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第3章 ハーヴェスト
ハーヴェスト子ども祭り、開催!!!
しおりを挟むそんなこんなで孤児院のメンバーを連れて会場に入る。やっぱみんなちょっと動揺してるな…。そんな会場内をよそに、獣人族の子達は実に自由だ。
「「「「「おおー!!!」」」」」
会場を見て歓声をあげたあと、すぐに飾られたオブジェやおもちゃに興味を持ってあちこちに走っていく。その勢いのままに職人街の子達に話しかけ、あっという間に仲良くなった。
「すぐ打ち解けちゃったね」
「彼らはばk…いえ、単純なので人見知りとかもあまりありませんからね。普段色々な種族の仲間と暮らしているおかげで差別意識などもありませんし」
「なるほどなあ~」
邪気がないからこそだね。ノエルの若干黒い発言はスルーした。
☆
メンバーも揃い、「ハーヴェスト子ども祭り」はいよいよスタート!一応主催者ということで、僕が軽く挨拶をする。
「今日は集まってくれてありがとう!今年は、大人たちに負けないくらい、僕たちも楽しもう!それじゃ、『ハーヴェスト子ども祭り』を始めます!」
簡単な挨拶だったけど、わっと拍手が起きた。ノエルとシルヴァ、アリスやトールが手伝ってくれて、みんなに果物のジュースが渡された。やることはもちろん、あれだ!
「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」
まずは軽くお菓子をつまむことにした。ここで、アリアや他の子達が持って来てくれたお菓子などを振る舞う。僕は以前みんなに招待状のおまけとして配ったハットマロン(どんぐり)のクッキーを用意した。すごく好評でリクエストが多かったのだ。
だが、ものすごい勢いで獣人族の子達が食べ尽くしてしまいそうになったので、あわてて一人クッキーは5枚までという制限をかけなければならなかった。
「うめえ!兄貴の言う通り、お前なかなかやるじゃねえか!」
ウォルが感想を言いに近づいて来た。マリリとルナンも一緒だ。
「あん時もらったクッキー、あんたが作ったんだ!ノエル兄があんたのこと庇ってそう言ったのかと思ったよ~」
ん?でもそれなら今回もノエルが作ったとは思わなかったのかな?
「「微妙に味が違う」」
…なんか以前内でもこんなことあったなあ。
そんな二人をよそに、ルナンは僕の隣で確保して来たクッキーを黙々と食べていた。あ、別の手にはアリスのお父さんが作ったタルトも持っている。小柄な少女だけど、獣人族の子達と変わらず食いしん坊みたいだ。
「れお…またつくって…」
「うん、いいよ」
「あ、ルナンずりいぞ!俺のも頼む!」
「わかったわかった」
みんなのお腹も少し膨れたことだし、次のイベントに進もう!
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上手くいくといいなあ…(遠い目)
この木何の木で、アランがレオンって呼ばれていたような気がします。
うわー!またやってた!
ありがとうございます!
さて、どうでしょう!