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17.決着
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砂浴びをしていた魔獣を落ち着かせると、魔獣使いの女の子は噛みついたことを謝罪してきた。
「さっきは……ごめんなさい」
「大丈夫だよ。それよりもオルトロスは落ち着いた?」
「うん、今は私も落ち着いているし……もし何かあっても宥められると思う」
無事に仲直りもできたところで、審判も所定の場所へと戻っていった。
「では、副将……前へ!」
この世界の副将戦は、女性隊員を出す決まりとなっているので、こちらからはエルフのロランス。ウルフアローズもウェアウルフの女性戦士を出してきた。
ロランスは、レイピア使う魔法戦士系。ウルフアローズの副将はオーソドックスな戦士系だ。僕としてもロランスの実力を信じたいが、苦戦は免れない感じがする。
「両者ともに準備はいいですか? では、はじめ!」
審判が号令を出した直後、ウルフアローズの副将は間髪入れずに斬りかかってきた。なんという速さだ。目で追うのもやっとだ。
しかし、次の瞬間には、細い光のような筋が走り、ウルフアローズの副将は途中で止まったまま、崩れ落ちるように倒れていく。審判もハッとした様子でカウントを取りはじめた。
「3……4……5……」
けっきょく、相手選手は10カウントが終わるまで立ち上がることはなく、副将戦もサファイアランスが勝利できた。
僕は恐る恐る、妹のフォセットに小声で聞いてみた。
「今の……もしかして雷?」
彼女は僕をチラッと見ると、微笑を浮かべるだけだった。どうやらノーコメントということらしい。
ちなみに、結果だけ伝えると、次の大将戦はウルフアローズの勝利で終わった。
ジルーも決して弱い戦士ではないが、ウルフアローズのギルド長を務めるほどの男では、さすがに相手が悪い。まるで指導でもされるように軽くあしらわれてしまった。
「3勝2敗で……ウルフアローズの勝利!」
「わああああああああ!」
敗北という残念な結果になったが、主力が抜けたからと言って、容易く敗れ去ってしまうほど弱いギルドでもないことは証明できた。
スポンサー席にいた人たちも厳しい表情こそしていたが、満足した様子で頷いている。
そして数日後。僕は食堂で、フォセット、ジルー、Tランラと話をしていた。
「へぇ……それじゃあ、ウルフアローズは残留できたんだね!」
「うん、同率7位のギルドが0勝3敗で敗北……そして9位のギルドは3勝2敗で勝利だったからね」
「でも、そうなると8位と9位が、同じ勝利得点で同率になるだろ?」
「うん、負け数も同じだったから……直接対決時の戦績で、9位の方が残留を決めたみたい」
「俺たちも……もう少し、粘りたかったな」
Tランラとマーチルが下を向いたとき、チームリーダーのロランスが食堂へと入ってきた。彼女はそのまま僕の前へとやってくる。
「ソラ君。いまお時間大丈夫かしら?」
「大丈夫ですよ」
そう言いながらついていくと、Tランラは何かを察した様子で頷いた。
「頑張れよ!」
「? あ、うん……」
ロランスが案内してくれたのは、何とギルド長の部屋だった。
ギルド長は目元にクマを作っていたが、どこかホッとした様子で書き仕事をしており、僕の姿を見るとごく自然と笑顔になっていた。
「ソラ君、よく来てくれた。今日は君の来年度のお給料について、契約を結ばせてもらいたいと思ってね」
「そういうことだったんですね。是非、お願いします」
ギルド長の部屋には、ギルド長、ロランス、僕以外にも、受付嬢ソフィアがおり、彼女が雇用契約書を出してくれた。しかも、羊皮紙のような粗末なモノではなく、きちんとした紙が使われている。
選手団リーダーのロランスは言った。
「ソラさんの年俸は、大金貨7枚とさせて頂きました」
「おお!」
大金貨1枚は僕の世界で言えば、だいたい100万円に相当する金額だ。
特に寒村に住む農民の年収が、これ1枚という話もあるので、来年からグループCになるギルドにしては、かなり奮発して貰えたように思える。
「こ、これ……かなり高いんじゃないですか?」
そう聞くと、ギルド長はニコニコと笑いながら答えた。
「ああ、ムキム君と同じ金額だよ」
ギルド長が勝手に他人の給料を答えたので、個人のプライバシーを説くべきかと思ったが、考えてみれば僕たちはスポーツ選手のようなものだから、年収はギルド内外にバッチリと公表されるんだった。
「わかりました。皆さんのご期待に添えるように頑張ります!」
僕の話が終わると、今度は次鋒の2人が呼ばれた。
選手は1人1人契約を交わすのかと思っていたが、どうやら彼らは来年ペアとして運用される予定らしい。食堂へと戻ると、すぐにTランラやジルーたちに幾らで雇用されたかという話になった。
「ムキムのアニキと同じ金額かぁ……いいなぁ~」
マーチルが羨ましがると、Tランラは当然のように答えた。
「いや、ソラ君の能力を考えれば妥当かもな。管狐たちの活躍がなけりゃ、今頃スポンサーに見放されてただろうし」
ジルーも、自分の雇用契約書を眺めながら言った。
「あたしたち3人は、全員でソラ君と同じか……もっと頑張らないと」
「あたしとジルーで、Tランラとおんなじだし」
ジルー→大金貨3枚。マーチル・ラックドナ→大金貨2枚。Tランラ→大金貨5枚。
ギルド名物。年俸の見せあいをしていたら、ギルド長室から「ふざけんな! こんな金額でやってられるか!!」という怒鳴り声が響いてきた。
どうやら、次鋒の2人と給料の面で折り合わなかったらしく、彼らは乱暴にドアを開けると、そのままギルドバッジを受付に叩きつけて去っていった。
ジルーは苦笑しながら呟く。
「これも、冒険者ギルドの風物詩だね」
【ロランス エルフ24歳(肉体年齢)女性】
固有特殊能力A:ヒーリング(レア度A:★★★☆☆):ケガや病気を治療できる
固有特殊能力B:ライトニング(レア度B:★★★☆):雷系魔法や、雷系魔法剣を使用できる
固有特殊能力C:大地の申し子(レア度A:★★☆☆☆):大地の妖精ノームをお供にできる
実戦経験 B ★★★★★★
作戦・判断 B ★★★★★★
勇猛さ C ★★★★
近接戦闘力 B ★★★★★
魔法戦闘力 A ★★★★★★★
投射戦闘力 C ★★★
防御力 B ★★★★★
機動力 B ★★★★★
索敵能力 B ★★★★★★
サファイアランスの中隊長。ギルド長補佐を兼任している女性。
フォセットの姉であり、ギルドの中でロランスとフォセットの2人だけがヒーリングを行使できる。彼女たちはどちらも戦えるため、従軍ヒーラーとして他のギルドでも有名。
ちなみに、彼女が弓を使わなかったのは、雷系魔法を遠くに飛ばすことができないからである。
「さっきは……ごめんなさい」
「大丈夫だよ。それよりもオルトロスは落ち着いた?」
「うん、今は私も落ち着いているし……もし何かあっても宥められると思う」
無事に仲直りもできたところで、審判も所定の場所へと戻っていった。
「では、副将……前へ!」
この世界の副将戦は、女性隊員を出す決まりとなっているので、こちらからはエルフのロランス。ウルフアローズもウェアウルフの女性戦士を出してきた。
ロランスは、レイピア使う魔法戦士系。ウルフアローズの副将はオーソドックスな戦士系だ。僕としてもロランスの実力を信じたいが、苦戦は免れない感じがする。
「両者ともに準備はいいですか? では、はじめ!」
審判が号令を出した直後、ウルフアローズの副将は間髪入れずに斬りかかってきた。なんという速さだ。目で追うのもやっとだ。
しかし、次の瞬間には、細い光のような筋が走り、ウルフアローズの副将は途中で止まったまま、崩れ落ちるように倒れていく。審判もハッとした様子でカウントを取りはじめた。
「3……4……5……」
けっきょく、相手選手は10カウントが終わるまで立ち上がることはなく、副将戦もサファイアランスが勝利できた。
僕は恐る恐る、妹のフォセットに小声で聞いてみた。
「今の……もしかして雷?」
彼女は僕をチラッと見ると、微笑を浮かべるだけだった。どうやらノーコメントということらしい。
ちなみに、結果だけ伝えると、次の大将戦はウルフアローズの勝利で終わった。
ジルーも決して弱い戦士ではないが、ウルフアローズのギルド長を務めるほどの男では、さすがに相手が悪い。まるで指導でもされるように軽くあしらわれてしまった。
「3勝2敗で……ウルフアローズの勝利!」
「わああああああああ!」
敗北という残念な結果になったが、主力が抜けたからと言って、容易く敗れ去ってしまうほど弱いギルドでもないことは証明できた。
スポンサー席にいた人たちも厳しい表情こそしていたが、満足した様子で頷いている。
そして数日後。僕は食堂で、フォセット、ジルー、Tランラと話をしていた。
「へぇ……それじゃあ、ウルフアローズは残留できたんだね!」
「うん、同率7位のギルドが0勝3敗で敗北……そして9位のギルドは3勝2敗で勝利だったからね」
「でも、そうなると8位と9位が、同じ勝利得点で同率になるだろ?」
「うん、負け数も同じだったから……直接対決時の戦績で、9位の方が残留を決めたみたい」
「俺たちも……もう少し、粘りたかったな」
Tランラとマーチルが下を向いたとき、チームリーダーのロランスが食堂へと入ってきた。彼女はそのまま僕の前へとやってくる。
「ソラ君。いまお時間大丈夫かしら?」
「大丈夫ですよ」
そう言いながらついていくと、Tランラは何かを察した様子で頷いた。
「頑張れよ!」
「? あ、うん……」
ロランスが案内してくれたのは、何とギルド長の部屋だった。
ギルド長は目元にクマを作っていたが、どこかホッとした様子で書き仕事をしており、僕の姿を見るとごく自然と笑顔になっていた。
「ソラ君、よく来てくれた。今日は君の来年度のお給料について、契約を結ばせてもらいたいと思ってね」
「そういうことだったんですね。是非、お願いします」
ギルド長の部屋には、ギルド長、ロランス、僕以外にも、受付嬢ソフィアがおり、彼女が雇用契約書を出してくれた。しかも、羊皮紙のような粗末なモノではなく、きちんとした紙が使われている。
選手団リーダーのロランスは言った。
「ソラさんの年俸は、大金貨7枚とさせて頂きました」
「おお!」
大金貨1枚は僕の世界で言えば、だいたい100万円に相当する金額だ。
特に寒村に住む農民の年収が、これ1枚という話もあるので、来年からグループCになるギルドにしては、かなり奮発して貰えたように思える。
「こ、これ……かなり高いんじゃないですか?」
そう聞くと、ギルド長はニコニコと笑いながら答えた。
「ああ、ムキム君と同じ金額だよ」
ギルド長が勝手に他人の給料を答えたので、個人のプライバシーを説くべきかと思ったが、考えてみれば僕たちはスポーツ選手のようなものだから、年収はギルド内外にバッチリと公表されるんだった。
「わかりました。皆さんのご期待に添えるように頑張ります!」
僕の話が終わると、今度は次鋒の2人が呼ばれた。
選手は1人1人契約を交わすのかと思っていたが、どうやら彼らは来年ペアとして運用される予定らしい。食堂へと戻ると、すぐにTランラやジルーたちに幾らで雇用されたかという話になった。
「ムキムのアニキと同じ金額かぁ……いいなぁ~」
マーチルが羨ましがると、Tランラは当然のように答えた。
「いや、ソラ君の能力を考えれば妥当かもな。管狐たちの活躍がなけりゃ、今頃スポンサーに見放されてただろうし」
ジルーも、自分の雇用契約書を眺めながら言った。
「あたしたち3人は、全員でソラ君と同じか……もっと頑張らないと」
「あたしとジルーで、Tランラとおんなじだし」
ジルー→大金貨3枚。マーチル・ラックドナ→大金貨2枚。Tランラ→大金貨5枚。
ギルド名物。年俸の見せあいをしていたら、ギルド長室から「ふざけんな! こんな金額でやってられるか!!」という怒鳴り声が響いてきた。
どうやら、次鋒の2人と給料の面で折り合わなかったらしく、彼らは乱暴にドアを開けると、そのままギルドバッジを受付に叩きつけて去っていった。
ジルーは苦笑しながら呟く。
「これも、冒険者ギルドの風物詩だね」
【ロランス エルフ24歳(肉体年齢)女性】
固有特殊能力A:ヒーリング(レア度A:★★★☆☆):ケガや病気を治療できる
固有特殊能力B:ライトニング(レア度B:★★★☆):雷系魔法や、雷系魔法剣を使用できる
固有特殊能力C:大地の申し子(レア度A:★★☆☆☆):大地の妖精ノームをお供にできる
実戦経験 B ★★★★★★
作戦・判断 B ★★★★★★
勇猛さ C ★★★★
近接戦闘力 B ★★★★★
魔法戦闘力 A ★★★★★★★
投射戦闘力 C ★★★
防御力 B ★★★★★
機動力 B ★★★★★
索敵能力 B ★★★★★★
サファイアランスの中隊長。ギルド長補佐を兼任している女性。
フォセットの姉であり、ギルドの中でロランスとフォセットの2人だけがヒーリングを行使できる。彼女たちはどちらも戦えるため、従軍ヒーラーとして他のギルドでも有名。
ちなみに、彼女が弓を使わなかったのは、雷系魔法を遠くに飛ばすことができないからである。
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