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ザマァして、ザマァされた…そして?

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私ことクローリアが悪役令嬢として、色んなヒロインやヒーローをザマァした。

しかし、私は邪神にザマァされた。

きっと、邪神は…退屈な人生を送った前の私を嫌っていたのかもしれない。
もしかしたら全て、前々世から始まっていて…

「考えすぎだと思うよ?ローリィ」

「ジバルは呑気ね?」

ジバルの番のところを教えてもらって見に行った。
でも、案外…幸せそうに暮らしていた。
彼氏が良い人で、番ではないのに愛し合っているようだった。
この番のことを見守っていてもいいかな?
もしも、相手に番が現れていきなり不幸になるかもしれない。

「ローリィは優しいね」

私の頭を撫でるジバル。

「ジバルは番のそばに来ても何ともないの?」

「?知らない人なんか興味ない」

「そう…」


この世界は番が一番だと教えてくれたのはジバルである。
特に龍神族は番を探す一族らしいと、教えてくれたのもジバルだ。

ジバル~ぅ!
そんなに無関心なのは何でなの⁇

「俺にとっては、ローリィも番なんだよ?もう満たされているよ!」

「それは私が邪神に願ってしまったことで…」

「それでも…嬉しい」

「私も嬉しいけど」

見かけがかなり変わったジバルだが、神秘的な美しさを感じるその顔で、見つめられたら、こっちもドキドキしてきた。

「ローリィは俺の大切な人だから…邪神は許せないな」

「えっ?」

「邪神との繋がりに嫉妬する」

邪神がジバルの執着心に付き合うことが罰だと言っていたけど…何処が罰なの⁇
かなり嬉しいことばかりだ。

ジバルは邪神退治を考えている感じだ。

邪神…倒してもいいの?

何だかんだ言っても…あの神が悪いことしている感じはない。

私の存在がイレギュラーなだけなのだ。


「私は何処から来たんだろ?」

「異世界?」

「異世界かぁ」

しかも…私が幸せになることが悪いこと?

ジバルの番の子には、悪いことしている感じだけど、別に私が虐めているわけではない。


「私…どうしたらいいかな?」

「…俺の卵産む?」

「えっ?」

「産んで欲しい。ローリィが欲しい」

「ん?…なんかエロく感じるわ…ジバル?」

「エロいことをしようか?」

「ええ~!?」

私は、生まれ変わっても…コレに関しては体制がないらしいです。

「ジバル⁇」

ジバルにモフモフされる。
この体やばいんですけど!?
感じる何てもんじゃない!?
全身既に開発されている感じだ?
番の効果⁇

私のログハウスもどきに…いつのまにか…ベッドが設置されていた?

「どっから出したの⁇」

「番が見つかったら後尾する。蜜月を過ごすためにベッドは男が用意する」

「⁇そんな!巣作り見たいなことを言わないで!?」

「一月は楽しく2人で過ごそう?」

「長っ⁈」

「俺の魔力でトロトロになってね?」

「いや~ん!」


私の新しい身体は、こうしてじっくりジバルに開発された。






ーーーーーーーーーーーーーーーー



蜜月の閨事



ジバルの息遣いが聞こえる。
身体は既に捕まっていて動けない。
動くとその隙を狙って、ジバルが私の股の間に手を入れてくるので、出来る限り逃げていた。
でも、獣人の姿にはもう一つ弱点があった。

シッポの付け根である。

それを知っているジバルは、そこをモフモフして、必要に抵抗する私の精神をガリガリ削る。

「イヤーんン…ジバル⁈…ジバルぅ!」

「可愛い…もっと鳴いて」

股がもどかしくて身動ぎすると、その隙を狙っていたジバルが、脚を開いて身体をねじ込んできた。
私の全てをジバルに晒した感じだ。

「テカテカだよ?抵抗しても俺に感じてくれてる?嬉しいな」

「見ないで~!解説いらないから!」

こうなったら…ジバルに主導権を握られたも同然である。

ピチャピチャクチャクチャ

細かい水の音が…ヤケに大きく聞こえた。

「ア…アン…ジバルぅ~」

感じ過ぎる感覚に耐えかねて…ジバルの顔を両手で掴んだ。

「もっと感じて?ローリィ」

「あああっ!?」

グチョグチョグチョ

指を入れて激しく動かすジバルに抵抗出来ない私は、そこから何度もいかされた。
でも…この体の体力は大きいらしいです。
気絶することはなく、ジバルに開発された。

「ハァ…ハァン…ジバルぅ」

「入れてあげる。だから、俺の卵をたくさん産んでね?」

後から知ったことだが…龍神の卵は、2年ほど母体にいて性液や魔力をもらい、産まれたら…5年ほど魔力を与えながら、温める必要があるらしいです。

獣人の体の特性が、子どもの成長がはやくなることなので、もっと短いかもしれない。

そんなことを思いながら、ジバルを受け入れたわたしだった。






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