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50 セドリック潤夜‐2※

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蜜口を下から舐め上げると、じゅるじゅると蜜を美味しそうに吸い上げていく。

「んん――――うう…あ…」

器用な舌先を蜜口の中に差し込んで中の蜜さえも掻き出そうとする。
生温かく柔らかな舌の動きに翻弄され続ける。

「あ、ぁあ…う…はぁ……あん……んっ」

中を存分に楽しんだ後、蜜を纏った舌は直ぐ上にある蕾に狙いを定め塗りたくるように円を描きながら舐めまわす。

「い、いやぁ……そ、こ、だめぇ!……はっ…あぁやめてぇ…」

ぶんぶんと頭を振り懇願するも、やめてくれるどころかより一層執拗に責め続けられる。
指先で蕾が良く見えるように広げると剝き出しになった赤い蕾をぴちぴちと舌先で弾く。

もうこれ以上、快感を逃すのは無理だった。
舐めながら上目遣いでこちらを見る彼と目が合った瞬間、足に痺れるような感覚が走り、両足がピンと伸びてびくんと体が揺れた。

「んああぁ!んっっ…………」

力が全身から抜けて動けない。
はぁはぁはぁ…………目の焦点が合わない…。

「二回目も上手にいけたな。これだけとろとろなら、もう大丈夫だろう」

セドリックは上体を起こしながら蜜で濡れた口元を拭うと満足そうに微笑み、確認するように長い指を濡れそぼった中に出し入れする。

「大丈夫?痛くないか?」

荒くなった息を整えながら、こくこくと頷く。

セドリックは固く立ち上がったものをぬかるみの中にゆっくりと進める。
つるりとした先端がアレッサの一番奥に当たる。

「アレッサの一番奥に着いたよ…ほら、わかるか?」

ぐにゅぐにゅと最奥の子宮口を押し上げる。

「……んんっ!」

与えられる圧迫感に、シーツを握りしめる。

「ふぅ、アレッサの中はとろとろで温かくて気持ちいい…絡みついてくる」

「ふ、ぁあ……おく…あたって………きもちい……」

「ふっ、奥が好きなのか?じゃあ、いっぱい突いてあげるよ」


溢れ出た厭らしい蜜が掻きまわされる―――ぐちゅぐちゅと卑猥な音が耳を刺激して頭の中が沸騰する。

私ってこんなに厭らしい女だったんだ。
どんどん淫らになる自分の体に頭が追いつかない。
もう考えることを放棄した。
ただ感じるままに切なく甘ったるい声が口から洩れるだけだった。


中の感触を確認するかのようなゆっくりしたストロークが続く。
セドリックは私の感じている顔を見降ろしながら、なんだか楽しそうに腰を動かしている。

余裕の彼に翻弄されるがまま、征服されているという事実に充足感で満たされる。

そっと手を伸ばして彼の頬に触れてみる。
しっとりと汗ばんでいるのがわかる。
指で熱い息を弾ませる彼の唇に触れる。

「ん…あぁ…………せどりっく、すき……すごく…すきぃ…」

彼に揺らされながら譫言のように言葉が溢れる。
セドリックが目を見開き、溜息をつく。

「煽るなよ…真っ赤に蕩けた顔でそんな可愛いこと言われたら…はぁ。もうちょっと楽しみたかったけど‥‥」

細めた目がぎらりと光った。

セドリックは逃がさないとばかりに私を強く抱きしめると、どちゅんと最奥に強く押し込む。

「―――はぅ!あっ、あぁ…………」

堪らず、彼の背中に両腕をまわし必死でしがみつく。
ガンガンと突き上げてくる激しい律動に彼がもうすぐ達しようとしているのが分かった。

セドリックは私の開いたままの口を塞ぐと舌をじゅうぅっと強く吸い上げる。

「んんっ…」

キスしたままの彼の口から呻きが漏れると、精が解き放たれ私の中にじんわりと温かいものが広がった。

唇がようやく離れると、私は大きく息を整えながら気を失うように眠ってしまった。



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