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そろそろ…ザマァして見せましょう!
ギルドの変革
しおりを挟む「では何か?お前たちは利益ある話を持ちかけてきた夫人に、離婚の話しを相談されただけで、その人が自分に気があると思うのか?」
そうなのだ。
わたくしは相談しただけだ。
しかも、個人ではない。
「しかも、マドレーヌからの相談ではないらしいな?押しかけてきたと証言者も多数いる」
そうなのだ。
ギルドマスターたちが呼んでもいないのにやってきた。
「その頃は、俺も適切な距離を保っていた。仕事でもそうだ…いくら離婚するとはいえ、公爵夫人に手を出す事はない。
ただ、離婚を率先して手伝っただけだ。
本人の許可を得たマドレーヌの手伝いだ。
悪いことではないだろう?」
「手を出していない?
ギルドで聞いても、マドレーヌを口説こうとしていたことが目撃されているのは何故だ?」
「なんだと!」「ジャンそんな前から裏切っていたのか?」
他の元ギルドマスターがざわめく。
「手を出してはいない。離婚後のことを思うと、俺ぐらいの地位の人と再婚する方が良いだろう?
アレは単なるアピールだ。
他意はない」
理由が良くわからない。
ジャンを筆頭に、他の元ギルドマスターたちも断罪されていく。
その中でも、元情報ギルドマスターと元裏暗殺ギルド長の行為は好意ではなく、悪意の塊だった。
元情報ギルドマスターは情報を操り、マドレーヌを落とし入れるように動いていた。
元裏暗殺ギルド長は、何度か暗殺者を公爵家に送っていた。
「マドレーヌに逃げ場が無ければ…私の元に来ると…」
みんなラストにはそういって終わった。
かなり、途中からシフォンの働きかけによる陽動があるが、トップたる者たちが私欲に走ったら、大変である。
しかも、名だたるギルドマスターたちだった。
ギルドの権利が個人に集中して、私欲に左右されないようなシステムに変える算段がなされた。
「本来なら、国が関わることではないが、ギルドは世界中にある。その組織を解体するのは忍びない。しばらくは帝国預かりとする」
こうして、断罪後…ギルドの変革が行われた。
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