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3.35年モノという事実
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オリヴィアにすごい剣幕で言われたので、僕はすぐに後ろを向いた。
「……魔女め……やってくれましたね」
「どうしたの?」
だんだんと怖くなりながら聞くと、オリヴィアは真剣な顔のまま言った。
「これはマジックトラップの一種で、強引に男女を結婚させるシロモノです。しかも、離婚がとても難しいのです」
「な、なにそれ!?」
そう聞き返すと、オリヴィアは深刻な表情をしたまま質問してきた。
「ちなみに、私と会うまでに恋人や奥さんはいましたか?」
その質問を受けて、僕はホッとしたまま答えた。
「いないよ。というか僕は、恋人がいたことは一度もない。35年間ずっとね」
その言葉を聞いたオリヴィアはぎょっとした。
「ええっ……!」
ああ、さすがの彼女も、女性との縁がない僕を見てドン引きしてしまったか。これは……彼女にかなり迷惑をかけてしまったな。
「35年も!? ゆ、ユニコーンではありませんか!」
え、何かオリヴィアが変な驚き方をしているぞ。ユニコーンってなに? バカにしてないよね?
「ええと、その……」
「貴方の国ではどうかはわかりませんが、私の住む地域では……女性と関係を持っていない男性は、その年数が長いほど価値があるのです」
彼女は額ににじみ出ていた汗をぬぐった。
「せっかくの35年モノを……私がもっとしっかりとしていれば……」
どう声を掛けたら困っていたら、オリヴィアは僕を見た。
「こうなったら……御神木からお力を借りましょう」
「御神木……?」
そう聞き返すと、オリヴィアは頷いた。
「はい。幸いにもこの森の中にも神樹の気を感じます。御神木なら、この呪いを何とかできるかもしれません」
さすがに、こんな形で結婚させられるのではオリヴィアがかわいそうなので、御神木探しに協力することにした。
オリヴィアは慣れた様子で森の中を進んでいき、木の実を成らせた木の前で休憩を取ってくれたり、肉食獣の気配を察して道を選んでくれたりと、森を歩きなれてない僕のために細やかな配慮をしてくれた。
そして3時間ほど歩いたとき、オリヴィアは僕を見た。
「そろそろ御神木の前に着きます。交渉は私にお任せください」
「わかった」
間もなく獣道を通り抜けると、そこには神社に生えていそうなほど大きな樹木が姿を現した。
普通の木も幹から生命力を感じることがあるが、この御神木に関して言えば、幹だけでなく枝葉の先にまで霊力がみなぎっている。
まるでドラゴンに見下ろされているようだと思ったとき、オリヴィアは一礼してから御神木の幹に触れた。
「…………」
「…………」
オリヴィアはとてもゆっくりと、御神木に向かって耳慣れない言葉を話していた。
彼女はしばらく御神木に呟き、そして目を開いたとき、とても困った表情をしてから、再び交渉しているようだ。
「…………」
「…………」
大丈夫だろうか。なんだかとても交渉が難航しているように見えるんだが。
オリヴィアの様子をしばらく眺めていると、彼女は困り顔のまま僕に視線を向けてきた。
「御神木はなんて?」
「……双方に恋人や配偶者がいなかった以上は、その契約を白紙に戻すことはできない。番いとなって子を成すか、罠を仕掛けた張本人を倒せ……だそうです」
そう言うと、彼女は申し訳なそうな顔をした。
「申し訳ありませんカイトさん……」
「いや、謝らないでよ……元はと言えばこうなったのは僕のせいなんだし」
オリヴィアは耳をピクリと動かすと、御神木の幹に耳を近づけた。
そしてしばらく、その姿勢のまま待機していると、やがて視線をこちらに向けた。
「御神木からカイトさんに……」
「ん……なんだい?」
「君のアビリティの名はツゥルースセンス。この名を覚えておけばいつか役に立つ日が来る」
真実の勘……? 僕の脳裏にはレフトソードという単語が浮かんだんだけど、あれは何だったのだろう。
「わかりました。ご助言いただきありがとうございますと伝えて欲しい」
「畏まりました」
オリヴィアが耳慣れない言葉を使って御神木に話しかけると、しばらく耳を動かしてから顔を赤らめて、怒った様子で耳慣れない言葉を返していた。
なんだろう。御神木に冷やかされでもしたのだろうか。
彼女は僕を見ると言った。
「ところでカイトさん……貴方はこのあと祖国に帰りたいですか? それともこの森で御神木に仕える道を選びますか?」
僕は少し考えた。
確かに、日本に生活していたときの僕はうだつが上がらなかったし、戻ったとしても負け組男として、一生寂しい生活を続けていくことになるだろう。
だけど、あの世界には親や兄弟、それにわずかだが友人もいる。
確かに何の魅力もない人生だったけど、突然放り投げて新しい人生です……という風に割り切れないのが僕の本心だ。
「…………」
「帰れるかどうかわからないけれど、帰る方法があるのかどうかだけでも知りたい」
オリヴィアもまた少し視線を上げて考え込んだ。
「可能性があるとすれば、古代の遺跡でしょうか……あれらの中には、人智を越えた遺物も混じっています」
「だとすると、僕は冒険者を目指せばいいのかな?」
オリヴィアは頷いた。
「そうなりますね。私もご一緒させてください」
「いいのかい? 命がけの冒険になるだろうし……きっとキツイと思うよ」
そう聞き返すとオリヴィアは笑った。
「大丈夫ですよ。辛いことには慣れています。私は少しでも長くあなたと居たい」
彼女は恐らく、とても責任感が強いのか、或いは僕を慕ってくれているかのどちらかなのだろう。だからこそ、利用するだけ利用して用がなくなったら捨てる。なんてことはできないと感じた。
「それなら、なおのこと自分の命を大切にして欲しいな……故郷には両親だっているでしょう?」
そう切り返すと、彼女は悲しそうに笑った。
「私は、忌み子として故郷を追われた娘なんです」
「どうして!?」
そう質問すると、彼女は寂し気に笑った。
「炎は森を焼きますから……」
【炎魔法を使う直前のオリヴィア(回想シーン)】
「……魔女め……やってくれましたね」
「どうしたの?」
だんだんと怖くなりながら聞くと、オリヴィアは真剣な顔のまま言った。
「これはマジックトラップの一種で、強引に男女を結婚させるシロモノです。しかも、離婚がとても難しいのです」
「な、なにそれ!?」
そう聞き返すと、オリヴィアは深刻な表情をしたまま質問してきた。
「ちなみに、私と会うまでに恋人や奥さんはいましたか?」
その質問を受けて、僕はホッとしたまま答えた。
「いないよ。というか僕は、恋人がいたことは一度もない。35年間ずっとね」
その言葉を聞いたオリヴィアはぎょっとした。
「ええっ……!」
ああ、さすがの彼女も、女性との縁がない僕を見てドン引きしてしまったか。これは……彼女にかなり迷惑をかけてしまったな。
「35年も!? ゆ、ユニコーンではありませんか!」
え、何かオリヴィアが変な驚き方をしているぞ。ユニコーンってなに? バカにしてないよね?
「ええと、その……」
「貴方の国ではどうかはわかりませんが、私の住む地域では……女性と関係を持っていない男性は、その年数が長いほど価値があるのです」
彼女は額ににじみ出ていた汗をぬぐった。
「せっかくの35年モノを……私がもっとしっかりとしていれば……」
どう声を掛けたら困っていたら、オリヴィアは僕を見た。
「こうなったら……御神木からお力を借りましょう」
「御神木……?」
そう聞き返すと、オリヴィアは頷いた。
「はい。幸いにもこの森の中にも神樹の気を感じます。御神木なら、この呪いを何とかできるかもしれません」
さすがに、こんな形で結婚させられるのではオリヴィアがかわいそうなので、御神木探しに協力することにした。
オリヴィアは慣れた様子で森の中を進んでいき、木の実を成らせた木の前で休憩を取ってくれたり、肉食獣の気配を察して道を選んでくれたりと、森を歩きなれてない僕のために細やかな配慮をしてくれた。
そして3時間ほど歩いたとき、オリヴィアは僕を見た。
「そろそろ御神木の前に着きます。交渉は私にお任せください」
「わかった」
間もなく獣道を通り抜けると、そこには神社に生えていそうなほど大きな樹木が姿を現した。
普通の木も幹から生命力を感じることがあるが、この御神木に関して言えば、幹だけでなく枝葉の先にまで霊力がみなぎっている。
まるでドラゴンに見下ろされているようだと思ったとき、オリヴィアは一礼してから御神木の幹に触れた。
「…………」
「…………」
オリヴィアはとてもゆっくりと、御神木に向かって耳慣れない言葉を話していた。
彼女はしばらく御神木に呟き、そして目を開いたとき、とても困った表情をしてから、再び交渉しているようだ。
「…………」
「…………」
大丈夫だろうか。なんだかとても交渉が難航しているように見えるんだが。
オリヴィアの様子をしばらく眺めていると、彼女は困り顔のまま僕に視線を向けてきた。
「御神木はなんて?」
「……双方に恋人や配偶者がいなかった以上は、その契約を白紙に戻すことはできない。番いとなって子を成すか、罠を仕掛けた張本人を倒せ……だそうです」
そう言うと、彼女は申し訳なそうな顔をした。
「申し訳ありませんカイトさん……」
「いや、謝らないでよ……元はと言えばこうなったのは僕のせいなんだし」
オリヴィアは耳をピクリと動かすと、御神木の幹に耳を近づけた。
そしてしばらく、その姿勢のまま待機していると、やがて視線をこちらに向けた。
「御神木からカイトさんに……」
「ん……なんだい?」
「君のアビリティの名はツゥルースセンス。この名を覚えておけばいつか役に立つ日が来る」
真実の勘……? 僕の脳裏にはレフトソードという単語が浮かんだんだけど、あれは何だったのだろう。
「わかりました。ご助言いただきありがとうございますと伝えて欲しい」
「畏まりました」
オリヴィアが耳慣れない言葉を使って御神木に話しかけると、しばらく耳を動かしてから顔を赤らめて、怒った様子で耳慣れない言葉を返していた。
なんだろう。御神木に冷やかされでもしたのだろうか。
彼女は僕を見ると言った。
「ところでカイトさん……貴方はこのあと祖国に帰りたいですか? それともこの森で御神木に仕える道を選びますか?」
僕は少し考えた。
確かに、日本に生活していたときの僕はうだつが上がらなかったし、戻ったとしても負け組男として、一生寂しい生活を続けていくことになるだろう。
だけど、あの世界には親や兄弟、それにわずかだが友人もいる。
確かに何の魅力もない人生だったけど、突然放り投げて新しい人生です……という風に割り切れないのが僕の本心だ。
「…………」
「帰れるかどうかわからないけれど、帰る方法があるのかどうかだけでも知りたい」
オリヴィアもまた少し視線を上げて考え込んだ。
「可能性があるとすれば、古代の遺跡でしょうか……あれらの中には、人智を越えた遺物も混じっています」
「だとすると、僕は冒険者を目指せばいいのかな?」
オリヴィアは頷いた。
「そうなりますね。私もご一緒させてください」
「いいのかい? 命がけの冒険になるだろうし……きっとキツイと思うよ」
そう聞き返すとオリヴィアは笑った。
「大丈夫ですよ。辛いことには慣れています。私は少しでも長くあなたと居たい」
彼女は恐らく、とても責任感が強いのか、或いは僕を慕ってくれているかのどちらかなのだろう。だからこそ、利用するだけ利用して用がなくなったら捨てる。なんてことはできないと感じた。
「それなら、なおのこと自分の命を大切にして欲しいな……故郷には両親だっているでしょう?」
そう切り返すと、彼女は悲しそうに笑った。
「私は、忌み子として故郷を追われた娘なんです」
「どうして!?」
そう質問すると、彼女は寂し気に笑った。
「炎は森を焼きますから……」
【炎魔法を使う直前のオリヴィア(回想シーン)】
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