ほのぼの生きますか

n-n

文字の大きさ
上 下
5 / 86

魔獣素材は美味しい

しおりを挟む
ミュートとドガのお勧めを食べる。

「うわ~!ウルフウマ~!塩だけでこんなに美味しいの??蝙蝠も、全く嫌悪感ありませんね。茹でただけですか?パンに挟んで食べると格別ですね!」

「うふふ、美味しそうで何よりだわ」

「そうだなぁ~!この村はギルドがある分、魔獣素材が手に入る。辺境の村では、売って生活するだけで、キツキツだもんなぁ」

ドガが、人々の生活をさりげなく教えてくれました。

「売れれば、高いのでは?」

「旅の行商人が、時々しか来ないから、素材が痛む。それにかこつけて、安値で買い叩かれるから…やってらんないぜ!」

成る程、それは生活がキツキツそうだなぁ。

「加工して売れればいいのに…」

「!?え!?…加工…確かに…そっちの方が高そうだな…どんな田舎でも…皮をなめすぐらい出来るだろう…うん、いい考えだな。少年!」

バシバシ背中を叩かれる。
地味に痛い。
重みがある。

「君の名前を教えてくれない?」

「あっ!すみません。俺は、西門 祭と言います。マツリと呼んでください」

「マツリくんね。君、気に入ったわ。しばらくこの村に居るの?」

「まだ、今日着いたばかりなので、右も左もわからない状態です。慣れたら、大きな街に行きたいですね」

「なら、しばらく居るのね。雑貨屋で私働いているから…よかったら来てね。サービスするわ~!」

オネエなお兄さんに気に入られて、明日は、雑貨屋に行こうと決心する。

「俺は、この村のギルド長をしてる。よろしくな新人」

だ~!ドガさんギルドマスターでした!

「ビックリした顔が、可愛い!」

「おいおい!女装好きとは思っていたが…男好きなのか?勘弁してくれ」

「あら?可愛いものが好きなだけよ?恋愛対象は女の子なんだから!」

やっぱ、オネエでした。

「マツリも嫌だったらきっちり言えよ?」

ドガさんが心配してくれました。

「大丈夫ですよ。俺は、素直なタイプです。嫌だったら、顔に出ます」

「ぷっ!笑わせるなよ!」

「あははは!マツリくん面白い!」

きっと、二人は年下と話しをしているつもりは何だろう。
45のおっさんなのに…
楽しく話しをして、宿に帰る。


「明日は、ギルドで討伐依頼を受けて、雑貨屋に行こう」


宿の布団が硬かったので、その上に自前の布団をひいて寝ました。





「今日の分も払うので、同じ部屋をお願いします」

朝、宿を出る時に、今日の宿をとっておく。

遠出するつもりはない。

地図もないので、周辺のことはまだわからないからだ。


ギルドで、ウルフの討伐依頼を受ける。


そう言えば、まだ、人間しか会っていないように思う。
他の種族はこの村には居ないのかな?

実は、ミュートさんはエルフで、ギルドマスターのドガさんは鬼人らしいのだが…それを知るのは、後々だったりする。

昨日ウルフが出た所に行く。

ウルフは、群れで行動しているようだ。

鷹の目で、ウルフを確認する。

気がついていない。

無音魔法や、匂いを消すスキルがあると便利そうだ。

気配を消すように近ずく。

風を呼んで、匂いがばれないように回り込んだ。

空気操作で、少しずつ酸素を減らす。

ウルフの意識を狩る事に成功する。

トドメを刺して、次の群れを探す。

迷子にならないように、街道に戻る。

サーチ魔法や地図スキルが欲しい。

本屋があるらしいので、今度寄ってみよう。


「欲しい能力が増えるなぁ」


ウルフを解体して、移動する。

血の臭いにつられたのか?

ウルフの気配が集まってきた。

音威圧エアーショック

ウルフたちの動きを止める。

ひるんだ隙をついて、ナイフで攻撃。

すると、他のウルフが、徒党を組んで詰め寄ってきた。

空気操作で、水素を集める。

マッチの火をばら撒き、水素爆発を起こさせる。

パンパンと弾ける水素。

ウルフには、ダメージが少なそうだが、群れがバラけた。

1匹ずつ、仕留めていく。


「こんなもんかなぁ?」


計23匹のウルフを狩った。


村には戻って、素材カウンターに行く。

解体してきたので、すぐに紙を受け取る。

「すごい量ですね。骨が100ギン×23、皮が200ギン×23、牙500ギン×23、肉100ギン×23で、合計20,700ギンですね。お確かめください」


因みに、ギンには小銀貨=1ギン、中銀貨=10ギン、大銀貨=100ギン、小金貨=1000ギン、中金貨=10000ギン、大金貨=100000ギンになっているようだ。
だから数えやすい。


中金貨二枚と大銀貨七枚だ。

大金だね。

まあ、昨日の衝動買いの分にもならないですが…


この楽器ですが…盾として使用しています。

音が鳴ると、魔獣が警戒してくれるので、大変重宝しております。


新たなお金を手に、雑貨屋に行く。

「あら~!来てくれたの!嬉しいわ」

ミュートさんは、嬉しそうに雑貨屋を案内してくれた。

「これ、スキルと魔法のスクロールよ。これを読むと、自然と魔法を覚えるわ。お金持ちは、お金に物を言わせて、才能を買うのよ。スクロールは、時々、魔獣が落とすわ。まず、見つからない珍しい物をなんだから!」

それはすごい!雑貨屋にあって良いものかはわからないですが…そこは、ミュートさんが商売上手だということで、カタをつけよう。

「ここにあるのは、隠密スキルと空間把握スキルと世界知識スキル…超音波エアーウエーブ魔法と魅了チャーム魔法と浄化クリーン魔法と発火ファイア魔法よ」


欲しい!浄化と発火は属性が違うので、使えても効果はなさそうだが…他は、俺にあったものだろう。

「一ついくらしますか?」

「そうね~!スキルが良いものなので、一つ200,000ギンで、魔法は一つ100,000ギンかしら?普通初心者には、見せないけどね。マツリくんには自慢したくなっちゃった」


最高~ですよミュートさんは!


「買っていいですか?俺の属性の物だけですが……お金のあるうちに…スキル全部と超音波と魅力…合わせて800,000ギンですよね」

「わー!お金持ち!買ってくれるならいいよ!まとめ買いしてくれたから、おまけにこれをつけてあげる。エルフのお守りよ。私が作った思いがこもった身代わり道具なんだから!」

身代わり道具…凄いものオマケにもらってしまった。

「エルフって…ミュートさんはエルフですか?」

「あら?わからない?耳が少しとがっているでしょう?」

……ほんの少しとがった耳が髪をかきあげると出てきた。
わからないよー!見えないんだよ!?



多種族発見の興奮もなく、スクロールを手にして、中身を開ける。

中を見ると、スクロールは自然と消えた。

「おお~!ファンタジック」

有用スキルと、魔法を手に入れた。

隠密スキルは、欲しかった気配を消すスキルだ。

空間把握は、自分のいる場所を把握する。
迷子にはならない。
集団戦では、仲間の位置もわかるだろう。

世界知識は、地図機能が付いていた。
スゲ~!博識と鑑定と観察を併用すると、事細かい情報を知ることが出来た。

これで、調合も出来るようになりそうだ。

超音波は、攻撃魔法だ。
やっとで攻撃魔法をゲットする。

魅了は、色属性で戦闘有用な魔法だ。
敵を寝返らせる。

もしかしたら、テイムも出来るかもしれない。


興奮しながら、外に出る。


地図機能があるって、素晴らしいです!
空間把握して、現在地もわかる。

サクサクと周辺のゴブリンを倒す。
魔石をとって、また倒す。

薬草など、多くの自然素材をゲットして、魔物を倒した。

レットベアー
キャットフォックス
ギン獅子
吸血蝙蝠
黒蜘蛛

弱点や特徴が解るって、凄く便利。
サクサクと倒せました。

素材カウンターで全てを出したら、ランクが上がる。

計1,034,187ギン手に入りました。

魔物素材…美味しすぎます。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました

結城芙由奈 
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】 私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。 2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます *「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています ※2023年8月 書籍化

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った

五色ひわ
恋愛
 辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。 ※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話

婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな

カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界 魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた 「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね? それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」 小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く 塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう 一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが…… ◇◇◇ 親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります (『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です) ◇◇◇ ようやく一区切りへの目処がついてきました 拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

処理中です...