしました。同時に薬学を学ぼうと思っています。
アレク様も、もし天候を観察して、薬草が不出来な状況を知ったら、教えて下さい。
私が何を思って、どうしてこのような事をするのか、アレク様に伝えれるなんて、嬉しいです。
大好きです。 シアより
かなり恥ずかしいけど、素直にアレク様に気持ちを書く事が出来ました。
交換日記、この発想はすばらしいです。どの神様が考えられたかわかりませんが、ありがとうございます。
今日のお茶会も沈黙と、たまに話してくださったのに、冷たい言葉の返事しか返せない私。
正直、泣けてきました。お母様のためにも、薬学を学びたいのに、アレク様との関係に、集中できないのです。
屋敷に帰って落ち込んでいましたが、アレク様から渡された交換日記を思い出して、読んでみました。
そこには、アレク様の気持ちや私の事も書かれていました。
アレク様は無口、私はツンデレ、お互いに意思疎通が難しいけど、ノートでは素直に書けれるのではないかと書いてありました。
私は、涙が出てきました。
多分、交換日記は、神様たちが考えて下さった事だと思いますが、話して下さらないアレク様の気持ちが書かれているのです。
私もペンをとり、素直な気持ちを書きだしました。
○26日
アレク様へ
こないだのお茶会で、アレク様がせっかく、褒めてくださったのに、素直にお礼が言えなくてごめんなさい。
また、今日のお茶でも冷たい話し方しか出来ずごめんなさい。
実は、あの髪型は、アレク様の瞳の色のペンダントを見てもらうためにしました。
髪型とドレスを褒めて頂いたのに、ネックレスの色に気づいて貰えなくて、少し拗ねた気持ちが膨らんだようです。
だからって、あのような対応をしてはいけないとわかっているのに、素直に言えないのです。
アレク様が書かれたように、口では言えないことが、ノートには書けます。
アレク様に会うたびに、キツイ言い方をしてしまい、いつも落ち込んでいました。
これからは、どうしてあのような態度をとってしまったかの理由や、私の気持ちをノートに綴ることができます。
アレク様も無口の祝福で、口に出して話せない思いをノートに書いて教えて下さい。
実は私は祝福の前に、夢を見たのです。
来年、病気が蔓延する夢です。今年の天候の関係で薬草が育たなく、薬が手に入りにくくなるのです。
だから、私は誕生日プレゼントに薬草園をお願いしました。同時に薬学を学ぼうと思っています。
アレク様も、もし天候を観察して、薬草が不出来な状況を知ったら、教えて下さい。
私が何を思って、どうしてこのような事をするのか、アレク様に伝えれるなんて、嬉しいです。
大好きです。 シアより
かなり恥ずかしいけど、素直にアレク様に気持ちを書く事が出来ました。
交換日記、この発想はすばらしいです。どの神様が考えられたかわかりませんが、ありがとうございます。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
【完結】あなたに従う必要がないのに、命令なんて聞くわけないでしょう。当然でしょう?
チカフジ ユキ
恋愛
伯爵令嬢のアメルは、公爵令嬢である従姉のリディアに使用人のように扱われていた。
そんなアメルは、様々な理由から十五の頃に海を挟んだ大国アーバント帝国へ留学する。
約一年後、リディアから離れ友人にも恵まれ日々を暮らしていたそこに、従姉が留学してくると知る。
しかし、アメルは以前とは違いリディアに対して毅然と立ち向かう。
もう、リディアに従う必要がどこにもなかったから。
リディアは知らなかった。
自分の立場が自国でどうなっているのかを。
【完結】幸せは自分で掴み取れですわ(お父様、侯爵家、婚約者、命、すべて私は守ります)
成実
恋愛
夢でみる違う世界の私が、今の私に教えてくれる。
違う世界の私の呟きを参考に、今の私の幸せを掴みとります。
ヒロインの味方のモブ令嬢は、ヒロインを見捨てる
mios
恋愛
ヒロインの味方をずっとしておりました。前世の推しであり、やっと出会えたのですから。でもね、ちょっとゲームと雰囲気が違います。
どうやらヒロインに利用されていただけのようです。婚約者?熨斗つけてお渡ししますわ。
金の切れ目は縁の切れ目。私、鞍替え致します。
ヒロインの味方のモブ令嬢が、ヒロインにいいように利用されて、悪役令嬢に助けを求めたら、幸せが待っていた話。
悪役令嬢が残した破滅の種
八代奏多
恋愛
妹を虐げていると噂されていた公爵令嬢のクラウディア。
そんな彼女が婚約破棄され国外追放になった。
その事実に彼女を疎ましく思っていた周囲の人々は喜んだ。
しかし、その日を境に色々なことが上手く回らなくなる。
断罪した者は次々にこう口にした。
「どうか戻ってきてください」
しかし、クラウディアは既に隣国に心地よい居場所を得ていて、戻る気は全く無かった。
何も知らずに私欲のまま断罪した者達が、破滅へと向かうお話し。
※小説家になろう様でも連載中です。
9/27 HOTランキング1位、日間小説ランキング3位に掲載されました。ありがとうございます。
【完結】“便利な女”と嘲笑われていた平凡令嬢、婚約解消したら幸せになりました ~後悔? しても遅いです~
Rohdea
恋愛
侯爵令嬢のフィオナは、取り立てて目立つところの無い平凡令嬢。
仲の良い家族を見て育った事もあり、昔から素敵な恋に憧れていた。
そんなフィオナの元にある日舞い込んだのは、公爵令息ダーヴィットとの縁談話。
平凡令嬢の自分に一目惚れしたなどと彼は言っているけれど──……
(ちょっと胡散臭い気がするけど、もしかしたら、これが素敵な恋になるかもしれない)
そう思って婚約することにしたフィオナ。
けれど、そんなある日、ダーヴィットが自分のことを『便利な女』だと仲間内で嘲笑っている所を聞いてしまう。
(違う! 私の素敵な恋の相手はこの人じゃない!)
色々と我慢出来なくなったフィオナは婚約解消を願い出ることにした。
しかし───……
✿“つまらない女”と棄てられた地味令嬢、拾われた先で大切にされています ~後悔? するならご勝手に~
──こちらの主人公の娘の話です。
✿“可愛げがない女”と蔑まれ続けた能面令嬢、逃げ出した先で幸せを見つけます ~今更、後悔ですか?~
──こちらの主人公の孫の話です。
※過去二作は読まなくても、特別問題はありませんが、一読して頂けると、
この家系の血筋による最初の男運の悪さがよく分かります。
【完結】姉の婚約者を奪った私は悪女と呼ばれています
春野オカリナ
恋愛
エミリー・ブラウンは、姉の婚約者だった。アルフレッド・スタンレー伯爵子息と結婚した。
社交界では、彼女は「姉の婚約者を奪った悪女」と呼ばれていた。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
隣国に売られるように渡った王女
まるねこ
恋愛
幼いころから王妃の命令で勉強ばかりしていたリヴィア。乳母に支えられながら成長し、ある日、父である国王陛下から呼び出しがあった。
「リヴィア、お前は長年王女として過ごしているが未だ婚約者がいなかったな。良い嫁ぎ先を選んでおいた」と。
リヴィアの不遇はいつまで続くのか。
Copyright©︎2024-まるねこ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる